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ばんえい競馬士 第001号 コヤノゴー 〈別館〉 - 記事一覧
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2025.11.29
5歳タカラキングダム、充実の重賞連勝! 〈第16回ドリームエイジカップ(BG3)〉
<p>11月23日(日)に行われた世代対抗重賞、第16回ドリームエイジカップ(BG3)は、第二障害を3番手で下った<b style="font-weight:bold;">タカラキングダム</b>(牡5、村上)がゴール前の激しい追い比べを制し、前走の北見記念に続いて重賞連勝。重賞通算8勝目を挙げました。<br>赤塚健仁騎手、村上慎一調教師ともに当レース初勝利で、赤塚騎手は重賞通算6勝目、村上調教師は重賞通算38勝目。<br>馬場水分1.7%で勝ち時計は1分55秒7。末まで緩まず歩いたコウテイ(牡8、槻舘)が2着、ツガルノヒロイモノ(牡6、長部)が3着。キングフェスタ(牡6、小北)とサクラヒメ(牝7、今井)はともにゴール前で転倒して競走中止となりました。<br><br>このドリームエイジカップ、どうにもつかみにくいレース、との印象を持っています。<br>馬齢選抜という特殊な編成で、年によって全体レベルが違うし、その時々の世代差もある。軽めの重量設定に加えてのハンデ、かつ馬場の変化も大きい時期。過去を振り返っても、大臣賞馬が力を示したかと思えば、4歳のワンツーあり、牝馬の勝利もありで、なーんかバラバラ。<br>馬券が当たったり外れたり外れたりなのは、他の重賞も同じなのですけど、終わってみてもよくわからん、と思うことが結構ある笑。実際、1番人気が勝つことが多いとは言えない荒れるレースですしね。<br>今年も、微妙なハンデと微妙な馬場でどうなるか、と見ていたのですが、想定以上にヘヴィな競馬となりました。<br><br>タカラキングダムは今回もスタートは遅かったものの道中素軽く、刻まず押し上げコウテイと並んで前半約53秒で第二障害トップ付け。障害で一旦止まりましたが、カカリ良く天板まで上がっていただけに二腰目がすぐに入ると、下ったのは3番手。<br>そしてそこから、やはり歩く。ゴール寸前で自身もちょっと詰まったとはいえ、前の2頭が曳き切れないほどの厳しい流れの中で伸びるのですから、相当のものです。<br>昨季の4歳三冠はすべて1分30秒台、前走も北見記念とは思えない1分40秒4と、速い時計での重賞勝ちが多いとはいえ、このスタートで速い流れを望むわけがないし、本来は終いの歩き比べ、力勝負になってこそ、の馬でしょう。<br><br>道中の刻みが多くなる展開だと、嫌気が差して集中力が切れ、気ムラな面が顔を出す不安がないわけではないのですが、カカリさえ良ければ障害で止まったとしても二腰目は入りますし、下りてからの力強い末脚は現役随一。荷物も馬場も、重くなって悪い馬ではありません。<br>おそらく挑むであろう帯広記念とばんえい記念へ向けては、普通は5歳シーズンだと厳しく、ここに出ていなかった百戦錬磨の古馬勢に比べると、まだ隙が大きいか、と思いながらも、うまく噛み合えばあるいは……の期待感はあります。それほどの器だと思います。<br><br>続いて競走中止した2頭に触れますが、サクラヒメは障害一腰でトップ抜け、すぐにキングフェスタに並ばれるも、競り勝ち、突き放し、これは行ったかと思った刹那、ガクンと崩れて転倒。<br>私も何度か書いていますが、皆さんご存じのとおり、他馬なら詰まるであろうほどに苦しくなっても、一歩二歩と前へ進むのがサクラヒメ。その女王の脚が止まると、もうオツリは残っていません。少し詰まってすぐにリスタートできるくらいなら、そもそもこの馬は止まりません。<br>それほど厳しい競馬だったということですが、これも正攻法で勝ちに出た結果で、ほんの勝負のアヤ。突き放した場面は、本当に心が震えましたよ。</p><p>競走中止した馬に対して言うのは適切ではないかもしれませんが、勝ち馬の次に強い競馬をしたのは本馬だと私は思います。<br><br>一方のキングフェスタは、刻みつつも流れに乗り、恵介がうまく上げ切って一腰。サクラヒメの失速に乗じて一旦は先頭に立ったものの、自身もアラアラで最後は転倒。<br>もちろん、サクラヒメとの重量差は第一に考慮しなければなりません。ただ、障害下りからの素晴らしい切れ味でズバッと突き抜けられる時は良いのですが、持続力も求められる叩き合いは好まないというか、意外と脚が続かない。転倒するほど極端ではなくても、勝ったレースを含め、末に緩む場面はこれまでにも頻見されています。それが私が評価し切れない一つの要因でもあるのですが。<br>このあたり、やはり高重量戦向きとは言えない、との思いも浮かんでくるのですが、存外に攻めた競馬をした印象はあり、軽めの荷物で相手も根幹重賞よりは揃っていないここで、恵介は少し試す意図もあったのでは……と、想像、いや妄想もしています(^^;<br>もちろん切れ味が最大の武器ではあるのですが、それに頼り過ぎる注文競馬は、決して良しとしないはず。頂点を狙うためのもうひとヤマに挑む今後です。<br><br>コウテイは道中で一度も刻まずに押し上げて障害トップ付け。天板近くで一旦止まったあたり、やはり少し速かったのでしょうが、それでも二腰目がしっかり入るのが良いところ。ジワジワ歩いているうちに周りが止まっての浮上でしたが、登坂力としぶとさが活きる高重量戦へ向け、期待が高まる内容でした。<br>次の目標は連覇が懸かる帯広記念ですが、この2着で今季の収得賞金が、なんと329万円。このままなら890キロで出られますが、あと1万円でも加わると、メムロボブサップと同じ900になってしまいます。槻舘厩舎ですから当然考慮するでしょう。<br><br>ツガルノヒロイモノは好位の一角で進めましたが、障害でストップ。終いはよく歩きましたが、やはり障害をスパッと切って速い脚の活きる競馬が理想で、今回は思った以上に厳しい流れとなりました。どうにも “特別大将” ではあるのですが、今季は好内容が続いていますし、来季の荷物が軽い時期ならチャンスが巡ってきても不思議ありません。<br><br>オーシャンウイナー(4着)は初の右ブリンカー。障害を手間取りながらもまとめると、終いも最後に詰まったとはいえ我慢してよく歩き、内容的にはそう悪くありません。古馬になってからは重賞で入着以上とはいかないのですが、息の入る流れのほうが良いと思いますし、荷物もそうは苦にしないはず。もう一段階上をずっと望んではいます。<br>スマイルカナの5着は展開が向いたものですが、後方からとはいえ720で障害をスムーズにまとめて、終いも良い脚。このまま天馬賞まで順調に進められれば良いでしょう。<br>コマサンブラック(6着)はテンが遅く、また無理もしませんでしたが、障害一腰。いくらか迫力が薄れた印象はあるのですが、12月~2月に良績の多い馬らしく、デキは上がってきていますし、自己条件なら注意を要します。<br>マルホンリョウユウ(7着)は折り合いは問題ないように見えましたが、障害上りですぐにストップ。近走は本来優位に立ちたい障害で乱れており、まずは修正が求められます。<br>ホクセイハリアー(8着)は大事に運びながらも障害で止まりヒザを折った点は不満ですが、カカリは悪くなく、久々のぶんもあったでしょう。良い身体で戻ってきましたし、天馬賞までの一戦ないし二戦で上向かせたいところです。<br><br><br>冒頭に書いたように、特殊な編成と重量で、四市記念に代表される『古馬重賞』とは違う括りのレース、と勝手に位置付けています。<br>でもそれが、箸休め、と言っては大変に失礼なのですけど、良いアクセントになっていると思いますし、馬券的には難しいからこそ面白く、興味をそそられる部分もある。<br>もう日曜からすぐにですが、オークスから始まるG1戦線、古馬勢は王道中の王道である帯広記念を控える時期に、このレースが置かれている番組設定、私は結構好きなんですよね。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251129/01/banei-koyanogo/a9/c3/j/o2832225615724355522.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="335" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251129/01/banei-koyanogo/a9/c3/j/o2832225615724355522.jpg" width="420"></a></p>
