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ばんえい競馬士 第001号 コヤノゴー 〈別館〉 - 記事一覧
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2026.05.10
[5/10 第19回カーネーションカップ(BG3)] 胸いっぱいの愛を
<p>今季から施行が一開催繰り下げられた春の女王決定戦。昨季のヒロインズカップを制したサクラヒメがソリを外し、ここは7歳vs5歳の様相。土曜は朝までの雨で水分が入り、かなり速い馬場となったが、日曜は気温が上がり風もあり、ある程度は乾きそう。それでも軽さは残りスピード必要、格下馬がハンデを活かしてどこまで迫れるかがポイントに。<br><span style="font-size:0.83em;">(別定:オープン=690キロ。A1=680、A2=670、B1・B2=660、B3=650。4歳10キロ減)</span><br><br>昨季のヒロインズC2着の<b style="font-weight:bold;">ダイヤカツヒメ</b>は、約1年4ヵ月ぶりの勝利を挙げた前走が、軽馬場が自身に向いたとはいえ積極策からオープン二番手グループを完封する出色の内容。牝馬同士なら経験と地力が一枚上で、ハンデも許容範囲。もともと春先は動くし、障害安定して終いの我慢が利き、稍軽も歓迎。正攻法で抜け出せる。<br><br>昨年覇者の<b style="font-weight:bold;">カフカ</b>は、その後も世代重賞を2勝するなど充実。昨季終盤はハンデと折り合い難に悩まされたものの、両枝ハミに変えた三走前から折り合い面での進境十分。開幕週を使ってから一開催空けたが、一週前には本走路に入れて調整入念。長く歩けてもジリだけに馬場は乾いたほうが良いが、力は互角以上で争覇圏。<br><br><b style="font-weight:bold;">スカーレット</b>は昨季大きく成長し、ヒロインズCを含む重賞三戦でいずれも3着。今季の二戦は案外だが、障害はスムーズにまとめているし、前走はここへ向けて試走に徹した感もあり、デキは決して悪くない。ヒロインズCの時よりハンデはないが、障害巧者で終いよく歩き、湿りが残る馬場も歓迎。強く出て上位争い可能。<br><br>早くから素質を示していた<b style="font-weight:bold;">クリスタルイプセ</b>は、昨季に限定特別の紅バラ賞を制すなど、牝馬同士なら引けを取らない。速い流れを詰めて行くのは好まず、前走の障害で手間取った後の増量ともなるが、20キロもらいの今回は前を見つつ流れに乗れるか。障害も不得手なわけではないし、下りてからは長く脚を使える。一発注。<br><br><b style="font-weight:bold;">ホクショウレディー</b>はクインCで後方待機から追い込んでの2着。前走平場は先に下ろしながらも終い案外だったように、タメを利かせたほうが良いが、課題の障害が安定している点は好感。それでも60キロ増量の今回は、障害がまずカギとはなるが、後半勝負に構えるか。展開の助けは必要だが、ここも差し込みに警戒。<br><br><b style="font-weight:bold;">スーパーチヨコ</b>は昨年の当レースで一旦は抜け出す場面を作るなど、噛み合った際には大勢逆転まで可能な力の持ち主。ただ、今季初戦でも障害を先頭で抜けながらも残り約15mで座り込むなど、苦しくなるとやめてしまう悪癖は相変わらず。前半の負担少なく運び、終いにつなげる形になるだろうが、あくまで展開が向いた際。<br><br>4歳<b style="font-weight:bold;">パワフルクィーン</b>は屈指の障害巧者で、昨季はオークス2着、世代限定の準重賞プリンセス賞勝ちなど充実。速い脚には欠けるものの下りてから長く歩けるし、今季の二戦も差のない競馬ができておりデキ上々。上に30キロもらいで、鈴木恵がどう運ぶかも見ものだが、ここも一腰が望める。先に下ろした際の怖さはあり。<br><br><b style="font-weight:bold;">シンエイファイト</b>はテンにフワフワして置かれる場面も多いが、今季二戦で手間取っていた障害を前走は一腰で抜けたように、ここが重賞初手綱となる吉田とは手が合うし、カカリさえ良ければ腰は入る。B2でも勝ち負けに加われていない近走からの相手強化では厳しいが、まずは障害をしっかり越えたい。<br><br><b style="font-weight:bold;">イナノホマレ</b>は7歳にして重賞初挑戦。特別の経験すらないが、身の丈に合った競走生活を送りながら、晴れ舞台に出られるだけの賞金を積み上げてきた。ここでどうにかなる力関係ではないが、過去には680で勝った星もあり、前走から60キロ増でも息を入れて運べば対応できる。<br><br>回避馬が出て、<b style="font-weight:bold;">プラチナガール</b>が重賞初手綱となる臼杵とともに繰り上がり出走。こちらも特別の経験すらなく、ここでは家賃が高いが、今後への糧に。テンの遅さが課題でも、馬格あって障害も巧者の部類。650も特に気にならず、自己のペースで進めれば一腰は可能。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260510/10/banei-koyanogo/c3/34/j/o1445357515780643587.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="544" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260510/10/banei-koyanogo/c3/34/j/o1445357515780643587.jpg" width="220"></a></p>
2026.05.09
第2回開催(4/25~5/4)回顧 すずらん賞はラポピージュニア/ハゴロモゴールドが一番勝ち
<p>開催前日の4月24日に第2回能力検査を実施。出走取消を除く2歳馬140頭が受検し、77頭が合格、合格率は55%と、第1回(139頭中、合格33頭、合格率約24%)を大きく上回る結果となった。<br>合格率の違いは、一開催使った後かつ週半ばまでの雨で水分が入った馬場と、二週間とはいえ調教が進んだぶんが大きいだろうが、第1競走<b style="font-weight:bold;">ホクセイワッショイ</b>(牡、坂本)、第3競走<b style="font-weight:bold;">キタサカエヒトミ</b>(牝、今井)、第9競走<b style="font-weight:bold;">ワールドジパング</b>(牡、小林)、第14競走<b style="font-weight:bold;">モンスターオウキ</b>(牡、金田)および<b style="font-weight:bold;">インテグラル</b>(牡、坂本)、第16競走<b style="font-weight:bold;">ヤマカツサクラ</b>(牝、金田)の動きの良さが特に目立った。<br><br>25日のミズバショウ特別(B2-1)は、<b style="font-weight:bold;">シルバーアロイ</b>(牡9、服部)が中団から第二障害を一腰でまとめると、良い脚を長く使って抜け出し。再昇級初戦でここまで動けるとは驚いたが、先に下ろす組がジリ脚タイプで、少し終いのかかる展開になったのも好都合だったか。それにしてもデキの良さが光る。<br>2着<b style="font-weight:bold;">カイセドクター</b>(牡9、坂本)は一度使った後でも馬体が戻らず細く映り、まだ完調手前だろうが、実力馬らしい安定した内容。現級では力上位で、極端に速くならない限りは常に勝ち負け。<br>6着<b style="font-weight:bold;">コウシュハテンセイ</b>(牡6、藤本)は障害で一度止まったぶんだが、終いよく伸び、そう大きくない着差。道中でタメたほうが良いだけに、もう少し流れが落ち着いた際には巻き返し可能。<br><br>26日の10R(B1-2混合)は、第二障害で前に出た<b style="font-weight:bold;">アアモンドキーマン</b>(セン9、村上)が押し切り快勝。障害は巧みでも二腰を要す場面が少なくないが、先に付けながらも慌てずワンテンポ置き、スパッと切った今井千尋の感覚と技術はやはり素晴らしい。初の手綱で結果を出せるのは、10キロ減量だけが要因では、もちろんない。<br><br>27日の10R(B2-3)は、障害下りから速い脚で抜け出た<b style="font-weight:bold;">ヤマノキング</b>(牡5、久田)が末までしっかり歩き快勝。