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ばんえい競馬士 第001号 コヤノゴー 〈別館〉 - 記事一覧
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2026.07.11
追憶の旭川競馬場
<p>7月5日、旭川へ行ってきた。<br>当ブログの「行ってきた」系の記事は、音楽ライヴor競馬関連のどちらかしかないが、今回は馬のほうですので、ご安心(?)ください。</p><p><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/2c/ff/j/o0946058015801411009.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="258" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/2c/ff/j/o0946058015801411009.jpg" width="420"></a></p><p><br>まず向かった先は『花咲スポーツ公園』。<br>現在はプロバレーチームのホームアリーナともなっている総合体育館や、硬式野球場(通称『スタルヒン球場』)など、多くのスポーツ施設が集まっている。この日は陸上競技場で何かのイベントが行われているようだった。<br><br>ようだった、と書くくらいだから、目的はそれではない。私が来たのは、むかーしむかし、ここに競馬場があったから。<br>ばんえい競馬が公式競技として初めて行われたのは、1947(昭和22)年10月16日、旭川にあった近文競馬場でのこと。とは過去にも何度か書いているが、まさにこの場所に、近文<span style="font-size:0.7em;">(ちかぶみ)</span>競馬場があったのだ。</p><p><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/10/82/j/o1132061115801411013.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="335" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/10/82/j/o1132061115801411013.jpg" width="620"></a><br> </p><p>特に出典等は記さないが、詳しく調べてネット上で公開してくださっている方々の情報をまとめると、この案内図の右下、現在の総合体育館・陸上競技場・相撲場・馬場のあたりに、かつては周回コースを持つ競馬場があったらしい。<br>その一部で、公式競技としてのばんえい競馬が初めて行われたということになる。<br><br>「馬場?」と思われた方もいるかもしれないが、そう、馬場がある。むろん競馬場ではなく、そこにあるのは『あさひかわ乗馬クラブ』。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/68/cc/j/o1065062315801411023.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="269" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/68/cc/j/o1065062315801411023.jpg" width="460"></a></p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/6e/0d/j/o1311073915801411028.jpg"><img alt="" height="237" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/6e/0d/j/o1311073915801411028.jpg" width="420"></a></p><p><br>1981(昭和56)年に開業したものらしいが、大きな厩舎を持ち、軽種馬が10頭以上いたかな。<br>そのうちの一頭の手入れをしていた、50代後半くらいかと思われる女性スタッフさんにひと声かけ、見学しながらスマホでちょこちょこと写真も。サイモントルナーレ、フジノパンサーといった、平地競馬で活躍したサラブレッドの姿もあった。<br><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/68/e1/j/o0564047315801411017.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="285" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/68/e1/j/o0564047315801411017.jpg" width="340"></a></p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/0f/90/j/o0500049215801411019.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="295" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/0f/90/j/o0500049215801411019.jpg" width="300"></a><br> </p><p>ひと通り見学させていただいた後で、先ほどのスタッフさんのもとへ。<br>「大昔、ここが競馬場だったことはご存じですか?」<br>「え? 知らないです。初めて聞きました」<br>「まあ、もう50年…いや、もっと前、それくらい昔ですから笑。 その後で神居のほうに新しくできて……」<br>「あっ、あぁ~、そっちは一回だけ行ったことあります。武豊?が来るとかで」<br><br>その騎手の名を半疑問形で言うくらいだから、おそらく競馬には詳しくないのだろう。私も特段に話を広げるつもりはなく、礼を伝えてその場を去る。<br><br>会話の中に出てきたように、競馬場は1975(昭和50)年に神居町の上雨紛<span style="font-size:0.83em;">(かみうぶん)</span>という、ここからも市街地からも遠く離れた場所に移転。そちらには私も行ったことがある。<br>その前に、だが、旭川競馬場に関して「明治末期に近文町で開設され、1965(昭和40)年に花咲町へ、1975(昭和50)年に神居町へ移転した」といった旨の記述が、Wikipedia、あるいはばんえいの公式刊行物の中でも見られる。<br>ただ、これはおそらく誤りで、近文から花咲へは移転していないんじゃないかな?<br>詳細までは調べ切れなかったものの、近文競馬場から花咲競馬場へと名称が変わったのはたしかだが、これに関して言うと、そもそも近文という地名(現在も旭川市の一部として残る)は、近文競馬場が開設された当時は現在よりも広範囲にわたっており、いま私が立つこの場所も、それに含まれていたよう。それが1951(昭和26)年3月に区画整理や地名変更を経て、近文の一部が花咲へと変わった(『花咲スポーツ公園』も、開設当初は『近文公園』だったという)。<br>さらに、これも詳細不明ながらも、近文競馬場は何かしらの理由で競馬を開催できない時期があり、その後に競馬場の改修を行ったうえで再開した、とも伝わる。その再開が1965(昭和40)年のことで、そのころには『花咲競馬場』へと名称も変わっていたのだろう。<br>どうもこのあたりの、所在地名および競馬場名称の変更に関する事実関係が混同して、1965(昭和40)年に移転したものとして扱われているのではないか、と思う。<br><br>まとめると、「旭川競馬場は、明治末期に近文町で『近文競馬場』として開設され、そのまま(近文町が花咲町となる地名変更や改修を挟みながらで競馬場の名称も変わったが)同じ場所で『花咲競馬場』として競馬を行い、その後1975(昭和50)年に神居町上雨紛へ移転した」が正しいのでは。たぶん間違っていないはず(^^;<br><br>その上雨紛の競馬場に話を戻すと、先述のように私も行ったことがある。…だけでなく、初めてばんえい競馬をナマで見たのは旭川だった可能性も、まあまあある。<br>私の実家から上雨紛までは車で40分程度だっただろうか。そこに、父と、父が行きつけの理容室の店主さんとの三人で行った。<br>私の父は競馬好きではあったが、あくまで中央オンリー。ただ、その店主さんがばんえい好きだったらしく、それに感化されたのか、いつの間にか実家のテレビでばんえいのレース映像が井馬アナの実況とともに流れるようになり、旭川競馬場や、当時あった旭川レーシングセンター(場外馬券発売所)にも行っているようだった。<br>その流れの中で、私にも声がかかったのだが、残念ながら、この時の記憶がほとんどないのだ笑。行ったことは間違いないのだが、ほんと、ぜんぜん覚えていない(^^;<br>いま思い返せば、私が札幌の大学に行かせてもらっていたころ。5月の大型連休に帰省していて、かつ理容室が休みの日…だったのかもしれないが<span style="font-size:0.83em;">(※当時の旭川は春開催)</span>、父と店主さんについてきただけ。当時の私はばんえいファンではなく、自ら望んで来た場所でもないので、印象に残っていないのだろう。<br>その前か後の夏に岩見沢へも行ったことがあるのだが、そちらはマークカードが導入されていなくてドキドキしながら口頭窓口で馬券を買ったとか、多少ながらも覚えている。ただ、旭川に関しては、行くまでの中途は覚えているくせに、肝心の競馬場の光景が、まったく浮かんでこない。</p><p><br>平地でもばんえいでも、自分が初めてナマで競馬を見たのはどこだったか記憶している方が多いのではないかと思う。中には、あの馬があのレースを勝った時、とまで覚えている方もいるかもしれない。<br>でも私は、「旭川だった…かな…いや岩見沢のような気もするし…うーん…たぶん旭川…ということにしておこう…」みたいな感じ(;・∀・)<br>いま振り返ると、せっかくそこにいたのに、なぜきちんと見ておかなかったのだろう、なぜきちんと記憶にとどめなかったのだろう、もったいなかったな、と思いますよ。<br>でも当時の私は、まだ若かったし、誰しもが常にカメラをケータイしている時代でもなかったからね。まあ仕方ないか。</p><p><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/e2/31/j/o2298129615801411035.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="237" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/e2/31/j/o2298129615801411035.jpg" width="420"></a><br> </p><p>いろいろ脱線したが、その上雨紛の競馬場跡地へ。