株式会社そら~十勝~ - 記事一覧
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2022.07.21 |
「十勝エアポートスパそら」オープンを迎えて
昨年11月に着工した、私たちのスパ建設。 多くの関係者の皆様に支えられ、おかげ様でいよいよ今月(7月)23日 に、オープンを迎えます。
私たちは、「十勝にあったらいいな」を創り出す。それを会社のミッションとして掲げています。 “フェーリエンドルフに温泉”は、まさにその1つでした。
とかち帯広空港から車でおよそ15分、空港から最寄りの温泉施設の誕生です。
フェーリエンドルフをご利用のお客様にはもちろん、十勝を訪れ、空港を利用される方々にも、気軽に立ち寄っていただけるような施設作りを目指し、名称にも、「エアポート」を入れました。
十勝に降り立ち、まずひと風呂。十勝から去る前にもひと風呂。森林に囲まれた露天風呂で、完全なリフレッシュを。 そして「またここ(十勝)に来よう!」と、記憶に残していただきたい。そんな想いを込めて、フェーリエンドルフらしい、特別な温泉施設が完成致しました。
何と言ってもこだわりは、温泉の「湯」です。 帯広市内の「ふく井ホテル」から毎日運ぶ、天然モール温泉。
そして、道東初導入となりました、「ハルビア製」のサウナ。サ室は、男女でコンセプトを明確に分け、サウナの第一人者と言われる方々のご意見を参考に、こだわりの空間が出来上がりました。 スパ施設全体は、ドイツにある「バーデン・バーデン」のイメージを取り入れ、平屋でありながらも、 浴場の天井は8mと高く、開放感のあるゆったりとした空間です。 お世話になっている設計士さんと、「どんな温泉にしたいか」というところから、何度も何度も平面図を展開し、打ち合わせを重ねました。着工してからは、建設に関わる業者様とも毎週のように打ち合わせの時間を取っていただき、私たちの作りたいものを、妥協することなく、理想を形にするために寄り添っていただきました。
「十勝エアポートスパ そら」の建設に関わっていただきました、本当に多くの皆様、また、建築応援プロジェクトとして立ち上げているふるさと納税「十勝の玄関口に“エアポートスパ”建設!~「なぜ十勝」を「だから十勝」に~」を通じてご支援していただいております皆様方に、感謝の気持ちでいっぱいです。(プロジェクトは2022年12月末まで継続中、引き続きご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。)
これから何十年と、地域の皆様、十勝に訪れる皆様に、親しまれ、愛される施設になれるよう、しっかりと運営に努めて参ります。
まずは一度、「十勝エアポートスパ そら」まで足をお運びいただけますと幸いです。
※完成記念特別価格 スパ回数券(10回分綴り)¥3,000部数限定で販売中。 (通常は¥8000で販売するものです/有効期限は10年間) お問合せ:0155‐68‐3301(フェーリエンドルフ) |
2022.05.02 |
『十勝エアポートスパ そら』建設へ
私たちが運営する、「グランピングリゾート フェーリエンドルフ」は、とかち帯広空港から、車でわずか15分という好立地にあります。
施設に、「あったらいいな」と思う1番の候補に、「温泉」がありました。これは、フェーリエンドルフのスタッフや、十勝管内、そして道外の知人や友人に聞いても、多くの方の意見として挙がるものでした。
ですが、フェーリエンドルフのある中札内村は、地震に強いという特徴と裏腹に、非常に強固な岩盤の上にあり、掘削しても、いわゆる効能のあるような湯は出ないでしょう、という専門家の意見もあり、中札内村に温泉施設が存在しないまま、今日を迎えていたわけです。
せっかく近くには、十勝川温泉という素晴らしい温泉エリアもある地域なのに、少し離れた空港側には温泉がないという、まさに「あったらいいのになぁ・・・」を誰もが感じる部分でした。
そこで私たちは、掘削ではなく、「運び湯」の形でなら何とか実現できるのではと思い、この夏(2022年7月)完成に向けて、昨年から設計・建築を開始し、準備を進めて参りました。
こだわりの温泉とサウナ
私たちは、本年3月に帯広市内の「ふく井ホテル」の事業を承継しました。
ふく井ホテルの最大の魅力は、温泉です。駅前で唯一の源泉かけ流し温泉を提供しています。『エアポートスパ そら』ではふく井ホテルから源泉を運搬し、皆さまに提供していきます。
森の中で浸かる露天風呂。大きな青空と美しい鳥のさえずり。夜に見上げる満天の星。 そして温泉は、モール温泉(※別名美人の湯、お湯はしっとりとし、天然の化粧水とも言われています)。
きっと、観光でいらっしゃるお客様だけでなく、十勝の方々にとっても、くつろぎの場所として、親しんでいただけるのではないか、というワクワクした思いで、施設づくりに励んでいます。
サウナスペースにもこだわります。世界的に人気の高いハルビア製のサウナ機材を導入します。(道東初!)また、いわゆる“サウナ―”にも楽しんでいただけるように、ロウリュウも取り入れ、サウナから上がった後の水風呂は、清流日本一にも選ばれている「札内川」の伏流水を使用します。「飲める水風呂」と言えるほどクリーンな水です。
水深は90㎝と深めに設定しました。さらに広々とした外気浴スペースでは、十勝の広い青空を仰ぎながら、思い切り深呼吸したくなるような気持のよい空間となる予定です。
ふるさと納税型クラウドファンディングの活用
昨年は、「日本を代表する一流シェフがその技術を北海道・十勝へ!人口3,900人の小さな村の大きな挑戦」をテーマに、1,134名(計54,296,000円)の方々にご支援を賜り、全国に十勝の食を発信する「REIKUN~十勝冷燻工房~」をたち上げることができました。
本年も、中札内村とタッグを組み、十勝の空の玄関口に“エアポートスパ”建設! ~「なぜ十勝」を「だから十勝」に~を掲げ、より多くの方々に中札内村へお越し頂くためのプロジェクトを実施して参ります。
まずは『十勝』、『中札内村』、『フェーリエンドルフ』を知っていただく機会を作り、『いつか行ってみたい』から、『行ってみよう!』と行動に変わり、『また行きたい!』と思っていただける場所にしていきたいと思います!