昨季前半は7月に特別勝ちを収めるなど急上昇を示し充実、その後はクラスが上がったぶんと増量もあって一旦停滞したが、年度が変わり再出発。開催二度使いの後節は2着にとどまったが、好センスで今季はさらなる成長を期待したい。<br><br>メインの第28回すずらん賞(4歳)は、菊花賞馬<b style="font-weight:bold;">ラポピージュニア</b>(牡4、鈴木)が終いの追い比べを制した。レベルの高い4歳世代だが、正攻法で勝ち切った内容が良いし、もとより晩成型の評価、今季はさらなる地力強化が見込めよう。6月28日の4歳一冠目=柏林賞へ向けては、できれば昇級したくないが、どう進めるか。<br>2着<b style="font-weight:bold;">ウンカイダイマオー</b>(牡4、松田)は持ち前の登坂力を活かして一旦先頭、最後は勝ち馬に劣ったとはいえ、10キロ積んでの1秒差なら評価は下がらない。末までしっかり歩き昨季から充実、実が入ってきた印象で、今季の世代重賞はずっと争覇圏。<br>3着<b style="font-weight:bold;">ブラックウンカイ</b>(牡4、松井)は積極的に出て障害トップ抜け、上位2頭に交わされた後も我慢しての小差。まだ世代トップ級とは地力の差があるが、軽荷の時期とはいえ前付けでも一応の結果を出せたのが地力強化の証し。これから本格化だが、今季が一つの勝負との意識も陣営にはあろう。<br>4着<b style="font-weight:bold;">ホクセイテンリュウ</b>(牡4、今井)は前めで障害を下ろし、残り20mで詰まったものの、リスタートは早かった。スピードと登坂力は上位でも、終いの踏ん張りが引き続きの課題だが、バタバタになった前走より上向き。<br>ダービー馬<b style="font-weight:bold;">キョウエイエース</b>(牡4、村上)は障害で止まり8着に終わったが、ハンデが厳しかったし、まだまだ仕上がり途上の印象。オープン格付ゆえに今季は重賞に照準を絞った使い方となり、柏林賞に間に合えば良い。<br>9着<b style="font-weight:bold;">スーパーシン</b>(牡4、長部)はタメて運び、障害下りからの速い脚で一旦は上位に肉薄したものの、残り10m手前で脚が止まりアラアラ。たしかに自身積んではいたが、正攻法から歩き切った上位3頭と、差す形で止まった本馬。依然として我慢が利かないとの印象は強い。<br><br>5月2日の春雨特別(オープン・A1混合)は、<b style="font-weight:bold;">ダイヤカツヒメ</b>(牝7、久田)が障害トップ付けからトップ抜け、末まで脚色衰えずの押し切り。前日夜から当日朝までの雨で水分が入った馬場が自身に向いたとはいえ、スピードも登坂力も速い脚も我慢強さも示し、オープン二番手グループを完封する会心譜。もともと春先は動くが、次開催5月10日のカーネーションカップへ向け弾みがついた。<br>2着<b style="font-weight:bold;">マルホンリョウユウ</b>(牡6、金田)は障害で一旦止まったが二腰目は早く、終いもしっかりとした脚取り。苦しんだ昨季の経験が活きてくる今季は、昨季以上の結果を望めるか。<br>3着<b style="font-weight:bold;">クリスタルゴースト</b>(牡6、長部)も障害一腰とはいかなかったが、すぐに返事をできた点が好感。良いリズムを保っていきたい。<br>6着<b style="font-weight:bold;">オーシャンウイナー</b>(牡8、中島)は障害で苦戦。相手関係からすると物足りないが、少し速かった面も。本来は障害が悪い馬ではないので、綺麗に切る形を作れれば上への再挑戦も見えてくる。<br><br>3日の10R(B2-1)は、<b style="font-weight:bold;">サカノテンリュウ</b>(牡7、村上)が障害を3番手で下りれば勝負あり、力強い末脚で抜け、年度をまたいで4連勝。母スマイルダンスは競走馬時代に14連勝したことがある馬だが、そこまではともかく、デキ良く末脚を活かす形を作れている。<br><br>3日のメイン、昨季リーディング上位騎手10名の手綱で争われたスーパージョッキー賞(Bクラス希望選抜)は、長澤幸太<b style="font-weight:bold;">ウチュウジン</b>(牡8、大河原)が下りてからよく歩き抜け出し。“ツラ相撲” の面もある馬だが、近走はスムーズに後半につなげ、持ち前の末脚を発揮できている。好調期。<br>2着<b style="font-weight:bold;">コブダイヤ</b>(牡6、大橋)は障害で一旦止まったとはいえ、障害巧者らしく二腰目がしっかり入りトップ抜け。以前に比べると末の粘りも格段に強化、降級を切っ掛けに再浮上が期待できそう。<br>3着<b style="font-weight:bold;">マルホントーマス</b>(セン5、金田)は突き抜けるかの勢いで伸びてきながらも最後は脚色が一緒に。ただ、そこから我慢して歩き切れるのが良さで、もう少し積んだほうが良いくらい。今季も成長注目。<br>4着<b style="font-weight:bold;">レイリーキング</b>(セン5、今井)は積極的に出て障害一腰。相手強化で楽ではない今季だが、この形で勝負できていれば地力強化が見込める。<br>5着<b style="font-weight:bold;">クロコトブキ</b>(牡5、谷)は普段以上にテンに置かれて流れに乗れず。課題のズブさが強く出たが、次走改めて。<br>7着<b style="font-weight:bold;">ヤマトタイコー</b>(セン9、久田)は前走も今回も道中の動きは素軽く、デキ上向きたしか。実績上位でも速い脚に欠けるが、時計を要す場面なら。<br><br>4日から2歳新馬戦が始まり、一番勝ちを決めたのは<b style="font-weight:bold;">ハゴロモゴールド</b>(牡2、西)。意外と人気になっていなかったが、能検では時計以上に動きが目立っていた一頭で、障害下りからの良い脚が最後まで続いた。<br>2着<b style="font-weight:bold;">ニシオギオリジン</b>(牡2、松田)、3着<b style="font-weight:bold;">エイコウキング</b>(牡2、槻舘)も能検で見せていた素質を競馬にいっても示した。次開催は新馬戦が7レース組まれる予定。<br><br>4日の菖蒲特別(A2-1混合)は、前々から障害をすんなり越えた<b style="font-weight:bold;">トワイチロ</b>(セン7、金山)が終い一頭抜ける完勝。軽馬場も向いたが、文句なしの勝ちっぷりで能力の高さを改めて示した。昨季は賞金加増分のハンデが課せられる中でオープンに昇級したために難しい面もあったが、二番手グループなら互角以上に戦えるはずで、今季も注目。<br>2着<b style="font-weight:bold;">ジェイホースワン</b>(牡7、坂本)は道中で押し上げ障害一腰、末までしっかり伸び切った。相手強化、決して得手とは言えない速い馬場でこれだけ動けるのだから、完全に本格化したと見て良いし、まだ上も望めそう。<br>3着<b style="font-weight:bold;">マルホンリョウダイ</b>(牡8、金田)はタメを利かせて障害一腰、下りてからは良い伸び脚。軽馬場も向いたが、相手強化にも対応し、今季は春先からデキ良く映る。<br><br><br>ばんえいは大まかに言うと、冬場のほうが馬券が売れる傾向にあるのですが、今季は開幕から売上が安定しているように見受けられます。<br>一年前のこの時期は馬インフルエンザのために開催がなかったわけですが、やっぱり面白いよね、なんて思いながら書いております<span style="font-size:0.83em;">(もう土曜だけど(^^;)</span>。<br>さて、次開催は5月10日(日)に<u style="text-decoration:underline;">第19回カーネーションカップ(BG3)</u>が行われます。春の女王決定戦、実績馬が力を示すか、格下馬がハンデを活かすか、の構図ですが、母の日の熱戦にご期待ください。<br>後節は新馬戦がドドンと組まれ、そちらももちろん注目です。<br>それでは次開催もお楽しみに<img alt="ラブラブ" draggable="false" height="16" src="https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/035.gif" width="16"></p>
2026.05.07
服部義幸調教師、史上初の通算3000勝達成!