<br>こちらはネット上でも知られているように、現在はタイヤメーカーのテストセンターになっている。それは承知のうえで少しだけ進んで行ったものの、すぐに立入禁止。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/ba/5e/j/o2331132015801411037.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="260" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/ba/5e/j/o2331132015801411037.jpg" width="460"></a><br><br>柵の先の、右にカーブしている道をそのまま進んで行けば、やがて駐車場に着き、その先に競馬場があったはずだが、いまはここまで。<br>それにしても、本当に市街地から離れた場所。岩見沢も北見もだが、移転に伴い市街地から遠ざかった。競馬場という特性から致し方ないのだろうが、ばんえいの存続が可能だったのは、帯広競馬場が移転もなく街の中心部にとどまっていたから、との一面も当然ある。<br><br>ところで、じつはその途中で『旭川市中央図書館』にも寄っていた。旭川は市内に数ヵ所の図書館があるが、ここが一番大きいはず。すぐに郷土資料コーナーへ向かい、何かばんえいに関する資料が置かれていないか、と物色する。<br>『ばんえいまんがどくほん』や山岸伸さんの写真集など、思った以上に揃っていたが、それらの間に挟まっていた小冊子を手に取ると、ばんえい公式のガイドブック! 裏表紙を見ると、平成11年発行、と記されていた。</p><p>前後の年度などはなく、本当に1999年のものしか置かれていなかったのだが、これは貴重だぞ~!<br>勢い込んで、カウンターにいる職員さんに「こ、これ、全部コピーしてください!」とお願いしたのだが、「著作権の関係で、全体の半分までしかコピーできないんです…」あっ、そっか(^_^;)<br>改めてページを選び直し、そのほかにも、ばんえいの特集がされていた市の広報や各書籍から、全部で10枚ほどコピーしていただいた。<br>それこそ著作権的に、どこまで載せて良いのかわからないが、一部抜粋して。</p><p><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/b0/43/j/o1291072815801411039.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="350" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/b0/43/j/o1291072815801411039.jpg" width="620"></a></p><p><span style="font-size:0.83em;">↑昨年11月に4876勝で引退した匠さんがまだ1484勝。後年は上段にいる岩本利春の厩舎に所属していたが、この時は西邑…かな(自信なし)。</span></p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/db/5c/j/o1257090315801411048.jpg"><img alt="" height="302" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/db/5c/j/o1257090315801411048.jpg" width="420"></a></p><p><span style="font-size:0.83em;">↑坂本先生の、騎手引退に際してのインタビュー記事。「孫ができ、おじいちゃんと言われれば勝負師として弱いところが出る」との言葉も。いまの優哉騎手のこと?</span></p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/93/67/j/o1463082515801411047.jpg"><img alt="" height="237" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/93/67/j/o1463082515801411047.jpg" width="420"></a></p><p><span style="font-size:0.83em;">↑武臣さんと謙ちゃん、それにいまは競馬場にいない入澤和也と佐藤希世子による座談会。希世姫さんとは、その後の就職先で会話したことがある。</span></p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/22/da/j/o1264101815801411049.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="338" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/22/da/j/o1264101815801411049.jpg" width="420"></a></p><p><span style="font-size:0.83em;">↑いつ発行されたもののコピーか失念してしまったが、手綱を取ったウンカイで3歳三冠を達成した時期と近いころ。旭川市出身。</span></p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/97/da/j/o1148097215801411042.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="356" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/97/da/j/o1148097215801411042.jpg" width="420"></a></p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/d9/4f/j/o1251099815801418839.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="495" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/d9/4f/j/o1251099815801418839.jpg" width="620"></a></p><p><br>北海道第二の都市である旭川。<br>かつて競馬場があり、ばんえい競馬が行われていた。だが、当時の面影は、もうほとんど残っていない。それは、たとえば<a href="https://ameblo.jp/banei-koyanogo/entry-12867519388.html" rel="noopener noreferrer" target="_blank">岩見沢</a>とは大きく異なる点であるが、それでも記憶と記録は、確かに残る。<br><br>来たる7月12日(日)、その旭川の名を冠した伝統の四市記念重賞、第57回旭川記念(BG2)が帯広競馬場で行われます。</p>
2026.07.10
大器スターイチバン、圧巻の一冠! 〈第20回柏林賞(BG3)〉
<p>6月28日(日)に行われた4歳三冠ロード初戦の第20回柏林賞(BG3)は、好位の一角から第二障害を先頭で下った<b style="font-weight:bold;">スターイチバン</b>(牡4、坂本)が力強い脚取りで後続を突き放して圧勝。重賞通算4勝目を挙げました。<br>阿部優哉騎手は柏林賞初勝利で重賞通算2勝目。坂本東一調教師は柏林賞2勝目で重賞通算44勝目。<br>馬場水分3.9%で勝ち時計は1分31秒8と速い決着。障害で一旦止まりながらも終い歩いたダービー馬キョウエイエース(牡4、村上)が2着、好位からしぶとく流れ込んだラポピージュニア(牡4、鈴木)が3着に続いています。<br><br><span style="font-size:0.7em;">えらい遅くなりました(゚Д゚;) 自分のためにまとめます(・・;)</span><br>ばんえい十勝オッズパーク杯で、メムロボブサップに1秒7差にまで詰め寄ったスターイチバン。ここは四開催ぶりでしたが、もともと大きい馬体がさらに36キロ増え、パドックでは4歳馬の中に一頭だけ7歳馬が混じっているような感覚さえあったほど。そして実際にレースで見せたパフォーマンスも、また破格のものでありました。<br>ただし、単勝1.3倍の支持を集めた本馬に対する戦前の個人馬券的判断は『消し』でした(自ら恥を晒すスタイル(^^;)。<br>もちろん、ハイレベルと言われる世代の中でも、相当に高く評価しています。昨季から「三年後五年後に大きな仕事ができる」とも書いてきました。とはいえ、ポプラ賞はたしかに強かったもののハンデが有利だったし、オッズパーク杯の驚愕の2着も、ばんえい記念の1000キロを使ってきた古馬一線級より仕上がりが進んでいたぶんもあるだろう、と考えていました。<br>繰り返しますが、能力の高さは本当に評価しています。それでも、まだ絶対感まではなく、ハンデ頭の軽馬場では、前に引っ張られたり、切れ負けしたり場面もあるのではないか、はたして人気に見合うのか…などと見ていました。<br>ただ、これは私の完全な見誤りで、とてもそういうレベルではなかった。しかしそれにしても、ここまでの内容を示すとは……。<br><br>表彰台で優哉騎手が「雨は要らないと思っていた」と言っていたように、条件的には決して合っていなかったと思います。まあ、中途半端に軽いよりも、高速馬場にまでなったことが、かえって良かった面はあるでしょうが、これもそういうレベルではないかもしれません。<br>前半約38秒の速い流れの中で、道中は二度刻みましたが、自身積んでいるにもかかわらずリスタートから楽々と前へ詰めて行き、他馬とは地脚がまるで違います。先に第二障害に付けたのは30キロもらいで行きたいホクセイテンリュウでしたが、そちらのほうがまるで苦しく見えるかのような大名マーク。<span style="font-size:0.83em;">そこで私は自分の馬券が間違いだったと観念しましたよ(^^;</span><br>この流れでは他馬も障害を楽に切れない中で力強く一腰で抜けると、あとは離す一方。速い流れから後半も1分かからずにまとめたのだから、それも当然ですが、いやあ、強い強い。この、地脚の強さでハンデをハンデとして機能させない勝ちっぷりが、同厩の先輩と似ているんだよなあ……。<br>ハンデを克服して世代重賞を勝った馬はこれまでにも多数いますが、ここまで展開を支配して圧倒した馬はいたでしょうか。この後の銀河賞と天馬賞でどうこうではなく、もっと先、もっと上まで望める……坂本先生が以前から口にしている「ボブの後継ぎ」という言葉も、決して大げさではない。それほどの内容だったと思います。