そして、『移住したい!』と思って頂ければ最高であり、私たち株式会社そらのミッションの実現につながっていきます。
ぜひ、今回も多くの方々の目に触れ、興味を持っていただき、ご支援していただければ幸いです。
アフターコロナへの挑戦
世の中は、相変わらずのコロナ禍で、観光業にとっては厳しい環境が続いている状況です。
とかち帯広空港の利用者数で見ると、2018年に約60万人の利用がありましたが、2021年には25万人程度まで減少しており、十勝の観光及び経済に大きな影響を与えています。この『エアポートスパ そら』の建設は、アフターコロナに向けた私たちの、「十勝を元気にしたい!」という想いから生まれた大きな挑戦でもあります。
明るいアフターコロナの時代に向けて、今できることに精一杯取り組んで参ります。
引き続きよろしくお願いいたします。 |
2022.03.31 |
ふく井ホテル
帯広駅前ビジネスホテル「ふく井ホテル」を事業承継株式会社そらは、2022年3月1日付けの株式会社ふく井ホテルの100%子会社化に伴い、代表取締役に株式会社そら取締役COOの林を据え、経営・運営していくことになりました。
「ふく井ホテル」ってどんなホテル?ふく井ホテルは昭和2年に福井元八氏が設立した創業95年の歴史を持つ老舗ビジネスホテルです。帯広駅前から徒歩1分の好立地にありながら、駅前で唯一100%天然モール温泉を源泉かけ流しで堪能することができます。また、内設されているレストラン「バイプレーン」の評価も高く、中でも「朝食」はその日の体調や気分に合わせて4種類から選ぶことができ、朝食を目的に宿泊されるお客様がいるほど多くのファンに支持されています。
「ふく井ホテル」との出会い前代表の山田勝三は「後継ぎ探し」をしており、その時に私たち株式会社そらとの出会いがありました。
(以下、山田 勝三からの言葉)
「私自身の年齢のことで、会社の将来のことを本格的に考えていた。そのタイミングで『株式会社そら』と出会い、話を交わす中で時代に沿った新しい経営志向と信頼に心が動き、話がまとまりました。そらは、知的でエネルギッシュさを高い次元で持ち合わせており、私も社員達も安心してホテル経営をお任せ出来ると考えています。今後、展開していく数々の革新的な手法により、ふく井ホテルに全国からより多くのお客様を呼び込み、そのお客様の満足度をより高いものにしてくれると確信しています。これからのふく井ホテルにも是非ご注目ください。」
これからの「ふく井ホテル」の方向性 ~温故知新~
先述のとおり、「ふく井ホテル」は、これまでの95年の歴史の中で数多くのファンに愛されてきた施設です。宿泊・レストランともにリピーターの方が過半を占める当施設に求められる第一は、ふく井ホテルファンの方々に、これからも変わらなくお越しいただくことだと思っています。移ろいが早いビジネス界において、二言目には「勇気を持った変革」が求められますが、こと「ふく井ホテル」に関しては「変わらない勇気」が求められている部分も多分にあると考えています。「ふく井ホテル」という名称を変えずに全従業員の雇用も維持し、変わらないサービスを提供していきます。温泉や朝食等を楽しみに来て下さるお客様に、従来通りの喜びを提供することで、「これからも変わらないふく井ホテルが続くという安心感」を提供していきたいと思っています。
ただ、時代に沿って変えるべき点や新しく取り組むべきこともあります。お客様に利便性を感じて頂けるようなサービスのデジタル化や施設の魅力をより多くの人に発信するSNSの活用、各従業員の仕事内容の可視化による生産性の向上等、ふく井ホテルを更に発展させていける余地は大きいと考えています。 また、「グランピングリゾート フェーリエンドルフ」や「REIKUN~十勝冷燻工房~」とのコラボ、いわゆるグループ会社間のシナジー効果を創出していくことは今回の事業承継の大きなテーマの一つです。 ふく井ホテルの上質なモール温泉をフェーリエンドルフで新しく建築される温浴施設(2022年7月営業開始予定)へ運搬・活用したり、ホテルに内設する「バイプレーン」で冷燻製品を取り扱ったり、冷燻新メニューを作ったり等、多くの掛け算を生み出して行けるよう取り組みます。
100年続いたこの老舗ホテルを更に100年先も続くホテルにすべく、温故知新。 守るべきは守り、変えるべきは変え、ふく井ホテルは新たな一歩を踏み出して行きます。 |
2022.02.07 |
【御礼】ふるさと納税型クラウドファンディング “5,000万円達成”
ご報告と御礼
私たちは、フェーリエンドルフの所在地である中札内村への「ふるさと納税」型クラウドファンディングプロジェクトで、掲げていた『寄付金額5,000万円』の目標を達成することができました。
このプロジェクトにご賛同いただき、応援・納税してくださった皆様に、心より御礼申し上げます。
なぜ、ふるさと納税型クラウドファンディング?