<p><b style="font-weight:bold;">服部義幸</b>調教師(79歳)は、5月2日の第5競走をスターノチカラで勝利し、ばんえい競馬史上初の通算3000勝を達成しました。<br>1985年4月に厩舎を開業し、開業42年目、27845戦目で、大きな節目に到達。重賞競走では、2014年度(15年3月)の農林水産大臣賞典ばんえい記念など通算37勝を挙げています。<br><br>釧路管内弟子屈町の出身で、会社員を経て競馬場に入ったのは27歳の時と言います。厩務員から騎手となりましたが、9年間の騎手時代の具体的な戦績は調べ切れないものの大成はしなかったようです。<br>わりと早くに調教師に転身した後も、やはり数年は苦労したそうですが、軌道に乗ってからは勝ち星を積み重ね、七度もリーディングを獲得、現在は一つ勝つごとに最多勝利記録を更新しています。<br><br>重賞勝ちはホクショウムゲンで制した2016年度(17年3月)のイレネー記念から遠ざかっており、近年はどちらかというと中級条件以下で勝ち星を稼ぐスタイルとなっていますが、毎年2歳が多く入りますし、またどこかで表彰台に上がるシーンを見たいという正直な気持ちもあります。<br>騎手起用ではご存じのように所属の長澤騎手が主戦で、ここぞという場面では鈴木恵介を配すのが一つのパターンとはいえ、いかにもミエミエで売れ過ぎてしまうこともあり、千尋さんの時が一番買いやすいか、とも思うのですが、馬券的な扱いにはいつも悩まされる厩舎です(^^;<br><br>調教師としての実績が素晴らしいのはもちろんですが、強調しなければならないのは、長年にわたり、ばんえい全体の発展を考え、実際に行動に移していること。<br>2002年4月に調騎会会長に就くと、外部へのPRを重視し、馬車を曳くばん馬とともに保育園や福祉施設への訪問を始めました。それはいまも続いています。<br>最近もハクウンリューと邦哉先生が本州へ行ったり、ご自身がフクスケを連れて<a href="https://ameblo.jp/banei-koyanogo/entry-12900552004.html" rel="noopener noreferrer" target="_blank">ハロンズ岩見沢</a>のリニューアルオープンイベントに参加したりしていますが、こういった流れを作ったのも服部先生が中心になってのもの、との認識でおります。<br>帯広競馬場のコースそばの、馬を間近で見られる『エキサイティングゾーン』<span style="font-size:0.83em;">(かつての岩見沢にもあった)</span>も、「平地競馬は目で見る、ばんえいは身体で見る」と服部先生が発案したものと聞いています。<br><br>ばんえい存廃論議に揺れた2006年、調騎会会長として存続に向け奔走したことは各所で語り尽くされていると思いますので、ここでは割愛しますが、帯広単独開催となってからは、かつてのパドックを『ふれあい動物園』へと改装し、園長先生として、小さなお子さまたちに日々笑顔で接しています。<br>オープンから20年近く経ちましたが、重種と軽種とポニーがいて、触ることもニンジンをあげることもできる競馬場、いまでも他にありますか。<br><br>もう8年か9年か前になるのですが、ふれあいにいた服部先生と一緒に写真を撮ってもらおうと思ったことがありまして。<br>私にしてみれば、園長先生ではなく大調教師ですので、意を決して声をかけました。<br><br>「写真よろしいでしょうか?」<br>「ハイ、いいですよ」<br><br>あっさり承諾いただいたものの、緊張していたために私の言葉が足りなかったか。<br>私と同行者の記念写真のシャッターを頼まれたと勘違いされたような服部先生の動き。<br><br>「あ、いや、先生、私と、一緒に、お願いします」<br><br>慌ててしどろもどろに言い直しました(^^;<br>少し苦笑いの後、「俺はただの人だよ」と言いながら、快く応じてくださいましたけどね。<br>その様子を見ていた職員さんから「サインはいいの?」とのお言葉もあり、私が手に持っていた『ポムレ』<span style="font-size:0.83em;">(無料の広報誌)</span>にサラサラとサインも書いてくださいました。<br><br>それ以降も何度もふれあいで顔を合わせていても、私のことをあまり記憶していないような気はするのですが(笑)、なんとなく顔を見たことがあるヤツ、くらいには認識されているのかどうか。<br>ま、次に会った時には声をかけますよ。<br><br>「先生、3000勝おめでとうございます」<br><br>「あー、どうもどうも」<br><br>なんて笑顔で返してくれるかな。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260507/02/banei-koyanogo/0f/9a/j/o2618349015779453723.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="400" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260507/02/banei-koyanogo/0f/9a/j/o2618349015779453723.jpg" width="300"></a></p>
2026.05.05
松井浩文調教師、最速で通算2000勝達成!