<br><br>キョウエイエースも四開催ぶり、馬体の迫力ではどうしたってスターイチバンには見劣りますが、レース間隔が空いていたダービー時と同様に中間は本走路にも入れ、うまく仕上がっていたのでしょう。<br>ハンデ頭で、軽馬場は決して歓迎ではなかったと思いますが、障害で一旦止まったものの二腰目がしっかり入り、6番手で下ろすと、末までよく歩いて2着に浮上。勝ち馬のインパクトが強いぶん、ちょっと色褪せて見えてしまいますが、案外だった今季二戦から立て直し、こちらも内容的にはかなり評価できるものです。やはり強いですよ、この馬は。<br><br>ラポピージュニアは菊花賞同様の軽馬場が良く、障害を上げ切り、終いもやや緩みながらも我慢し、内容十分。上位二頭から20キロもらっていたことを考えると、力差があることは否めませんが、自身まだまだ成長が見込めるでしょう。<br>カワノブレーザー(4着)は相手強化の軽馬場で行けませんでしたが、障害をしっかり越えて終いも我慢。ハンデがあったとはいえ、世代トップ10に入ることすら初めての馬が重賞でこれだけやれれば、手ごたえを得たことと思います。<br>ブラックウンカイ(5着)は障害一腰、下りて地力の差が出たとはいえ、自身は十分に動いています。次走7月4日のB2平場を勝ってもいますが、銀河賞までにさらなる地力強化が見込めるでしょう。上に入ると馬体の細さは感じますが、そこは松井厩舎。<br>ホクセイテンリュウ(6着)は前哨戦ほど単騎で行けませんでしたが、当時より相手が揃っての重賞では、難しい面があったでしょうか。前述のとおり勝ち馬に見られる形となりましたが、それでも障害を一腰で切った登坂力は評価して良いでしょう。<br>ウンカイダイマオー(8着)は障害でストップ。次走7月5日の自己条件特別では即修正しての2着と、障害自体は巧者なのですが、強い相手に速い流れで行かれた際の対応が今後の課題となるでしょうか。<br>スーパーシン(9着)は障害で苦しみ、終いもアラアラ。現状ではライトな競馬のほうが合い、自身積んでの厳しい流れでは難しかったでしょう。<br><br><br>勝ったスターイチバン、2着キョウエイエースともに、前走から四開催ぶりと、ばんえい的な感覚では『休み明け』の二頭での決着となりました。<br>ともにオープン格付で、使えるレースがない<span style="font-size:0.83em;">(わけではないが、ハンデを課せられたり、古馬一線級の中に編成されたりする)</span>からこその選択だったのでしょうが、休み明けの二頭で決着する重賞は、きわめて珍しい。きちんと調べてはいませんが、少なくとも帯広単独開催以降に限れば、史上初に近いのではないかと思います。かつて、センゴクエースが暮れのヤングCSからダイレクトで3月のイレネー記念を制したことはありますが、ほんと、休み明けで重賞を勝った例は、それくらいしか浮かんでこない<span style="font-size:0.83em;">(記憶に抜けがあったら謝ります。ご指摘ください)</span>。<br>それがダービーのキョウエイエース、そして今回のスターイチバンと、わりと短期間で二例が加わりました。これは、たまたま、ではありません。<br>これからのばんえいは、ずばり休み明けで重賞を使う、とまではいかなくても、特定のレースに対して狙いを定め、そこまでは意図的に間隔を空ける使い方が、重賞を狙える能力のある馬ほどに見られるようになるでしょう。昨季のメムロボブサップのようにね。<br>なぜそうなるかは、賞金が増額されたことが最も関係していると考えますが、詳細を語ると長くなるので省略(またの機会に(^^;)。でも、間違いなく増えますよ。<br><br>そこで重要となるのが、金曜に行われている走路開放。いや、ダービーの回顧記事↓の中でも触れたことの繰り返しになるんですけど、やっぱりこの情報は出してほしいなあ……。</p><p> </p><div class="ogpCard_root"><article class="ogpCard_wrap" contenteditable="false" style="display:inline-block;max-width:100%"><a class="ogpCard_link" data-ogp-card-log="" href="https://ameblo.jp/banei-koyanogo/entry-12952018110.html" rel="noopener noreferrer" style="display:flex;justify-content:space-between;overflow:hidden;box-sizing:border-box;width:620px;max-width:100%;height:120px;border:1px solid #e2e2e2;border-radius:4px;background-color:#fff;text-decoration:none" target="_blank"><span class="ogpCard_content" style="display:flex;flex-direction:column;overflow:hidden;width:100%;padding:16px"><span class="ogpCard_title" style="-webkit-box-orient:vertical;display:-webkit-box;-webkit-line-clamp:2;max-height:48px;line-height:1.4;font-size:16px;color:#333;text-align:left;font-weight:bold;overflow:hidden">『これがイレネー馬、キョウエイエースが3歳も制す! 〈第54回ばんえいダービー(BG1)〉』</span><span class="ogpCard_description" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;line-height:1.6;margin-top:4px;color:#757575;text-align:left;font-size:12px">12月30日(火)に行われた3歳の頂点を決める一戦、第54回ばんえいダービー(BG1)は、前々から第二障害を一腰で越えたキョウエイエース(牡3、村上)が激しい…</span><span class="ogpCard_url" style="display:flex;align-items:center;margin-top:auto"><span class="ogpCard_iconWrap" style="position:relative;width:20px;height:20px;flex-shrink:0"><img alt="リンク" class="ogpCard_icon" height="20" loading="lazy" src="https://c.stat100.ameba.jp/ameblo/symbols/v3.20.0/svg/gray/editor_link.svg" style="position:absolute;top:0;bottom:0;right:0;left:0;height:100%;max-height:100%" width="20"></span><span class="ogpCard_urlText" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;color:#757575;font-size:12px;text-align:left">ameblo.jp</span></span></span><span class="ogpCard_imageWrap" style="position:relative;width:120px;height:120px;flex-shrink:0"><img alt="" class="ogpCard_image" data-ogp-card-image="" height="120" loading="lazy" src="https://stat.profile.ameba.jp/profile_images/20200215/10/be/ZF/j/o11731174p_1581731480831_acc6n.jpg" style="position:absolute;top:50%;left:50%;object-fit:cover;min-height:100%;min-width:100%;transform:translate(-50%,-50%)" width="120"></span></a></article></div><p> </p><p>今回のレースのほぼ一週前になりますが、じつは6月19日の金曜、私は帯広におりました。ばんえいファンとして、ではなく、会社員としての出張で笑<br>でも、金曜に帯広にいるなら、仕事なんてそっちのけで(小一時間だけだよ)走路開放を見に行くっしょ。<br>初めての経験だったのですが、本走路を使って練習する様子を見られるわけです。その日は実戦形式の練習が四本組まれていたのですが、一本目の5頭の中に、まさに630菊池キョウエイエースと、650阿部優スターイチバンが、隣り合わせで。<br>レース、もとい練習のほうは、障害をスパッと切って下りから速い脚を使うキョウエイエース、それに対してしっかり腰を入れて障害を越えたスターイチバン。後者がよく歩き、最後は差し切ってのゴール。あくまで練習であって、着順を競うものではないですけどね。<br>その後の三本目には、700阿部武メムロボブサップが登場し、一糸乱れぬ動きを披露。4月のオッズパーク杯以降は競馬に使っていなくても順調に過ごしている様子を示し…と、トラックマン気取りで大いに楽しみました。<br><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260710/02/banei-koyanogo/16/31/j/o4000205215801019796.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="215" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260710/02/banei-koyanogo/16/31/j/o4000205215801019796.jpg" width="420"></a></p><p><br>これは私がたまたま帯広にいたから見られただけですが、走路開放の出走表は、その前に行われていた2歳の能検の出走表と同じように、オフィシャルの出版物として帯広競馬場には置かれています。<br>だったら、前記事でも書いたように、ネット上のどこかで見られるようにすれば良いんじゃないですか。なにも、いまない情報を新しく出せ、と言っているのではありません。だって、そこにあるんだもん、置いてあるんだもん。それを出さないほうが、むしろ不自然とさえ思えます。<br>言葉は何も加えなくて良い。その出走表をスマホで撮って、公式Xにでもサッとアップする、それだけで十分。あとは見る側が勝手に想像を働かせるから。<br>そこに、人手が、手間が、なんてエクスキューズは成立しないと思うのですがね。<br>いや、余談でした(^^</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260710/02/banei-koyanogo/72/b3/j/o2543200115801019811.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="330" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260710/02/banei-koyanogo/72/b3/j/o2543200115801019811.jpg" width="420"></a></p>