私たちは、「日本を代表する一流シェフがその食技術を北海道・十勝へ!人口3,900人の村の大きな挑戦!」という内容で、ふるさとチョイス様のガバメントクラウドファンディングを利用してプロジェクトを立ち上げました。
プロジェクトの内容は、以前の記事にも書きましたが、赤坂「燻」の輿水治比古シェフとの出会いと、今後の冷燻事業の取り組みが大きく関連しています。
(株)そらが運営するフェーリエンドルフは、中札内村にある宿泊施設であり、地域の皆様のご協力をいただきながら、事業を行っております。私たちの“冷燻事業”と、中札内村の特産物を掛け合わせ、今後新しい商品・新しい食文化を発信していくために、より一層、村との連携を図り、取り組んでいきたいと考えております。
一般的なクラウドファンディングではなく、「ふるさと納税型」で取り組むことにより、日本中の方々に少しでも中札内村を知っていただきたいという想いで、この仕組みを活用させていただきました。
さいごに
プロジェクトを通して納税してくださった方々には、私たちから返礼品をお送りするため、どなたが納税してくださったのかを把握することができます。
その一覧を見ると、今まで私たちが出会ってきた多くの方々からのご支援が多く、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。「申し込みしたよ!」、「もう少しだね!がんばれよ!」、「返礼品届いたよ、ありがとう!」などと、直接メールや電話をいただくこともあり、その度に、たくさんのエネルギーを頂きました。
今回ご支援いただいて完成した十勝冷燻工房から、第一弾商品として3種の冷燻マヨネーズ「十勝魔法のマヨネーゼ」が完成しました。プレーン、ゆず、カレー味それぞれ味わい深く、発売開始以来、たくさんの注文をいただいております。中札内村の卵から無添加で作ったマヨネーズを冷燻しているため、お子様にも安心してお召し上がり頂けます。「十勝魔法のマヨネーゼ」を皮切りに、新商品開発に取り組んでおりますので、今後ともどうぞご愛顧のほどお願い申し上げます。
まだまだ中札内村、そして十勝にはお勧めの食材、商品がたくさんあります。これからも私たちの取り組みの中で、全国の皆様に届けていけるように、引き続き頑張って参ります! |
2021.07.06 |
冷燻工房始動~中札内村の食を全国へ~
現在、私たちは、弊社グランピングリゾート施設の「フェーリエンドルフ」内に冷燻工房を建設中で、7月末の完成を予定しています。
本工房には様々な想いが詰まっています。
私は昨年4月に起業し、株式会社そらを帯広に設立しました。元々は金融機関に勤めていたこともあり、帯広を金融最先端の街とすることをビジョンとして掲げ、金融教育を中心に事業展開を図る予定でした。
しかし、起業を決めた年である2020年、突如として出現したコロナにより人々の生活は大きく変わりました。起業すること自体に迷いは無かったものの、連日報道されるコロナの状況を見て、果たして今からやるべきことは本当に金融教育で良いのだろうかという迷いは日に日に高まっていきました。このコロナが長引けば、十勝の観光業、飲食業は大打撃を受けることは確実。何か自分たちに出来ること、すべきことがあるのではないだろうか・・・
そのような想いを秘めたまま、昨年3月に起業の決起集会として、共に起業するメンバーと3人で赤坂「燻」で食事をしました。
この時、「燻」のオーナーシェフであり、今回の食の工房の監修に携わることとなる輿水 治比古氏に私たちが十勝で起業する話をしたところ、「十勝で起業するのか。あそこは食の宝庫だからね。十勝の発展のために起業したいという想いなのであれば協力するわ!」との言葉を頂きました。この時、私の中で、輿水氏の技術と十勝の食材を掛け合わせた料理を、全国に届けようと決意しました。
前職時代より特別な日には「燻」で食事をしていました。「燻」は世界で一番美味しい食事を堪能できる場所だと思っています。何故こんなにも料理が美味しいのか、ある時輿水シェフにその理由を尋いてみました。すると一言、「食材に魔法をかけているからだよ」と。
「魔法って何ですか」と更に尋ねると、「冷燻(れいくん)を食材に施し、それを調理しているから旨味が濃縮された料理を出せるんだ。通常の燻製とは違い、冷燻の場合は加熱をしないから熱による成分変化が起こらない。素材本来のポテンシャルを最大限引き出すことが出来るし、熱を加えない冷燻なら生肉も刺身も液体もいけるんだ」。
起業の数年前に興味本位で尋いたことが、私の初めての事業になりました。全国に本当に美味しいものを届けたい、そのためにはまずは冷燻工房を十勝に作りたいと思い、起業当初は十勝の色々な場所をめぐりました。冷燻に適した場所、土地の費用、流通させやすい場所、周囲の環境等の様々な要件を満たす土地は中々見つかりません。ここだ、と思える場所も確保には至りませんでした。また、「金融マンがなんで燻製?別のことした方が儲かるでしょ」等の言葉も、耳にタコができるほど聞かされました。
しかし、株式会社そらのビジョンである「十勝に人とお金を集める」ことを実現するため、十勝の素晴らしい食材を冷燻という技術で更に美味しくして全国に届けたいんだという信念が勝ち、工房建設を止めるという選択肢はありませんでした。