<p><b style="font-weight:bold;">松井浩文</b>調教師(60歳)は、4月21日の第12競走をコウシュハメジャーで勝利し、史上3人目の通算2000勝を達成しました。<br>2005年4月に厩舎を開業し、開業22年目、14709戦目での2000勝到達。久田守調教師の、開業25年目、14746戦目を上回る最速記録ともなりました。<br>重賞競走では、農林水産大臣賞典ばんえい記念7勝など通算81勝を挙げています。<br><br><span style="font-size:0.83em;">少し前のことですが、単体の記事で書きたかったために遅くなりました(^^;</span><br>公式発表にもマスコミの報道にも「最速」の文字がないのは、いかがなものか、とも思うのですが、先の二人は服部先生と久田先生と誰しもが浮かぶほどの大きな数字。昨季に3勝を加えた重賞勝利数は、歴代最多を更新し続けています。<br>父の松井浩(まつい・こう)元調教師<span style="font-size:0.83em;">(5月3日に行われたセレモニーにも見えられていましたね)</span>の跡を継ぐ形で調教師となり、開業2年目の2007年3月にトモエパワーで初制覇を果たしたばんえい記念の勝利数も歴代トップを誇っています。<br>2020年度には136勝でリーディングトレーナーの座を獲得、その一度しかないのが意外とも感じますが<span style="font-size:0.83em;">(「しか」と言うのは違うけど)</span>、これまでの通算勝率は(ばんえいにおいては)驚異の約13.6%。歴史に名を刻む名伯楽です。<br><br>1989年4月から2004年12月まで騎手を務め、通算10615戦1104勝を挙げましたが、3歳三冠馬ウンカイの手綱を取っていたことで知られています。<br>ウンカイが快挙を達成した1997年となると、私は馬券を買える年齢に達していませんでしたが、スポーツ新聞の中でウンカイの名を見た記憶はおぼろげながらあります。その後に旭川と岩見沢で松井浩文騎手を見たこともあります。<br>ウンカイを管理していたのは前述の浩先生ですが、私が後年ばんえいに傾倒し、多くの種雄馬の競走馬時代の所属厩舎を検索するようになっても(血統より厩舎が気になるタイプ)、“松井のウンカイ” の記憶は頭のどこかに残っており、同馬に関しては調べる必要がありませんでした。<br>ウンカイ産駒であるコウシュハウンカイ<span style="font-size:0.83em;">(競走馬時代の途中から松井浩文厩舎)</span>を父に持つ、キングウンカイとレッドウンカイ<span style="font-size:0.83em;">(言うまでもなくどちらも―)</span>が昨季に重賞を制しましたが、まさに “直系” との思いで見つめていました。<br><br>これほどの成績を残している厩舎ですから、当然ながら馬券的にも重要視しなければなりません。<br>ただ、騎手起用に関しては、近年は西謙・西将が一応の主戦格ながらも、昨季からは渡来への依頼が増えている印象もあるなど<span style="font-size:0.83em;">(数字は何も見ずに本当に印象だけで書いているので悪しからず)</span>多岐にわたり、明確な勝負騎手(槻舘+鈴木恵的な)はいないとは思っております。<br>それより特徴的なのは、続戦傾向が強いと言うのか、この馬にはこの騎手、と決めると、そう動かさない点でしょうか。もちろん騎手のお手馬がバッティングした際にはその限りではありませんが、変えて戻して…が、かなり少ない厩舎ではあります。<br>そもそも、短期免許の外国人を乗せておけば良いと考えるような競馬ではないので、ばんえいはオープン馬ともなると手替わりはそう多くありせんが、下級条件でもその傾向が見られるのが松井厩舎です。<br><br>また、私の持ちネタ(?)の一つでもあるのですが、岩見沢記念での圧倒的な好成績も知られていることでしょう。<br>2007年から六連覇、2019年から四連覇と、これまで通算10勝、昨季まで七年連続連対中。父の浩先生も2勝を挙げています。『松井沢記念』と呼ぶファンも一部にいる(私だけかも(^^;)ほどです。<br><br>ちょっと迫力のある風貌をされていますが、本当に真摯にばんえいと向き合っていて、また馬への感謝を抱いているのだとわかる場面も、時折り見られます。</p><p> </p><div class="ogpCard_root"><article class="ogpCard_wrap" contenteditable="false" style="display:inline-block;max-width:100%"><a class="ogpCard_link" data-ogp-card-log="" href="https://www.youtube.com/watch?v=EshUsCg92oE" rel="noopener noreferrer" style="display:flex;justify-content:space-between;overflow:hidden;box-sizing:border-box;width:620px;max-width:100%;height:120px;border:1px solid #e2e2e2;border-radius:4px;background-color:#fff;text-decoration:none" target="_blank"><span class="ogpCard_content" style="display:flex;flex-direction:column;overflow:hidden;width:100%;padding:16px"><span class="ogpCard_title" style="-webkit-box-orient:vertical;display:-webkit-box;-webkit-line-clamp:2;max-height:48px;line-height:1.4;font-size:16px;color:#333;text-align:left;font-weight:bold;overflow:hidden">- YouTube</span><span class="ogpCard_description" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;line-height:1.6;margin-top:4px;color:#757575;text-align:left;font-size:12px">YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。</span><span class="ogpCard_url" style="display:flex;align-items:center;margin-top:auto"><span class="ogpCard_iconWrap" style="position:relative;width:20px;height:20px;flex-shrink:0"><img alt="リンク" class="ogpCard_icon" height="20" loading="lazy" src="https://c.stat100.ameba.jp/ameblo/symbols/v3.20.0/svg/gray/editor_link.svg" style="position:absolute;top:0;bottom:0;right:0;left:0;height:100%;max-height:100%" width="20"></span><span class="ogpCard_urlText" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;color:#757575;font-size:12px;text-align:left">www.youtube.com</span></span></span></a></article></div><p> </p><p>こういったところもファンから好かれる一因なのかもしれませんが、調教師としては、まだまだお若いとも言える年齢で、さらなる活躍を期待します。「名門」との表現が最も似合う厩舎なのでは、とも思います。</p><p><br>松井先生の感極まった表情がまた見られる日を心待ちにしております。</p>
