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ばんえい競馬士 第001号 コヤノゴー 〈別館〉 - 記事一覧
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2026.07.19
[7/19 第51回ばんえい大賞典(BG3)] 混戦Classic 3歳幻想交響詩
<p>3歳クラシック第一弾。昨季の四重賞を4頭で分け合い、今季行われた世代特別=とかち皐月賞およびとかちダービーの勝ち馬も異なる混戦の世代。イレネー馬オレノコクオウは早々と回避を表明、ここはB1からC1までの5クラス混合戦となったが、A級格付馬が不在は8年ぶり。まずは昨季の重賞と今季の世代特別が重要な参考になるが、臨戦過程も様々で比較の難しい組み合わせ。土曜の雨は日曜も続き、今週も高速馬場の見込みだが、前週の古馬重賞ほどには荷物に慣れていない3歳だけに、流れはどうなるか。未知の部分が多く難解。<br><span style="font-size:0.83em;">(別定:オープン=700キロ。B1・B2=670、B3・B4=660、C1=650)</span><br><br>昨季のナナカマド賞馬<b style="font-weight:bold;">ホクセイイワキヤマ</b>は、とかち皐月賞を2着の後に賞金状況を考慮してひと息入れたが、前開催を使って目標のここへ。イレネー2着、皐月賞も酷量で小差と力上位、思惑通りB1にとどめてハンデに不満なし。タメを利かせて末につなげたいだけに高速馬場が歓迎とは言えないが、切れ味あって対応可能、争覇圏。<br><br>暮れのヤングCSを制した<b style="font-weight:bold;">キングウンカイ</b>の今季は、ここを目標にとかちダービーから始動。そこで動けなかったことは気にならないが、二度使った後の前走も後方待機に構えながら障害で手間取ったように、まだ途上の印象も。松井なら今度は一段階上に仕上げてくるだろうし、目先を変える意味の手替わりも含め上積みは見込めるが。<br><br>翔雲賞馬<b style="font-weight:bold;">レッドウンカイ</b>は使いつつ上向きを示し、とかちダービーでは勝ち馬に肉薄の2着。今回は重量関係が好転するし、試走に徹した前走も障害をまとめてまずまずの内容と、まだ馬体は細いがデキ上々。障害下では少しタメたいが、昨季には1分19秒でホクセイ以下を抑えた星もあり、高速馬場でも対応可能。終い確実で上位争い。<br><br><b style="font-weight:bold;">ヤマトテンショウ</b>はとかち皐月賞を前半約36秒のハイペースから逃げ切り勝ち。とかちダービーでは障害で止まったが、その要因を馬場に求めるなら軽馬場歓迎。本来は世代屈指の障害巧者、増量でどこまで行けるかだが、下りてからジリっぽく切れ味勝負では分が悪いだけに、障害を先に下ろす形を作りたい。強気に出て活路を開くか。<br><br>前哨戦とかちダービーを制した<b style="font-weight:bold;">カツブライト</b>。皐月賞4着も悪い内容ではなかったが、さらに詰めて行っても結果を出した点が高評価。新馬勝ちを収めた素質馬が軌道に乗った感で成長目立ち、二走前に乱れた障害も前走で即修正と、デキも良い。障害下りから切れる脚を使えて軽馬場歓迎、増量で踏ん張りがカギとはなるが、再度注。<br><br><b style="font-weight:bold;">スターノチカラ</b>は今季4勝、前付けの競馬もできるようになり充実。それでも本来は追って長く脚を使える点が長所、ただし切れ味勝負ではやや見劣るだけに、少し終いのかかる展開が理想か。軽馬場で鈴木恵がどう運ぶかも注目だが、追い比べになった際には強みが活きる。障害も安定しており増量歓迎、ここでもチャンスは十分に。<br><br>牝馬<b style="font-weight:bold;">ヤマノブラウン</b>は今季の使い出しは障害のカカリが悪かったが、使いつつ良化を示し、とかちダービーでも一腰と、登坂力で勝負する本来の形をとれる態勢は整った。馬格あり、登坂力が活きる増量は悪くないし、二走前のB3勝ちで威張れる相手関係。軽馬場なら二走前同様に思い切って行く手もあり、牡馬相手でも引けを取らず。<br><br><b style="font-weight:bold;">キョウエイジェット</b>のとかちダービーは、障害をスムーズに越えると終い良い脚を見せての3着。ナナカマド賞でも小差5着の記録がある素質馬、喘鳴症を患った時期もあったが、再浮上して軌道に乗りつつある。行きすぎると末が甘くなる面をこれまで見せており、少しタメを利かせたほうが良いだろうが、ここでも大きな差はなく。<br><br>好馬体の目立つ<b style="font-weight:bold;">インカン</b>は、一番上に入ると地力の差はまだあるが、障害をまとめた際には下りから速い脚を使えて終いよく歩く。障害下でタメたいタイプで、軽馬場とはいえ、増量ではそうも詰めて行けないだろうが、スムーズに後半につなげられれば末脚互角。まだこれからの馬だが、複の穴に。<br><br><b style="font-weight:bold;">サトノブレイカー</b>は昨秋の北見産駒特別勝ちが光る素質馬。下りからの切れ味はあっても、まだ終いの脚には甘いところがあり、本格化は先だが、障害の上がり方が良く、増量でもそう不安ない。ここは一気の相手強化で家賃が高いが、好馬体で将来性は十分。先々への期待が広がる内容を示したい。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260719/11/banei-koyanogo/9f/6b/j/o0817215615803912515.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="581" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260719/11/banei-koyanogo/9f/6b/j/o0817215615803912515.jpg" width="220"></a></p>
2026.07.18
要衝旭川攻略、勢力拡大タカラキングダム! 〈第57回旭川記念(BG3)〉
<p>7月12日(日)に行われた古馬重賞の第57回旭川記念(BG2)は、第二障害を4番手で下った<b style="font-weight:bold;">タカラキングダム</b>(牡6、村上)が持ち前の末脚で抜け出し快勝。重賞9勝目を挙げました。<br>阿部武臣騎手は旭川記念3勝目で重賞通算52勝目。村上慎一調教師は古馬重賞となってからの旭川記念は初制覇<span style="font-size:0.83em;">(※4歳重賞時には1勝)</span>で重賞通算40勝目。<br>馬場水分3.3%で勝ち時計は1分39秒3。障害トップ抜けからしぶとく歩いたクリスタルコルド(牡7、西)が2着、下りてから一旦は先頭に立つかの場面もあったツガルノヒロイモノ(牡7、長部)が3着に続いています。<br><br>3Rが終わった後に豪雨と雷があり、続く4Rの取り止めを告げる場内アナウンスが雨音によって聞こえにくいほどでした。その後もレース取り止めが続き、9Rから再開されましたが、当然の高速馬場に。ただ、雨量はともかくとして、高速馬場は戦前からの想定ではありました。<br><br>その中で末脚を発揮したタカラキングダムですが、一昨季の4歳三冠はすべて1分30秒台で、昨季の北見記念も1分40秒4。そして今回の結果も見れば、軽馬場が得意と言えるかもしれません。<br>馬場の軽い重いはばんえいを見るうえで大きな要素であり、私もわかっているようなフリをして好き勝手に書いていますが、たとえば今回の出走馬で言えば、トワイチロ、ツガルノヒロイモノ、ダイヤカツヒメ。あるいはこの日の最終を勝ったアアモンドキーマン。これらが、いわゆる軽馬場巧者のイメージです。各々の詳細は省きますが、同意してくださる方も多いのではないかと思います。<br>対してキングダムは、テンが速くないし、障害も小脚を使ってスパッと切るタイプではない。終いも下りからの切れ味というより長く脚が続く、あるいは加速する点が強みで、レースぶりからすると、むしろ重い馬場で流れが落ち着き、時計がかかったほうが良いようにさえ思えます。それなのに、軽馬場の重賞で何度も結果を出しているのが、面白く難しいところですね。<br><br>障害が大きなポイントとなる馬であるのはご存じのとおりですが、極論すれば、荷物や流れは関係なく、自身のカカリだけ。そんな印象を抱いています。<br>今回も天板で一度止まりましたが、一腰目でだいぶ上がっていたぶん、二腰目がすぐに入りました。そう、この馬はヒザを折ることがほぼないし、意外と(?)腰を入れ直すのは苦手ではない。もちろん一腰目である程度上がることが前提ではありますが、一腰で上げ切る意識が強くなった現在のばんえいでは、止まってしまうと返事をしない馬も多い中で、じつは評価できる点だとも思っています。<br>ただ、馬場が重くて刻みを多く入れる展開になると、重さに嫌気が差すのか、何度も止められて集中力が切れるのか、そこはよくわからないのですが、軽馬場で気分良く行かせた時のほうがカカリが良いように見受けられます。<br><br>今回もダイヤカツヒメが前半約46秒で引っ張る<span style="font-size:0.83em;">(ナイストライだったと思います)</span>流れを刻まず追走、半数以上の馬が障害で止まり、あるいはヒザを折る中で、二腰とはいえ4番手で下ったのですから、カカリさえ良ければ障害への対応はそれほど拙劣ではない。これは同様の展開になった天馬賞の時にも思ったことです。<br>そして、この位置で下りれば、前をとらえられる末脚があります。以前、オレノココロやセンゴクエースになぞらえたこともありますが、こうなれば怪物ぶりが発揮されます。<br><br>ただ、やはりムラはムラ<span style="font-size:0.7em;">(斑)</span>。こうなれば強いけど、この形を作れるかどうかがカギとなります。<br>現時点では軽馬場が前提条件となるのか…いや…レースぶりからすると本質的には重いほうが絶対に合うはず…でも重いと障害のカカリが…やはり軽馬場で…いやいやテンから急がすよりも…終いがかかる展開で……<br>などと、堂々巡りになってしまうのですが(^^;<br>どうしても私は、この馬のことを、軽馬場が得意と評することはできないんですよね笑<br>障害という大きな課題はあるものの、キングダムの真の能力が活きるのは、馬場も荷物も重くなってこそ。それほど高く評価しているからですが、まだ伸びしろがあると思いますし、この後に向かうであろう8月16日のばんえいグランプリへの楽しみが、また増してきました。<br>今回は勝利に導いた武臣さんも、王者の手綱を取る身として、そう安穏としていられないと思うのですけどね。