工房の建設地を探している中で、当時フェーリエンドルフのオーナーである西氏(現そら取締役)と出会いました。当初は、フェーリエンドルフの広大な敷地の中に、食の工房を作らせて欲しいとの考えでしたが、西氏とコロナ禍における観光業界の苦しさやフェーリエンドルフのポテンシャルの大きさ等を共有する過程で、共にフェーリエンドルフを盛り上げていこうという話になり、株式会社そらとフェーリエンドルフとの経営統合に至りました。現在、西氏は本工房プロジェクトの担当責任者です。
工房では、中札内村の様々な食材を冷燻した商品を製造していく予定ですが、まず第一弾はマヨネーズを商品化します。
「燻」でもファンの多い輿水氏の冷燻マヨネーズを、輿水氏監修のもと中札内村産の卵を用いて工房で製造します。このマヨネーズが本当に美味しいんです。料理を引き立てるだけでなく、マヨネーズ自体が主役にもなる、マヨネーズの概念を覆すものだと感じています。加えて、スタンダードなマヨネーズだけでなく、様々なフレーバーのマヨネーズを現在開発中で、近日中にご提供できる予定です。
私たちの工房事業は、中札内村を拠点とし、十勝や中札内村産の食材を用いて全国に発信していくわけですが、中札内村も同様に村の魅力を全国に伝えていこうと尽力されています。食の事業は、中札内村役場の方々と連携し進めてきましたが、中札内村と株式会社そらとがより一体となり中札内村の魅力を全国に発信していこうという考えのもと、中札内村が実施自治体となるふるさと納税型クラウドファンディングを実施することとしました。
中札内村は、十勝平野の南西部に位置し、日高山脈中央部を源とする清流「札内川」の流域に広がる、北海道最大人口の村です。主要産業は農業、食の宝庫です。そして、村の至るところで自然の美しさを感じることができます。この魅力を少しでも全国の皆さんに知って頂くべく、本ふるさと納税型クラウドファンディングでは、私たちの食事業の第一弾商品となるマヨネーズだけでなく、中札内村の魅力を堪能できる様々な返礼品をご用意しました。
本クラウドファンディングを通し、皆さまと繋がることができることを楽しみにしています。皆さまも是非一度、中札内村にお越しください!
冷燻プロジェクト関連ストーリー Q&A
Q:「冷燻」の魅力は? A:一言では伝えきれないのですが、頑張って端的にお伝えすると、「素材が本来持つポテンシャルを最大限引き出し、一口食べた瞬間、何これ美味しい!という感動に包まれ、その後に燻製の余韻がほのかに口の中に残ります。様々な成分が混じっている食材の、旨味を凝縮させ、冷燻で輪郭をコーティングしたというイメージがピッタリかもしれません。ただ一つシンプルに言えるのは、“間違いなく美味しい”」ということです。
Q:フェーリエンドルフに冷燻工房ができた後の展望は? A:日本が誇る食材の宝庫“十勝”の素晴らしい食材と、日本を代表する料理人“輿水シェフ”の知見や技術を掛け合わせた、“これまでにない美味しい”をこの冷燻工房から創り出して行きます!
Q:中札内村の印象や素敵だなと思うところは? A:中札内村には、六花亭様が運営する「六花の森」や、「チーズやアイスクリームで有名な「十勝野フロマージュ」、「花畑牧場」、など、名が知れていて、誰もが一度は訪れたくなるような場所が数多くあります。しかも中札内村は、「とかち帯広空港」から車でわずか10分程度という好立地であり、「十勝に人を呼びこむ一丁目一番地」になり得る大きなポテンシャルを秘めた場所だと思っています。
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2021.07.06 |
中札内村・フェーリエンドルフに温泉スパ施設を新設します
“あったらいいな”を形にする
私たちは、事業を通して十勝に“あったらいいな”を作りたいという想いで様々な取り組みを行っています。 以前Twitterで、「十勝に行ってみたい!」と一番思うのはどれですか? というアンケートを投稿したことがあります。
このアンケートを実施した1ヵ月後、私たちはグランピングリゾート・フェーリエンドルフの経営に参画し、敷地の大規模リニューアルおよび冷燻工房の建設を実施しました。まさに「食を堪能する滞在型リゾート」創りを開始したのです。リニューアルオープン後は、十勝の食材に冷燻を掛け合わせたメニューを提供し、多くのお客様にご好評いただいております。
「食を堪能する滞在型リゾート」として更に魅力を高めていけるよう、今後あらゆる面での改革を進めていきたいと考えておりますが、「滞在」したいと多くの方々に感じて頂く上で、やはり上記アンケートでも高い回答結果となっている“温泉・サウナ”があれば理想です。
私自身、利用者としてフェーリエンドルフを訪問していた頃は、ここに温泉・スパがあれば良いなぁとは考えていました。しかし自身が経営を行う上で、投資規模が大きく、固定費も多く要する温泉建設は簡単に決断できるものではありません。事業計画を何度も練り直し、温泉施設やホテル・リゾート経営者の方からも話を伺い、熟考を重ねてきました。私たちの経営判断軸は、私たちの事業を通じて“GTP”(=GDPの十勝版=十勝の地域内総生産)を拡大することが出来るかどうかです。リスクは伴うものの、施設価値を飛躍的に向上させるポテンシャルを秘めている温泉スパ建設を決断しました。
私たちがイメージしているのは、『森の神殿スパ』です。フェーリエンドルフの敷地面積は、およそ10万坪(東京ドーム25個分の広さ)。その中の森の一部を切り開き、建設します。