2026.05.01
メムロボブサップ、最後の春を制し重賞28勝目! 〈第20回ばんえい十勝オッズパーク杯(BG2)〉
<p>4月26日(日)に行われた今季最初の重賞、第20回ばんえい十勝オッズパーク杯(BG2)は、先団の一角で進めた<b style="font-weight:bold;">メムロボブサップ</b>(牡10、坂本)が第二障害を下りてからすぐ先頭に立つとそのまま押し切り。当レース2勝目、重賞通算28勝目を挙げました。<br>阿部武臣騎手は当レース4勝目で重賞通算51勝目。坂本東一調教師は当レース3勝目で重賞通算43勝目。<br>馬場水分1.1%で勝ち時計は1分48秒5。下りてからよく伸びたスターイチバン(牡4、坂本)が2着に続いて坂本どんぶり、クリスタルコルド(牡7、西)が障害トップ抜けからしぶとく粘っての3着。<br><br>ラストシーズンでまずは一つタイトルを重ねたメムロボブサップ。競馬の結果はもとより、単勝支持率75.9%、元返しの配当さえも予想どおりだったと言えるかもしれません。<br>スッと好位を取り、障害をスパッと切り、終いも速い脚が最後まで続き、もう多くを語る必要がない、いつもながらの安定した取り口。武臣さんの「初戦は内容的には悪いところがあった」は、第一障害までの入りを指しているのではないかと思いますが、今回はまったく隙なし。<br>障害を下りてから、六歳年下の僚馬<span style="font-size:0.7em;">と32歳年下の息子</span>が驚異的に追いすがってきましたが、地の果てまで行っても詰まらぬソリ一つの差でした。<br><br>今季この後は、どういった使い方をするのかわかりませんが、定年となる10歳シーズンを迎えても、衰え云々を論じる必要はまったくないと考えます。<br>このレベルのばん馬の力が落ちるのは、年齢的なものではなく、何かあった時、です。外から見ている限りでは、との注釈は添えなければなりませんが、たとえば脚元の不安等の大きなトラブルなく、ここまで歩んできた王者、最後まで力を示し続けるシーズンとなるはずです。<br><br>スターイチバンは人気にもなっていましたが、個人馬券的には完全にノーマーク。いや、これまで書いているように、かなり高く評価しているつもりですが、ここで4歳はなかなか買えんて(-_-;)<br>それが私の頭の固いところ、と自覚していますが、20回目を迎えたこの重賞に4歳馬が出ること自体が四例目。本馬も月曜の世代特別すずらん賞を選べた中でこちらへ使い、あくまで経験重視かとも思っていたのですが、前について行って障害すんなり、終いも伸び、開幕戦以上の好内容。<br>まだ荷物の軽い時期で、仕上がり面でも古馬を上回っていたゆえとは思いますが、それにしても驚愕の内容で、坂本先生から「ボブの跡継ぎ」との言葉が出たのも納得です。今季の4歳重賞はもちろんのこと、さらに先への期待も膨らみます。<br><br>クリスタルコルドは道中で刻み少なく前に出て、障害トップ付けからトップ抜け。そこから切れ負けしたものの、非常に良い内容でした。<br>開幕戦7着も決して悪くありませんでしたが、ここまで素軽く動けるのだからデキが良く、3月に1000キロを使ったダメージもないようです。<br>特別で無理に動かすイメージはないのですが、シンプルに一年前より強くなっていると思いますし、6月の北斗賞、さらには三連覇が懸かる旭川記念へ向けて視界良好と言って良いでしょう。<br><br>ツガルノヒロイモノ(4着)は積極的に運んだものの障害で一旦ストップ。タメれば切れる脚を使える馬で、2月のチャンピオンカップ<span style="font-size:0.83em;">(3着)</span>のように終い勝負に構えたほうが上の着順を得られる確率は上がりますが、ここは勝ちにいったということでしょう。ボブサップ以外とは力差が小さく、特別での巻き返しから次の機会をうかがいます。<br>コウテイ(5着)はコルドとほぼ同時に仕掛けて障害一腰、下りてからのジリっぽさが目立つ結果とはなりましたが、障害巧者ぶりは示しましたし、荷が増して条件好転する今後へ向けて順調にいければ良いでしょう。<br>コマサンエース(6着)は第一障害までで後手に回りながらも、道中で押し上げて障害もまとめました。終いも止まったわけではなく良化たしか、さらなる上積みが見込めそうです。<br>キングフェスタ(7着)は先団を見る形で進めましたが、障害でヒザをつきアウト。特別と重賞では信頼度に大きな差がありますが、もう一段階上を望みたいシーズンです。<br>タカラキングダム(10着)はテンに遅いのはいつものこと、そこから押し上げる形は作れたものの、障害で大苦戦。もともと春先は障害が良くない馬なので、いわゆる “重病み” に該当するかはなんとも言えないのですが、次からは障害重点、北斗賞までに修正できるでしょうか。<br><br><br>まずは絶対王者が力を示す結果となりましたが、点ではなく線で見るべき古馬戦線。やがては、ばんえいならではのハンデも生じてきます。<br>6月の北斗賞、7月の旭川記念、そして8月のグランプリまでが一つのフェーズと考えますが、看板馬がどのような激戦を見せてくれるのか。<br>やはり古馬重賞こそが、ばんえいの華。それを改めて示す一年となるでしょう。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260501/01/banei-koyanogo/45/d2/j/o2377159315777124520.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="281" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260501/01/banei-koyanogo/45/d2/j/o2377159315777124520.jpg" width="420"></a></p>
2026.04.26
[4/26 第20回ばんえい十勝オッズパーク杯(BG2)] 今年は桜とともに 20度目の春
<p> 2006年、四市開催体制が崩壊し、岩見沢と帯広への二市集約案も実現に至らず、廃止の危機に直面したばんえい競馬。その中で支援を表明したのが、前年より岩手県競馬組合との業務提携<span style="font-size:0.83em;">(馬券のネット販売、中継配信等)</span>を始めていたソフトバンク・プレイヤーズ株式会社だった。帯広市とも業務提携を結び、ばんえい競馬事業の受託会社として『オッズパーク・ばんえい・マネジメント株式会社』を設立、2011年度まで運営業務を請け負った。新生『ばんえい十勝』の象徴として2007年4月に創設された重賞競走が、今年で20回目を迎える。<br> 昨年は馬インフルエンザの影響で日程が繰り下げられたが、前年度収得賞金順選抜による年度最初の重賞。大臣賞馬が当然の核となる争いだが、ひと叩きされ変わり身を示す組がいるかもポイントに。前走は馬体重計測不能だった馬が大半だが、ここもまずは気配注目。一開催使い、中間には雨もあり締まった馬場、開幕戦より40キロ増量でも今回のほうが時計が出る可能性も。春を制すのは。<br><span style="font-size:0.83em;">(別定:オープン=720キロ、A1=710。4歳10キロ減)</span><br><br>大臣賞馬<b style="font-weight:bold;">メムロボブサップ</b>の昨季は、レースを選びながら使われて7戦7勝。