2025.11.23
[11/23 第16回ドリームエイジカップ(BG3)] 激突 Dream Warriors
<p>4歳・5歳・6歳・7歳・8歳以上の各世代の、通算収得賞金上位二頭に出走権が与えられる世代対抗重賞。現在の選抜方式になった2013年以降の過去12回では、8歳以上=5勝、6歳=1勝、5歳=4勝、4歳=2勝。日曜は土曜より気温が上がる予報だが、冬馬場でも極端に重くないし、この時期の重賞としては軽めの重量設定。特殊な編成でハンデも微妙、展開は読みにくいが、前半スローから終いの速い決着か。障害すんなりが絶対条件となるが、切れも必要。<br><span style="font-size:0.83em;">(別定:オープン=760キロ。A1=750。オープン馬は本年度収得賞金330万円につき10キロ加増。4歳10キロ減)</span><br><br>《冬迎えて古豪》<br>8歳<b style="font-weight:bold;">コウテイ</b>は7月の旭川記念で崩れた後、苦手な夏場を休養に充てて立て直し。二走前の北見記念では珍しく障害で手間取ったが、雨馬場の速い流れを追いかけたぶんだけで本来は障害巧者、前走で即修正したようにデキに関してはもう不安ない。760なら当然一腰が望めて地力上位、ただし周りも障害すんなりでは切れ負けする可能性が大きく、展開がカギに。<br><br>9歳<b style="font-weight:bold;">コマサンブラック</b>は重賞でも善戦歴のある実力馬だが、2年近く勝ち星がない現況。それでも例年寒い時期に動きが良くなる馬らしく、前走はA1とはいえ末に詰まる場面がありながら2着と、活気は戻ってきた。ただ、今回は一気の相手強化、テンの遅さもあって、どこまでスムーズな競馬ができるか。増量は問題ないどころか歓迎材料だが、入着以上とは。<br><br>《世代二強7歳》<br>一昨年の覇者<b style="font-weight:bold;">サクラヒメ</b>は、4着とはいえMボブサップに食い下がった昨年の中身も濃く、基礎重量が軽めの当レースなら牡馬相手でも力上位の評価。除外明けの前走を無難にまとめて状態面の不安ないし、賞金分加増なしの740と前走から15キロ増にとどまり、重量関係も好転。今井は特別戦と同じ感覚で御せば良く、好位からの抜け出し可能、今年も好勝負。<br><br><b style="font-weight:bold;">オーシャンウイナー</b>の今季は障害がやや不安定で、また夏場はデキ一歩にも映ったが、涼しくなってからの内容良く、状態アップ明白。二走前の北見記念では障害で苦戦するなど、重賞に入ると物足りなさもある現況だが、ここは相手がいくらか手薄。昨年当レースは好内容の3着、末のひと押しは依然課題でも、障害一腰なら小差。ハンデあり狙い目十分。<br><br>《充実一途6歳》<br>岩見沢記念で古馬重賞初制覇をはたした<b style="font-weight:bold;">キングフェスタ</b>は、北見記念でもハンデ頭870で2着と、また一段スケールアップ。少しタメは利かせたく、道中どの位置で進めるかだが、障害への不安が薄れ、切れ断然。引き続き積む立場で、前をとらえ切れない場面は想定しなければならないが、自身780になるのは条件好転とも言えるし、障害無難ならここも勝ち負け。<br><br><b style="font-weight:bold;">ツガルノヒロイモノ</b>は重賞未勝利でもハイレベル世代の賞金順二番手。前走は障害下りからの速い脚で一気に突き放しての圧勝と絶好調、増量カギで10キロ余計な感もあるが、それでも770で出られるのは嬉しい材料。流れが厳しくなると時折り末に甘さを見せるが、ここは得意とする終いの速い競馬になる公算が大きく、調教師転身を控える藤野が決めるか。<br><br>《器大きい5歳》<br><b style="font-weight:bold;">タカラキングダム</b>は前走の北見記念で古馬重賞初制覇。今季は気ムラな面が強く出て苦しんだ時期もあったが、立て直し成り馬体も迫力満点、今後への期待は膨らむ一方の大器。これまで軽馬場での重賞勝ちが多くても、テンに遅いし、本質的にはライトな競馬は好まないが、とにかくカカリひとつ。まずは第一障害から注目だが、まともなら連勝も可能で。</p><p> </p><p><b style="font-weight:bold;">マルホンリョウユウ</b>は今季未勝利だが、結果よりも経験を重視するシーズンとの位置付け。ただ、近走は障害で苦労する場面が目立っており、まずはその修正を図りたい。折り合い面への課題も少々あるだけに、流れに合わせるよりも自己のリズムを大事に運ぶか。ここで勝ち負けまでは望めないが、いずれは積んでの良さが出る可能性も秘め、内容注目。<br><br>《経験重視4歳》<br>世代二冠目の銀河賞を逃げ切って重賞2勝目を挙げた<b style="font-weight:bold;">ホクセイハリアー</b>。登坂力としぶとさを活かす見事な勝利で、やはり世代屈指の実力の持ち主。ひと息入れて四開催ぶりとなる今回は、正月の天馬賞へ向けての始動戦といった意味合いが強いか。障害巧者で増量は問題なくハンデもあるが、一気の相手強化では無理もできず、まずは内容重視。<br><br><b style="font-weight:bold;">スマイルカナ</b>は前走のクインカップこそ5着にとどまったが、夏を越えてからのデキ上々。昨季から世代戦勝負の意識がはっきりしており、ここまで年長馬相手の勝ち星が一つもなく、最軽量とはいえ今回も自己条件同様にじっくり構えるか。ホクセイと同じく天馬賞を見据えながらで、無難に障害をまとめて後半につなげる形を作っておきたい。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251123/09/banei-koyanogo/08/23/j/o1291354915722149803.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="605" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251123/09/banei-koyanogo/08/23/j/o1291354915722149803.jpg" width="220"></a></p>
2025.11.15
She's a Killer Queen ハンデ克服カフカ! 〈第50回クインカップ(BG3)〉
<p>11月9日(日)に行われた4歳牝馬限定の第50回クインカップ(BG3)は、第二障害を先頭で越えた<b style="font-weight:bold;">カフカ</b>(牝4、金田)がそのまま押し切り、ハンデ頭をものともせず完勝。重賞3勝目を挙げました。<br>金田利貴騎手はクインカップ初勝利で重賞通算12勝目。金田勇調教師も同じく当レース初勝利で重賞通算44勝目。<br>馬場水分2.0%で勝ち時計は1分58秒9。終い鋭く伸びたホクショウレディー(牝4、坂本)が2着に続き、障害で手間取りながらもしぶとく歩いたスカーレット(牝4、大橋)が3着。<br><br>第二障害をほぐしたうえで、金日月曜にロータリーハローが入る冬仕様で迎えた今節。存外に水分を含んでおり、日没後は馬場が黒ずんで見えたように、思っていたほどには重くなりませんでしたが、それでもここ数週よりは時計がかかりましたし、やはり今季これまでの平均以上には力の要る馬場に変わりました。<br><br>カフカは第一障害を越えたのは後方2番手。そこから好位に押し上げたまでは良かったのですが、ご存じのとおり折り合い面に不安を抱える馬で、利貴騎手が刻もうとする素振りを見せながらも脚を止めるまでには至らず、前半約61秒で第二障害トップ付け。<br>障害下では騎手がソリに座るような格好で一旦止まり、そこでもっと抑えるつもりだったのでしょうが、馬の行く気が勝り、結局は早仕掛けせざるを得ませんでした。それでも、天板でヒザをつきそうになる危ない場面がありながらも一腰でトップ抜け、好位勢が障害で苦戦する間に作ったリードを詰めさせず、終わってみれば後続に6秒以上の差をつける完勝。<br><br>私はここでいつも好き勝手に書いていますが、ばんえいのペース判断の指標は、本当にわからないものです。前半○○秒だから速いとか遅いとか、数字だけを見て言うことはできません。