森の多くは残し、露天風呂からは満点の星空と、豊かな森と野生動物が見えるようにします。また、「サウナ」にも拘り、サウナファンにも支持される空間を作りたいと思っています。
温泉・スパへの想い私たちは昨年(2020年9月)からフェーリエンドルフの運営を行っておりますが(今年の4月にリニューアルオープン)、この施設自体が出来たのはおよそ30年も前です。当初は、観光宿泊施設としてではなく、保養所的な用途として作られたものであったため、今とはだいぶ異なるのですが、それでも何度か、ここに温泉を作りたいという構想はあったそうです。時代背景や様々な状況により、未だ着手されていなかった部分です。それが30年という月日を経て、今私たちが形にするということにもロマンを感じています。 十勝には、「十勝川温泉」という温泉街があり大変人気がありますが、中札内村には、温泉施設は一つもありません。空港から車でおよそ15分のフェーリエンドルフに温泉があれば、ご宿泊のお客様だけでなく、それ以外のお客様にも飛行機に乗るまでの少しの時間にも寄っていただくこともできますし、中札内村・十勝の方々にも気軽にご利用していただけるのではないかと思っています。
私たちにできることを冒頭のアンケート結果を参考に、 ・食を堪能する滞在型リゾート=冷燻工房とフェーリエンドルフ ・森の中の温泉・サウナ=森の神殿スパ 私たちにできることを一つずつ形にして、十勝に訪れる人々の思い出に残るような、そして「また来たい!」と思っていただけるような場所を創って行きたいと思います。
私たちの構想を形にするには、地域の皆さまや自治体の方々のご理解・ご協力が必須です。幸いにも私たちはその環境にとても恵まれていて、皆さまへの感謝の気持ちでいっぱいです。フェーリエンドルフを更に魅力的な場所にし、末永く愛される場所にできるよう、引き続き取り組んで参ります。
温泉の完成は、2022年7月を予定しています。どうぞご期待ください! |
2021.04.16 |
チャーターツアー開催のお知らせ!※新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の延長に伴い本ツアーは中止となりました(2021年5月7日)
2021年6月5日(土)~7日(月)に、羽田空港⇔とかち帯広空港間でJAL様の国際線機材(ボーイング737-800 V40)のチャーター便を使用したフェーリエンドルフ宿泊ツアーを開催することになりました。
この一年、新型コロナウイルスの影響で、多くの国際線機材が運航できず余ってしまっている状況であるというニュースを度々見るようになりました。
そのような中でJAL様に、それらの飛行機を使用してチャーターツアーを開催することは可能なのか相談したところから始まり、JAL様・JTB様のご協力の下、開催することが決定致しました。
当初は、1月の雪景色の時はどうか、あるいは弊社設立1周年(2021年4月15日)に合わせて企画できないだろうかと、チャンスを伺ってきました。ですが、コロナウイルスの勢力がなかなか落ち着かず、関東圏の緊急事態宣言の影響もありました。その度にJAL様・JTB様に相談にのっていただき、日程調整を行って参りました。
その結果、木々が青々と芽吹きだす初夏の季節に催行することとなりました。北海道の広大な自然と、リニューアルオープンしたてのフェーリエンドルフを、皆さまに楽しんでいただけるよう、現在準備真っ只中です。
コロナ禍だからこそ実現できること
先日のブログ記事にも記載させていただきましたが、現在フェーリエンドルフでは、(株)JALスカイ札幌様から、3名の出向社員を受け入れ、主に接客業務に従事するスタッフとして働いて頂いております。このことも、「コロナ禍だからこそ」実現できることだと思っているのですが、今回のチャーターツアーに関しても、まさに「コロナ禍だからこそ」生まれた発想です。
旅客機は2~3分で空気が入れ替わり、循環空気は高性能フィルターでろ過されます。座席の背もたれは空気の流れの「壁」になります。ボーイング社の分析によると、「空気中に浮遊する粒子に基づくと、機内で隣同士に座り合っている乗客は、典型的な屋内環境で2m以上離れて立っているのと同じ状況」だそうです。
コロナ禍で失われた思い出を少しでも取り戻すことに貢献したいという思いで企画しました。
遊覧飛行しながら特別な「お食事」を
このツアーの目玉企画として、「北海道遊覧飛行」というオプションがついています。北海道の上空を、低空飛行しながら各所を巡るのです。
空から見下ろす日高山脈や、パッチワークのような畑景色は、どれだけ美しいことでしょうか…コロナで旅行機会を失った方々に、通常の旅行では味わうことのできないサービスを付加して、思い出に残していただきたい、という想いで組み込みました。
また、機内でのお食事を、オリジナルで用意させていただくことが可能となりました。私たちが現在取り掛かり始めた「冷燻工房事業」(ブログ内別記事でご紹介中)の監修を務めてくださっております、赤坂にあるレストラン「燻」のオーナーシェフ(輿水 治比古 氏)に、メニューを考案していただき、十勝の食材と冷燻技術を掛け合わせ、この時にしか食べることのできない特別なお食事にする予定です。
「燻」のコアファンは全国に数多くおり、輿水シェフがこのような企画に協力してくださることについて大きな話題となっています。私たちにとっては最高に有難く、そして心から楽しみな企画です。