<br><br>クリスタルコルドは28キロの馬体減でしたが、下見では馬っ気とともに気合を出し、変わらず良く映りました。<br>雨はマイナスと見る向きもあったでしょうが、それは特別での切れ味比べを好まないだけで、重賞でここまでの高速馬場なら、厳しい流れになるのは必然。そうなれば底力が活きます。<br>前付けから北斗賞ではややモタついた障害を一腰、キングダムの末脚には屈したものの、ツガルノヒロイモノを差し返すような形で2着確保。長く歩ける強みと大関の力を示しましたし、昨季より強くなっているとも思います。<br><br>ツガルノヒロイモノは障害手前に付く前に一度刻み、天板でも我慢してなんとか一腰。障害下りから速い脚を使い、一旦は抜け出しかかりながらの3着でしたが、10キロ積んでこの内容なら評価はむしろ上がります。<br>北斗賞での重賞初制覇は、巡り合わせではなく、自身がそれだけの力をつけたもの、と示す内容で、ひと皮むけた感があります。今後はさらなる増量への対応が求められますが、今季は正月から年度末まで挑めるだけの素地は整ったと思います。<br><br>コマサンエース(4着)はコルドよりも先に付けて先に下りる形を作りたかったでしょうが、結果的に言えば少し速くなり過ぎたかもしれません。ただこれは、北斗賞よりもコルドがよく動き、自身がわずかに動けなかっただけで、展開のアヤの範疇でしょう。内容的には決して悪くなく、グランプリでも上位争いは確実です。<br>キングフェスタ(5着)は道中で三度刻みながらも障害で止まり、ヒザをつく場面もありました。重賞では障害の甘さがやはり目につき、4歳三冠馬でも、いまでは同世代のコルドやヒロイモノとはレベルが違いますが、まずは特別で一度リズムを作ってからでしょうか。<br>トワイチロ(9着)は障害でヒザをつきながらもすぐに立て直し、一旦は着十分の態勢。残り10mで詰まりましたが、10キロ積んでこれだけ動ければ悲観するものではありません。昨季同様に特別で稼いだぶんの加増が足枷とはなりますが、一段階上の経験が得られるシーズンでもあります。<br><br><br>次の古馬重賞は、8月16日に行われるばんえいグランプリですが、そこには六連覇を狙う王者メムロボブサップが当然出てきます。7月20日の特別から始動することが明らかにもなっています。<br>当ブログを以前から長くご覧くださっている方には、ご理解いただいていると思っていますが、私は特定の一頭だけを持ち上げるようなスタンスではございません。ただ、それでもいまの古馬戦線は、王者メムロボブサップvs挑戦者の構図。こう言わざるを得ません。それほど強い王者がいるのです。<br>戦慄の王者か、反逆の挑戦者か。8月16日、ご期待ください。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260718/13/banei-koyanogo/44/4d/j/o2584172615803618491.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="281" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260718/13/banei-koyanogo/44/4d/j/o2584172615803618491.jpg" width="420"></a></p>
2026.07.12
[7/12 第57回旭川記念(BG2)] 歴史は、旭川から始まった
<p> 明治時代、北海道の開拓において大きな力を発揮した重種の農耕馬。貴重な働き手として家族同様の大切な存在だったが、それぞれの家の力自慢を集めて競わせる娯楽が広まり、やがて重い荷物を載せたソリを曳く競走が定着していったという。そして1946(昭和21)年11月に公布された地方競馬法施行規則第9条にて、駈歩・速歩・障害の各競走とともに、「輓曵」を公式競技にすると定められたが、実際に初めて開催が行われたのは、翌1947年10月16日、旭川にあった近文競馬場でのことだった。公式競技としてのばんえい競馬の歴史は、今年で80年目を迎えた。<br> 旭の王冠を懸け古馬激突、伝統の四市記念重賞第一弾。王者メムロボブサップが依然として待機中なら、ひと月前に行われた北斗賞の上位組を引き続き重視が自然だが、木曜夜からの断続的な雨で土曜の馬場水分は3%を超え、日曜昼からも小雨の予報。高速馬場が想定され、スピードはもちろん必要だが、一線級なら動ける荷物で厳しい流れ、切れよりも登坂力と末の踏ん張りが求められそう。ここからはハンデも生じるが、どう順位付けるか。<br><span style="font-size:0.83em;">(別定:790キロ。本年度収得賞金350万円につき10キロ加増)</span><br><br>当レース三連覇が懸かる<b style="font-weight:bold;">クリスタルコルド</b>。北斗賞は障害でモタついたぶんの3着だが、すぐに二腰目が入った点は評価でき、デキは高いレベルで安定。2分を要した過去二年とは違う馬場だが、時計は持っているし、ここまで軽くなれば前半から流れて切れ勝負とはならない。一昨年の北斗賞のように、ハイペースから終いがかかる展開で脚を長く使える強みが活きる。今年も好勝負。<br><br>北斗賞2着の<b style="font-weight:bold;">コマサンエース</b>は勝ち星から遠ざかっているものの、完全にデキが戻り、近走は好内容の連続。とりわけ北斗賞は、自ら流れを作り、ついてきた組を障害で封じたうえでトップ抜け、勝ち馬の切れに屈したものの末も我慢して歩き、相当に中身は濃い。テンは速くなくても、道中の動き素軽いし、障害に自信があるだけに強気に行ける。ここも登坂力と地力で上回り争覇圏。<br><br>北斗賞で重賞初制覇を遂げた<b style="font-weight:bold;">ツガルノヒロイモノ</b>は、ダイレクトなら加増なしだったが、前走の特別勝利により10キロ課せられる形。北斗賞はタメを利かせた鈴木恵の手綱捌きも光ったが、障害をスパッと切って速い脚で抜け出す完勝、前走も先手から楽々押し切りと充実。軽馬場巧者でも行きすぎると末が甘くなるだけに、10キロとはいえ積むと道中が難しくなるが、勢い目立ち。<br><br><b style="font-weight:bold;">キングフェスタ</b>の北斗賞は障害でストップ。大事なところで甘さが出たが、ここも条件は好転しておらず、引き続き障害がカギに。詰めて行くと障害を上がったとしても末まで脚が続かないだけに、位置を取りに行かず後半一本に構えたほうが着順が上になる可能性は高いが、下りてしまえば切れ味は現役一番。まず障害、あとは展開次第だが、差し注。<br><br><b style="font-weight:bold;">タカラキングダム</b>も障害が大きなポイントとなるが、荷物云々ではなくカカリひとつ。前走は天板で止まると動けなかったが、カカリ自体は良くなっているのはたしか。軽馬場である程度気分良く行かせつつも障害下ではタメたいが、下りる位置次第ではまとめて面倒見て不思議ないほどの爆発力の持ち主。久々の手綱となる阿部武がどう御すか。<br><br>昨季10勝を挙げた<b style="font-weight:bold;">トワイチロ</b>は、今季も特別を4連勝、ツガルをゴール前でとらえた三走前が光り、特別条件なら一線級相手にも戦えるだけの素地はできた。ただ、今回は重賞でさらに相手強化+一気の増量、加えて今季好成績ゆえに10キロ積む形。ここに挑めるほどに力をつけ、軽馬場も歓迎だが、800でどこまでスムーズな競馬ができるか。<br><br><b style="font-weight:bold;">オーシャンウイナー</b>は春先よりも障害での腰の入りが良くなり、確実に上向いている。ただ、古馬重賞では一昨季ドリームACの3着が最高と、思うような結果を出せていない現状。増量はそう問題ないが、厳しい流れになると終い緩む面も依然として残るし、ここで一変があるとは。<br><br><b style="font-weight:bold;">マルホンリョウユウ</b>は北斗賞の障害で手間取るなど、一線級が相手ではまだ地力で劣る現状。それでも前走の特別も障害で止まってからの二腰目は良かったし、昨季の経験を糧に一段階上も望みたい今季。馬場が軽いのは好まないが、まだ状態面の上積みが見込めるし、ここも良い経験に。<br><br><b style="font-weight:bold;">ヤマカツエース</b>は変わらず障害が安定しているし、昨季の重賞で入着もあり、積むのは存外悪くない。さすがにこの相手に正攻法では厳しく、一列下げた位置からになるだろうが、軽馬場歓迎。下りてからの脚では見劣り、踏ん張りカギだが、馬体に実が入り地力強化。他馬が障害で手間取った際の複穴。<br><br>牝馬<b style="font-weight:bold;">ダイヤカツヒメ</b>はカーネーションCこそ2着惜敗も、前走の特別を一枚落ちの相手とはいえ障害トップ抜けから持ち前の勝負根性としぶとさで歩き勝ち、デキに関しては申し分ない。この相手に770では厳しいが、軽馬場歓迎、息を入れて進めれば対応できる。善戦は十分に可能で。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260712/11/banei-koyanogo/78/f7/j/o1422374715801735036.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="580" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260712/11/banei-koyanogo/78/f7/j/o1422374715801735036.jpg" width="220"></a></p>
2026.07.11
追憶の旭川競馬場
