2024/8/30撮 サウナ・家族風呂の「ローマの泉」は昭和40年代後半には既にあったようだ。昭和51(1976)年、建設業を営んでいた先代が「ローマの泉」を譲り受ける。当時の家族風呂は沸かし湯で燃料代が嵩んでいた。昭和55(1980)年、燃料経費を浮かせるために始めた温泉掘削が成功し家族風呂に温泉が引かれる事になる。家族風呂に使用しても余るほど湧出量が膨大な為、翌昭和56(1981)年夏に銭湯の「ローマノ福の湯」を開設。「ローマの泉」に付属する「ローマの泉食堂」がいつからあったのか、先代の娘さんから伺ってみると、元々喫茶店だった場所を増築して食堂が出来たのは昭和56(1981)年頃が有力らしい。
現在、食堂を切り盛りする店長のハルさんは昭和60(1985)年に従業員として勤め、最初は家族風呂で働いていたが、数年後に食堂部門に転属になる。53歳の時に独学で調理師免許を取得。身売りの話があった今から20年前に店舗を借りて「ローマの泉食堂」を引き継ぎ経営している。ハルさんの人柄もあって、古くから来ている常連客が目立つ。令和7(2025)年3月に閉店しする予定だったが、4月以降も続けて営業している。令和7(2025)年11月、ローマの泉の定休日合わせて、月曜定休日に変更。
・参考記事
【帯広市】 ローマの泉温泉 「ローマの泉(家族風呂) ローマノ福の湯(公衆浴場)」■場所:
帯広市東9条南12丁目4−2■営業時間:11時~21時30分
■定休日:月曜
■駐車場:有り
2025/12/13現在
2011/3/27撮 出入り口が4箇所もある昭和レトロな店内。カウンター・テーブル・小上がりを配置。店内喫煙可。
2011/3/27撮昔、活躍していた岡持ち。心霊写真のような手は女将さんの手です。

2025/12/13撮 麺類・ご飯ものの食堂メニュー。
●注文:味噌ラーメン(当時650円)
2016/2/3撮 ごま油風味の味噌ラーメンを喰う。


麺:縮れ中細麺(当時㈲西田晃芳商店)
具:白菜、わかめ、人参、モヤシ、豚挽肉、刻みねぎ
スープ:豚骨・鶏ガラ・玉ねぎ・人参を弱火で約6時間。清湯系のあっさり味噌味。
寸評:オーソドックスな味噌スープに野菜炒めのごま油の風味が漂う。昭和レトロな食堂で食す味噌ラーメンも格別なり。
(平成28年2月3日再訪)

平成25(2013)年11月発行の「いとしの大衆食堂~北の味わい32店」(北室 かず子著、北海道新聞社)に、「ローマの泉食堂」が紹介されました。
●注文:醤油ラーメン(当時650円)
2024/8/30撮 昔懐かしい醤油ラーメンを喰う。
2011/3/27撮の醤油ラーメン(550円)と差し替え。



麺:縮れ中麺(㈱西田製麺・道東製めん)
具:チャーシューミニ1枚、海苔、わかめ、メンマ、ナルト、刻みねぎ
スープ:豚骨・鶏ガラ・玉ねぎ・人参を弱火で約6時間。清湯系のあっさり醤油味。
寸評:13時40分頃出没。先客2名、滞在中に一組2名来店。醤油ラーメンを注文。15分ほどで着丼。
動物系と野菜の甘味が溶け込んだ醤油ラーメン。あっさりした飲み口で後味も良い。テル印西田製麺を道東製めんで作るようになった2年前はバラツキがあったそうだが、今はかなり落ち着いたようだ。

食べ始めて10分ほどで最後の一杯まで完食。
(令和6年8月30日再訪)
(追記)
㈲西田晃芳商店(テル印西田製麺)は道東製めんに事業譲渡して、2022年8月、㈲西田晃芳商店の住所地で㈱西田製麺を設立した。2024年4月、㈱西田製麺は道東製めんの住所地に移転した。道東製めんでテル印ブランドを製造している。
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注文:カレーライス(700円)
14時40分頃出没。先客1名、後客なし。何とか1人分はあるということで、カレーを注文。5分ほどで料理が登場。
小麦粉とカレー粉から手作りした家庭的なカレー。普通に旨い。後継者の話は、去年応募していた男性は資質に問題ありでご破算となり、その後、女性が働いていたが半年で辞めたらしい。
(令和7年12月13日再訪)