今季もグランプリと帯広記念を大目標に据え、ハンデを考慮しつつの使い方となるだろうが、開幕戦から始動すると力どおりの完勝。ノーハンデの720なら何も不安要素はなく、初戦ゆえに少し慎重に構えた前走よりも展開を作りに出れば、なお紛れない。重賞28勝目へ。<br><br>今季初戦を2着の<b style="font-weight:bold;">キングフェスタ</b>。昨季は岩見沢記念で古馬重賞初制覇を遂げたものの、流れが厳しくなった際の甘さも見えたが、しっかり立て直し、持ち前の切れ味が活きる軽荷で結果を出した。増量でも720なら気にならないが、速い流れを詰めて行くのは好まず、ここも後半勝負か。切れ一番で、障害まとめれば再度の上位も可能。<br><br>ばんえい記念2着の<b style="font-weight:bold;">クリスタルコルド</b>は、前走は7着にとどまったとはいえ、もとより叩き良化型の傾向がはっきり。下見気配は決して悪くなかったし、無理せず自己のリズム重視の中で障害はまとめ、初戦としてはまずまずの内容。過去二季は6月の北斗賞あたりからが好調期でまだ途上、ここは少し速い恐れもあるが、前進は見込めて。<br><br>昨年の覇者<b style="font-weight:bold;">コマサンエース</b>は、昨秋に一頓挫あり、立て直しを図っている段階だが、前走は第一障害でヒザをついたものの動き自体は悪くなく、一度使っての上積みが見込める場面。前走の馬体重は不明だが、1020程度に戻っていればなお良い。昨季は重賞2勝と充実、登坂力上位で、今度は前付けの形も可能。ここでの巻き返し十分。<br><br><b style="font-weight:bold;">コウテイ</b>の前走は下りてから切れ負けしたとはいえ、持ち前の登坂力を発揮して障害一腰、しぶとく流れ込んでの4着。ばんえい記念で二年連続3着と高重量戦への適性を示す一方で勝ち味の遅さはあるが、地力では引けを取らない。荷物の軽い時期でメムロもいるだけに前半が楽ではないが、ここも崩れず、終いがかかる展開で浮上。<br><br><b style="font-weight:bold;">タカラキングダム</b>は今季も障害の課題を抱えつつで初戦も止まったが、カカリは悪くなかったし、道中の動き素軽く、仕上がり及第点。昨季終盤ではメムロ他を相手に積んだ際の厳しさも味わったが、5歳で重賞を2勝と、やはり並みの馬ではない。ここも障害がカギとはなるが、上積みが見込めるし、末脚強力で一発の可能性は秘め。<br><br><b style="font-weight:bold;">ツガルノヒロイモノ</b>の前走は障害で手間取ったが、二戦目のほうが良くなるのが過去の傾向。十分に経験を積み特別では最上位級、悲願の初重賞へ挑む今季は、720で出られるここがまず勝負。金曜には引き続き手綱を取る鈴木恵とともに本走路に入れ意欲的、馬場も開幕初日より自身に合う。タメて切れ味を活かす手も一考だが上位圏内。<br><br>ばんえい記念4着で大きな賞金を得た<b style="font-weight:bold;">ネオキングダム</b>がここに編成。最外枠だった前走よりは行き脚がつくだろうが、テンに速くなく、相手が揃った今回は道中で流れに乗り難い。障害巧者で一腰は可能だが、終いも歩けるとはいえジリっぽく、他馬が緩んだ際の入着あれば上々。<br><br>昨季10勝を挙げた<b style="font-weight:bold;">トワイチロ</b>が、2023年7月の柏林賞以来となる重賞挑戦。世代重賞で2着が三度あり、710なら荷物も問題ないが、さすがに一線級相手の重賞に入ると経験でも地力でも見劣る。快進撃の勢いままに、さらに上を目指す今季、この相手でどこまでやれるか力試し。<br><br>4歳<b style="font-weight:bold;">スターイチバン</b>の今開催は月曜の世代特別も選べたが、こちらへ勇躍挑戦。前走は障害重点に構えたものとはいえ一腰、下りから良い脚を見せての3着と、一線級相手に好内容を示し、ハイレベル世代の中でもトップ級と改めてアピール。ここも無理はしないが、先へ向けての期待が広がる内容を見せてくれよう。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260426/09/banei-koyanogo/b7/d1/j/o1398367215775357875.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="578" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260426/09/banei-koyanogo/b7/d1/j/o1398367215775357875.jpg" width="220"></a></p>
2026.04.24
第1回開催(4/17~4/21)回顧 馬体重計測不能/世代レベルの高さを示した4歳
<p>今年度初日の4月17日に、帯広競馬場の馬衡機(馬体重計測機)が故障し、出走馬の馬体重が終日計測不能となった。<br>そもそも馬体重を発表するのは平地競馬を含めて日本<span style="font-size:0.83em;">(と香港?)</span>くらいと認識しているし、その増減がどこまで競走能力に影響するのかは、なんとも言えない。<br>ただ、馬体重チェックをルーティンの中に組み込んでいるファンも多いだろうし、一般論で言えば大きな増減が生じやすい第1回開催。実際の馬券結果はさておき、馬券を買う側の楽しみ方の一つが削られた状態で番組を提供せざるを得なかったのは、やはり好ましくない。<br>それでも思いのほか早く復旧し、翌日以降は通常どおりに運用、影響を最小限にとどめたとも言える。ちなみに、翌日以降の今開催中で最も大きい増減は、プラスが40キロで、マイナスが55キロだった。<br><br>17日の12R(B1-2)は、道中で刻まず先手を取った<b style="font-weight:bold;">クロコトブキ</b>(牡5、谷)が、第二障害を下りてから一旦は後続に並びかけられながらも、もう一度突き放して快勝。道中で時折りズブさを見せることもあるが、谷厩舎に転厩してきた2歳11月から手綱を取り続ける今井千尋が手の内に入れており、刻まず先に付けて障害下でじっくり待つスタイル。障害で崩れることが少ないし、下りてからはジリでも力強く歩く。流れも終いも速くなり過ぎるのは好まないが、相手強化の5歳シーズンでもさらに成長を示せそうで、今季注目の一頭。<br><br>18日の8R(B3-7)は、<b style="font-weight:bold;">カワノブレーザー</b>(牡4、金山)が障害トップ付けから楽々と押し切り圧勝。年明け2月から3月にかけて3クラスをまたいで4連勝した成長株、今後は相手強化と流れが厳しくなった際への対応が求められるが、スピードと登坂力が光る。<br><br>18日のメイン、ぶた丼きくちや7周年記念(A2-1)は、一頭飛ばす展開の中、離れた番手から障害を一腰で越えた<b style="font-weight:bold;">ショータイム</b>(牡5、大河原)がよく伸びて抜け出し。柏林賞2着など成長を示した昨季は、夏以降はややデキ落ちの印象もあったが、年明けから再浮上。これでA1へ昇級、相手はかなり強くなるが、追っての味を活かせれば。<br>2着<b style="font-weight:bold;">エムタカラ</b>(牡6、金田)は例によってテンに置かれたが、道中で押し上げると障害もまとめ、下りてからは力強い脚取り。展開に注文はつくが、歩き比べになれば上位の存在。<br>3着<b style="font-weight:bold;">ジェイヒーロー</b>(牡6、金山)は前半約51秒で単騎先行。末は苦しくなったが、行っても上がる登坂力を活かし、速い流れで引っ張る自分の形。この競馬でチャンスつかめる。<br><br>19日の6R(C1-3)は、<b style="font-weight:bold;">キョウエイジェット</b>(牡3、村上)が終い抜け出し圧勝。