<p> 7月5日、旭川へ行ってきた。<br> 当ブログの「行ってきた」系の記事は、音楽ライヴor競馬関連のどちらかしかないが、今回は馬のほうですので、ご安心(?)ください。</p><p><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/2c/ff/j/o0946058015801411009.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="258" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/2c/ff/j/o0946058015801411009.jpg" width="420"></a></p><p><br> まず向かった先は『花咲スポーツ公園』。<br> 現在はプロバレーチームのホームアリーナともなっている総合体育館や、硬式野球場(通称『スタルヒン球場』)など、多くのスポーツ施設が集まっている。この日は陸上競技場で何かのイベントが行われているようだった。<br><br> ようだった、と書くくらいだから、目的はそれではない。私が来たのは、むかーしむかし、ここに競馬場があったから。<br> ばんえい競馬が公式競技として初めて行われたのは、1947(昭和22)年10月16日、旭川にあった近文競馬場でのこと。とは過去にも何度か書いているが、まさにこの場所に、近文<span style="font-size:0.7em;">(ちかぶみ)</span>競馬場があったのだ。</p><p><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/10/82/j/o1132061115801411013.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="335" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/10/82/j/o1132061115801411013.jpg" width="620"></a><br> </p><p> 特に出典等は記さないが、詳しく調べてネット上で公開してくださっている方々の情報をまとめると、この案内図の右下、現在の総合体育館・陸上競技場・相撲場・馬場のあたりに、かつては周回コースを持つ競馬場があったらしい。<br> その一部で、公式競技としてのばんえい競馬が初めて行われたということになる。<br><br> 「馬場?」と思われた方もいるかもしれないが、そう、馬場がある。むろん競馬場ではなく、そこにあるのは『あさひかわ乗馬クラブ』。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/68/cc/j/o1065062315801411023.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="269" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/68/cc/j/o1065062315801411023.jpg" width="460"></a></p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/6e/0d/j/o1311073915801411028.jpg"><img alt="" height="237" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/6e/0d/j/o1311073915801411028.jpg" width="420"></a></p><p><br> 1981(昭和56)年に開業したものらしいが、大きな厩舎を持ち、軽種馬が10頭以上いたかな。<br> そのうちの一頭の手入れをしていた、50代後半くらいかと思われる女性スタッフさんにひと声かけ、見学しながらスマホでちょこちょこと写真も。サイモントルナーレ、フジノパンサーといった、平地競馬で活躍したサラブレッドの姿もあった。<br><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/68/e1/j/o0564047315801411017.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="285" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/68/e1/j/o0564047315801411017.jpg" width="340"></a></p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/0f/90/j/o0500049215801411019.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="295" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/0f/90/j/o0500049215801411019.jpg" width="300"></a><br> </p><p> ひと通り見学させていただいた後で、先ほどのスタッフさんのもとへ。<br> 「大昔、ここが競馬場だったことはご存じですか?」<br> 「え? 知らないです。初めて聞きました」<br> 「まあ、もう50年…いや、もっと前、それくらい昔ですから笑。 その後で神居のほうに新しくできて……」<br> 「あっ、あぁ~、そっちは一回だけ行ったことあります。武豊?が来るとかで」<br><br> その騎手の名を半疑問形で言うくらいだから、おそらく競馬には詳しくないのだろう。私も特段に話を広げるつもりはなく、礼を伝えてその場を去る。<br><br> 会話の中に出てきたように、競馬場は1975(昭和50)年に神居町の上雨紛<span style="font-size:0.83em;">(かみうぶん)</span>という、ここからも市街地からも遠く離れた場所に移転。そちらには私も行ったことがある。<br> その前に、だが、旭川競馬場に関して「明治末期に近文町で開設され、1965(昭和40)年に花咲町へ、1975(昭和50)年に神居町へ移転した」といった旨の記述が、Wikipedia、あるいはばんえいの公式刊行物の中でも見られる。<br> ただ、これはおそらく誤りで、近文から花咲へは移転していないんじゃないかな?<br> 詳細までは調べ切れなかったものの、近文競馬場から花咲競馬場へと名称が変わったのはたしかだが、これに関して言うと、そもそも近文という地名(現在も旭川市の一部として残る)は、近文競馬場が開設された当時は現在よりも広範囲にわたっており、いま私が立つこの場所も、それに含まれていたよう。それが1951(昭和26)年3月に区画整理や地名変更を経て、近文の一部が花咲へと変わった(『花咲スポーツ公園』も、開設当初は『近文公園』だったという)。<br> さらに、これも詳細不明ながらも、近文競馬場は何かしらの理由で競馬を開催できない時期があり、その後に競馬場の改修を行ったうえで再開した、とも伝わる。その再開が1965(昭和40)年のことで、そのころには『花咲競馬場』へと名称も変わっていたのだろう。<br> どうもこのあたりの、所在地名および競馬場名称の変更に関する事実関係が混同して、1965(昭和40)年に移転したものとして扱われているのではないか、と思う。<br><br> まとめると、「旭川競馬場は、明治末期に近文町で『近文競馬場』として開設され、そのまま(近文町が花咲町となる地名変更や改修を挟みながらで競馬場の名称も変わったが)同じ場所で『花咲競馬場』として競馬を行い、その後1975(昭和50)年に神居町上雨紛へ移転した」が正しいのでは。たぶん間違っていないはず(^^;<br><br> その上雨紛の競馬場に話を戻すと、先述のように私も行ったことがある。…だけでなく、初めてばんえい競馬をナマで見たのは旭川だった可能性も、まあまあある。<br> 私の実家から上雨紛までは車で40分程度だっただろうか。そこに、父と、父が行きつけの理容室の店主さんとの三人で行った。<br> 私の父は競馬好きではあったが、あくまで中央オンリー。ただ、その店主さんがばんえい好きだったらしく、それに感化されたのか、いつの間にか実家のテレビでばんえいのレース映像が井馬アナの実況とともに流れるようになり、旭川競馬場や、当時あった旭川レーシングセンター(場外馬券発売所)にも行っているようだった。<br> その流れの中で、私にも声がかかったのだが、残念ながら、この時の記憶がほとんどないのだ笑。行ったことは間違いないのだが、ほんと、ぜんぜん覚えていない(^^;<br> いま思い返せば、私が札幌の大学に行かせてもらっていたころ。5月の大型連休に帰省していて、かつ理容室が休みの日…だったのかもしれないが<span style="font-size:0.83em;">(※当時の旭川は春開催)</span>、父と店主さんについてきただけ。当時の私はばんえいファンではなく、自ら望んで来た場所でもないので、印象に残っていないのだろう。<br> その前か後の夏に岩見沢へも行ったことがあるのだが、そちらはマークカードが導入されていなくてドキドキしながら口頭窓口で馬券を買ったとか、多少ながらも覚えている。ただ、旭川に関しては、行くまでの中途は覚えているくせに、肝心の競馬場の光景が、まったく浮かんでこない。</p><p><br> 平地でもばんえいでも、自分が初めてナマで競馬を見たのはどこだったか記憶している方が多いのではないかと思う。中には、あの馬があのレースを勝った時、とまで覚えている方もいるかもしれない。<br> だが私は、「旭川だった…かな…いや岩見沢のような気もするし…うーん…たぶん旭川…ということにしておこう…」みたいな感じ(;・∀・)<br> いま振り返ると、せっかくそこにいたのに、なぜきちんと見ておかなかったのだろう、なぜきちんと記憶にとどめなかったのだろう、もったいなかったな、と思いますよ。<br> でも当時の私は、まだ若かったし、誰しもが常にカメラをケータイしている時代でもなかったからね。まあ仕方ないか。</p><p><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/e2/31/j/o2298129615801411035.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="237" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/e2/31/j/o2298129615801411035.jpg" width="420"></a><br> </p><p> いろいろ脱線したが、その上雨紛の競馬場跡地へ。<br> こちらはネット上でも知られているように、現在はタイヤメーカーのテストセンターになっている。それは承知のうえで少しだけ進んで行ったものの、すぐに立入禁止。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/ba/5e/j/o2331132015801411037.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="260" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/ba/5e/j/o2331132015801411037.jpg" width="460"></a><br><br> 柵の先の、右にカーブしている道をそのまま進んで行けば、やがて駐車場に着き、その先に競馬場があったはずだが、いまはここまで。<br> それにしても、本当に市街地から離れた場所。岩見沢も北見もだが、移転に伴い市街地から遠ざかった。競馬場という特性から致し方ないのだろうが、ばんえいの存続が可能だったのは、帯広競馬場が移転もなく街の中心部にとどまっていたから、との一面も当然ある。<br><br> ところで、じつはその途中で『旭川市中央図書館』にも寄っていた。