また、他のオプショナルツアーでは、フェーリエンドルフの所在地である中札内村様のご協力により、村民気分を味わっていただくため、「村内飲食店への送迎」も用意して頂きました。フェーリエンドルフに通常通りの旅行で来られると、当然フェーリエンドルフで提供するお食事を楽しんでいただくことが多くなりますが、せっかくの機会ですから、中札内村の市街地を散策していただきたいこともあり、中札内村様・中札内村観光協会様に協力をお願いし、用意していただくことができました。
更に、羽田から飛んできた機材を活用して、地元民向けの北海道遊覧飛行ツアーも6/5(土)に開催します。地元の方々も、北海道の雄大な美しい景色を空からゆっくり見る機会はなかなか無いと思いますので、是非この機会に体験して頂けましたら幸いです。
今回、私たちがチャーターツアーを開催できることとなった背景には、JAL様、JTB様の全面的なご協力に加え、多くの関係者の皆さまのご支援がありました。心より感謝申し上げます。
参加してくださるお客様には、十勝の魅力を伝えられるよう、そして十勝ファンになっていただけるよう、しっかりと準備を進めて参ります。また、機内や宿泊の環境において、コロナ感染対策を万全にした運営を心掛けてまいります。
本北海道遊覧飛行ツアーについてご関心のある方は、feriendorf.sky@gmail.comにお問合せ下さいませ!
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2021.04.16 |
冷燻工房を建設!
フェーリエンドルフの敷地内に冷燻工房を建設します
赤坂の名店「燻」のオーナーシェフである輿水シェフ監修のもと、フェーリエンドルフの敷地内に冷燻工房を建設することが決定しました。
7月中に工房が完成し、8月から製造を開始していく予定です!
「燻」とのコラボのきっかけ
私たちが1年前に起業する時、大学の同級生だった林くん(現:株式会社そらCOO)と、野村證券の同期だった水野くん(現:株式会社そらCFO)の顔合わせの場として選んだお店が、僕が最も好きなお店である赤坂の「燻」でした。
当時、大手企業を退社して3人で0からのスタートを切ると決めた途端に新型コロナウィルスが猛威をふるい、当然、起業すること自体にも不安もあったわけですが、「まぁ、やると決めたし美味しいもの食べて元気にスタートしよう!」という想いと、「十勝で起業するということに、2人とも一度は『うん』と首を縦に振ったんだからもう逃がさないぞ(笑)」という想いで、世界一美味しいお店「燻」を予約した記憶が昨日のことのように思い出されます。
当日、「燻」のオーナーシェフである輿水シェフに対し、私が十勝を大好きで、その大好きな場所に貢献できる仕事がしていきたいから会社を辞めて十勝で起業するんだという話をした時に、“そういう話なら力になれるかもしれないぞ”というお言葉を頂きました。
輿水シェフはどんな人?
「燻」は赤坂で26年営業を続けてきた、知る人ぞ知る名店です。“魔法” とも称されるその冷燻を施した料理は数々のファンを魅了し、フランスの有名シェフであったジョエル・ロブション氏やアメリカの元大統領であるクリントン氏にも寵愛されたお店として知られています。ANAの国際線ビジネスクラスの機内食を手掛けたこともあります。
そんな、日本を代表する料理人である輿水氏は、「燻」のオーナーシェフであると同時に、“冷燻”の第一人者でもあります。“冷燻”とは、通常の燻製とは違い、加熱することなく燻製する手法です。この技術により、肉類・チーズ等の加熱に弱い食材とのコラボが可能になりました。熱が一切加わらないので、刺身や液体も冷燻に出来ます。輿水氏は、50年前から特殊な製法を考案し、「コンパクトな器械」で独自の冷燻を形にした業界の革命者です。
そんな輿水シェフが、初めて、ご自身が特許を有する器械や技術を外に提供するのが、今回の事業となります。輿水シェフ監修の下、フェーリエンドルフの敷地内に冷燻工房を建設し、工房で加工した食材を使用した料理や調味料をグランピングで訪れたお客様に提供します。また、北海道十勝産食材にこだわり、インターネット販売やふるさと納税等を通じて全国の食卓にその味を届けます。
日本が誇る食材の宝庫“十勝”の素晴らしい食材と日本を代表する料理人“輿水シェフ”の知見や技術を掛け合わせたものから生まれる感動、喜び、そして沢山の笑顔をこの工房から生み出していきたいと思います。
一般的な燻製と何が違うの?
燻製された食品を口にしたある方は多いと思います。僕も何度も食べたことはありますが、燻製商品を一口食べた瞬間の感想は「あ、燻製だ」です。素材に燻製の煙を吹きかけたような味になっていることが多いです。
しかし輿水シェフの冷燻は、素材が本来持つポテンシャルを最大限引き出しており、一口食べた瞬間「何これ美味しい!」という感動に包まれ、その後に燻製の余韻がほのかに口の中に残ります。
言葉で説明するのは難しいのですが、様々な成分が混じっている食材の、旨味を凝縮させ、冷燻で輪郭をコーティングしたというイメージがピッタリかもしれません。
…難しく書いてしまいましたが、ただ一つシンプルに言えるのは「間違いなく美味しい」ということです。皆さまにもこの感動を味わっていただけるよう頑張ってまいります。
withコロナ、afterコロナの両面を見据え、いよいよ始動です!