まだ遊び遊びでも、残り30mから一気に伸びた。現状では末を伸ばす競馬が合っているようにも映るが、素質十分。<br>2着<b style="font-weight:bold;">インカン</b>(牡3、谷)もタメを利かせて、障害下りから目立つ伸び脚。ともにイレネー記念上位馬を追う立場だが、今季どこまで迫れるか注目。<br><br>19日の8R(B4-7)で4着だった<b style="font-weight:bold;">イナノミツヒメ</b>(牝8、小北)は、牡馬と同じ600キロでの出走。2024年度に『2歳以上7歳以下の牝馬は20キロ減量する』(つまり8歳以上牝馬は減量なし)と定められた以降では初めての例となった。ちなみに同様の規定は以前にも存在していた時期があり、実際に適用された例もあるのだが、ここで具体的な年度を明示できるまでには調べ切れず<span style="font-size:0.83em;">(10歳定年制の運用および撤廃と時期が重なるような気はするが確証に至らず)</span>筆者の宿題。<br><br>19日の青葉特別(A1-1混合)は、障害を先頭で抜けた<b style="font-weight:bold;">スーパーシン</b>(牡4、長部)が古馬を完封。今回も残り約10mの地点で一旦詰まった甘さが重賞では瑕疵となる場面はこれまで何度も見られるが、実力古馬が障害でモタつく中でも登坂力が光り、10秒以上の差をつけたのだから、やはり能力は相当に高い。6月28日の4歳一冠目=柏林賞へ向け、末まで歩き切る内容をどこかで示しておきたい。<br>2着<b style="font-weight:bold;">ネオキングダム</b>(牡8、坂本)は最外枠もあってか普段以上にテンで遅れたが、叩いて中団まで押し上げると、障害の腰の入り良く、下りてからも末まで伸び、ばんえい記念を使った後の年度初戦でこれだけ動ければ上々。<br>3着<b style="font-weight:bold;">カフカ</b>(牝5、金田)は、折り合い面を考慮して三走前のポプラ賞からハミを変えたとも伝わるが<span style="font-size:0.83em;">(両枝ハミと見えるも詳細わからず)</span>、その効果なのか、以降は本馬としては抑えが利いており、ここも行きたがりながらも道中で刻めたし、障害手前で脚を止めての一腰から終いもよく歩いた。<br>5着<b style="font-weight:bold;">マルホンリョウユウ</b>(牡6、金田)は障害で一旦止まったが、二腰目の入りは悪くなく、終いもまずまず。昨季は大いに苦しんだが、経験を積み、最終戦では結果も出した。上に挑む資格を得たい今季。<br>7着<b style="font-weight:bold;">ヤマカツエース</b>(牡7、金田)は勝ち馬に後れを取ったとはいえ自身も障害一腰。終いかったるくなったが、一度使っての上積みが見込めそうで、2番手グループならいつでも上位圏内。<br>9着<b style="font-weight:bold;">トワイチロ</b>(セン7、金山)は前付けするも障害で苦戦したが、一昨季末から昨季の年明けにかけて破竹の11連勝、ここまで来ても十分に戦えるはずで、馬場も一開催使った後のほうが動きやすくなるだろう。<br>10着<b style="font-weight:bold;">リュウセイウンカイ</b>(牡5、松井)は障害手前から反応が良くなかったが、まずは大事に運ぶ意識もあったか。昨季は天馬賞を制すまでに急上昇を示したが、今季は上に入っての経験重視、使いつつ態勢を整えて。<br><br>19日の12R(A2-2)は、障害を番手で下った<b style="font-weight:bold;">ジェイホースワン</b>(牡7、坂本)が綺麗に抜けて快勝。テンはそう速くないが、初戦から素軽く動き、年明けからの好調ぶりをここでも示した。これで年度をまたいで4連勝、追って味があるし、本来は平場より特別のほうが良いくらい。現級上位。<br>2着<b style="font-weight:bold;">ラポピージュニア</b>(牡4、鈴木)は障害すんなりとトップ抜け、勝ち馬に劣ったとはいえ終いもしっかり歩く好内容。昨季の菊花賞で重賞初挑戦初制覇を果たしたが、古馬相手のA2でもやれる手ごたえを得たのは収穫。<br><br>20日の6R(C1-2)は、<b style="font-weight:bold;">スタージャガー</b>(牡4、坂本)が2025年2月の翔雲賞以来となる復帰戦をあっさりと勝利で飾った。前半約73秒-2分00秒9と、楽な流れの中で能力の違いを見せつけ、デビューから3連勝を決めた素質馬が再出発。<br><br>20日の春駒特別(B1-1)は、障害を3番手で下った<b style="font-weight:bold;">マルホンリョウダイ</b>(牡8、金田)がよく伸びて差し切り。下りてからの脚は光るものの、過去の年度初頭は障害で崩れることも多い傾向だったが、降級で相手関係が楽になっていたとはいえ今季は好発進。A2へ再昇級しても末脚比べでは引けを取らない。<br>2着<b style="font-weight:bold;">カイセドクター</b>(牡9、坂本)は積極策から障害をトップ抜けしての惜敗。馬体重マイナス39キロ、完調とは思えなかったが、B1降級なら地力上位と示す内容で、型通りの上積みが見込める次走も争覇圏。<br>3着<b style="font-weight:bold;">コウシュハテンセイ</b>(牡6、藤本)は、騎手としての最後を本馬の勝利で締めくくった調教師の厩舎へ移っての初戦。流れが落ち着いたのも良かったが、実績馬を相手に小差3着と上々。<br><br>20日の12R(A1-2)は平場とはいえ今開催屈指の好カード。<b style="font-weight:bold;">ウンカイダイマオー</b>(牡4、松田)は第二障害手前で止め切れなかったが、一腰で越えると終いも我慢しての押し切り。もともとの持ち味である登坂力、そして末脚が格段に強化され、昨季は重賞以外ではほぼ崩れなかったが、4歳馬がクラス改編直後のA1で勝つのはそう簡単ではなく、世代レベルおよび自身の能力の高さを示した。<br>2着<b style="font-weight:bold;">ダイヤカツヒメ</b>(牝7、久田)は障害天板でわずかにモタつきながらも我慢して一腰でまとめると、下りから速い脚を見せ、かつ終いしぶとく歩く、本馬らしい好内容。春先は動くし、二開催後5月10日のカーネーションカップでも期待高まる。<br>3着<b style="font-weight:bold;">シンエイアロイ</b>(牝7、久田)も前付けから障害一腰、末脚もしっかり。昨季後半は増量がこたえた印象だが、春先の荷物でA1なら互角以上。僚馬同様に重賞を見据えるが、680なら問題なくチャンス十分。<br>4着<b style="font-weight:bold;">クリスタルゴースト</b>(牡6、長部)は、一旦は2番手に上がる場面があったもののゴール前で失速。時としてこれがあるが、それよりも腰の入り良く障害を越えた点が好感。<br>9着<b style="font-weight:bold;">トウケイレーヴ</b>(牡6、金田)はカカリ悪く障害で苦戦。マイナス22キロの馬体重はそう気にすることもないと見えたが、春先動く馬にしては案外で、一度使ってどこまで上向くか。<br><br>21日の9Rをホクセイレクサスが勝利し、<u style="text-decoration:underline;">藤本匠</u>調教師(64歳)が出走5戦目で初勝利。騎手として歴代最多の4876勝を挙げた、言わずと知れたレジェンド、どのような調教師生活を送るか。<br><br>21日は午前中に雨があり、それまでの四日間とは一転して軽い馬場に。メインのアルバクロウ設立記念(B2-1)は、<b style="font-weight:bold;">サクラジョージ</b>(牡9、金田)が番手から力強く抜け出し。