旭川は市内に数ヵ所の図書館があるが、ここが一番大きいはず。すぐに郷土資料コーナーへ向かい、何かばんえいに関する資料が置かれていないか、と物色する。<br> 『ばんえいまんがどくほん』や山岸伸さんの写真集など、思った以上に揃っていたが、それらの間に挟まっていた小冊子を手に取ると、ばんえい公式のガイドブック! 裏表紙を見ると、平成11年発行、と記されていた。前後の年度などはなく、本当に1999年のものしか置かれていなかったのだが、これは貴重だぞ~!<br> 勢い込んで、カウンターにいる職員さんに「こ、これ、全部コピーしてください!」とお願いしたのだが、「著作権の関係で、全体の半分までしかコピーできないんです…」あっ、そっか(^_^;)<br> 改めてページを選び直し、そのほかにも、ばんえいの特集がされていた市の広報や各書籍から、全部で10枚ほどコピーしていただいた。<br> それこそ著作権的に、どこまで載せて良いのかわからないが、一部抜粋して。</p><p><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/b0/43/j/o1291072815801411039.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="350" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/b0/43/j/o1291072815801411039.jpg" width="620"></a></p><p><span style="font-size:0.83em;">↑昨年11月に4876勝で引退した匠さんがまだ1484勝。後年は上段にいる岩本利春の厩舎に所属していたが、この時は西邑…かな(自信なし)。</span></p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/db/5c/j/o1257090315801411048.jpg"><img alt="" height="302" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/db/5c/j/o1257090315801411048.jpg" width="420"></a></p><p><span style="font-size:0.83em;">↑坂本先生の、騎手引退に際してのインタビュー記事。「孫ができ、おじいちゃんと言われれば勝負師として弱いところが出る」との言葉も。いまの優哉騎手のこと?</span></p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/93/67/j/o1463082515801411047.jpg"><img alt="" height="237" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/93/67/j/o1463082515801411047.jpg" width="420"></a></p><p><span style="font-size:0.83em;">↑武臣さんと謙ちゃん、それにいまは競馬場にいない入澤和也と佐藤希世子による座談会。希世姫さんとは、その後の就職先で会話したことがある。</span></p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/22/da/j/o1264101815801411049.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="338" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/22/da/j/o1264101815801411049.jpg" width="420"></a></p><p><span style="font-size:0.83em;">↑いつ発行されたもののコピーか失念してしまったが、手綱を取ったウンカイで3歳三冠を達成した時期と近いころ。旭川市出身。</span></p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/97/da/j/o1148097215801411042.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="356" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/97/da/j/o1148097215801411042.jpg" width="420"></a></p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/d9/4f/j/o1251099815801418839.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="495" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260711/12/banei-koyanogo/d9/4f/j/o1251099815801418839.jpg" width="620"></a></p><p><br> 北海道第二の都市である旭川。<br> かつて競馬場があり、ばんえい競馬が行われていた。だが、当時の面影は、もうほとんど残っていない。それは、たとえば<a href="https://ameblo.jp/banei-koyanogo/entry-12867519388.html" rel="noopener noreferrer" target="_blank">岩見沢</a>とは大きく異なる点であるが、それでも記憶と記録は、確かに残る。<br><br> 来たる7月12日(日)、その旭川の名を冠した伝統の四市記念重賞、第57回旭川記念(BG2)が帯広競馬場で行われます。</p>
2026.07.10
大器スターイチバン、圧巻の一冠! 〈第20回柏林賞(BG3)〉
<p>6月28日(日)に行われた4歳三冠ロード初戦の第20回柏林賞(BG3)は、好位の一角から第二障害を先頭で下った<b style="font-weight:bold;">スターイチバン</b>(牡4、坂本)が力強い脚取りで後続を突き放して圧勝。重賞通算4勝目を挙げました。<br>阿部優哉騎手は柏林賞初勝利で重賞通算2勝目。坂本東一調教師は柏林賞2勝目で重賞通算44勝目。<br>馬場水分3.9%で勝ち時計は1分31秒8と速い決着。障害で一旦止まりながらも終い歩いたダービー馬キョウエイエース(牡4、村上)が2着、好位からしぶとく流れ込んだラポピージュニア(牡4、鈴木)が3着に続いています。<br><br><span style="font-size:0.7em;">えらい遅くなりました(゚Д゚;) 自分のためにまとめます(・・;)</span><br>ばんえい十勝オッズパーク杯で、メムロボブサップに1秒7差にまで詰め寄ったスターイチバン。ここは四開催ぶりでしたが、もともと大きい馬体がさらに36キロ増え、パドックでは4歳馬の中に一頭だけ7歳馬が混じっているような感覚さえあったほど。そして実際にレースで見せたパフォーマンスも、また破格のものでありました。<br>ただし、単勝1.3倍の支持を集めた本馬に対する戦前の個人馬券的判断は『消し』でした(自ら恥を晒すスタイル(^^;)。<br>もちろん、ハイレベルと言われる世代の中でも、相当に高く評価しています。昨季から「三年後五年後に大きな仕事ができる」とも書いてきました。とはいえ、ポプラ賞はたしかに強かったもののハンデが有利だったし、オッズパーク杯の驚愕の2着も、ばんえい記念の1000キロを使ってきた古馬一線級より仕上がりが進んでいたぶんもあるだろう、と考えていました。<br>繰り返しますが、能力の高さは本当に評価しています。それでも、まだ絶対感まではなく、ハンデ頭の軽馬場では、前に引っ張られたり、切れ負けしたり場面もあるのではないか、はたして人気に見合うのか…などと見ていました。<br>ただ、これは私の完全な見誤りで、とてもそういうレベルではなかった。しかしそれにしても、ここまでの内容を示すとは……。<br><br>表彰台で優哉騎手が「雨は要らないと思っていた」と言っていたように、条件的には決して合っていなかったと思います。まあ、中途半端に軽いよりも、高速馬場にまでなったことが、かえって良かった面はあるでしょうが、これもそういうレベルではないかもしれません。<br>前半約38秒の速い流れの中で、道中は二度刻みましたが、自身積んでいるにもかかわらずリスタートから楽々と前へ詰めて行き、他馬とは地脚がまるで違います。先に第二障害に付けたのは30キロもらいで行きたいホクセイテンリュウでしたが、そちらのほうがまるで苦しく見えるかのような大名マーク。<span style="font-size:0.83em;">そこで私は自分の馬券が間違いだったと観念しましたよ(^^;</span><br>この流れでは他馬も障害を楽に切れない中で力強く一腰で抜けると、あとは離す一方。速い流れから後半も1分かからずにまとめたのだから、それも当然ですが、いやあ、強い強い。この、地脚の強さでハンデをハンデとして機能させない勝ちっぷりが、同厩の先輩と似ているんだよなあ……。<br>ハンデを克服して世代重賞を勝った馬はこれまでにも多数いますが、ここまで展開を支配して圧倒した馬はいたでしょうか。この後の銀河賞と天馬賞でどうこうではなく、もっと先、もっと上まで望める……坂本先生が以前から口にしている「ボブの後継ぎ」という言葉も、決して大げさではない。それほどの内容だったと思います。<br><br>キョウエイエースも四開催ぶり、馬体の迫力ではどうしたってスターイチバンには見劣りますが、レース間隔が空いていたダービー時と同様に中間は本走路にも入れ、うまく仕上がっていたのでしょう。<br>ハンデ頭で、軽馬場は決して歓迎ではなかったと思いますが、障害で一旦止まったものの二腰目がしっかり入り、6番手で下ろすと、末までよく歩いて2着に浮上。勝ち馬のインパクトが強いぶん、ちょっと色褪せて見えてしまいますが、案外だった今季二戦から立て直し、こちらも内容的にはかなり評価できるものです。やはり強いですよ、この馬は。<br><br>ラポピージュニアは菊花賞同様の軽馬場が良く、障害を上げ切り、終いもやや緩みながらも我慢し、内容十分。上位二頭から20キロもらっていたことを考えると、力差があることは否めませんが、自身まだまだ成長が見込めるでしょう。<br>カワノブレーザー(4着)は相手強化の軽馬場で行けませんでしたが、障害をしっかり越えて終いも我慢。ハンデがあったとはいえ、世代トップ10に入ることすら初めての馬が重賞でこれだけやれれば、手ごたえを得たことと思います。<br>ブラックウンカイ(5着)は障害一腰、下りて地力の差が出たとはいえ、自身は十分に動いています。