2026.06.28
[6/28 第20回柏林賞(BG3)] Rumble in the Jungle
<p> 帯広競馬場から見て北西部に位置する「柏林台」地区。かつてはカシワの木が群生していたことが、その地名の由来だと言う。カシワは現在では公園や防風林などで残っている程度ではあるが、帯広畜産大学や帯広農業高校の校章がカシワをモチーフとしたものであるように、十勝地方を代表する木として親しまれている。当レースは、帯広単独開催となった2007年に新設されたものだが、そこに「柏林」の名があてられた。<br> 近年有数のハイレベル世代との声も上がる4歳の一冠目。地力で上回るのは、昨季ダービーで3着までを占めたオープン勢だが、例によってハンデがあるし、金曜から土曜にかけてまとまった雨があり、土曜は1分20秒台も出たほどの馬場。昨季の三冠戦と、今季4月すずらん賞および5月ライラック賞の世代特別の結果と内容を精査したいが、日曜も量はそう多くない見込みとはいえ昼過ぎから雨の予報で、ハンデと馬場、そして仕上がり状態がカギとなりそう。大激戦で波乱十分。<br><span style="font-size:0.83em;">(別定:オープン=720キロ。A1=710、A2=700、B1・B2=690)</span><br><br>ダービー馬<b style="font-weight:bold;">キョウエイエース</b>は四開催ぶり。ダービー時も三開催空けた後で、同様に中間は本走路にも入れているが、まずは気配注目。今季二戦は案外だが、二季連続で世代の頂点に立ち、今回以上にハンデが厳しかった昨季の大賞典でも2着と、地力は一枚上。本来は追い比べになって味があるタイプで雨は要らなかったが、前半の流れと位置取り、そしてやはり仕上がり次第。<br><br><b style="font-weight:bold;">スターイチバン</b>はこれまで重賞3勝。こちらも四開催ぶりとなるが、中間は意欲的に本走路に入れているし、坂本なら仕上がりに不安はないか。前走のオッズP杯では同厩の王者に迫る驚異の内容を示し、スケールで上回る。高速決着となった菊花賞が軽さ負けしての3着と、本質的には速い馬場は合わない可能性を示唆、加えてハンデ頭では楽観できないが、力で克服なるか。<br><br><b>スーパーシン</b>は重賞2勝、昨季の三冠戦で3・2・3着。今季初戦で古馬を完封したように、素質は互角以上。ライラック賞は行きっぷりが悪かったが、あくまで今回へのステップで、そう気にならない。ただ、末に我慢が利かず詰めが甘い点が大きな課題で、軽馬場は良いとしても、自身ハンデ頭での追い比べでは根負けしそう。切れ味を活かしたいが、どう運ぶか。<br><br>昨季の菊花賞を制した<b style="font-weight:bold;">ラポピージュニア</b>は、今季初戦を2着と好発進の後、すずらん賞で歩き勝って抜け出し。馬体も増え、晩成型がさらなる成長を望めるシーズン。前走ライラック賞は昇級を避けたい賞金状況もあって大事に構えたが、障害をスムーズに切り内容に不満なし。オープン勢に20キロもらいと思惑どおりハンデ有利、軽馬場も歓迎でチャンス十分。<br><br><b style="font-weight:bold;">ウンカイダイマオー</b>はこれまで重賞で2着三回、今季の世代特別二戦をともに2着と、世代屈指の実力馬。前走の障害で止まった直後とはなるが、本来は巧者で即修正は可能か。その前走を除けば、自己条件で古馬相手に大崩れない内容を示し、そのぶんハンデの恩恵は薄れているが、重賞に手が届くレベルに達している。上に10キロあれば十分で、上位争いに。<br><br>ライラック賞を逃げ切った<b style="font-weight:bold;">ホクセイテンリュウ</b>。当時は雨が大きくプラスに作用したことは間違いないが、昇級初戦の前走平場でも踏ん張っての小差5着と、地力強化とデキの良さが目立つ。ライラック賞より相手が揃っての増量で粘りがカギとはなるが、軽馬場が何より良いし、まだハンデ有利。持ち前のスピードと登坂力はここでも活き、再度注。<br><br><b style="font-weight:bold;">ココロノニダイメ</b>は昨季春先に4連勝、大賞典で4着の星もあるが、相手が強化されてからは物足りない内容が多い。すずらん賞もライラック賞も、そう悪い内容ではないが、もう少し馬体が増えたほうが良いし、現状では成長力で見劣る。ここも正攻法とはいかずに後半勝負に構えるだろうが、展開の助けがあっても入着以上とは。<br><br>1月から12戦連続馬券圏内中の快進撃を見せる<b style="font-weight:bold;">カワノブレーザー</b>。前走で特別戦初勝利を挙げ、重賞挑戦を果たすほどの上昇度を示している。今回は増量に加えての相手強化で、道中から展開が窮屈となるが、上に30キロもらい、軽馬場なら中原が思い切って行ける。そのスピードと登坂力は脅威で、上がり馬がどこまでやれるか注目。<br><br>名門厩舎の素質馬<b style="font-weight:bold;">ブラックウンカイ</b>は、重賞初挑戦となった昨季の菊花賞では7着と跳ね返されたが、その後の世代特別では上位争いに加わる場面もあり、ハンデがあれば世代トップ級とも戦えるだけの力をつけた。馬体も成長途上で本格化は先、ライラック賞では下りてから伸びを欠いたように正攻法ではまだ厳しいが、軽馬場歓迎、タメて差す形で複穴。<br><br>牝馬<b style="font-weight:bold;">パワフルクィーン</b>は世代屈指の登坂力の持ち主で、ライラック賞でも3着。下りてからジリっぽい面があり、ここでは伸び負けしそうだが、積極策から歩き切った前走のように我慢が利くし、増量も歓迎。軽馬場が良いとは言えないが、詰めて行っても障害一腰が望めるだけに、引き続き善戦は十分に可能で。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260628/09/banei-koyanogo/37/7d/j/o1142301815797261066.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="581" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260628/09/banei-koyanogo/37/7d/j/o1142301815797261066.jpg" width="220"></a></p>
2026.06.22
ツガルノヒロイモノ、ついに手にした初タイトル! 〈第34回北斗賞(BG3)〉
<p>6月14日(日)に行われた古馬重賞の第34回北斗賞(BG3)は、第二障害を3番手で下った<b style="font-weight:bold;">ツガルノヒロイモノ</b>(牡7、長部)が鋭い脚で抜け出し快勝。19度目の挑戦で重賞初制覇を遂げました。<br>鈴木恵介騎手は北斗賞4勝目で重賞通算106勝目。長部幸光調教師は北斗賞初勝利で重賞通算7勝目。<br>馬場水分0.8%で勝ち時計は1分58秒8。コマサンエース(牡10、金田)が障害トップ抜けから粘り込んでの2着、しぶとく追い上げたクリスタルコルド(牡7、西)が3着に続いています。<br><br><span style="font-size:0.7em;">なーんか多忙で大出遅れ(・_・;)</span><br>レース前の段階で、ツガルノヒロイモノはこれまで35勝。61勝のメムロボブサップは別格としても、それに次ぐ勝ち星を挙げているオープン馬ながらも重賞は未勝利。同世代で同生産者のクリスタルコルドが、通算18勝で重賞6勝を挙げているのとは対照的で、過去に “特別大将” などと評したこともあります。<br>特別と重賞の違いは、相手関係や重量面は当然ながらも、流れが厳しくなること。私はそう考えています。今回の770キロ自体は、過去に勝った星もあり、そう問題ない。ただ、本馬が勝ったレースの大半<span style="font-size:0.83em;">―おそらく9割以上―</span>は、前半が緩み終いが速い競馬でのもの。<br>実際に馬が感じる負荷は、重量と流れの掛け算なので、戦前に数字として見える重量よりも流れのほうが重要になる。まあこれも私の考えに過ぎないのですが、過去にも何度も書いているつもりです。<br>これまで多くの勝ち星を重ねてきたツガルノヒロイモノですが、じつはオープンの特別は、そう流れが厳しくならないんですよね。世代特別だとまた違うのですが、重賞常連の一線級にとっては、特別とは結果を求めるのではなく重賞へ向けての態勢を整える場、との一面もあります。ゆえに大事に運ぶ馬も少なくなく、前半の流れが落ち着き、終いの速い競馬になりがちです。<br>そういったライトな競馬には強いものの、前がかりで流れが厳しくなる重賞の今回は、正攻法では厳しい。ただし、タメた際には速い脚を使えるだけに、その形になれば…と見ていました。<br><br>前置きが長くなりましたが、終いの速い競馬、すなわち切れ味勝負にはしたくないコマサンエース、さらにはクリスタルコルドとコウテイが前付けして、前半約62秒。良い(厳しい)流れを作りました。<br>ただし、ツガルノヒロイモノは、第二障害手前に付く直前にも一度刻み、目計測では前半約70秒程度。さらに先行勢が仕掛ける中でも障害下でじっくり待ち、そこから1分58秒8ですから、自身は得手とする終いの速い競馬の形。切れ味を発揮して鮮やかに抜け出しました。<br>前を見ながらもタメを利かせた恵介のレース運びが、やはり見事だったと思いますが、障害をスパッと切り、下りからヒロイモノらしい軽やかな脚取りで抜け、末も緩まなかったのだから文句なし。<br>ちょっと末が甘い面があるだけに、恵介は「(ゴールに)ぶち込んだ」と胸中を表現していましたが、大滝アナが「しっかり歩く!」と実況していたように、見ているぶんには脚色衰えずの快勝でした。それも障害手前でのひとタメが利いたもの、と私は解釈します。<br><br>悲願の宝物を手にしたヒロイモノですが、さらに積んでハンデも課せられる立場になると、展開的に難しくなる…とは正直思います。ただ、7歳でひと皮むける馬も珍しくないですし、場合によってはスピードスター路線にも行ける馬。これからも押しも押されもせぬ看板馬として存在感を示してくれることでしょう。