<br>たとえばサラブレッドの平地競馬の芝2000mなら、前半の1000mが55秒だと速いし、65秒だと遅いと思いますよね。ちょっと極端ですけど。<br>でもばんえいは、馬場や荷物、メンバーのレベルによって、本当に振れ幅が大きい。それが面白いところではあるのですが、馬場が変わった直後の4歳牝馬限定重賞というレア条件では、なおさらわかりません。<br>ただ、結果を見たうえで言えば、今回の前半約61秒は、厳しく締まった流れ、実質的ハイペースだったと判断します。<br><br>その理由のひとつが障害で、カフカは一腰で越えましたが、それを見ながら進めた好位勢は軒並み手間取りました。攻めた結果とはいえ、特段に障害が苦手なわけでもない面々が、こぞって乱れました。<br>これがこのレースの、キモではないでしょうかね。それほど厳しい流れだったということです。<br>その中で障害でも末脚でも他馬を上回ったカフカ、それもハンデ頭で、です。これは相当に中身が濃いですよ。<br><br>利貴騎手が「先週までの馬場だったら厳しかった」という旨のコメントをしていましたが、登坂力としぶとさが活きる競馬になったことと同時に、折り合い面でもプラスに働いたものと考えます。<br>テンが速くなく切れ味にも欠けるために、数字的ハイペースになる軽馬場で位置を取って先に下りる形を作ろうと思うと、どうしても出し気味に行かざるを得ず、そうするとガツンとスイッチが入ってしまう。</p><p>今回とてきちんと折り合いがついたとは言い難いのですが、それでもなんとか障害手前で歩みが止まったのは、落ち着いた馬場で他馬が刻む前半に位置を取れたことで、道中から我慢我慢と手綱で伝えられたぶんではないかと思います。<br><br>御すほうは大変でしょうが、見ているだけの無責任な立場で言わせていただくなら、この前へ行きたがる気持ちは長所でもあり、それが終いの歩き比べになっての良さ強さにもつながっているものと思います。<br>カーネーションCは雨馬場で全体時計は速かったとはいえ終いがかかり、柏林賞はパサパサ馬場で2分7秒、そして今回と、私はやっぱり力勝負でヤマを上がって歩き切れる馬を強いと評価してしまいますね。1月3日の天馬賞で女帝誕生の場面が見られる可能性も十二分にあるでしょう。<br><br>ホクショウレディーは道中じっくり構え、障害下でもタメにタメて一腰でまとめると、下りてから一気の脚で好位勢を交わし去って2着浮上。<br>紅バラ賞の障害で手間取ったことで、かえって腹をくくっての後半勝負に徹しやすかったでしょうし、展開がハマったのもたしかですが、スカーレットやガーネットの陰に隠れていた(?)ものの、今季は末まで脚が続いて伸び切れるようになり、9月にはB3の平場とはいえ3連勝もあり、本馬も大きく成長した一頭です。<br><span style="font-size:0.7em;">人気は全然ありませんでしたが、個人的には四番手評価の△にしていましたよ、と笑<br>馬券にも入れていましたが、対抗○カフカとの馬複で3万超…… あっ、それは買ってません(-_-;)</span><br><br>スカーレットは積極策も障害でストップ。もともと障害下での反応が悪いこともある馬だけに返事は遅かったですが、二腰目は入り終い盛り返しての3着なら、結果は残念だったとはいえ、今季のたしかな地力強化は示したとも言えます。<br>天馬賞でも圏内ですが、本当に面白いのは従姉タイキンも制したヒロインズカップかもしれません。賞金状況次第ですが、エイジアローワンスもあり、サクラヒメ他からハンデをもらえる立場となり得ます。<br><br>イワキエンジェル(4着)はじっくりタメて障害を一腰で越えると終いよく歩き、これも4着だったオークス同様に追って味のあるところを示しました。展開は向きましたが、近走は課題を抱える障害もまとめており、デキ良く映ります。<br>スマイルカナ(5着)はカーネーションC以来となるブリンカー着用。適度にチャカチャカして下見気配良好と映りました。障害で一瞬ヒザをつき後れを取ったのが響いたものの、終いはしっかり歩いていますし、内容は決して悪くないのですが、やはりハンデのぶんはあったでしょうか。定量の黒ユリ賞とオークスよりも難しい競馬になったと思います。<br>ガーネット(6着)は単勝4.6倍とはいかにも売れ過ぎでしたが、谷さんと千尋さんの初重賞への期待も含まれていたことでしょう。好位付けから障害天板でややモタついたとはいえ番手抜け、終いは力負けしましたが、上がり馬らしい活気のある動きで、成績どおりに急成長しているのは間違いありません。自己条件から再出発です。<br>クリスタルイプセ(8着)は結果論で言えば、もうひとタメしても良かったかもしれません。なんとか一腰でまとめたとはいえ障害で苦労し、下りてからも存外歩けず。馬場自体はそう問題なかったと思いますが、紅バラ賞よりも積んで前を追いかける形では負担度が違ったようには思います。ただ、本当に結果論で、勝ちにいくリスクが悪いほうに出ただけのこと。ヒロインズCに使うなら引き続き狙いたい一頭ではあります。<br><br><br>あくまで一般論ですが、ばん馬の4歳は、まだまだ若い。競走馬として、これからの成長が見込め、さらに上を目指せる年齢であります。<br>ただ一方で、牝馬が次の役目に進む時期としては、決して早すぎるものでもない。4歳から5歳になることには、単に年齢を一つ重ねる以上の意味を含む番組上のシステムもあります。</p><p>牝馬の4歳とは、そういったシーズンなのです。<br><br>今回の10頭がどちらを選択するのかはわかりませんが、いずれの道であっても、先に夢と楽しみが続きます。<br>その名を、しっかりと覚えておきたい。毎年そう思うクインカップです。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251114/23/banei-koyanogo/94/68/j/o3225203915716827529.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="266" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251114/23/banei-koyanogo/94/68/j/o3225203915716827529.jpg" width="420"></a></p>
2025.11.09
[11/9 第50回クインカップ(BG3)] Somebody to Love 4歳Queen
<p>ばんえい競馬の世代牝馬限定重賞は、2歳・3歳・4歳の各シーズンにそれぞれ一つのみ。ここが4歳牝馬の最大目標となるが、順調に成長している実績上位馬に対し、追う組が今季急上昇を示して迫り、一芸に秀でた伏兵陣も機をうかがい、百花繚乱の好カード。10頭中8頭が出走していたトライアル特別の紅バラ賞が参考となるのは当然だが、ロータリーハローが入り、第二障害をほぐし、極端に重くないとはいえ当時とは違う馬場。まずは登坂力勝負だが、昨季オークス時よりも力差が縮まっている中でハンデもあり、波乱含みの “華麗なるレース”。<br><span style="font-size:0.83em;">(別定:オープン=720キロ。A1=710、A2=700、B1・B2=690、B3=680)</span><br><br>昨季のオークス馬<b style="font-weight:bold;">スマイルカナ</b>は、以降未勝利とはいえ牡馬相手の重賞で善戦歴あり、牝馬同士ならやはり地力上位。自己条件だと障害重点に構える場面も多いが、近走はいずれも一腰で越えており、ここ目標に好仕上げ。下に30キロ与えるハンデは楽ではないが、紅バラ賞より前半の流れが落ち着くのは好材料で、ある程度の位置は取りたい。力を示せるか。<br><br><b style="font-weight:bold;">カフカ</b>は急成長を遂げた昨季の勢いそのままに、今季重賞2勝。特に2分7秒かかる中で歩き勝った柏林賞が出色で、落ち着いた馬場も増量も歓迎。前走も天板で一瞬ヒザをついたように、以前ほど障害が安定していない点は気になるが、急がせる必要のない流れなら折り合い難も出にくい。こちらもハンデがカギだが、追い比べになれば地力が活き、上位争い。<br><br>紅バラ賞を差し切った<b style="font-weight:bold;">クリスタルイプセ</b>は、オークスこそ体調が整わずに回避したが、早くから世代牝馬トップ級の評価。