次走7月4日のB2平場を勝ってもいますが、銀河賞までにさらなる地力強化が見込めるでしょう。上に入ると馬体の細さは感じますが、そこは松井厩舎。<br>ホクセイテンリュウ(6着)は前哨戦ほど単騎で行けませんでしたが、当時より相手が揃っての重賞では、難しい面があったでしょうか。前述のとおり勝ち馬に見られる形となりましたが、それでも障害を一腰で切った登坂力は評価して良いでしょう。<br>ウンカイダイマオー(8着)は障害でストップ。次走7月5日の自己条件特別では即修正しての2着と、障害自体は巧者なのですが、強い相手に速い流れで行かれた際の対応が今後の課題となるでしょうか。<br>スーパーシン(9着)は障害で苦しみ、終いもアラアラ。現状ではライトな競馬のほうが合い、自身積んでの厳しい流れでは難しかったでしょう。<br><br><br>勝ったスターイチバン、2着キョウエイエースともに、前走から四開催ぶりと、ばんえい的な感覚では『休み明け』の二頭での決着となりました。<br>ともにオープン格付で、使えるレースがない<span style="font-size:0.83em;">(わけではないが、ハンデを課せられたり、古馬一線級の中に編成されたりする)</span>からこその選択だったのでしょうが、休み明けの二頭で決着する重賞は、きわめて珍しい。きちんと調べてはいませんが、少なくとも帯広単独開催以降に限れば、史上初に近いのではないかと思います。かつて、センゴクエースが暮れのヤングCSからダイレクトで3月のイレネー記念を制したことはありますが、ほんと、休み明けで重賞を勝った例は、それくらいしか浮かんでこない<span style="font-size:0.83em;">(記憶に抜けがあったら謝ります。ご指摘ください)</span>。<br>それがダービーのキョウエイエース、そして今回のスターイチバンと、わりと短期間で二例が加わりました。これは、たまたま、ではありません。<br>これからのばんえいは、ずばり休み明けで重賞を使う、とまではいかなくても、特定のレースに対して狙いを定め、そこまでは意図的に間隔を空ける使い方が、重賞を狙える能力のある馬ほどに見られるようになるでしょう。昨季のメムロボブサップのようにね。<br>なぜそうなるかは、賞金が増額されたことが最も関係していると考えますが、詳細を語ると長くなるので省略(またの機会に(^^;)。でも、間違いなく増えますよ。<br><br>そこで重要となるのが、金曜に行われている走路開放。いや、ダービーの回顧記事↓の中でも触れたことの繰り返しになるんですけど、やっぱりこの情報は出してほしいなあ……。</p><p> </p><div class="ogpCard_root"><article class="ogpCard_wrap" contenteditable="false" style="display:inline-block;max-width:100%"><a class="ogpCard_link" data-ogp-card-log="" href="https://ameblo.jp/banei-koyanogo/entry-12952018110.html" rel="noopener noreferrer" style="display:flex;justify-content:space-between;overflow:hidden;box-sizing:border-box;width:620px;max-width:100%;height:120px;border:1px solid #e2e2e2;border-radius:4px;background-color:#fff;text-decoration:none" target="_blank"><span class="ogpCard_content" style="display:flex;flex-direction:column;overflow:hidden;width:100%;padding:16px"><span class="ogpCard_title" style="-webkit-box-orient:vertical;display:-webkit-box;-webkit-line-clamp:2;max-height:48px;line-height:1.4;font-size:16px;color:#333;text-align:left;font-weight:bold;overflow:hidden">『これがイレネー馬、キョウエイエースが3歳も制す! 〈第54回ばんえいダービー(BG1)〉』</span><span class="ogpCard_description" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;line-height:1.6;margin-top:4px;color:#757575;text-align:left;font-size:12px">12月30日(火)に行われた3歳の頂点を決める一戦、第54回ばんえいダービー(BG1)は、前々から第二障害を一腰で越えたキョウエイエース(牡3、村上)が激しい…</span><span class="ogpCard_url" style="display:flex;align-items:center;margin-top:auto"><span class="ogpCard_iconWrap" style="position:relative;width:20px;height:20px;flex-shrink:0"><img alt="リンク" class="ogpCard_icon" height="20" loading="lazy" src="https://c.stat100.ameba.jp/ameblo/symbols/v3.20.0/svg/gray/editor_link.svg" style="position:absolute;top:0;bottom:0;right:0;left:0;height:100%;max-height:100%" width="20"></span><span class="ogpCard_urlText" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;color:#757575;font-size:12px;text-align:left">ameblo.jp</span></span></span><span class="ogpCard_imageWrap" style="position:relative;width:120px;height:120px;flex-shrink:0"><img alt="" class="ogpCard_image" data-ogp-card-image="" height="120" loading="lazy" src="https://stat.profile.ameba.jp/profile_images/20200215/10/be/ZF/j/o11731174p_1581731480831_acc6n.jpg" style="position:absolute;top:50%;left:50%;object-fit:cover;min-height:100%;min-width:100%;transform:translate(-50%,-50%)" width="120"></span></a></article></div><p> </p><p>今回のレースのほぼ一週前になりますが、じつは6月19日の金曜、私は帯広におりました。ばんえいファンとして、ではなく、会社員としての出張で笑<br>でも、金曜に帯広にいるなら、仕事なんてそっちのけで(小一時間だけだよ)走路開放を見に行くっしょ。<br>初めての経験だったのですが、本走路を使って練習する様子を見られるわけです。その日は実戦形式の練習が四本組まれていたのですが、一本目の5頭の中に、まさに630菊池キョウエイエースと、650阿部優スターイチバンが、隣り合わせで。<br>レース、もとい練習のほうは、障害をスパッと切って下りから速い脚を使うキョウエイエース、それに対してしっかり腰を入れて障害を越えたスターイチバン。後者がよく歩き、最後は差し切ってのゴール。あくまで練習であって、着順を競うものではないですけどね。<br>その後の三本目には、700阿部武メムロボブサップが登場し、一糸乱れぬ動きを披露。4月のオッズパーク杯以降は競馬に使っていなくても順調に過ごしている様子を示し…と、トラックマン気取りで大いに楽しみました。<br><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260710/02/banei-koyanogo/16/31/j/o4000205215801019796.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="215" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260710/02/banei-koyanogo/16/31/j/o4000205215801019796.jpg" width="420"></a></p><p><br>これは私がたまたま帯広にいたから見られただけですが、走路開放の出走表は、その前に行われていた2歳の能検の出走表と同じように、オフィシャルの出版物として帯広競馬場には置かれています。<br>だったら、前記事でも書いたように、ネット上のどこかで見られるようにすれば良いんじゃないですか。なにも、いまない情報を新しく出せ、と言っているのではありません。だって、そこにあるんだもん、置いてあるんだもん。それを出さないほうが、むしろ不自然とさえ思えます。<br>言葉は何も加えなくて良い。その出走表をスマホで撮って、公式Xにでもサッとアップする、それだけで十分。あとは見る側が勝手に想像を働かせるから。<br>そこに、人手が、手間が、なんてエクスキューズは成立しないと思うのですがね。<br>いや、余談でした(^^</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260710/02/banei-koyanogo/72/b3/j/o2543200115801019811.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="330" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260710/02/banei-koyanogo/72/b3/j/o2543200115801019811.jpg" width="420"></a></p>
2026.06.28
[6/28 第20回柏林賞(BG3)] Rumble in the Jungle
