帯広畜産大学学生の要望を受け、帯広市にある馬具工房の見学会を実施しました。
3年前にも一度、同工房を見学させていただきましたが、今回参加した学生は全員、初めての工房見学。それだけに見るもの全てが目新しく驚きの連続。工房の方の緻密な手作業には、思わず溜息が漏れるなど感心することしきりでした。
中でも、ガラと呼ばれる馬具の製作には強く興味を惹かれたよう。ガラは馬の首に装着する牽引馬具のひとつですが、現在、ばんえい競馬で使われているガラの多くは、この工房で作られたもの。それだけに「華やかな舞台を支える職人技に触れて、ばんえい競馬への関心の持ち方が大きく変わった」と語る学生もいました。
当会では次代の馬文化を支えてくれる若手育成の養成に力を注いでいますが、今回の見学会なども含め、一人でも多くの若者に、馬を巡る文化、技術、知識などを吸収してもらえるような事業を展開していきたいと考えています。
細かな部分まで、独自の工夫と手作業で馬具は作り上げられていく

工房には鉄工所も併設されていて、調教用のソリの修理なども行われている