以前は相手が強くなると淡泊な内容を示すことも少なくなかったが、好馬体に実が入り本格化、下りてから良い脚を長く使えるのが強み。落ち着いた流れのほうが合うし、増量も馬場も問題なく、引き続き上に20キロもらい。好機迎えて。<br><br><b style="font-weight:bold;">スカーレット</b>は昨季までは牝馬限定でさえ一番上に入ることがなかったが、馬体増とともに軌道に乗り、今季4勝の快進撃から銀河賞で重賞初挑戦。牡馬相手に正攻法で小差3着と著しい成長を示す好内容、紅バラ賞でも2着と、いまや牝馬同士なら力上位の存在。馬場は極端に重くないほうが良いが、銀河賞と同じ690で格上に20キロもらい、ここも好勝負。<br><br><b style="font-weight:bold;">カツエアリー</b>は1月に準重賞プリンセス賞勝ちがあり、世代牝馬同士なら力差はそうないが、B2昇級後の近走がいま一歩。紅バラ賞で乱れた障害は前走で修正したが、止まると二腰目が入らない馬で、まずは一腰が条件。一腰で切った際には終いよく歩き我慢も利くだけに、厳しいのを承知で勝負に出た際の怖さはあるが、増量に加えて馬場も少し重いか。<br><br><b style="font-weight:bold;">オオネガイキンヒメ</b>は紅バラ賞で障害トップ抜けからの3着。末に詰まったように、下りての粘りが以前から課題となっているが、世代牝馬同士なら力差は小さい。馬場は軽いほうが良く、また増量も歓迎とは言えないが、息の入る流れは決して悪くない。ここでどこまで攻められるだが、登坂力で上回る展開になった際には流れ込みがあっても良い。</p><p><br><b style="font-weight:bold;">ホクショウレディー</b>は3連勝で臨んだ紅バラ賞も前走平場も障害で止まり、さらなる増量には不安が残るが、以前から見どころのあった末脚が最後まで続くようになり、名門厩舎の良血馬が本格化気配十分。まだ上との力差はあり、まずは障害をまとめることが条件となるだけに後半勝負、あくまで展開の助けがあった際だが、複穴に一考の余地も。<br><br>今季は7月からの使い出しとなった<b style="font-weight:bold;">ガーネット</b>は8戦7勝の快進撃。障害下りからの切れ味が末まで続く勝ちっぷりも目立ち、一気に重賞出走圏内に。障害の上がり方が粗いように完成度で劣るし、今回は馬場が変わるうえに大幅な相手強化、さらに70キロ増量と、はっきり条件は厳しくなるが、それでも勢いと未知の魅力はあって。<br><br><b style="font-weight:bold;">イワキエンジェル</b>は下りてからは追われてよく伸びるが、障害がやや不安定で、増量だとそう詰めては行けない。680では無理せずタメての後半勝負に構え、終い何頭交わせるかの形に徹するだろうが、ここは相手も揃っている。自身スムーズに運べたとしても入着以上とは。<br><br><b style="font-weight:bold;">ヨシノヒメ</b>はオークス3着もあり、歩き比べになれば決して引けを取らないが、なかなかその形に持ち込めない現状。増量自体はそう不安なく、流れが落ち着くのも悪くないが、少しタメたい意識があるだけに、やすやすとは位置を取れない。障害まとめれば終いの追い上げは可能だが、よほど展開が向かないと。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251108/02/banei-koyanogo/cc/49/j/o0900253915711718860.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="621" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251108/02/banei-koyanogo/cc/49/j/o0900253915711718860.jpg" width="220"></a></p>
2025.11.08
上がり馬ラポピージュニアが菊奪取! 〈第50回ばんえい菊花賞(BG2)〉
<p>11月2日(日)に行われた3歳二冠目の第50回ばんえい菊花賞(BG2)は、道中は好位の一角で進めた<b style="font-weight:bold;">ラポピージュニア</b>(牡3、鈴木)が第二障害を一腰で越えると、最後の競り合いも制して重賞初制覇を遂げました。<br>西将太騎手は菊花賞初制覇で重賞通算8勝目。鈴木邦哉調教師は昨年スマイルカナに続く菊花賞2勝目で重賞通算28勝目。<br>馬場水分2.6%で勝ち時計は1分31秒3。一旦は先頭に立ったスーパーシン(牡3、長部)が0秒5差で続いての2着、ばんえい大賞典の勝ち馬スターイチバン(牡3、坂本)が二冠ならずの3着。<br><br>重賞<u style="text-decoration:underline;">初挑戦初制覇</u>を遂げたラポピージュニアですが、菊花賞でこのパターンは珍しいような、と思って調べてみたら、ダービーと施行順が入れ替わり二冠目となった2005年以降では初めてのことでした<span style="font-size:0.7em;">(それより前までは調べていません(^^;)</span>。<br>一冠目の大賞典も同様の傾向を示していて、これも同期間だと一発ツモはカネサブラックだけ<span style="font-size:0.83em;">(もっと前ならスーパーペガサスもいる)</span>なのですが、基本的に2歳戦のほうが3歳になってからよりも賞金が高いので、早くから稼いでいるトップ10に、年長馬を相手に回しながら追いつくのが、まず大変。そうしてやっと上に入ったと思ったら、今度は荷物が重くなる。<br>相手強化と増量、この二つを同時にクリアしなくてはならないわけで、単に相手が強くなるだけ<span style="font-size:0.83em;">(と言っては怒られるけど)</span>の平地競馬よりも、上がり馬が重賞でいきなり結果を出すのが難しいと言えるかもしれません。<br><br>戦前の段階では、少しタメる可能性もあるかと見ていましたが、前半約44秒の流れに乗って正攻法。かなりの軽馬場で、どれだけ前に行けるか前で下ろせるかの勝負になり、思い切って行きやすかったとは思いますが、障害をスムーズに切り、下りてからは重賞勝ち馬に歩き勝つ文句なしの内容でした。<br>たしかにハンデをもらっており、また軽馬場も利しましたが、それ以上に光るのが成長力。グランプリデーのB4平場を勝った時に、これは良くなってきたな、と本場で思いましたが、そこからまた一段階上がり、本当に強くなりました。<br>馬体はまだ増えそうですし、小晦日のダービーまでにもさらに成長が見込めるのではと思えるほど。もちろんその先に向けても伸びしろたっぷりです。<br><br>母サンシルクラポピーの競走馬時代は、まだ記憶に新しいところですが、こういう速い馬場が合ったよなあ、と思い起こした方も多いのではないでしょうか。<br>その母は上にオイドンやハイカラサンがいて、本馬の父はテンカムソウと、一頭一頭の詳細は略しますが、生産者も含めていかにも鈴木邦哉厩舎という血統背景。師が「大事に育ててきた」と話す本馬の勝利は、喜びもひとしおのことと思います。<br>ヘッチャラも父テンカムソウですし、スマイルカナは母も祖母も曾祖母も厩舎にいて、邦哉先生はこういった重賞勝ちが多いような気がしますね。私は血統理論とかまったくわかりませんが、人を絡めてつながりを見るのは結構好きです笑<br><br>スーパーシンは道中からスムーズで地脚上位、少しヨレ気味になった障害も我慢してまとめ、速い脚で一旦は先頭に立ちましたが、わずかに競り負け。<br>勝ち馬に30キロ与えていた点は当然考慮しなければなりませんし、自身パタッと止まったわけでもありません。ただやはり、詰めが甘いは甘い。<br>レースぶりから本当に能力の高さを感じますし、実際ここまでの重賞7戦すべてで、行く形でも差す形でも下りてから一度は先頭に立っています。ただ、勝ち切ったのは2回だけ。<br>いや、重賞2勝はものすごいことですよ。一つ勝つのと二つ勝つのとでは、大きな開きがあるとも思っています。それは大前提としていただきたいのですが、ナナカマドもイレネーも大賞典も今回も、相撲に勝って勝負に負ける、じゃないですけど、勝っていて不思議ないほどのパフォーマンスを示しながら、結果として勝ちになっていない。