<br><br>コマサンエースは強気に出して行き、クリスタルコルドとコウテイが障害で一旦止まる(これが厳しい流れだった証し)のを尻目に一腰、終いも緩まず歩き切ったのだから、中身は相当に濃い。<br>今回はヒロイモノが完璧でしたが、自身ももう完全にデキが戻ったと見て良いですし、7月12日の旭川記念でも当然争覇圏でしょう。<br><br>クリスタルコルドは障害で一旦止まりましたが、むしろ二腰目がすぐにしっかりと入った点が好感です。もっと積んで良い馬ですし、三連覇が懸かる旭川記念はもちろんのこと、今季も年度末の大一番まで見据えます。<br>タカラキングダム(4着)は前で付けて障害下で待つ形。三腰を要しましたが、終いはさすがの伸び脚を見せ、徐々に上向いています。王者メムロボブサップにとって怖いのは、パンチ力のある本馬でしょう。<br>コウテイ(5着)は障害勝負は望むところでしたが、一旦止まって二腰。屈指の障害巧者という評価は変わりませんが、詰めて行くと以前より手間取る面も見られ、もっと流れが落ち着いたほうが良いかもしれません。<br>人気を集めたキングフェスタ(6着)は障害で止まると動けず。昨季に830で岩見沢記念を制してはいますが、やはり重賞だと障害の甘さが目立ち……。特別ではすぐに巻き返しても不思議ありませんが。<br><br><br>私はばんえいの重賞はすべて面白いと思っていますが<span style="font-size:0.83em;">(そりゃそうだ笑)</span>、ばんえいの華は、やはり古馬重賞。<br>いっつも同じようなメンバーじゃん、と思われる方もいる…… いや、当ブログの読者さんにはいないかな笑<br>同じように見えても同じじゃない。たとえ同じでも荷物が違う馬場が違う。仕掛けが変わる展開が変わる。だからばんえいは面白いのさ。<br>私は7月12日の旭川記念も見に行きますよ。<br><span style="font-size:0.7em;">その前に柏林賞も行くけどね(^^;</span></p><p> </p><p><span style="font-size:0.7em;"><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260622/02/banei-koyanogo/91/3f/j/o2939192615795320957.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="275" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260622/02/banei-koyanogo/91/3f/j/o2939192615795320957.jpg" width="420"></a></span></p>
2026.06.14
[6/14 第34回北斗賞(BG3)] 古馬争乱 ばんえい夏の陣
<p>4月26日に行われたばんえい十勝オッズパーク杯からひと月半がたち、古馬重賞戦線がいよいよ本格化。春にも力を示した王者メムロボブサップの姿はないが、だからこその拮抗ムード。一線級にとってはまだ重いとは言えない荷物、例によって日没後は少し軽くなる馬場だが、決してライトな競馬とならないのが古馬重賞で、やはり総合力を問われる。ここから8月のはまなす賞まで、古馬重賞と世代重賞が交互に連なる “ばんえい夏の陣”。激戦の火蓋が切られる。<br><span style="font-size:0.83em;">(別定:770キロ)</span><br><br>昨年の覇者<b style="font-weight:bold;">コマサンエース</b>は、秋に一頓挫あった影響が長引いていたが、前二走の特別は切れ負けしたとはいえ障害トップ抜けから終いしっかり歩く好内容で連続2着と、もう完全にデキは戻ったと見て良い。出して行っても上がる登坂力と止まらない末脚、増量への自信大きく、王者不在なら地力も上位。復活の連覇へ態勢整う。<br><br><b style="font-weight:bold;">クリスタルコルド</b>は一昨年の覇者。前走の特別こそ障害でやや手間取ったが、オッズP杯では前付けから障害一腰で3着と、今季は春先から素軽さが目立つ。一開催空けたぶん気配注目だが、ここまで重賞6勝、昨季のG1二戦でともに2着と、いまや東の大関。重賞のほうが動くタイプで、もちろん増量も歓迎。ここも上位争いに。<br><br>連勝中の<b style="font-weight:bold;">キングフェスタ</b>。今季は初戦から2着と、これまでで最も良い形で滑り出し、馬体も充実。ひと皮むけた印象があり、増量でも770程度なら数字的には問題ないが、オッズP杯では障害でヒザを折り苦戦し、障害巧者の先行馬が揃った今回は甘さを出したくない。無難にまとめれば切れ断然で突き抜けられるが、真価問う場。<br><br><b style="font-weight:bold;">コウテイ</b>は長らく勝利から遠ざかっているとはいえ、一昨季の帯広記念勝ち、昨季のばんえい記念3着も光る実力馬。切れ勝負では分が悪いが、前走は前付けから障害一腰で3着と、今季一番の内容。素軽さを増し道中で押し上げられるし、厳しい流れで終いそう速くならないここなら登坂力としぶとさを活かせる。チャンス十分。<br><br><b style="font-weight:bold;">タカラキングダム</b>の昨季は、850で北見記念を制すなど類い稀な能力をアピール。ただ今季は障害のリズムが崩れたままで、シンガリ待機に構えた二走前こそ一腰でまとめたものの、少し詰めた前走では天板近くでストップ。終いの爆発力上位、いつでも一発の怖さを秘めるだけに下りる位置次第だが、ここで一変となるかどうか。<br><br><b style="font-weight:bold;">ツガルノヒロイモノ</b>の前走は今季初めて障害一腰。一旦は勝ち態勢を築きながらも末が甘くなり、良化と課題の双方を示す結果となったが、770なら対応可能な範囲だし、重賞未勝利でも力差はそうない。ここは正攻法よりも、2月のチャンピオンCのようにタメて切れ味を活かす形のほうが着順は上がりそうだが、どう構えるか。<br><br>昨季は5歳シーズンの厳しさを大いに味わった<b style="font-weight:bold;">マルホンリョウユウ</b>。それでも最終戦で特別勝ちを収め、経験を糧に再度一線級に挑む今季。使いつつ腰の入りが良くなり確実に状態アップ、登坂力で勝負する形を作れているし、本来は積んでこそのタイプ。まだ下りての脚と地力では劣るが、食い下がりたい。善戦十分。<br><br><b style="font-weight:bold;">オーシャンウイナー</b>は8歳を迎え、世代重賞の実績は過去のものになりつつあるが、2番手グループなら特別勝ちは何度もあり、やはり力十分。ただ、古馬重賞では一昨季ドリームACの3着が最高と、壁も感じる状況が続く。開幕二戦で乱れた障害は前二走で修正、さらに上積みが見込めて増量も問題ないが、入着以上となると。<br><br>出走枠が空き、<b style="font-weight:bold;">ネオキングダム</b>が開催二度使いで追加参戦。昨季ばんえい記念4着でオープン編入となったが、テンに遅いのは相変わらずで、軽馬場で速くて流れに乗れなかった前走は参考外。ここも前半置かれそうだが、増量は何より歓迎だし、障害も一腰可能。勝ち負けに加わるまでは望めないが、展開次第では入着も十分。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260614/11/banei-koyanogo/d7/46/j/o1017261815792739085.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="566" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260614/11/banei-koyanogo/d7/46/j/o1017261815792739085.jpg" width="220"></a></p>
2026.06.11
凌ぎ切ったカツブライト 〈第20回とかちダービー 3歳〉
<p>6月7日(日)に行われた世代限定特別の第20回とかちダービー(3歳)は、第二障害トップ抜けを果たした<b style="font-weight:bold;">カツブライト</b>(牡3、久田)がゴール前で緩みながらも粘り切り、通算4勝目、特別戦初勝利を挙げました。<br>馬場水分0.9%で勝ち時計は1分57秒1。終い詰め寄ったレッドウンカイ(牡3、松井)がタイム差なしの2着に続き、中団から脚を伸ばしたキョウエイジェット(牡3、村上)が3着。<br><br>7月19日に控えるばんえい大賞典の前哨戦という位置づけの世代特別、重要な一戦だけに、レース前に取り上げようと思っていたのですが、スケジューリングが悪くて叶わず(-_-;)<br>それでも個別の記事で振り返りはさせていただきます。<br><br>カツブライトはレース前の時点ではC1格付ながらも、キビキビと動く馬で障害下りから切れる脚を使え、二走前の世代特別=とかち皐月賞4着の内容も悪くなく、単勝47倍超とは人気がなさすぎ、とは見ておりました。<span style="font-size:0.7em;">(実際に馬券も買っていたのだけど相手が抜けて……(゚Д゚;)</span><br>たしかに格上馬からハンデをもらってはいましたが、障害をすんなり越えて下りから一気に突き放した姿は、末に緩んだぶんを差し引いたとしても、能力の一端を示したものですし、これはフルーク<span style="font-size:0.83em;">(フロック)</span>ではありません。重賞出走圏内に定着するための賞金を加算できたことも、今後に向けて大きいでしょう。<br>この一戦だけで、本番での有力候補に躍り出た、とまでは言えないまでも、コンテンダーに名を連ねる資格は得ました。全体に力みの見られる動きからも、成長の余地が大きいと思いますし、馬体もまだまだ増えるでしょう。この世代は成長力の勝負になると私は考えていますが、大賞典だけでなく、その先への楽しみも持てる一頭です。<br><br>レッドウンカイは、とかち皐月賞に比べればハンデが楽になったこともありますが、デキ自体も上向いていたのでしょう。馬体はまだ増えて良いくらいですが、終い鈍る面のあった皐月賞とは違い、長く脚を使える持ち味を示して勝ち馬と同タイム。内容的には不満なしで、目標へ向けてさらなる上積みも見込めます。<br>キョウエイジェットは障害をスムーズに越えると終い良い脚。行きすぎると末が甘くなる面をこれまで見せていますが、少しタメを利かせたほうが良いようで、同様の形を作れれば大賞典でも上位進出十分でしょう。<br><br>スターノチカラ(4着)は障害を番手で抜けるも切れで劣りましたが、末まで緩まず。速い時計で勝った記録もありますが、本来は終いのかかる競馬で良さが出る馬と思います。<br>インカン(5着)は今回もブリンカー着用。障害下でじっくりタメて一腰でまとめ、終い良い脚を見せましたが、もう一歩前に詰めた際にスムーズな競馬ができるかが現状の課題。素質が高いのは間違いなく、成長次第では上に追いつける可能性も秘めています。<br>コトブキラベンダー(7着)は今回も障害一腰と、登坂力では牡馬も含めて世代最上位級。伸び負けしたものの止まりそうで止まらず歩き切り、むしろ積んだほうが善戦の可能性は上がるかもしれません。<br>ヤマトテンショウ(8着)は障害天板近くで一旦ストップ。本来は登坂力で上回ってこその馬ですが、もう少し軽い馬場のほうが良いのでしょうか。本番までの平場で見極めたいところです。<br>キングウンカイ(10着)は今季初戦でハンデ頭、当然ながら目標は先。専門紙(ブック)の印が薄いにもかかわらず人気となっていたのは、能力と実績を評価した方が多かったということでしょうが、これで勝てるならイレネー勝っていますよ。結果論ではなく、人気にしてはいけない場面でした。大事に構えながらも障害で止まると返事をせず、いかに叩き台と言えどももう少し動いてほしかった、とは正直思いますが、大賞典までの一戦ないし二戦で上向きを示せるでしょうか。<br><br><br>昨季の四重賞を四頭で分け合った混戦の世代ですが、とかち皐月賞も今回も、制したのはC1からの挑戦組。さらに、イレネー馬オレノコクオウは今季まだ使っておらず、今季二度使ったホクセイイワキヤマも(おそらく)昇級を嫌って待機中と、なんともつかみにくい様相を呈しています。<br>それは馬券的な面白さにもつながるわけですが、三開催後7月19日のばんえい大賞典も大激戦となるでしょう。頭を悩ませながらも楽しみに待ちたいと思います。</p>