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2021.02.10 |
起業家を支援する
株式会社そらは、十勝で起業をしようとする起業家や十勝のベンチャー企業に対して、株式会社山忠HD(本社:北海道河東郡音更町)と共同して支援を行っていくことを発表しました。具体的には、出資等のファイナンス支援、事業支援、ビジネス講習、人材支援等を行っていきます。 今回は、起業して間もない私たちが、このタイミングで何故十勝で起業家の支援を行うことを決定したのかについて、書きたいと思います。
開拓者精神旺盛な十勝
十勝は、昔から開拓者精神の旺盛な街です。そもそも十勝の開拓は、北海道に多く見られる官主導の屯田兵によるものではなく、依田勉三氏の率いる晩成社という会社をはじめ、本州からの民間の開拓移民を中心に進められました。
そのようにして長年十勝の大地に脈々と受け継がれてきた“開拓者精神”は現在でもしっかりと根付いており、5年ほど前からは「とかち・イノベーション・プログラム」という新事業創造プロジェクト(主催:帯広信用金庫、共催:北洋銀行、北海道銀行、北海道21世紀研究所、道銀地域総合研究所、十勝19市町村、協力:野村総合研究所、とかち財団)が活発に展開され、多くの起業家が誕生してきました。
何故、起業家を支援?
人口減少→人手不足→企業の衰退→地域の衰退という悪循環は、地方の共通の課題です。帯広市の人口は、釧路市を先日(2020年12月末データ)抜き北海道第5位になりましたが、それでも人口は緩やかな減少傾向です。
このような状況を打破して地域を活性化させていくためには、やはり「人」が必要であるため、各地域様々な移住支援策を打ち出していますが、移住者を増やすのに必要なのは間違いなく「雇用」です。
例えば株式会社そらは設立して9ヵ月で経営陣含め26人体制になりましたが、10人のメンバーは他の地域から移住してきています。社員の家族まで含めると更に多くの人が、株式会社そらへの転職に伴いこの9ヵ月で十勝に移住してきたことになります。
このように、雇用を生み出すのに必要なものは「事業」です。十勝に根付いて事業を行う企業が次々と立ち上がれば、雇用が創出され移住者が生まれ、地域創生の実現へと繋がっていきます。
何故私たちがこれをやる?
私たちが株式会社そらを設立したのは昨年(2020年)4月15日。まだ設立して1年も経たない会社なので、普通であればこのようなプロジェクトの応募者側の立場になります。
また、私たちも、昨年9月にM&Aにより新規参入したグランピング施設=「中札内農村休暇村フェーリエンドルフ」の大規模リニューアルを実施するタイミングでもあり、自分たちの事業を軌道に乗せることに精一杯な時期であります。
それでも敢えて私たちが起業家支援を行うのは、今の私たちの立場でしかできないことが数多くあると考えるからです。
まず、起業した直後は一日一日のことで精一杯になりがちですが、そのタイミングでしか出来ないことも多々あります。特に「仲間」、「資金」、「顧客」をどうやって、どのような順番で確保していくのかはその後の会社の成長を考える上で極めて大事なことでありますが、この辺りは、ほぼ同時期に起業した私たちだからこそ、より鮮度の高いアドバイスができると考えています。
また私の場合は東京都出身で、自分自身が一番好きな場所である十勝を選び仲間と共に起業したわけですが、十勝の人々から見たら私たちが何者か分かりません。私たちがいくら「十勝のために!」と声を大にして唱えても、その言葉に説得力を持たせるには信頼の積み重ねが必要となります。初期段階に築き上げる土台が脆いと、その後いくら頑張って行動しても信頼を積み重ねていくことは難しいと思います。
よく、地域創生には、「よそ者・若者・ばか者」が必要だと言われます。その地域の常識にとらわれず外部の視点から俯瞰して見ることのできる“よそ者”、若い発想力と思い切りの良さを持つ“若者”、リスクを恐れず常識の枠を超えてチャレンジする“ばか者”。
今年度で35歳になる私たち経営陣をギリギリ“若者”枠に入れていただければ、私たちはまさに「よそ者、若者、ばか者」です。
今回のプロジェクトも、そんな「よそ者・若者・ばか者」からの応募は大歓迎です。私たちも同じ「よそもの・若者・ばか者」だからこそ共感できる点やアドバイスできることがあると思っています。このプロジェクトを通じて良い出会いが生まれることを願っています。
支援の判断軸は、「共に十勝を盛り上げられるか」
今回私たちが行うような「ベンチャー企業支援」をする代表的な存在としては、ベンチャーキャピタル(VC)が挙げられます。VCは、高い成長が予想されるスタートアップ企業に対して出資を行い、投資先の企業が上場した際などに株式を売却して、キャピタルゲイン(当初の投資額と株式公開後の売却額との差額)を得ます。また、資金面の支援だけでなく経営コンサルティング等のハンズオン支援を行い、企業価値を高める手助けをすることもあります。将来性のある企業に積極的に投資をして高いリターンを上げるため、資金回収にかける期間も短く、基本的には回収して増やした資金で新たな投資を行っていくのがVCの特徴であると言えます。
私たちはこのようなVCとは少し異なる立場です。勿論私たちも資金を出すわけですから、リターンを無視することは出来ません。しかし、リターン(特に短期的な)のみを追求するのであれば、私たちの出番はありません。
私たちは、VCの目線からでは資金調達が難しいスタートアップでも、十勝の発展に大きく資する事業であれば積極的な支援を考えます。そもそも私たちの本業は別にあり、プロの投資家ではありません。やや語弊のある言い方かもしれませんが、スタートアップへの投資事業を通じて直接的な利益を上げなくても良いのです。
それよりも、投資・支援を通じて繋がることが出来た起業家と「共に十勝を盛り上げられるか」を大切にしたいと考えています。必然的に、時間軸も短期ではなく中長期で考えることになります。
十勝を起業家で溢れる街に!