<br>それほどギリギリの勝負をしているということでもあるのですが、定量変わりがプラスとなるダービーでは、1着以外は満足できないでしょう。<br><br>単勝1.4倍の人気を裏切る格好となったスターイチバンは、馬場かなあ……。<br>ヒザを折りそうで折らずに一腰で越えたように障害は巧みなのですが、大賞典の時もそんな感じだったように、ササッと早く切るタイプではなく、また下りてからも、一瞬の切れより追い比べになって味が出る馬と思っております。<br>まあ、決して雨はプラスではないと思いながらも、力と重量関係でなんとかなると考えて私も本命だったので偉そうなことは言えないのですが、結果的に障害下りからの切れ味の差で上位二頭に前に出られる厳しい展開となったことが敗因かと思います。<br>ただ、しっかり腰を入れられることと、多少ジリでも長く歩けることは、大きな長所です。今回は軽馬場で他馬も動けたぶん良さが活きなかっただけであって、積んで良し乾いて良しは、三年後五年後までの将来性を感じさせるものですし、ダービーでの評価下げも必要ありません。<br><br>ウンカイダイマオー(4着)は障害巧者らしくここも一腰、下りて伸び負けしたとはいえ末まで我慢して歩きましたし、秋桜賞2着で昇級したことに伴う10キロ増分も含めて考えれば、自身の力はほぼ出せたかと思います。ハンデがなくなるダービーでも登坂力で楽しめるでしょう。<br>ホクセイテンリュウ(5着)は軽馬場歓迎で積極策。障害天板近くで一瞬ヒザをつきかけながらも一腰と登坂力は示しました。今回も残り10mで一度詰まったように、末脚の強化と、馬場が重くなった際の対応が課題とはなりますが、素質十分で今後が楽しみです。<br>キョウエイエース(6着)はハンデが厳し過ぎるうえに速い展開では無理もできず、結果を求める場面ではありませんでしたが、前走の秋桜賞に続いて障害でストップ。ダービーまでに一戦は挟むと思いますが、修正したうえで定量戦に臨みたいところです。<br>ブラックウンカイ(7着)は少しタメながらでしたが、スムーズに障害一腰、一瞬とはいえ速い脚も見せました。この着順が現状の力関係で、自己条件から再出発ですが、いずれは今回の上位馬を脅かし得るだけの素質は秘めているはずで、今後の成長に注目です。<br><br><br>新星誕生となったこの世代ですが、現時点で上位陣のレベルはかなり高いと思っております。また、いまは力及ばず重賞で勝ち負けに加われていない馬たちも、決して絶対能力の差ではなく完成度で劣っているだけであり、将来性豊かな好素材が揃っている、そんな印象です。<br>現在の9歳世代や6歳世代のように、やがては古馬重賞を勝つ馬が1頭と言わず2頭3頭と現れるのではないか。それほどの期待を懸けられる世代と考えていますが、当面の注目は、12月30日に控えるばんえいダービー。激戦必至の小晦日<span style="font-size:0.7em;">(こつごもり)</span>を見ずに年は越せませんよ。楽しみです。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251108/02/banei-koyanogo/6e/5b/j/o2522185315711718859.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="309" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251108/02/banei-koyanogo/6e/5b/j/o2522185315711718859.jpg" width="420"></a></p>
2025.11.02
[11/2 第50回ばんえい菊花賞(BG2)] 誰が手にする 雨に濡れた秋の菊
<p>3歳の二冠目。7月20日に行われた一冠目のばんえい大賞典、9月29日に行われたトライアル特別の秋桜賞がまずは重要な参考となるが、上下差50キロの別定戦で、重量関係も考慮したい一戦。土曜に激しい風雨、日曜も雨があり、今週もかなりの速い馬場が想定される中で、積む実績上位馬に、格下勢が軽馬場とハンデを味方に割って入れるかがポイント。<br><span style="font-size:0.83em;">(別定:オープン=730キロ。A1=720、A2=710、B1・B2=700、B3・B4=690。オープン馬は本年度収得賞金330万円につき10キロ加増)</span><br><br>大賞典馬<b style="font-weight:bold;">スターイチバン</b>は夏場にひと息入れ、ここを目標に秋桜賞から再始動。その前走は道中こそ少し大事に構えたが、下りてから長く脚を使っての差し切りと、好馬体に実が入り充実一途。軽馬場は決してプラスではないが、障害安定して増量歓迎、詰める競馬も可能。重量関係は大賞典および秋桜賞よりもむしろ有利になっており、不安要素は少ない。7連勝で二冠へ。<br><br>4歳との世代交流重賞はまなす賞を制した<b style="font-weight:bold;">スーパーシン</b>は、障害安定、下りから速い脚も使える好素質馬だが、秋桜賞ではゴール前で転倒して競走中止したように、末に緩む場面が頻見されるのがネック。軽馬場は大きなプラスで、ひと押し利けばだが、アローワンスのあったはまなす賞より、周りが軽い今回のほうが展開的には難しくなる。藤野が馬場を考慮しつつどう御すか。<br><br>昨季のイレネー馬<b style="font-weight:bold;">キョウエイエース</b>は、ハンデを課せられながらも大賞典とはまなす賞で2着。古馬相手にも伍して戦っているように3歳同士なら力上位明白だが、大賞典よりもスターとの差が広がっての740と、今回はいかにも厳しい重量関係。秋桜賞で乱れた障害は本来は巧者で即修正可能だが、速い展開だとそう詰めても行けず、地力でどこまで押し上げられるか。<br><br><b style="font-weight:bold;">ウンカイダイマオー</b>は秋桜賞で逃げ粘っての2着と、今季の使い出しに減らしていた馬体も増えた近走はデキの良さが目立つ。秋桜賞より10キロ課せられる格好とはなるが、大賞典でもトップ抜けをはたした障害巧者、イレネー2着の星もあり、増量に不安はない。終いの粘りカギだが、以前ほど止まらないし、軽馬場もプラスに作用する。引き続き上位争い可能。<br><br><b style="font-weight:bold;">ココロノニダイメ</b>は今季6勝。大幅馬体減のはまなす賞以降はやや精彩を欠いているが、馬体が戻り、前走は後方からとはいえ障害を修正し、徐々に復調気配。本格化はまだ先でも、一人旅を決めた六走前のB2特別勝ちが出色で素質は引けを取らない。少しタメは利かせたいが、軽馬場歓迎、2月の翔雲賞では切れ味を見せての2着もあり、複穴の資格。<br><br>世代屈指のスピード馬<b style="font-weight:bold;">ホクセイテンリュウ</b>は、平場に限ればハイペース先行からの3連勝中。馬体も増え、デキに関しては申し分ない。障害巧者でもまだ本格化手前で、大賞典では障害で止まったように増量への対応カギ、番手で下った秋桜賞も終い苦しくなっての5着が現状の力関係だが、軽馬場を最も歓迎は本馬。強気に出て見せ場を作りたい。<br><br><b style="font-weight:bold;">ラポピージュニア</b>は今季[5-3-1-3]の快進撃で重賞への出走権獲得。秋桜賞でも終いよく追い上げて3着の上がり馬、障害下りからの切れ味あり、追って長く良い脚を使える。少しタメたほうが良く、また増量もあって後半勝負に構えるだろうが、上昇度注目。前走は試走に徹したもので参考外、展開の助けはほしいが、ハンデがあるし、ここも上位進出のチャンス十分。<br><br>昨季の黒ユリ賞馬<b style="font-weight:bold;">ホクセイヒラリ</b>は、持ち前の登坂力に加えて素軽さを増し、馬体も確実に成長。牡馬相手ではハンデ以上に地力で見劣り、切れ味に欠くだけに軽馬場も不向きだが、秋桜賞で4着に浮上したように末まで止まらず歩けるし、増量への不安もない。あくまで二開催後11月30日のオークスが目標、ここは経験の場だが、展開次第では入着も。<br><br><b style="font-weight:bold;">アルイテイコウ</b>は今季春先は動きの良さが目立ったが、世代戦に入ると障害で崩れる場面続き。夏場に減らした馬体は増加傾向に転じて良化は見込めるが、増量の今回は不安が大きい。後半勝負でまずは障害をまとめたいが、切れ味十分でも末まで脚が続かないし、よほど展開に恵まれないと。ハンデはあっても入着以上とは。<br><br>名門厩舎の秘蔵子<b style="font-weight:bold;">ブラックウンカイ</b>が重賞初挑戦。2歳時に産駒特別勝ちがありながらもヤングCSを使わなかったように、馬体の成長を促しつつ慎重に育てている段階だが、素質はここでも上位級で、いずれ勢力図を変化させる可能性まで秘める。一気の相手強化に加えて増量となる今回は、そう無理せず構えるだろうが、先へ向けて内容注目。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251101/11/banei-koyanogo/b4/f7/j/o0991263315707170557.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="585" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251101/11/banei-koyanogo/b4/f7/j/o0991263315707170557.jpg" width="220"></a></p>
