岩手県の畜産業をリードする畜産研究施設
岩手山麓の広大な敷地で、岩手県の農業の発展に向けた試験研究を行っている公設機関です。35ヘクタールの敷地のほか、放牧地は1,596ヘクタール(東京ドームでいうと約340個分!)あり、酪農、肉牛などの畜産が盛んな岩手県の農業をリードしています。
▲晴れた日には岩手山を望む絶景に癒されます。
日本短角種のブランド力向上!
岩手県が飼養頭数日本一を誇るブランド牛のひとつでもある『日本短角種』は、脂分が少なくヘルシーな上、うま味成分となるアミノ酸をたっぷり含む赤身の多い牛肉が特徴です。また岩手県で飼養され、一定基準を満たした日本短角種を『いわて短角牛』として認証しています。岩手県農業研究センターの畜産研究所では、県内各所から日本短角種のオスの子牛を購入し、大きく育てたのちに『種雄牛』として様々な牧場へ貸し出し、メス牛と交配させ、いわて短角牛のブランド力向上を目指しています。
▲去勢をしていないオス牛の群れですが、みんなすごく穏やかで、大きなケンカもなく暮らしています。
▲夕方の餌の時間になると運動場のゲートが開き、牛たちはそれぞれ左右に分かれて、自分の牛舎へ戻っていきます。
▲前を通るときに立ち止まってカメラ目線をくれるイケメン牛さん。
▲自分たちの戻る牛舎もちゃんとわかっているようです。
▲おでこの毛並みが素敵!
▲嬉しいことに、せっかくなら岩手山と一緒に撮ってと、牛を一頭連れ出してくださいました。
▲とっても優しい花豊ちゃん。
▲上目遣いもかわいい^^
▲逆光であまりうまく撮れませんでしたが、岩手山と一緒に^^
黒毛和種の繁栄につながる
黒毛和種についても、優秀な種雄牛をたくさん飼養されていて、全国に凍結精液を供給し、そこから生まれた牛の成績を研究、還元することで日本の誇りでもある「和牛」の種の繁栄につなげています。
▲子牛ちゃんたち。
▲柔らかい陽が差し込む温かな牛舎です。
乳牛の適切な飼養を目指して
乳牛の牛舎では飼養管理技術の向上を目指し、飼料自給率の高い飼養管理技術の開発や、牛と人にとって最適な餌の回数の研究なども行われています。また乳用牛群検定(搾乳牛を対象に、それぞれの個体の乳成分や体細胞数、繁殖状況などを調べて把握すること)の情報分析センター機能も担い、ビックデーターの有効活用から、さらなる飼養管理技術の開発なども行われています。
▲じっと見つめてくる子牛ちゃんにメロメロです。。
▲貫禄のあるお母さん牛!
▲空が広く気持ちの良い場所に牛舎があります。
敷地内は通常は立ち入り禁止となっていますが、センター次長の児玉さんが、都内で開催した牛写真展を見にきてくださったのをきっかけにご縁が繋がり、農場内をご案内いただきました。出会った従業員の皆さんとっても明るくて、楽しく作業されているのが伝わります。そして牛たちもみんなとっても穏やかで、快適に暮らしている様子が伺えました。貴重な機会をありがとうございました。
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※この記事は2024年10月に訪問した際の写真を元に作成しています。現在の牧場の様子とは違う場合がありますのであらかじめご了承ください。最新の情報は公式ホームページなどをご確認ください。
投稿 岩手県農業研究センター 畜産研究所|岩手県滝沢市 は USHICAMERA に最初に表示されました。