2026.06.07
第4回開催(5/23~6/1)回顧 ライラック賞はホクセイテンリュウ/キングフェスタ連勝
<p>5月23日のサテライト石狩22周年記念(A2-1混合)は、番手から第二障害を一腰で切った<b style="font-weight:bold;">アアモンドキーマン</b>(セン9、村上)が抜け出して快勝。二走前の平場を勝った際もそうだったが、障害で二腰を要すことが少なくない馬を下でワンテンポ待たせた今井千尋が見事で、もう押しも押されもせぬトップ騎手の仲間入りを果たしたと言って良い。<br>2着<b style="font-weight:bold;">シルバーアロイ</b>(牡9、服部)は道中タメを利かせて障害をまとめると、下りてからは長く良い脚を使いよく追い上げた。引き続き好調。<br>3着<b style="font-weight:bold;">マルホンリョウダイ</b>(牡8、金田)も今季は春先からデキ安定。前走よりも障害がスムーズだったし、下りてからの脚を活かせている。<br>9着<b style="font-weight:bold;">ジェイホースワン</b>(牡7、坂本)はテンが遅いのは仕方ないにせよ、第一障害からモタつくなど、前走から急に悪くなった。どうしたことか。<br><br>24日のライラック賞(4歳)は、先行した<b style="font-weight:bold;">ホクセイテンリュウ</b>(牡4、今井)が障害トップ抜けから1分24秒1で逃げ切り、特別戦初勝利。8Rの前あたりから降り出した雨が大きくプラスに働いたことは間違いないが、速い流れでもハナを取れるスピード、詰めて行っても上がる登坂力と、持ち味をフルに活かした。6月28日の柏林賞では、自身が今回から50キロ増の690、上との重量差も10キロ縮まるだけに、再現を望むのなら湿り不可欠だが、ハイレベル世代の中でも成長が目立つ一頭。次がどうこうだけでなく、長い目での期待も懸けたい。<br>2着<b style="font-weight:bold;">ウンカイダイマオー</b>(牡4、松田)は自身も軽馬場は悪くないとはいえ、勝ち馬のほうに利が大きかった印象だが、障害をすんなり越えて速い脚、30キロ軽い相手に3秒足らずの差なら評価はむしろ上がる。デキ良く、重賞に手が届くだけの地力もつけた。<br>3着<b style="font-weight:bold;">パワフルクィーン</b>(牝4、岩本)は積極策、前走では乱れた障害をじつにスムーズに越え、世代屈指の登坂力を改めて示した。下りてからジリっぽい面はあるものの、我慢して歩けるし、今後の増量へも不安ない。<br>4着<b style="font-weight:bold;">ジェイマキシマム</b>(牡4、松井)は障害一腰から終いもよく食い下がり、強敵相手に内容十分。まだトップ級には地力でも経験でも劣るが、さらなる成長が期待できそう。<br>5着<b style="font-weight:bold;">ラポピージュニア</b>(牡4、鈴木)は菊花賞が示すように軽馬場巧者でも大事に運ばれたが、障害すんなり、下りから速い脚も使い、あくまで前哨戦として考えれば今回のところはこれで良しか。<br>6着<b style="font-weight:bold;">スーパーシン</b>(牡4、長部)はハンデが厳しく、端からそう行く気がなかっただろうが、行きっぷり自体もいまひとつ。終いの伸び脚はさすがと言えるものだったが、詰めて行った際には末が甘くなる場面も頻見されるだけに、引き続きハンデ頭となる柏林賞はどう御すか。<br>8着<b style="font-weight:bold;">ブラックウンカイ</b>(牡4、松井)は障害までは問題なく見えたが、そこから伸びを欠いて案外。前走のすずらん賞で積極策から3着に粘った内容は良かったが、本来は少しタメて終いにつなげる形のほうが合うのでは。<br><br>25日の3R(2歳未受賞ー1)で、1番馬ホープノチカラがスタート直後に外斜行し、2番馬が転倒、3番馬の騎手が一旦落橇。ホープノチカラの手綱を取っていた<u style="text-decoration:underline;">長澤幸太</u>騎手(37歳、服部)は、<u style="text-decoration:underline;">5月30日、31日、6月1日、6日の開催四日間騎乗停止</u>に。<br><br>25日の第49回大雪賞(オープン)は、障害を一腰でまとめて3番手で下りた<b style="font-weight:bold;">キングフェスタ</b>(牡7、小北)が鮮やかに抜け出し連勝。二走前のばんえい十勝オッズパーク杯こそ障害でヒザをついたが、カカリ良く特別条件では持ち前の切れ味につなげられている。あとは一段上でも安定した結果を出せるか否かで、次開催6月14日の北斗賞で真価が問われる。<br>2着<b style="font-weight:bold;">コマサンエース</b>(牡10、金田)はテンに速くなくても道中で押し上げ前付けの形を作り、前走同様に障害トップ抜け。そこからキングフェスタの切れ味に屈したのも前走同様だが、馬体も安定してもう本調子と見て良いか。過去の戦歴からも積んで強気になれるのはこちらで、北斗賞連覇へ態勢整った。<br>3着<b style="font-weight:bold;">コウテイ</b>(牡9、槻舘)は道中でジワリと押し上げ流れに乗ると、障害もすんなり。下りてのジリっぽさは変わらずでも、内容的には今季一番で、こちらも上向きたしか。一昨季の帯広記念を制した現役屈指の重厚派、北斗賞でも存在感を示してくれそうだ。<br>7着<b style="font-weight:bold;">タカラキングダム</b>(牡6、村上)は障害一本に構えた前走よりも詰めて行ったが、中腹で止まると大苦戦。まだ少し時間が必要か。<br><br>後節30日の2R(2歳新馬)は、障害を先頭で抜けた<b style="font-weight:bold;">セリュヴァニア</b>(牝2、大友)が残り20mで一旦詰まりながらも押し切り。切れるタイプではなさそうだが、我慢して歩いたし、973キロと馬格もある。<br>2着<b style="font-weight:bold;">クラウンワン</b>(牡2、平田)は障害下りから速い脚を見せたものの終いは何度も詰まり、まだスタミナ不足だが、母ニセコヒカルの良血馬らしいセンスは示した。<br><br>メインの旭岳特別(A1)は障害をまとめて4番手で下ろした<b style="font-weight:bold;">ショータイム</b>(牡5、大河原)が差し切り。やや障害と展開に注文はつくが、持ち前の長く続く末脚を活かせる形なら。<br><br>31日の2R(2歳新馬)は障害下りから良い脚を使った<b style="font-weight:bold;">アクワイヤ</b>(牡2、坂本)が抜け出し。残り15mから苦しくなり詰まるなど、まだ全体に粗削りだが、成長次第では面白い存在となってきそう。<br><br>3R(2歳新馬)は障害下りからの速い脚が末まで続いた<b style="font-weight:bold;">トマランサーレンカ</b>(牝2、鈴木)が圧勝。オイドンの姪、ラポピージュニアの従妹にあたる厩舎お馴染みの血統で、本馬も将来性十分。<br><br>昨年度リーディングサイヤー(3歳以上部門)上位5頭の種雄馬産駒によって争われた第14回スタリオンカップ(選抜)は、父インフィニティーの<b style="font-weight:bold;">トワイチロ</b>(セン7、金山)が終いよく伸びて抜け出し、これで3連勝。道中は少しタメたが、残り20mからグイと力強く伸びた勝ちっぷり良く、もう本物。<br>2着<b style="font-weight:bold;">ツガルノヒロイモノ</b>(牡7、長部)は今季初めて障害一腰、一旦は勝ち態勢を築いたものの、残り15mから失速。良化と課題の双方を示す結果となったが、次開催の北斗賞では正攻法よりタメる手か。<br><br>6月1日の2R(2歳新馬)は、障害を先頭で下りた<b style="font-weight:bold;">インテグラル</b>(牡2、坂本)がゴールまで脚色鈍らずの快勝。道中はなだめながら進めたが、第2回能検での動きが目立っていた素質馬が好発進。<br><br>3R(2歳新馬)は、こちらも第2回能検の内容が良かった<b style="font-weight:bold;">ホクセイワッショイ</b>(牡2、坂本)が末に一旦詰まりながらも押し切り。822キロとまだ線が細いが、たしかな素質を秘めている。<br><br>メイン水無月特別(B1-1)は、<b style="font-weight:bold;">マサタカラ</b>(牡8、金田)が障害でややモタつきながらも二腰目が入り4番手で下ろすと、長く良い脚を使い差し切り。障害に注文はつくが、今季は春先からデキの良さが目立つ。<br>2着<b style="font-weight:bold;">アサゾラ</b>(牡7、中島)は単騎先行の積極策から終いもよく我慢。かつては軽馬場巧者のイメージが強かったが、いまは馬場も問わないし、登坂力上位。<br>3着<b style="font-weight:bold;">カイセドクター</b>(牡9、坂本)は前走で増えた馬体がまたマイナス21キロ。障害で手間取りながらも終いよく伸び、現級では実績も地力も一枚上だが。<br><br><br>すみません、とーっくに開催は移っており周回遅れなのですが、途中まで書いてしまっていたので、自分のためにまとめました(^^;<br>その、もう始まっている第5回開催では、6月14日(日)に<u style="text-decoration:underline;">第34回北斗賞(BG3)</u>が行われます。その後は7月の旭川記念、8月のグランプリと続く古馬重賞、通称 “ばんえい夏の陣” が開戦いたします。待機中のメムロボブサップは出走しませんが、だからこその拮抗ムードで、馬券的にも面白い一戦となりそうです。<br>それでは引き続きお楽しみに<img alt="ラブラブ" draggable="false" height="16" src="https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/035.gif" width="16"></p>