2025.11.01
北見を制圧したのは5歳タカラキングダム! 〈第46回北見記念(BG2)〉
<p>10月26日(日)に行われた古馬重賞の第46回北見記念(BG2)は、第二障害を2番手で下った<b style="font-weight:bold;">タカラキングダム</b>(牡5、村上)が力強い脚取りで抜け出して快勝。今季の初勝利が重賞通算7勝目となり、古馬重賞の初制覇も遂げました。<br>赤塚健仁騎手、村上慎一調教師ともに北見記念初制覇で、赤塚騎手は重賞通算5勝目、村上調教師は重賞通算37勝目。<br>雨が降る中で馬場水分2.0%、勝ち時計は1分40秒4。ハンデ頭のキングフェスタ(牡6、小北)が後半追い上げての2着、障害を先頭で下りたインビクタ(牡9、松井)が粘っての3着。<br><br>まずは馬場についてですが、A/B/C地点に散水しただけの土曜から異常に時計が出ていて、そこに雨が加わった日曜は超のつく高速馬場。個人的感覚ですが、今季で最も軽いのでは、と思えるほどでした。<br>その中で先行各馬が作った流れは、前半約50秒と、基礎重量850キロの高重量戦としては速いもの。特に荷を積む重賞では、馬場の軽さと実際の負荷がイコールであるとは限らず、軽いゆえのハイペースがもたらすタフな競馬となるケースも、ままありますが、数字だけ見るとズブズブになっても不思議ないのに、上位馬は障害一腰で終いも緩まず、レース史上最速の決着タイムとなりました。<br>もちろん、超A級馬の組み合わせで、かつ上位馬がよく動いたから、というのは大前提としなければなりませんが、速くてもキツくならないほどに馬場が軽かったと判断します。<br><br>蛇足ながら、メムロボブサップが圧勝した昨年の当レースは、前半約83秒-2分20秒6。<br>馬場が違うので時計の比較は意味を成しませんが、障害で苦戦する馬も終い詰まる馬も多数いた昨年とは質の違う競馬になり、今年の北見記念は、イメージする高重量戦ではなく、1分40秒で決着する特別戦といった感覚で振り返ったほうが良いかもしれません。<br><br>タカラキングダムは例によってスタートこそ遅かったものの、問題の第一障害を無難に越えると道中は一度も刻まず押し上げ、第二障害手前でワンテンポ我慢させてから力強く一腰。もうここで勝負あり、でした。<br>馬場が特殊過ぎて、今回のレースは全体に評価が難しいところは正直あるのですけど、本馬に関しては、まずは陣営がよく立て直しましたねえ。<br>四走前の朱雀賞と三走前の岩見沢記念では第一障害の登坂を拒否した(と言って良いよね)、悩める4歳三冠馬。まあ村上厩舎なので、いずれ立て直してくるっしょ、とそれほど心配していたわけでもないのですが、思った以上に早く、最高の結果を最高の舞台で出してみせました。<br>思えば、転厩してきた3歳時も、一戦ごとに上向かせてダービーで復活。昨季も使い出しは苦戦続きから終わってみれば重賞4勝。やはり重賞ハンターの見事な手腕と、改めて唸らされました。<br><br>調教から手をかけていたという健仁くんは、他厩舎での重賞勝ちは初めてで、古馬重賞も初制覇。<br>騎手生活15年目ですが、数年前までは重賞勝ちが少なく、リーディングも中位で定着、少し地味な印象を持つ方も多かったかもしれません。<br>個人的にはわりと早くから高く評価している、好きな騎手の一人なのですが、最近は年間100勝に届いていますし、さらなるステップアップへの切っ掛けともなるでしょう。<br>同時に、今季の懸案でもあったキングダムの主戦問題もひとまず解決、しばらく続戦になるかと思います。<br><br>馬に話を戻すと、たしかに障害が課題とはいえ、上がる時は今回のようにスパッと上がりますし、ハイペースで苦しむ他馬を横目に一腰で抜けた天馬賞を見ても、そこまで拙いという印象はないです。ただ、ムラで安定しない。</p><p>この馬、障害で止まることは多くても、ヒザを折ることはほぼありません<span style="font-size:0.83em;">(私の記憶では一度か二度あったかどうか</span>)。だから、ヤマを登るのがヘタなのではなく、カカリが重要だと思っているのですが、今回とて、いかに軽馬場とはいえ障害巧者のインビクタとコウテイ相手に詰めて行って一腰ですから、カカリさえスムーズなら、馬場と荷物が重くなっても対応できるはずです。<br>今回も含め、これまで速い時計で重賞を勝った記録が多いものの、本来は流れが落ち着いたほうが競馬がしやすいと思いますし、平らな所で曳く力は、今回いなかった馬を含めても現役一番。障害に課題を抱えつつも高重量戦で結果を残した、オレノココロやセンゴクエースといった過去の名馬の域に迫れる器、それほどの期待は懸けています。<br><br>キングフェスタはテンに出して道中タメる自身の形から、障害を一腰でまとめると持ち前の速い脚で急追。とらえ切れなかったとはいえ、勝ち馬が動き過ぎた面もありますし、ハンデ頭でこの内容なら不満なし。<br><a href="https://ameblo.jp/banei-koyanogo/entry-12931606776.html" rel="noopener noreferrer" target="_blank">岩見沢記念</a>の後にも書いたように私はなかなか買えないのですが<span style="font-size:0.83em;">(;^ω^)</span>、岩見沢記念も今回もヘヴィな競馬ではなかったにせよ、実際に830と870で結果を出していますから、確実に一段階スケールアップしたと言って良いでしょう。<br><br>インビクタは岩見沢記念のように、後続が障害でちょっと苦労する展開が理想で、ここもそれが叶うかと見ていましたが、トップ抜けをはたしたものの、キングダムにすぐ近くで下ろされ、フェスタも一腰では切れ負け。<br>1分50秒で乗り切って何も悪くないのですが、軽馬場は自身にもプラスでも軽くなり過ぎ、前走の特別と同じような結果になってしまいました。<br>それでも、昨季以上に安定した内容を示し続ける姿には、本当に頭が下がります。<br><br>クリスタルコルド(4着)は流れが速い中で無理には追いかけず刻みつつ。障害でしっかり腰が入り、下りてからもジワジワと伸びてきました。少し終いのかかる競馬のほうが合うので、今回の馬場と展開ではここまででしたが、グランプリおよび二走前で乱れた障害を修正し、夏場に減らした馬体も戻り、帯広記念、そしてばんえい記念へ向けて、不満のない内容です。<br>コウテイ(5着)は雨は要らないと思っていたものの、メムロボブサップを封じた帯広記念も軽馬場でしたし、850級なら決して悪くないのでは、とも見ていました。ただ、自身刻まずでも先手を取れない流れはさすがに忙しく、そのぶん障害で止まりましたが、二腰目は入り、デキに関してはもう不安ないでしょう。帯広記念へ向けては、今季330万円を超えないように賞金状況を見つつの進行になるかと思います。<br><br><br>今季は馬インフルエンザの影響で春先の重賞の施行が遅れ、また個人的に何かと立て込んでいて<span style="font-size:0.83em;">(遊び過ぎ(^^;)</span>、あっという間に北見記念まで終えてしまった印象もあります。<br>北海道は各地から雪の便りが届くほどになりましたが、寒くなると熱さを増すのがばんえい競馬で、ここからタイトルレース目白押しの季節を迎えます。<br>引き続き年度末までお付き合いくださいませ。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251101/11/banei-koyanogo/71/a3/j/o2795199615707170540.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="300" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251101/11/banei-koyanogo/71/a3/j/o2795199615707170540.jpg" width="420"></a></p>