<p> 帯広競馬場から見て北西部に位置する「柏林台」地区。かつてはカシワの木が群生していたことが、その地名の由来だと言う。カシワは現在では公園や防風林などで残っている程度ではあるが、帯広畜産大学や帯広農業高校の校章がカシワをモチーフとしたものであるように、十勝地方を代表する木として親しまれている。当レースは、帯広単独開催となった2007年に新設されたものだが、そこに「柏林」の名があてられた。<br> 近年有数のハイレベル世代との声も上がる4歳の一冠目。地力で上回るのは、昨季ダービーで3着までを占めたオープン勢だが、例によってハンデがあるし、金曜から土曜にかけてまとまった雨があり、土曜は1分20秒台も出たほどの馬場。昨季の三冠戦と、今季4月すずらん賞および5月ライラック賞の世代特別の結果と内容を精査したいが、日曜も量はそう多くない見込みとはいえ昼過ぎから雨の予報で、ハンデと馬場、そして仕上がり状態がカギとなりそう。大激戦で波乱十分。<br><span style="font-size:0.83em;">(別定:オープン=720キロ。A1=710、A2=700、B1・B2=690)</span><br><br>ダービー馬<b style="font-weight:bold;">キョウエイエース</b>は四開催ぶり。ダービー時も三開催空けた後で、同様に中間は本走路にも入れているが、まずは気配注目。今季二戦は案外だが、二季連続で世代の頂点に立ち、今回以上にハンデが厳しかった昨季の大賞典でも2着と、地力は一枚上。本来は追い比べになって味があるタイプで雨は要らなかったが、前半の流れと位置取り、そしてやはり仕上がり次第。<br><br><b style="font-weight:bold;">スターイチバン</b>はこれまで重賞3勝。こちらも四開催ぶりとなるが、中間は意欲的に本走路に入れているし、坂本なら仕上がりに不安はないか。前走のオッズP杯では同厩の王者に迫る驚異の内容を示し、スケールで上回る。高速決着となった菊花賞が軽さ負けしての3着と、本質的には速い馬場は合わない可能性を示唆、加えてハンデ頭では楽観できないが、力で克服なるか。<br><br><b>スーパーシン</b>は重賞2勝、昨季の三冠戦で3・2・3着。今季初戦で古馬を完封したように、素質は互角以上。ライラック賞は行きっぷりが悪かったが、あくまで今回へのステップで、そう気にならない。ただ、末に我慢が利かず詰めが甘い点が大きな課題で、軽馬場は良いとしても、自身ハンデ頭での追い比べでは根負けしそう。切れ味を活かしたいが、どう運ぶか。<br><br>昨季の菊花賞を制した<b style="font-weight:bold;">ラポピージュニア</b>は、今季初戦を2着と好発進の後、すずらん賞で歩き勝って抜け出し。馬体も増え、晩成型がさらなる成長を望めるシーズン。前走ライラック賞は昇級を避けたい賞金状況もあって大事に構えたが、障害をスムーズに切り内容に不満なし。オープン勢に20キロもらいと思惑どおりハンデ有利、軽馬場も歓迎でチャンス十分。<br><br><b style="font-weight:bold;">ウンカイダイマオー</b>はこれまで重賞で2着三回、今季の世代特別二戦をともに2着と、世代屈指の実力馬。前走の障害で止まった直後とはなるが、本来は巧者で即修正は可能か。その前走を除けば、自己条件で古馬相手に大崩れない内容を示し、そのぶんハンデの恩恵は薄れているが、重賞に手が届くレベルに達している。上に10キロあれば十分で、上位争いに。<br><br>ライラック賞を逃げ切った<b style="font-weight:bold;">ホクセイテンリュウ</b>。当時は雨が大きくプラスに作用したことは間違いないが、昇級初戦の前走平場でも踏ん張っての小差5着と、地力強化とデキの良さが目立つ。ライラック賞より相手が揃っての増量で粘りがカギとはなるが、軽馬場が何より良いし、まだハンデ有利。持ち前のスピードと登坂力はここでも活き、再度注。<br><br><b style="font-weight:bold;">ココロノニダイメ</b>は昨季春先に4連勝、大賞典で4着の星もあるが、相手が強化されてからは物足りない内容が多い。すずらん賞もライラック賞も、そう悪い内容ではないが、もう少し馬体が増えたほうが良いし、現状では成長力で見劣る。ここも正攻法とはいかずに後半勝負に構えるだろうが、展開の助けがあっても入着以上とは。<br><br>1月から12戦連続馬券圏内中の快進撃を見せる<b style="font-weight:bold;">カワノブレーザー</b>。前走で特別戦初勝利を挙げ、重賞挑戦を果たすほどの上昇度を示している。今回は増量に加えての相手強化で、道中から展開が窮屈となるが、上に30キロもらい、軽馬場なら中原が思い切って行ける。そのスピードと登坂力は脅威で、上がり馬がどこまでやれるか注目。<br><br>名門厩舎の素質馬<b style="font-weight:bold;">ブラックウンカイ</b>は、重賞初挑戦となった昨季の菊花賞では7着と跳ね返されたが、その後の世代特別では上位争いに加わる場面もあり、ハンデがあれば世代トップ級とも戦えるだけの力をつけた。馬体も成長途上で本格化は先、ライラック賞では下りてから伸びを欠いたように正攻法ではまだ厳しいが、軽馬場歓迎、タメて差す形で複穴。<br><br>牝馬<b style="font-weight:bold;">パワフルクィーン</b>は世代屈指の登坂力の持ち主で、ライラック賞でも3着。下りてからジリっぽい面があり、ここでは伸び負けしそうだが、積極策から歩き切った前走のように我慢が利くし、増量も歓迎。軽馬場が良いとは言えないが、詰めて行っても障害一腰が望めるだけに、引き続き善戦は十分に可能で。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260628/09/banei-koyanogo/37/7d/j/o1142301815797261066.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="581" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260628/09/banei-koyanogo/37/7d/j/o1142301815797261066.jpg" width="220"></a></p>
2026.06.22
ツガルノヒロイモノ、ついに手にした初タイトル! 〈第34回北斗賞(BG3)〉
<p>6月14日(日)に行われた古馬重賞の第34回北斗賞(BG3)は、第二障害を3番手で下った<b style="font-weight:bold;">ツガルノヒロイモノ</b>(牡7、長部)が鋭い脚で抜け出し快勝。19度目の挑戦で重賞初制覇を遂げました。<br>鈴木恵介騎手は北斗賞4勝目で重賞通算106勝目。長部幸光調教師は北斗賞初勝利で重賞通算7勝目。<br>馬場水分0.8%で勝ち時計は1分58秒8。コマサンエース(牡10、金田)が障害トップ抜けから粘り込んでの2着、しぶとく追い上げたクリスタルコルド(牡7、西)が3着に続いています。<br><br><span style="font-size:0.7em;">なーんか多忙で大出遅れ(・_・;)</span><br>レース前の段階で、ツガルノヒロイモノはこれまで35勝。61勝のメムロボブサップは別格としても、それに次ぐ勝ち星を挙げているオープン馬ながらも重賞は未勝利。同世代で同生産者のクリスタルコルドが、通算18勝で重賞6勝を挙げているのとは対照的で、過去に “特別大将” などと評したこともあります。<br>特別と重賞の違いは、相手関係や重量面は当然ながらも、流れが厳しくなること。私はそう考えています。今回の770キロ自体は、過去に勝った星もあり、そう問題ない。ただ、本馬が勝ったレースの大半<span style="font-size:0.83em;">―おそらく9割以上―</span>は、前半が緩み終いが速い競馬でのもの。<br>実際に馬が感じる負荷は、重量と流れの掛け算なので、戦前に数字として見える重量よりも流れのほうが重要になる。まあこれも私の考えに過ぎないのですが、過去にも何度も書いているつもりです。<br>これまで多くの勝ち星を重ねてきたツガルノヒロイモノですが、じつはオープンの特別は、そう流れが厳しくならないんですよね。世代特別だとまた違うのですが、重賞常連の一線級にとっては、特別とは結果を求めるのではなく重賞へ向けての態勢を整える場、との一面もあります。ゆえに大事に運ぶ馬も少なくなく、前半の流れが落ち着き、終いの速い競馬になりがちです。<br>そういったライトな競馬には強いものの、前がかりで流れが厳しくなる重賞の今回は、正攻法では厳しい。ただし、タメた際には速い脚を使えるだけに、その形になれば…と見ていました。<br><br>前置きが長くなりましたが、終いの速い競馬、すなわち切れ味勝負にはしたくないコマサンエース、さらにはクリスタルコルドとコウテイが前付けして、前半約62秒。良い(厳しい)流れを作りました。<br>ただし、ツガルノヒロイモノは、第二障害手前に付く直前にも一度刻み、目計測では前半約70秒程度。さらに先行勢が仕掛ける中でも障害下でじっくり待ち、そこから1分58秒8ですから、自身は得手とする終いの速い競馬の形。切れ味を発揮して鮮やかに抜け出しました。<br>前を見ながらもタメを利かせた恵介のレース運びが、やはり見事だったと思いますが、障害をスパッと切り、下りからヒロイモノらしい軽やかな脚取りで抜け、末も緩まなかったのだから文句なし。<br>ちょっと末が甘い面があるだけに、恵介は「(ゴールに)ぶち込んだ」と胸中を表現していましたが、大滝アナが「しっかり歩く!」と実況していたように、見ているぶんには脚色衰えずの快勝でした。それも障害手前でのひとタメが利いたもの、と私は解釈します。<br><br>悲願の宝物を手にしたヒロイモノですが、さらに積んでハンデも課せられる立場になると、展開的に難しくなる…とは正直思います。ただ、7歳でひと皮むける馬も珍しくないですし、場合によってはスピードスター路線にも行ける馬。これからも押しも押されもせぬ看板馬として存在感を示してくれることでしょう。<br><br>コマサンエースは強気に出して行き、クリスタルコルドとコウテイが障害で一旦止まる(これが厳しい流れだった証し)のを尻目に一腰、終いも緩まず歩き切ったのだから、中身は相当に濃い。<br>今回はヒロイモノが完璧でしたが、自身ももう完全にデキが戻ったと見て良いですし、7月12日の旭川記念でも当然争覇圏でしょう。<br><br>クリスタルコルドは障害で一旦止まりましたが、むしろ二腰目がすぐにしっかりと入った点が好感です。もっと積んで良い馬ですし、三連覇が懸かる旭川記念はもちろんのこと、今季も年度末の大一番まで見据えます。<br>タカラキングダム(4着)は前で付けて障害下で待つ形。三腰を要しましたが、終いはさすがの伸び脚を見せ、徐々に上向いています。王者メムロボブサップにとって怖いのは、パンチ力のある本馬でしょう。<br>コウテイ(5着)は障害勝負は望むところでしたが、一旦止まって二腰。