2026.05.31
[5/31 第14回スタリオンカップ 選抜] 血を継ぎ、血を繋ぐ。
<p>インフィニティー、フジダイビクトリー、ナリタボブサップ、スピードフジ、アローファイター。昨年度リーディングサイヤー(3歳以上部門)上位5頭の種雄馬産駒による選抜戦だが、回避馬も出て落ち着いた頭数。格付上位馬を重視が基本で、まずはオープン馬3頭が当然の主力となるが、格下組がハンデを活かして割って入る場面があるのかどうか。そう点数も買えないだけに、どう絞り込む。<br><span style="font-size:0.83em;">(別定:オープン=680キロ。A1=670、A2=660、B1=650、B2=640)</span><br><br><b style="font-weight:bold;">ツガルノヒロイモノ</b>(父スピードフジ)は重賞に手が届いていないとはいえ、特別条件ではほぼ崩れず力上位。今季の三戦はいずれも障害を一腰で切れていないが、下りから速い脚を見せて終いも歩いており、デキが悪いとは思えない。それでもやはり一腰で切ってこそだが、次開催の北斗賞へ向けて良い形を作っておきたい。ここなら。<br><br>昨季は5歳シーズンの厳しさを味わった<b style="font-weight:bold;">マルホンリョウユウ</b>(父アローファイター)だが、それも良い経験。年度最終戦の特別で結果を出し、改めて古馬重賞へ挑む今季は、初戦こそ障害でモタついたが、すぐに修正できたし、本来は登坂力が持ち味。まだ胸を借りる立場でも、今季は一段階上を望みたい。切れ比べでは分が悪いが圏内。<br><br>特別連勝でオープン再昇級を果たした<b style="font-weight:bold;">トワイチロ</b>(父インフィニティー)。昨季は10連勝した後のオープン入りで、賞金分の増量も課せられて難しい面があったが、力ではまったく引けを取らない。馬体充実して本格化、今季は古馬重賞挑戦も見据えるが、そのための賞金加算を目論む場面。稍軽の馬場も歓迎で、引き続き勝ち負けに。<br><br><b style="font-weight:bold;">ヤマカツエース</b>(父アローファイター)は昨季の重賞で入着もあり、経験と地力は互角以上。今季はA1へ降級となったが、前走の平場は力の違いを見せつける圧勝。2歳時に重賞勝ちがあるとはいえ晩成型、終いの甘さが完全に解消されたわけではないが、馬体に実が入り勝負のシーズン。上に10キロもらいは有利で、ここも好勝負。<br><br>5歳<b style="font-weight:bold;">ゼン</b>(父フジダイビクトリー)は世代重賞には間に合わなかったとはいえ、昨季9勝と充実、年度末の世代特別勝ちも光る成長株。今季は相手強化で楽ではないが、前走平場は一頭抜ける快勝。オープン馬もいるここに入るとまだまだ地力で見劣るが、さらに上を望める今季注目の一頭、自身の増量は問題なく、力試し。<br><br>同じく5歳<b style="font-weight:bold;">タイトルボス</b>(父ナリタボブサップ)は、前二走の障害でやや手間取っているものの、本来は巧者の部類で、息を入れて進めれば修正は可能。テンから出て行ける馬でも、今回が特別初出走、相手も揃っているだけに慎重に構えざるを得ないだろうが、障害をまとめれば次走以降につながる。<br><br><b style="font-weight:bold;">キタノボブサップ</b>(父ナリタボブサップ)は二開催前に右前肢跛行による除外もあったが、その後の二戦の動き良く、デキに関しては不安ない。自己条件でも相手が下がったタイミングを選んで強く出る傾向があり、ここは勝ち負けを意識せずの障害重点に構えるだろうが、一腰でまとめれば次走注。</p>
2026.05.24
[5/24 ライラック賞 4歳] 柏林賞トライアル
<p>二開催後6月28日に行われる4歳一冠目=柏林賞の前哨戦となる世代限定特別。世代二強のキョウエイエースとスターイチバンの姿はないが、力を示したい実績上位組と、ハンデを味方に先への展望を広げたい格下組による争い。二開催前に行われた世代特別すずらん賞と同様に、本番より重量差が生じる別定で、ハンデ有利はB2勢。ハイレベル世代で前哨戦から激戦必至、注目の一戦。<br><span style="font-size:0.83em;">(別定:オープン=680キロ。A1=670、A2=660、B1=650、B2=640)</span><br><br>重賞2勝と実績上位の<b style="font-weight:bold;">スーパーシン</b>は、今季初戦で古馬の二番手グループを完封と、やはり力は一枚上。ただし、突き抜けるかの勢いで伸びてきたすずらん賞でも終い脚が止まり二度詰まるなど、我慢が利かない点が大きな課題。強敵相手に5着の前走は評価できるが、後半勝負に構えてのもの。ハンデ頭のここも少しタメるか。<br><br>菊花賞馬<b style="font-weight:bold;">ラポピージュニア</b>は、今季初戦を2着と好発進の後、すずらん賞で歩き勝って抜け出し。馬体も増え、晩成型がさらなる成長を望めるシーズン。前走は下りてから案外も、そう内容は悪くなかったし、世代戦で巻き返し可能。ただ、昇級は避けたい賞金状況だけに勝負意識がどうか。少し大事に構えても納得の場面だが。<br><br><b style="font-weight:bold;">ウンカイダイマオー</b>はタイトルには手が届いていないものの重賞での好走歴多数で、すずらん賞でも障害一腰から小差2着と、世代屈指の実力馬。持ち味である安定した登坂力に加えて末脚も大幅に強化され、昨季から重賞以外ではほぼ崩れず、古馬相手にも好内容が続く。ハンデは決して楽ではないが、引き続き上位争いに。<br><br><b style="font-weight:bold;">ココロノニダイメ</b>は昨季春先に4連勝、大賞典で4着の星もあるが、相手が強化されてからは物足りない内容が多い。すずらん賞では終いしぶとく伸びての5着と、そう大きな差があるわけではないが、前走平場の障害で止まった後。正攻法とはいかずに、ここも後半勝負か。展開の助けがあれば差を詰められるが、入着以上は。<br><br>松井の秘蔵子<b style="font-weight:bold;">ブラックウンカイ</b>は、重賞初挑戦となった昨季の菊花賞では7着と跳ね返されたが、その後の世代特別はいずれも小差。すずらん賞では積極策から食い下がっての3着と、ハンデがあればトップ級とも戦えるだけの力をつけた。馬体は増えたほうが良いが、少しタメて一列後ろから差す形も可能で、ここも上位圏内。<br><br>スピードと登坂力が光る<b style="font-weight:bold;">ホクセイテンリュウ</b>は、終いの踏ん張りがカギとはなるが、すずらん賞では一旦詰まりながらも流れ込んでの4着。まだ荷物が軽い時期、かつハンデをもらえるここなら差は小さい。夜の雨予報が早まればなお良いが、二走前より時計が出る馬場は歓迎材料。今井への手替わりも魅力で、粘り込み警戒。<br><br><b style="font-weight:bold;">ジェイマキシマム</b>は3連勝で臨んだすずらん賞では7着にとどまったが、その後も平場を連勝と、依然として勢い十分。障害でしっかり腰が入り、下りてからもよく歩く。上位陣にはまだ地力で劣り、すずらん賞よりも自身10キロ積む形と、ここは条件が厳しいが、いまが成長期。差を詰めたい。<br><br>牝馬<b style="font-weight:bold;">パワフルクィーン</b>は、古馬相手に強気に出た前走のカーネーションCでは障害で止まったとはいえ、世代屈指の登坂力の持ち主。下りてからもジリとはいえ末まで我慢して歩けるし、すずらん賞の内容も悪くなかった。前走が良い経験、即修正しての一腰を望んで良いし、牡馬相手でも大きくは崩れまい。</p>
2026.05.23
第3回開催(5/9~5/18)回顧 とかち皐月賞はヤマトテンショウ/新馬戦ラッシュ
<p>開催前日の5月8日に第3回能力検査を実施。出走取消を除く2歳馬147頭が受検し、合格したのは34頭。前2回で110頭が抜けた後で、全体レベルが多少落ちてきた印象はあるとはいえ、これから初めての能検に挑む馬もいるし、あくまで現段階での話。いつも書くが、新馬戦を含めた早い時期ならともかく、長い目で見た場合には競馬にいっての成長力のほうがはるかに重要。<br>この日の一番時計は第16競走の<b style="font-weight:bold;">クシロキングマン</b>(牡2、槻舘)がマークした2分47秒2。第1回では第一障害で躓いてかじ棒を跨ぐなどバタバタして第二障害でも苦戦したが、今回は障害をスムーズに越えると速い脚が最後まで続いた。これほど変わる例もある。<br>第6競走では重賞6勝のミスタカシマを母に持つ<b style="font-weight:bold;">ミスアショロ</b>(牝2、槻舘)がトップ入線で合格。障害ではやや苦戦したが、下りてからの脚取りはしっかり。頭の高い歩き姿は母と似ている。<br><br>5月9日のメイン、とかち皐月賞(3歳)は、前半約36秒で引っ張った<b style="font-weight:bold;">ヤマトテンショウ</b>(牡3、谷)が障害も早めに仕掛けてトップ抜けを果たすと、後続の追い上げを凌いでの逃げ切り勝ち。2月の翔雲賞でも障害を先に下りた世代屈指の障害巧者、切れではやや劣るものの、軽馬場とハンデを味方に後ろにも厳しい流れを作った中村太陽お見事。昨季の四重賞の勝ち馬に挑む資格を得た。<br>2着<b style="font-weight:bold;">ホクセイイワキヤマ</b>(牡3、坂本)は、休催期間で馬体を減らして迎えた今季初戦からしっかり戻してきた点がまず好感。ハンデがかなり厳しく道中は無理せず進めたが、下りてからグイグイ伸び、勝ち馬より40キロ積んでの速い決着で0.4秒差なら勝ちに等しく、さらに評価が上がる。<br>3着<b style="font-weight:bold;">スターノチカラ</b>(牡3、服部)は番手からとらえ切れなかったとはいえ、末にもうひと伸びも見せ、昨季より一歩前で進めても終いの脚を活かせるようになってきた。<br>5着<b style="font-weight:bold;">レッドウンカイ</b>(牡3、松井)は障害で一旦止まり、下りてからも詰まる場面があったが、昨季に重賞を勝っているからこそまだ途上か。