2025.10.26
[10/26 第46回北見記念(BG2)] 実力伯仲 追憶の高重量戦
<p>メムロボブサップは依然として待機、岩見沢記念を取り消したコマサンエースも休養中だが、それでもこの好メンバー。ばんえい記念と帯広記念に次ぐ高重量戦で、先へ向けても注目の一戦だが、土曜は散水があったとはいえ時計の出る馬場、さらに日曜は夕方から雨の予報で、かなり軽くなりそう。とはいえ荷を積むだけに、どこまで速くなるかだが、締まった流れからまずは登坂力勝負か。各馬の位置取りと仕掛けのタイミングが見ものの四市重賞第三弾。<br><span style="font-size:0.83em;">(別定:850キロ。本年度収得賞金330万円につき10キロ加増)</span><br><br>岩見沢記念で古馬重賞初制覇をはたした<b style="font-weight:bold;">キングフェスタ</b>は、目下3連勝中と絶好調、馬体も増えて確実にスケールアップ。ここの内容次第では先への展望が大きく広がるが、自身初の870に加えて、詰めて行っても上がる障害巧者を相手に積む立場となるだけに、やはり後半勝負に徹するしかないか。岩見沢でも一旦止まった障害をいかにスムーズにまとめられるかがカギで、改めて真価問う場。<br><br>岩見沢記念2着の<b style="font-weight:bold;">インビクタ</b>は、長らく勝ち星がないとはいえ高値安定、実力馬らしい姿を示している今季。過去の戦績から860になると少し重いのはたしかだが、岩見沢同様に強力な同型が不在で前の薄い組み合わせ、しかも軽馬場なら前半の負担度は軽減され、引き続きすんなり一腰からトップ抜けが可能。あとは終いの粘り次第だが、差し勢の切れも殺がれる荷物でチャンスは十分に。<br><br><b style="font-weight:bold;">クリスタルコルド</b>は二走前の障害で乱れたが、前走で後方からとはいえ即修正し、不安のない仕上がり。岩見沢記念は障害で一旦止まったものの、二腰目がしっかり入り、下りてからは長く良い脚。速くなると無理には追いかけて行かないだろうが、力勝負となった中で抜け出して連覇を達成した旭川記念の内容からも、高重量戦への適性を備えているのは間違いない。先への期待感含めて注目。<br><br><b style="font-weight:bold;">コウテイ</b>は第一障害から乱れた旭川記念の後、夏場を休養に充てて立て直し。もともと秋以降のほうが動き、復帰後の二戦ともに障害一腰、馬体も戻り、ここ目標に好仕上げ。Mボブサップを抑えた帯広記念を持ち出すまでもなく、現役屈指のヘヴィ派で高重量戦は望むところ、雨は要らなかったが、積む今回は道中で流れに乗れるしハンデも有利。登坂力を活かしての勝ち負け必至。<br><br>5歳<b style="font-weight:bold;">タカラキングダム</b>の近走は気ムラな面が目立っているが、前走は相変わらずテンに置かれながらも道中で押し上げる形を作り、障害も一腰でまとめての2着。キングの切れ味に屈したとはいえ復調気配がうかがえたし、積んでも長く脚を使えるのはこちら。まだアテにはならないが障害のカカリひとつ、下りてから曳く力ではここでも上位の存在。やはり一発の可能性は秘めて。<br><br><b style="font-weight:bold;">ヤマカツエース</b>は4着だった岩見沢記念でも一腰で越えていたように、障害の安定感特筆。今回はさらに増量で初の850となるが、じっくり運べば引き続き対応は可能。下りてから地力の差が出る場面が多いとはいえ、自身しっかり歩けるようになってきたし、実が入り確実に地力強化を示している。今季の重賞四戦で入着二回、勝ち負けまではどうかも、ここも善戦十分。<br><br><b style="font-weight:bold;">オーシャンウイナー</b>の今季は障害がやや不安定で、重賞三戦ではいずれも止まっているが、前走はスムーズに一腰で切って復調気配十分。もう少し馬体が戻ればなお良いが、決して積んで悪い馬ではなく、初めての850でも息が入る流れなら対応可能。特別条件では今回の相手を抑えた星が多数も、重賞となると結果を出せておらず物足りなさはあるが、そろそろ目処を立てたい。<br><br>5歳<b style="font-weight:bold;">マルホンリョウユウ</b>の岩見沢記念は障害で止まりヒザも折ったが、そこから立て直して現時点では善戦とも言える5着。前走の特別でもヒザを折った直後のさらなる増量では強気に出られないだろうが、高重量戦の適性を秘めているのはたしか。まだ古馬重賞で勝ち負けまで望む段階ではないが、先へ向けて障害でしっかり腰を入れたい。ここも経験。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251026/09/banei-koyanogo/65/65/j/o1263358415703213390.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="624" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251026/09/banei-koyanogo/65/65/j/o1263358415703213390.jpg" width="220"></a></p>
2025.10.15
接戦制しホクセイイワキヤマが初重賞!〈第48回ナナカマド賞(BG3)〉
<p>10月12日(日)に行われた2歳重賞の第48回ナナカマド賞(BG3)は、先団の後ろから第二障害を3番手で下った<b style="font-weight:bold;">ホクセイイワキヤマ</b>(牡2、坂本)がゴール前の激しい競り合いを制し、わずかに先着。世代最初の重賞ウイナーとなりました。<br>渡来心路騎手は当レース初勝利で重賞通算16勝目。坂本東一調教師は当レース2勝目で重賞通算38勝目。<br>馬場水分2.3%で勝ち時計は1分23秒1。タイム差なしの2着にオレノコクオウ(牡2、槻舘)が続き、これも小差で続いたスターノチカラ(牡2、服部)が3着。<br><br>小雨が降ったりやんだりで、当日の平場では1分20秒を切る時計も出るほどの高速馬場となりましたが、接戦を制したのはホクセイイワキヤマでした。<br>勝利インタビューで心路が「雨は降ってほしくなかった」と言っていましたが、たしかにそのとおりだったと思います。自身が軽馬場に向かないのではなく、軽いと他馬も動きやすくなるのが嫌、という意味と勝手に解釈しますが、カワノラクシュミーとスターノチカラが刻まず行って前半約34秒。<br>その速い流れの中でも自身は道中で二度刻み、しかも二度目は前が障害手前に付いているのが目に入りながらも刻んでいますから、少し息を入れたい意識はやはりあったと見ますが、何より自信もあったのでしょう。それが落ち着いた御しぶりにつながったのではないかと思います。<br><br>久々だった青雲賞で一頭抜け出し、前走は軽く追った程度で2着。<br>今回も障害をすんなり一腰で切ると、下りから速い脚を使い、終い歩き勝ち。2着馬、またそれ以下とも着差は小さく、もちろん必死だったでしょうか、お気楽な外野から言わせていただくと、総合的内容では他馬をはっきり上回ったものと見ました。形の上では接戦でも、それは軽馬場になったぶんだけで、着差以上の完勝、ってやつですね。<br><br>生産はお馴染みの竹澤一彦氏、つまりは十勝管内ということで、二冠目のヤングチャンピオンシップへ向けては、本戦以上に大変かとも思える十勝産駒特別を突破しなくてはなりませんが、積む立場となっても力を示せるか、まずは11月16日に注目です。