今回、パートナーとして私たちと組む決断をしてくださった山本忠信商店(本社:北海道河東郡音更町、代表取締役:山本英明様)を中核企業とする山忠HDは、創業昭和28年の歴史ある企業です。地域の生産者が育てた良質な農産物を全国の消費者に届ける役割を担い続け、十勝と共に発展を遂げてきた企業です。
一方で私たちは、金融機関出身の3名のメンバーで昨年4月に創業し、グランピング等の観光・宿泊業を中心に事業をスタートし、これから十勝と共に発展していくことを目指す企業です。
70年近い歴史ある企業と創業1年にも満たないベンチャー企業という対照的な企業同士がタッグを組むことになりますが、だからこそ生まれるイノベーションは必ずあると思っています。
「十勝と共に栄える」という共通の目標を持つ者同士、未来の十勝を創る開拓者と“ワクワクを次々と生み出していく十勝”を共に目指します。
3月には起業家支援のための新会社を設立し、4月から応募者を募ってまいりますので、今後の進展はブログ等を通じてご報告してまいりたいと思います。
「我こそは!」という起業家の方、お待ちしています!
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2021.02.09 |
“おもてなしのプロ”新たな出会いと組織作り
今だからこそ“雇用の創出”を
前記事で、株式会社そらは、貸別荘コテージ&グランピングリゾート「フェーリエンドルフ」の経営について述べました。
コロナ禍においての観光業は、世の中的には最も打撃を受ける産業というイメージがあるかもしれません。
確かに、GoToトラベル事業による恩恵は受けたものの、その中断や方針の二転三転による影響は売上の不安定さに直結し、雇用や仕入れの先読みは非常に難しいと感じます。ですが、今春(4月)にフェーリエンドルフのリニューアルオープンを控えている私たちは、こんな時だからこそ積極的な雇用創出に取り組んでいます。
仲間とともに築き上げる未来
弊社を設立して今月(2021年2月)で10か月が経ちますが、経営陣を含め現在26名体制となりました。本当に有難いことに、私たちが発信するSNS(主にTwitter)経由での応募がほとんどです。
一人一人が、(株)そらに本当に興味を持って、強い意志を持ち心のこもったDMを送ってくださります。その志は私たち経営陣にも劣らないほど、夢と希望に満ち溢れたものです。
テレビをつければ、一日の感染者数や失業者数が嫌でも情報として毎日入ってきます。暗いニュースばかり、と気が滅入る瞬間もありますが、一方で、私たちの理念とこれからの取り組みに興味を持ち、共感し、共に取り組んでくれる人たちと出会えるこの世の中、この時代は、決して悪いものではありません。
大企業(JALスカイ札幌様)からの出向社員を迎え入れる
今まさにリニューアル準備期間中ですが、新入社員同士が切磋琢磨しながら、また信頼関係を築き上げながら、高いモチベーションでそれぞれの業務に積極的に取り組む姿が見られます。それは、私たちがさらに高みを目指す励みにもなっています。
そんな中ご縁があり、2021年3月より、6か月~1年間(期間更新)で、JAL(日本航空)グループの「株式会社JALスカイ札幌」様より、現在新千歳空港で勤務しているグランドスタッフ3名を出向の形で受け入れることとなりました。
コロナの影響は、航空会社には本当に大きな打撃であり、多くの優秀な人材が本来の職務を担えない状況にあるというニュースを度々耳にします。しかし私たちにとっては、このような環境だからこそ、“おもてなしプロフェッショナル人材”をフェーリエンドルフに迎え入れることができます。新たに加わる3名の方々には、主にフロント業務等のお客様サービスに従事していただく予定となっています。
この度の出向スタッフ3名の選出は社内での応募制だったそうですが、定員を超える応募があったと伺い、とても嬉しく思いました。これまでとは全く違う環境の中で、行う業務も異なります。その中で、彼女たちにとっても、有意義で、記憶に残る時間を過ごしていただきたいなと思っています。
私たちにとっても、「見て学ぶ、聞いて学ぶ、真似て学ぶ」を徹底することで、従業員一人一人が接客のスキルアップを図る機会になることでしょう。それはフェーリエンドルフ全体のサービス向上にも大きく資するものと確信しております。
コロナの時代だからこそ叶う出会い。積むことのできる経験。一つ一つに感謝の気持ちでいっぱいです。
これからも常に前進を心掛け、多くの方に愛されるフェーリエンドルフを創り上げてまいります。 |