屈指の障害巧者という評価は変わりませんが、詰めて行くと以前より手間取る面も見られ、もっと流れが落ち着いたほうが良いかもしれません。<br>人気を集めたキングフェスタ(6着)は障害で止まると動けず。昨季に830で岩見沢記念を制してはいますが、やはり重賞だと障害の甘さが目立ち……。特別ではすぐに巻き返しても不思議ありませんが。<br><br><br>私はばんえいの重賞はすべて面白いと思っていますが<span style="font-size:0.83em;">(そりゃそうだ笑)</span>、ばんえいの華は、やはり古馬重賞。<br>いっつも同じようなメンバーじゃん、と思われる方もいる…… いや、当ブログの読者さんにはいないかな笑<br>同じように見えても同じじゃない。たとえ同じでも荷物が違う馬場が違う。仕掛けが変わる展開が変わる。だからばんえいは面白いのさ。<br>私は7月12日の旭川記念も見に行きますよ。<br><span style="font-size:0.7em;">その前に柏林賞も行くけどね(^^;</span></p><p> </p><p><span style="font-size:0.7em;"><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260622/02/banei-koyanogo/91/3f/j/o2939192615795320957.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="275" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260622/02/banei-koyanogo/91/3f/j/o2939192615795320957.jpg" width="420"></a></span></p>
2026.06.14
[6/14 第34回北斗賞(BG3)] 古馬争乱 ばんえい夏の陣
<p>4月26日に行われたばんえい十勝オッズパーク杯からひと月半がたち、古馬重賞戦線がいよいよ本格化。春にも力を示した王者メムロボブサップの姿はないが、だからこその拮抗ムード。一線級にとってはまだ重いとは言えない荷物、例によって日没後は少し軽くなる馬場だが、決してライトな競馬とならないのが古馬重賞で、やはり総合力を問われる。ここから8月のはまなす賞まで、古馬重賞と世代重賞が交互に連なる “ばんえい夏の陣”。激戦の火蓋が切られる。<br><span style="font-size:0.83em;">(別定:770キロ)</span><br><br>昨年の覇者<b style="font-weight:bold;">コマサンエース</b>は、秋に一頓挫あった影響が長引いていたが、前二走の特別は切れ負けしたとはいえ障害トップ抜けから終いしっかり歩く好内容で連続2着と、もう完全にデキは戻ったと見て良い。出して行っても上がる登坂力と止まらない末脚、増量への自信大きく、王者不在なら地力も上位。復活の連覇へ態勢整う。<br><br><b style="font-weight:bold;">クリスタルコルド</b>は一昨年の覇者。前走の特別こそ障害でやや手間取ったが、オッズP杯では前付けから障害一腰で3着と、今季は春先から素軽さが目立つ。一開催空けたぶん気配注目だが、ここまで重賞6勝、昨季のG1二戦でともに2着と、いまや東の大関。重賞のほうが動くタイプで、もちろん増量も歓迎。ここも上位争いに。<br><br>連勝中の<b style="font-weight:bold;">キングフェスタ</b>。今季は初戦から2着と、これまでで最も良い形で滑り出し、馬体も充実。ひと皮むけた印象があり、増量でも770程度なら数字的には問題ないが、オッズP杯では障害でヒザを折り苦戦し、障害巧者の先行馬が揃った今回は甘さを出したくない。無難にまとめれば切れ断然で突き抜けられるが、真価問う場。<br><br><b style="font-weight:bold;">コウテイ</b>は長らく勝利から遠ざかっているとはいえ、一昨季の帯広記念勝ち、昨季のばんえい記念3着も光る実力馬。切れ勝負では分が悪いが、前走は前付けから障害一腰で3着と、今季一番の内容。素軽さを増し道中で押し上げられるし、厳しい流れで終いそう速くならないここなら登坂力としぶとさを活かせる。チャンス十分。<br><br><b style="font-weight:bold;">タカラキングダム</b>の昨季は、850で北見記念を制すなど類い稀な能力をアピール。ただ今季は障害のリズムが崩れたままで、シンガリ待機に構えた二走前こそ一腰でまとめたものの、少し詰めた前走では天板近くでストップ。終いの爆発力上位、いつでも一発の怖さを秘めるだけに下りる位置次第だが、ここで一変となるかどうか。<br><br><b style="font-weight:bold;">ツガルノヒロイモノ</b>の前走は今季初めて障害一腰。一旦は勝ち態勢を築きながらも末が甘くなり、良化と課題の双方を示す結果となったが、770なら対応可能な範囲だし、重賞未勝利でも力差はそうない。ここは正攻法よりも、2月のチャンピオンCのようにタメて切れ味を活かす形のほうが着順は上がりそうだが、どう構えるか。<br><br>昨季は5歳シーズンの厳しさを大いに味わった<b style="font-weight:bold;">マルホンリョウユウ</b>。それでも最終戦で特別勝ちを収め、経験を糧に再度一線級に挑む今季。使いつつ腰の入りが良くなり確実に状態アップ、登坂力で勝負する形を作れているし、本来は積んでこそのタイプ。まだ下りての脚と地力では劣るが、食い下がりたい。善戦十分。<br><br><b style="font-weight:bold;">オーシャンウイナー</b>は8歳を迎え、世代重賞の実績は過去のものになりつつあるが、2番手グループなら特別勝ちは何度もあり、やはり力十分。ただ、古馬重賞では一昨季ドリームACの3着が最高と、壁も感じる状況が続く。開幕二戦で乱れた障害は前二走で修正、さらに上積みが見込めて増量も問題ないが、入着以上となると。<br><br>出走枠が空き、<b style="font-weight:bold;">ネオキングダム</b>が開催二度使いで追加参戦。昨季ばんえい記念4着でオープン編入となったが、テンに遅いのは相変わらずで、軽馬場で速くて流れに乗れなかった前走は参考外。ここも前半置かれそうだが、増量は何より歓迎だし、障害も一腰可能。勝ち負けに加わるまでは望めないが、展開次第では入着も十分。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260614/11/banei-koyanogo/d7/46/j/o1017261815792739085.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="566" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260614/11/banei-koyanogo/d7/46/j/o1017261815792739085.jpg" width="220"></a></p>
2026.06.11
凌ぎ切ったカツブライト 〈第20回とかちダービー 3歳〉
<p>6月7日(日)に行われた世代限定特別の第20回とかちダービー(3歳)は、第二障害トップ抜けを果たした<b style="font-weight:bold;">カツブライト</b>(牡3、久田)がゴール前で緩みながらも粘り切り、通算4勝目、特別戦初勝利を挙げました。<br>馬場水分0.9%で勝ち時計は1分57秒1。終い詰め寄ったレッドウンカイ(牡3、松井)がタイム差なしの2着に続き、中団から脚を伸ばしたキョウエイジェット(牡3、村上)が3着。<br><br>7月19日に控えるばんえい大賞典の前哨戦という位置づけの世代特別、重要な一戦だけに、レース前に取り上げようと思っていたのですが、スケジューリングが悪くて叶わず(-_-;)<br>それでも個別の記事で振り返りはさせていただきます。<br><br>カツブライトはレース前の時点ではC1格付ながらも、キビキビと動く馬で障害下りから切れる脚を使え、二走前の世代特別=とかち皐月賞4着の内容も悪くなく、単勝47倍超とは人気がなさすぎ、とは見ておりました。<span style="font-size:0.7em;">(実際に馬券も買っていたのだけど相手が抜けて……(゚Д゚;)</span><br>たしかに格上馬からハンデをもらってはいましたが、障害をすんなり越えて下りから一気に突き放した姿は、末に緩んだぶんを差し引いたとしても、能力の一端を示したものですし、これはフルーク<span style="font-size:0.83em;">(フロック)</span>ではありません。重賞出走圏内に定着するための賞金を加算できたことも、今後に向けて大きいでしょう。<br>この一戦だけで、本番での有力候補に躍り出た、とまでは言えないまでも、コンテンダーに名を連ねる資格は得ました。全体に力みの見られる動きからも、成長の余地が大きいと思いますし、馬体もまだまだ増えるでしょう。この世代は成長力の勝負になると私は考えていますが、大賞典だけでなく、その先への楽しみも持てる一頭です。<br><br>レッドウンカイは、とかち皐月賞に比べればハンデが楽になったこともありますが、デキ自体も上向いていたのでしょう。馬体はまだ増えて良いくらいですが、終い鈍る面のあった皐月賞とは違い、長く脚を使える持ち味を示して勝ち馬と同タイム。内容的には不満なしで、目標へ向けてさらなる上積みも見込めます。<br>キョウエイジェットは障害をスムーズに越えると終い良い脚。行きすぎると末が甘くなる面をこれまで見せていますが、少しタメを利かせたほうが良いようで、同様の形を作れれば大賞典でも上位進出十分でしょう。<br><br>スターノチカラ(4着)は障害を番手で抜けるも切れで劣りましたが、末まで緩まず。速い時計で勝った記録もありますが、本来は終いのかかる競馬で良さが出る馬と思います。<br>インカン(5着)は今回もブリンカー着用。障害下でじっくりタメて一腰でまとめ、終い良い脚を見せましたが、もう一歩前に詰めた際にスムーズな競馬ができるかが現状の課題。素質が高いのは間違いなく、成長次第では上に追いつける可能性も秘めています。<br>コトブキラベンダー(7着)は今回も障害一腰と、登坂力では牡馬も含めて世代最上位級。伸び負けしたものの止まりそうで止まらず歩き切り、むしろ積んだほうが善戦の可能性は上がるかもしれません。<br>ヤマトテンショウ(8着)は障害天板近くで一旦ストップ。本来は登坂力で上回ってこその馬ですが、もう少し軽い馬場のほうが良いのでしょうか。本番までの平場で見極めたいところです。<br>キングウンカイ(10着)は今季初戦でハンデ頭、当然ながら目標は先。専門紙(ブック)の印が薄いにもかかわらず人気となっていたのは、能力と実績を評価した方が多かったということでしょうが、これで勝てるならイレネー勝っていますよ。結果論ではなく、人気にしてはいけない場面でした。大事に構えながらも障害で止まると返事をせず、いかに叩き台と言えどももう少し動いてほしかった、とは正直思いますが、大賞典までの一戦ないし二戦で上向きを示せるでしょうか。<br><br><br>昨季の四重賞を四頭で分け合った混戦の世代ですが、とかち皐月賞も今回も、制したのはC1からの挑戦組。さらに、イレネー馬オレノコクオウは今季まだ使っておらず、今季二度使ったホクセイイワキヤマも(おそらく)昇級を嫌って待機中と、なんともつかみにくい様相を呈しています。<br>それは馬券的な面白さにもつながるわけですが、三開催後7月19日のばんえい大賞典も大激戦となるでしょう。頭を悩ませながらも楽しみに待ちたいと思います。</p>