<br><br>オレノコクオウは障害下で恵介の仕掛けとタイミングが合いませんでしたが、一腰で越えると下りてグイグイ。良い切れ味を見せて勝ち馬と同タイム、勝っていても不思議ない内容でした。<br>これまでは末に緩む場面も多く見られましたが、今回はしっかり歩き切り、それはやはり軽馬場がプラスに作用したのでしょうが、こちらも粗さは残っても素材としては一級品。<br>末の甘さも、順調に成長すれば徐々に解消されていくと思いますし、今後も世代上位の一角でしょう。<br><br>スターノチカラは積極的に行って障害一腰、切れ負けして一旦は5番手に下がりながらも、しぶとく歩いてジワリと盛り返し。馬格もありますし、乾いて積んで、という場面でさらに良さが出るのではないでしょうか。<br>ジェイノホマレ(4着)は障害を一腰でまとめて切れ味を発揮し、一旦は突き抜けるかの勢い。ここは軽馬場が利しましたが、終い良く、障害の安定感を増せば上が見える素質を秘めています。<br>キョウエイジェット(5着)は障害トップ抜けも伸び負け。前走のように少しタメて終いを伸ばすほうが良いか、と見ていますが、この馬場では悠長に構えるわけにもいきません。障害がうまく、ここに来て馬体も増え、積むのは悪くないはずです。<br>パワーシンデレラ(6着)はズブいところもありますが、ジワジワと脚は使っています。2歳戦向きというタイプではないのですが、長く歩けますし、流れが落ち着いた際には面白い馬と思っています。<br>ジェイノヒメ(7着)は障害をまとめて速い脚を見せましたが、脚が続かず残り10mでアラアラ。現時点の力差ですが、軽馬場とはいえ増量でも上がった点は今後につながるでしょう。<br>カワノラクシュミー(10着)は果敢に行くも障害でストップ。スピードと登坂力を活かすべく攻めた結果で致し方ありません。障害修正に手間取ることはないと思いますので、改めての期待です。<br><br><br>馬場が軽かったとはいえ、今回の上位馬には相応の評価を与えて良いと思うのですが、結局は成長力勝負となるので、毎年のことながら先についてはわかりません(^^;<br>ま、いろいろと考えを巡らせながら見るのが楽しいんだけどね笑<br>馬インフルエンザがあり、新馬戦を迎えるまでが大変だった世代ですが、そのぶん伸びしろたっぷりでしょう。これから温かくも厳しい目で見定めていただければと思います。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251015/10/banei-koyanogo/d7/60/j/o2593197515696910481.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="320" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251015/10/banei-koyanogo/d7/60/j/o2593197515696910481.jpg" width="420"></a></p>
2025.10.12
[10/12 第48回ナナカマド賞(BG3)] 秋迎え 色づく2歳 初舞台
<p>2歳世代最初の重賞。今季は馬インフルエンザの影響で新馬戦の開始が遅れ、また夏の猛暑もあり、例年以上に関係者が苦労したとは想像に難くないが、好素質馬が揃った。9月21日に行われた牡馬限定特別の青雲賞と、近走のA-1の結果および内容が参考となるが、上位拮抗ムード。これまでより積むとはいえまだ軽い荷物、日曜は小雨もあり軽馬場見込みだが、前がかりになるぶん、終いの踏ん張りを求められる可能性も。激戦注目。<br><span style="font-size:0.83em;">(別定:570キロ。収得賞金250万円ごとに10キロ加増)</span><br><br><b style="font-weight:bold;">ホクセイイワキヤマ</b>はデビューから3戦で2勝を挙げた後にひと息入れると、馬体を46キロ増やして臨んだ青雲賞で即結果を出し、能力上位。障害がうまく、下りからの切れ味目立ち、末もしっかり。前走は1着を取ると今回10キロ増となる賞金状況下で目いっぱいの競馬ではなかったが、それでも2着。今度は全開で有力。<br><br>賞金順最上位は<b style="font-weight:bold;">オレノコクオウ</b>。夏場にAクラス3連勝、障害の上がり方などまだ粗さはあっても、下りからの切れ味素晴らしく好素質。青雲賞は末まで伸び切れず、前走平場も残り10mから緩み詰まったように、現状では脚の使いどころが難しく、増量歓迎とは言えないが、今度は少しタメるか。能力互角で上位争い可能。<br><br>前走平場でHイワキヤマを破った<b style="font-weight:bold;">キョウエイジェット</b>。青雲賞では障害トップ抜けから伸び負けしたが、前走あるいは三走前のように、終いを伸ばす競馬のほうが現状では合っているか。障害は安定しており増量に不安ないし、近年の2歳戦で活躍目立つ血統、馬体も増え始め、素質開花の兆し十分。ここも上位争いに。<br><br><b style="font-weight:bold;">スターノチカラ</b>は青雲賞で2着。そう速い脚は使えず切れ味一歩、そのぶんまだ1勝にとどまるが、長く脚が続き末まで伸び切れる点が魅力。前走の障害でヒザをついた後での増量、ここはじっくり構えそうだが、終いがかかる流れになれば追っての味が活きる。再度の差し込みも可能で要注意。<br><br>能検から動きの良さが目立っていた<b style="font-weight:bold;">ジェイノホマレ</b>は、8月の牝馬特別で障害7番手から鮮やかな差し切り勝ち。ただ、障害への不安も抱えつつで、その後の三戦ではいずれも崩れて持ち味を活かせていない。末脚比べになればここでも引けを取らないが、まずは障害をまとめて後半につなげたい。<br><br>これまで3勝を挙げている<b style="font-weight:bold;">ジェイノヒメ</b>は、障害下りからの切れ味が素晴らしく勝つ時は鮮やか、末まで我慢も利いて好素質。ただ一方で、障害で大きく崩れて動けない場面も目立ち、1着か大敗か。ハマれば怖いが、まだ馬体も細いし、相手強化で増量の今回、そうやすやすとは。<br><br><b style="font-weight:bold;">カワノラクシュミー</b>は世代随一の障害巧者で、ここもスムーズに一腰が望める。下りてから甘く、トップ抜けした前走も4着だったが、苦しくなりながらも我慢して歩き切ったように、徐々に粘り強化。牝馬でも馬格あるし、増量の今回は障害でのアドバンテージがより活きる可能性も。注意必要。<br><br><b style="font-weight:bold;">パワーシンデレラ</b>はテンから速いタイプではなく、また現状では急がせないほうが良いだろうが、終いは長く良い脚を使える。二走前の牝馬特別では障害下で呼吸が合わなかったが、登坂自体は問題なく、増量でも対応可能。相手強化となる今回は無理せず後半勝負でも、展開次第では入着も十分。<br><br><b style="font-weight:bold;">ホクセイタケコ</b>は二走前にA-1勝ちがあるとはいえ、特別が組まれていた開催のもので、一番上に入ると前走9着が現状の力関係。新馬勝ちを収めた素質馬、障害も安定しており将来性は十分だが、増量ともなるここで大きな前進は望めまい。先への経験に。<br><br>連勝で出走権をつかんだ<b style="font-weight:bold;">ピュアリーヒナリ</b>。速い脚で抜け出し、末まで我慢した勝ちっぷりも良く、ここに来ての上昇急。牝馬特別にも出られなかった馬がいきなりの重賞と、一気の相手強化で胸を借りる立場だが、良い力試しとなる。先へ向けて目処が立つ内容を。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251012/09/banei-koyanogo/6f/68/j/o1237334015695009235.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="594" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251012/09/banei-koyanogo/6f/68/j/o1237334015695009235.jpg" width="220"></a></p><p> </p>