北海道、十勝の農業の現状をお伝えしております代表の村瀬です。時々『誰が書いているですか?』と質問されるので。毎日多い時には数千人の方々に現状をお知らせております。あくまでも我が農場が十勝の農場の一つととらえてご理解ください。
栽培面積12haの加工用キャベツの収穫を終え、収穫機の整備に入る。約900トンのキャベツを収穫するとベルトテンションプーリーなどのベアリング類が錆びて交換しなければならない。約100個のベアリング、オイルシール類を点検、ツバがすり減った樹脂製テンションアイドラプーリーは反対にして使用する。1個2万円が16個使用している。おおよそ30〜50ha使用でツバ部分がなくなる。旋盤があれば製作可能である。
初めて整備する職員は興味津々で『楽しい』と言う。ボルトを緩める、締める方向から教える。ボルトを締めすぎてねじ山がダメになったり、試行錯誤を繰り返しながらの作業になる。せっかく組み立てた部品をはじめからやり直したり、楽しそうに時間を忘れて仕事が進行する。作業機の仕組みや点検方法、不具合の対処法などを知る上で重要な作業である。
キャベツ収穫機の運転を職員が担っている。キャベツを搬送する上下2段のベルトの張り、それを支えるテンションプーリーの調整、根を切断するカッター刃の調整などの方法を熟知すると、機械操作が『楽しく』なる。さらには農業が楽しくなる事に繋がってゆく。さらに発展して『新規就農』に結び付けば『一国の主人』としての実現も可能である。
職員は今月末をもって仕事納めとなり、来年まで有給の冬休みとなる。今後の抱負を聞いてみたいところである。
ワーキングホリデーの外国人はスキー場やカフェ、レストラン(ニセコ、トマム、ヒラフ、湯沢、白馬)など次の職場に旅立つ。来年4月(長芋の収穫)に戻って来てくれる若者もいるので心強い。