2026.06.07
第4回開催(5/23~6/1)回顧 ライラック賞はホクセイテンリュウ/キングフェスタ連勝
<p>5月23日のサテライト石狩22周年記念(A2-1混合)は、番手から第二障害を一腰で切った<b style="font-weight:bold;">アアモンドキーマン</b>(セン9、村上)が抜け出して快勝。二走前の平場を勝った際もそうだったが、障害で二腰を要すことが少なくない馬を下でワンテンポ待たせた今井千尋が見事で、もう押しも押されもせぬトップ騎手の仲間入りを果たしたと言って良い。<br>2着<b style="font-weight:bold;">シルバーアロイ</b>(牡9、服部)は道中タメを利かせて障害をまとめると、下りてからは長く良い脚を使いよく追い上げた。引き続き好調。<br>3着<b style="font-weight:bold;">マルホンリョウダイ</b>(牡8、金田)も今季は春先からデキ安定。前走よりも障害がスムーズだったし、下りてからの脚を活かせている。<br>9着<b style="font-weight:bold;">ジェイホースワン</b>(牡7、坂本)はテンが遅いのは仕方ないにせよ、第一障害からモタつくなど、前走から急に悪くなった。どうしたことか。<br><br>24日のライラック賞(4歳)は、先行した<b style="font-weight:bold;">ホクセイテンリュウ</b>(牡4、今井)が障害トップ抜けから1分24秒1で逃げ切り、特別戦初勝利。8Rの前あたりから降り出した雨が大きくプラスに働いたことは間違いないが、速い流れでもハナを取れるスピード、詰めて行っても上がる登坂力と、持ち味をフルに活かした。6月28日の柏林賞では、自身が今回から50キロ増の690、上との重量差も10キロ縮まるだけに、再現を望むのなら湿り不可欠だが、ハイレベル世代の中でも成長が目立つ一頭。次がどうこうだけでなく、長い目での期待も懸けたい。<br>2着<b style="font-weight:bold;">ウンカイダイマオー</b>(牡4、松田)は自身も軽馬場は悪くないとはいえ、勝ち馬のほうに利が大きかった印象だが、障害をすんなり越えて速い脚、30キロ軽い相手に3秒足らずの差なら評価はむしろ上がる。デキ良く、重賞に手が届くだけの地力もつけた。<br>3着<b style="font-weight:bold;">パワフルクィーン</b>(牝4、岩本)は積極策、前走では乱れた障害をじつにスムーズに越え、世代屈指の登坂力を改めて示した。下りてからジリっぽい面はあるものの、我慢して歩けるし、今後の増量へも不安ない。<br>4着<b style="font-weight:bold;">ジェイマキシマム</b>(牡4、松井)は障害一腰から終いもよく食い下がり、強敵相手に内容十分。まだトップ級には地力でも経験でも劣るが、さらなる成長が期待できそう。<br>5着<b style="font-weight:bold;">ラポピージュニア</b>(牡4、鈴木)は菊花賞が示すように軽馬場巧者でも大事に運ばれたが、障害すんなり、下りから速い脚も使い、あくまで前哨戦として考えれば今回のところはこれで良しか。<br>6着<b style="font-weight:bold;">スーパーシン</b>(牡4、長部)はハンデが厳しく、端からそう行く気がなかっただろうが、行きっぷり自体もいまひとつ。終いの伸び脚はさすがと言えるものだったが、詰めて行った際には末が甘くなる場面も頻見されるだけに、引き続きハンデ頭となる柏林賞はどう御すか。<br>8着<b style="font-weight:bold;">ブラックウンカイ</b>(牡4、松井)は障害までは問題なく見えたが、そこから伸びを欠いて案外。前走のすずらん賞で積極策から3着に粘った内容は良かったが、本来は少しタメて終いにつなげる形のほうが合うのでは。<br><br>25日の3R(2歳未受賞ー1)で、1番馬ホープノチカラがスタート直後に外斜行し、2番馬が転倒、3番馬の騎手が一旦落橇。ホープノチカラの手綱を取っていた<u style="text-decoration:underline;">長澤幸太</u>騎手(37歳、服部)は、<u style="text-decoration:underline;">5月30日、31日、6月1日、6日の開催四日間騎乗停止</u>に。<br><br>25日の第49回大雪賞(オープン)は、障害を一腰でまとめて3番手で下りた<b style="font-weight:bold;">キングフェスタ</b>(牡7、小北)が鮮やかに抜け出し連勝。二走前のばんえい十勝オッズパーク杯こそ障害でヒザをついたが、カカリ良く特別条件では持ち前の切れ味につなげられている。あとは一段上でも安定した結果を出せるか否かで、次開催6月14日の北斗賞で真価が問われる。<br>2着<b style="font-weight:bold;">コマサンエース</b>(牡10、金田)はテンに速くなくても道中で押し上げ前付けの形を作り、前走同様に障害トップ抜け。そこからキングフェスタの切れ味に屈したのも前走同様だが、馬体も安定してもう本調子と見て良いか。過去の戦歴からも積んで強気になれるのはこちらで、北斗賞連覇へ態勢整った。<br>3着<b style="font-weight:bold;">コウテイ</b>(牡9、槻舘)は道中でジワリと押し上げ流れに乗ると、障害もすんなり。下りてのジリっぽさは変わらずでも、内容的には今季一番で、こちらも上向きたしか。一昨季の帯広記念を制した現役屈指の重厚派、北斗賞でも存在感を示してくれそうだ。<br>7着<b style="font-weight:bold;">タカラキングダム</b>(牡6、村上)は障害一本に構えた前走よりも詰めて行ったが、中腹で止まると大苦戦。まだ少し時間が必要か。<br><br>後節30日の2R(2歳新馬)は、障害を先頭で抜けた<b style="font-weight:bold;">セリュヴァニア</b>(牝2、大友)が残り20mで一旦詰まりながらも押し切り。切れるタイプではなさそうだが、我慢して歩いたし、973キロと馬格もある。<br>2着<b style="font-weight:bold;">クラウンワン</b>(牡2、平田)は障害下りから速い脚を見せたものの終いは何度も詰まり、まだスタミナ不足だが、母ニセコヒカルの良血馬らしいセンスは示した。<br><br>メインの旭岳特別(A1)は障害をまとめて4番手で下ろした<b style="font-weight:bold;">ショータイム</b>(牡5、大河原)が差し切り。やや障害と展開に注文はつくが、持ち前の長く続く末脚を活かせる形なら。<br><br>31日の2R(2歳新馬)は障害下りから良い脚を使った<b style="font-weight:bold;">アクワイヤ</b>(牡2、坂本)が抜け出し。残り15mから苦しくなり詰まるなど、まだ全体に粗削りだが、成長次第では面白い存在となってきそう。<br><br>3R(2歳新馬)は障害下りからの速い脚が末まで続いた<b style="font-weight:bold;">トマランサーレンカ</b>(牝2、鈴木)が圧勝。オイドンの姪、ラポピージュニアの従妹にあたる厩舎お馴染みの血統で、本馬も将来性十分。<br><br>昨年度リーディングサイヤー(3歳以上部門)上位5頭の種雄馬産駒によって争われた第14回スタリオンカップ(選抜)は、父インフィニティーの<b style="font-weight:bold;">トワイチロ</b>(セン7、金山)が終いよく伸びて抜け出し、これで3連勝。道中は少しタメたが、残り20mからグイと力強く伸びた勝ちっぷり良く、もう本物。<br>2着<b style="font-weight:bold;">ツガルノヒロイモノ</b>(牡7、長部)は今季初めて障害一腰、一旦は勝ち態勢を築いたものの、残り15mから失速。良化と課題の双方を示す結果となったが、次開催の北斗賞では正攻法よりタメる手か。<br><br>6月1日の2R(2歳新馬)は、障害を先頭で下りた<b style="font-weight:bold;">インテグラル</b>(牡2、坂本)がゴールまで脚色鈍らずの快勝。道中はなだめながら進めたが、第2回能検での動きが目立っていた素質馬が好発進。<br><br>3R(2歳新馬)は、こちらも第2回能検の内容が良かった<b style="font-weight:bold;">ホクセイワッショイ</b>(牡2、坂本)が末に一旦詰まりながらも押し切り。822キロとまだ線が細いが、たしかな素質を秘めている。<br><br>メイン水無月特別(B1-1)は、<b style="font-weight:bold;">マサタカラ</b>(牡8、金田)が障害でややモタつきながらも二腰目が入り4番手で下ろすと、長く良い脚を使い差し切り。障害に注文はつくが、今季は春先からデキの良さが目立つ。<br>2着<b style="font-weight:bold;">アサゾラ</b>(牡7、中島)は単騎先行の積極策から終いもよく我慢。かつては軽馬場巧者のイメージが強かったが、いまは馬場も問わないし、登坂力上位。<br>3着<b style="font-weight:bold;">カイセドクター</b>(牡9、坂本)は前走で増えた馬体がまたマイナス21キロ。障害で手間取りながらも終いよく伸び、現級では実績も地力も一枚上だが。<br><br><br>すみません、とーっくに開催は移っており周回遅れなのですが、途中まで書いてしまっていたので、自分のためにまとめました(^^;<br>その、もう始まっている第5回開催では、6月14日(日)に<u style="text-decoration:underline;">第34回北斗賞(BG3)</u>が行われます。その後は7月の旭川記念、8月のグランプリと続く古馬重賞、通称 “ばんえい夏の陣” が開戦いたします。待機中のメムロボブサップは出走しませんが、だからこその拮抗ムードで、馬券的にも面白い一戦となりそうです。<br>それでは引き続きお楽しみに<img alt="ラブラブ" draggable="false" height="16" src="https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/035.gif" width="16"></p>