馬体は少し戻ったほうが良いが、ここからの上向きは見込めて。<br><br>10日の8R(A1-2)は、<b style="font-weight:bold;">ヤマカツエース</b>(牡7、金田)が先手を取って障害一腰、終いも後続を寄せつけずの圧勝。強い世代の一翼、晩成型でまだ伸びしろはある。まずは重賞出走枠に入れる位置まで戻りたい。<br><br>11日のメイン、さつき特別(オープン)は<b style="font-weight:bold;">キングフェスタ</b>(牡7、小北)が障害を一腰でまとめて3番手で下ろすと、持ち前の切れ味を発揮して鮮やかな抜け出し。重賞では障害の甘さを見せる場面もあるが、馬体に実が入りデキも良い。<br>2着<b style="font-weight:bold;">コマサンエース</b>(牡10、金田)はハナを取って障害も一腰、勝ち馬には切れ負けしたとはいえ好内容で、確実に良化。連覇が懸かる二開催後6月14日の北斗賞へ向け態勢が整いつつある。<br>3着<b style="font-weight:bold;">ツガルノヒロイモノ</b>(牡7、長部)は下りてから良い脚で伸びてきたものの、障害で三腰を要した。デキが悪いとは思えないが、今季の三戦は同じような内容。やはり一腰で切ってこそ。<br>4着<b style="font-weight:bold;">クリスタルコルド</b>(牡7、西)は障害天板近くで一旦止まったとはいえ返事が早く番手抜け。切れで劣ったが、1分30秒台の特別でこれくらい動けていれば順調という評価で良い。<br>6着<b style="font-weight:bold;">タカラキングダム</b>(牡6、村上)は普段にもまして出が悪かったが、端から障害重点の意識だったのか息を入れつつ。流れに合わせたものではないとはいえ障害をスムーズに越えると伸び脚も見せ、半歩前進。<br><br>後節16日の2R(2歳新馬)は、先行した<b style="font-weight:bold;">クリスタルソウル</b>(牡2、西)が障害を一腰で越えると末までしっかり歩いて圧勝。父コウシュハウンカイ、母アフロディーテの良血馬で、どちらに似ても障害巧者、という先入観があるゆえかもしれないが、障害の上がり方が良く映る。<br><br>3R(2歳新馬)は<b style="font-weight:bold;">モンスターオウキ</b>(牡2、金田)が残り10mからもうひと伸びして歩き勝ち。第2回能検でも見せていた末脚の良さが光った。父は新種雄馬ミノルシンザン。<br>2着<b style="font-weight:bold;">ホクセイスズタロウ</b>(牡2、藤本)は速い脚を使い一旦先頭、そこから能検同様にやや鈍り、まだスタミナ不足だが好素材。<br><br>9Rをスターフェニックスで勝ち、4月に厩舎を開業した<u style="text-decoration:underline;">藤野俊一</u>調教師(65歳)が出走13戦目で初勝利。騎手時代には通算3794勝、“重賞請負人” として名を馳せた。2歳馬も何頭か登録されている。<br><br>つつじ特別(A2-1)は障害を番手で下った<b style="font-weight:bold;">ヤマノコーネル</b>(牡7、今井)が一頭抜ける完勝で平場から連勝。過去にはオープンも経験している地力に加えて今季は障害も安定、これでA1へ再昇級となるが、歩き比べの形に持ち込めれば引けを取らない。<br>2着<b style="font-weight:bold;">マルホンリョウダイ</b>(牡8、金田)は障害でモタついたが、そこで止まらず腰を入れ直せるのがデキの良さ。下りてからはよく伸び我慢も利く。<br>9着<b style="font-weight:bold;">ラポピージュニア</b>(牡4、鈴木)は、障害は外にヨレながらもなんとかまとめ、残り20mまでは悪くなかったが、末はアラアラ。案外だったが、世代特別勝ちの後で、次開催にも世代特別、やや余裕残しだったかもしれない。<br>10着<b style="font-weight:bold;">ジェイホースワン</b>(牡7、坂本)は単勝1.4倍の支持を集めたが、前走より速い流れで押し上げられず、また自身の動きも重く、障害でも苦戦。周りが格上だった前走のほうが競馬がしやすかった印象はあるが、一戦だけで評価が下がるものではなく。<br><br>17日の2R(2歳新馬)は、第1回能検で目立っていた<b style="font-weight:bold;">クリスタルザイオン</b>(牡2、西)が障害トップ抜けからデビュー勝ち。下りてから一旦は2着馬に前に出られたものの、全兄クリスタルコルド同様に緩まず歩き切って差し返し。西弘美厩舎の今年の2歳はかなり粒が揃っている。<br>2着<b style="font-weight:bold;">ホクセイロイヤル</b>(牡2、松井)は障害下りから速い脚を使い、わずかに競り負けたとはいえ素質互角。こちらはピュアリーナナセの半弟。<br><br>3R(2歳新馬)は前半約61秒と、新馬戦にしては速い流れとなったが、<b style="font-weight:bold;">クリスタルソリッド</b>(牡2、金田)が長く良い脚を使い抜け出し。新種雄馬サクラダイチ産駒、平地競馬ファンにも名の知られる新ひだか町・田中春美氏の生産馬で、祖母の父はアラブ種。<br><br>昨季リーディング上位調教師10名の管理馬で争われたスーパートレーナー賞(Bクラス希望選抜)は、積極的に運んだ<b style="font-weight:bold;">カワノブレーザー</b>(牡4、金山)が障害トップ抜けからいっぱいいっぱい押し切り。格付ハンデと稍軽馬場も味方となったが、1月にはC1だった馬が、12戦連続馬券圏内で特別勝ちまでを収める驚異の快進撃。世代重賞出走が叶いそうだ。<br>2着<b style="font-weight:bold;">レイリーキング</b>(セン5、今井)は相手強化の中でも前付けから末まで我慢し、大幅な地力アップをアピール。B1へ昇級し、さらに相手関係は厳しくなるが、本格化気配。<br>3着<b style="font-weight:bold;">カイセドクター</b>(牡9、坂本)は馬体が24キロ戻った点が何より好材料。ここは少し速かったが、さすがの力強い歩きと地力は見せた。近いうちに勝機が訪れよう。<br>4着<b style="font-weight:bold;">シルバーアロイ</b>(牡9、服部)は障害をまとめて終いも確実な伸び脚。上位二頭がよく動き、行った行ったの決着で詰め切れなかったが差はわずかで、依然好調。<br>7着<b style="font-weight:bold;">アシュラダイマオー</b>(牡6、松井)は第一障害までで後手に回り流れに乗れず。最外枠の影響があったかどうか。<br><br>12R(B1-2)は<b style="font-weight:bold;">ホクセイタイヨウ</b>(牡6、大友)が2024年6月以来となる久々の勝利。3歳三冠ですべて2着と世代屈指の実力馬、その後は腰部の不安を生じたとも伝わるが順調さを欠き、2025年1月の天馬賞後に長期休養と転厩を挟み、今年3月に復帰してからの四戦目。まだまだ上積みが見込めるし、追って味があり長く良い脚を使える本格派、楽しみな馬が戻ってきた。ばんえいの6歳はまだ若い。<br><br>18日の2R(2歳新馬)は<b style="font-weight:bold;">マオノエトワール</b>(牡2、松田)が人気に応えてデビュー勝ち。もう少し力強さが出てくればなお良いが、厳しい条件下での第1回能検で光っていた馬は、競馬にいってもやはり動く。<br><br>3R(2歳新馬)は、第1回能検を一番時計で新序出世となった<b style="font-weight:bold;">アオニシキ</b>(牡2、槻舘)が白星発進。ハイペースで飛ばす馬もいたが、慌てず障害手前でタメてすんなり越えると、あとは一気に走って電車道。1分47秒9と破格の好時計で、抜けて目立つ取り口。<br><br>4R(2歳新馬)は障害天板で手間取りながらも<b style="font-weight:bold;">ドウナンリュウホオ</b>(牝2、岩本)が下りてからよく歩いた。2分20秒4と時計は平凡だったが、能検から使うごとに上向いており、今後の成長にも期待できそう。<br><br>5R(2歳受賞・未受賞)は、前開催に新馬戦が一鞍しか組まれなかったために、そのままスライドの再戦となったが、初戦は3着だった<b style="font-weight:bold;">ビエイキャノン</b>(牡2、服部)が第1回能検でも示していた末脚を発揮して快勝。<br>障害下りから良い脚を見せた<b style="font-weight:bold;">ニシオギオリジン</b>(牡2、松田)が2着、新馬勝ちの<b style="font-weight:bold;">ハゴロモゴールド</b>(牡2、西)がジリっぽさを見せながらも3着と続いたが、序列が定まるのはまだまだ先。<br><br>メインのエメラルド特別(A1-1混合)は、<b style="font-weight:bold;">トワイチロ</b>(セン7、金山)が前付けから楽々と抜け出し突き放す完勝。これでオープン再昇級、三走前の重賞では跳ね返されたとはいえ、二番手グループなら互角以上に戦えるし、さらにその先には重賞再挑戦まで見たい。勝負のシーズンに。<br>2着<b style="font-weight:bold;">ネオキングダム</b>(牡8、坂本)はいつものようにテンに置かれたが、叩いて押し上げ障害も直行。さすが一旦止まったものの二腰目が入り、デキ良く映る。昨季ばんえい記念の4着賞金でクラスが上がり楽ではないが、積む場面が増えるのはかえってプラスに作用するかもしれない。<br>3着<b style="font-weight:bold;">ウンカイダイマオー</b>(牡4、松田)は障害一腰、終いもしっかり歩き、ここも内容安定。昨季以降で崩れたのは数えるほどだし、今季も変わらず充実している。<br><br><br>駆け足でバタバタとしながらも遅めの更新となりましたが、2歳馬は諸々が頭に入っていないために書くのに時間かかりました(^^;<br>当ブログの重賞に関する記事とか回顧とかは、それなりにご覧いただいている自覚も、まあ一応はあるのですが、この開催回顧をきちんと読んでいる方は、どれだけいるんだろうね?<br>そう思いながらも、自分のメモとして書いておりますが笑<br><br>さて、次開催は重賞こそありませんが、4歳一冠目の前哨戦となるライラック賞、リーディングサイヤー上位産駒によるスタリオンカップなど、ばんえいならではの条件で行われる特別戦が予定されております。<br>それでは次開催もお楽しみに<img alt="ラブラブ" draggable="false" height="16" src="https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/035.gif" width="16"></p>