速いのはそう好まないタイプだが、B2の特別では極端に速くならず、前半約53秒-1分48秒0なら対応できる範囲内で、地力と経験が活きた。昨季終盤からの好調維持。<br>2着<b style="font-weight:bold;">シルバーアロイ</b>(牡9、服部)は終いよく伸び、追っての味が活きたが、これで即B1へ再昇級。しばらくは展開の助けが必要となるかもしれない。<br><b style="font-weight:bold;">スーパーチヨコ</b>(牝6、長部)は2クラス降級して相手関係有利、障害トップ付けからトップ抜けの形を作ったが、追い比べの中で座り込んで競走中止。強く追う鈴木恵介とは手が合わない印象もあるが、相変わらず我慢が利かず、正攻法ではなかなか難しい。<br><br><br>昨季後半はずっとスルーしていた開催回顧記事を久々に書いてみました(^^;<br>私のメモのまとめでもあるのですが、きちんと書くとなると多くのレースを見直さなくてはならず、意外と時間がかかるんですよ笑<span style="font-size:0.7em;"> と言い訳しておきます</span><br>さて、次開催は4月26日(日)に今季最初の重賞、<u style="text-decoration:underline;"><span style="font-size:1em;">第20回ばんえい十勝オッズパーク杯(BG2)</span></u>が行われます。昨季の収得賞金順選抜ですが、中心は言うまでもなくメムロボブサップで、相手探しのムードも漂います。<br>また、<u style="text-decoration:underline;">服部義幸</u>調教師が<u style="text-decoration:underline;">通算3000勝</u>へあと3勝と迫っております。歴代最多勝利記録を更新し続ける伯楽、大台到達のシーンが訪れるでしょうか。<br>後節からは、まずは一つですが、2歳新馬戦も始まりますね!<br><span style="font-size:0.7em;">(松井先生の通算2000勝はいずれ別記事で)</span><br>それでは次開催もお楽しみに<img alt="ラブラブ" draggable="false" height="16" src="https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/035.gif" width="16"></p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260424/23/banei-koyanogo/e9/c3/j/o1501229915774916644.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="460" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260424/23/banei-koyanogo/e9/c3/j/o1501229915774916644.jpg" width="300"></a></p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260424/23/banei-koyanogo/67/d9/j/o1739213415774916646.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="319" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260424/23/banei-koyanogo/67/d9/j/o1739213415774916646.jpg" width="260"></a></p>
2026.04.21
王者メムロボブサップが危なげなく好発進 〈スプリングカップ オープン〉
<p>4月17日(金)に行われたオープンのスプリングカップは、好位の一角から第二障害を先頭で下った<b style="font-weight:bold;">メムロボブサップ</b>(牡10、坂本)が、そのまま押し切り快勝。昨年2月からの連勝を10と伸ばすとともに、通算60勝目を挙げました。<br>馬場水分1.1%で勝ち時計は1分53秒2。障害を下りてから鋭く伸びたキングフェスタ(牡7、小北)が2着、後方から脚を伸ばしたスターイチバン(牡4、坂本)が3着に続いています。<br><br>力どおりと言ってしまえばそれまでですが、ラストシーズンを迎えたメムロボブサップがまずは好発進を決めました。<br>道中はじっくり刻みながら進め、障害手前でも少し待ち、慎重であると同時に余裕を持った構えと映りましたが、障害をすんなり越えての押し切り。終い良い脚で迫ってきたキングフェスタに交わさせないあたりが、やはり王者の強さですね。<br>内容に関しては、いまさら多く語るところもないのですが、大臣賞馬が年度初戦で単勝1.1倍の支持を集めて勝つのは、当たり前のように思えて当たり前ではないこと。<br>たとえばオレノココロは4歳以降の年度初戦で勝ったことがなく、そもそも1番人気にもならなかったくらいです。どちらが良い悪いではなく、あくまでタイプの違いですが、このわかりやすさも本馬が人気<span style="font-size:0.83em;">(馬券の意味ではなく)</span>である要因の一つでしょうか。<br><br>キングフェスタは障害を一腰で越えると、下りから速い脚を使い、切れ味は本当に素晴らしいものがあります。<br>ただ、前の5頭が第二障害に付いているのを見ながらも自身は付くまでにもう一度刻み、障害下でも我慢させてのもの。うまく後半につなげたのはたしかですが、詰めて行った際にどうか、というのはありますし、障害重点に構えたことが結果としてハマったとの見方もできます。<br>切れ味を最大限に活かすために、注文競馬に徹するのも当然アリですが、どこを目指すか、でしょう。<br>仮に900キロや1000キロを積んでも好勝負できるレベルまでを望むのであれば、かつての4歳三冠馬にさらなる成長が求められる今季です。<br><br>スターイチバンはじっくり構えて障害一腰、下りから良い脚を見せて末までしっかり伸び切る好内容。大事に運んでのもので、これで特段に評価が上がるわけでもありませんが、タメれば速い脚を使えるとわかったのは収穫ですし、やはり能力は相当に高いものがあります。<br>コウテイ(4着)は道中で押し上げて障害も一腰、速い脚に欠けるぶん、そこから着順は落としましたが、持ち前の登坂力を示した内容十分で上々でしょう。<br>ツガルノヒロイモノ(5着)は障害でモタつき、軽いタイプに見えて初戦は存外に動けないという、過去と同じような内容でしたが、そう悪いものでもなく。馬場も一開催使った後のほうが動きやすくなると思います。<br>コマサンエース(6着)は第一障害でヒザをつく場面もあり、まだ良化途上だったのでしょうが、その後の動きは悪くありませんでしたし、これは一度使っての上積みが見込めそうです。<br>クリスタルコルド(7着)は流れに合わせるつもりもなく自己のリズム重視。障害は一腰でまとめ、今回のところはこれで十分です。ちなみに私はばんえい記念は本馬が本命でしたが、今回はノーマーク。ばんえい記念で本命(それも2着)だったのに、次走で無印とは筋が通っていない、と思われる方も中にはいるかもしれませんが、ばんえい記念と年度初戦の特別が同じ印になるわけがない。このあたりがわかりにくさか、とも思うのですが、長くばんえいの馬券を楽しんでいる方は、だから面白いのだとうなずいてくれるはずです。<br>キョウエイエース(8着)はここに入ると馬体重よりも細く映りましたが、障害で手間取ったとはいえ二腰目は入り、終いもそれなりに歩き、最初の目標となる4歳一冠目=6月28日の柏林賞まで順調に進めていければ良いでしょう。<br>タカラキングダム(9着)は相変わらず好馬体が目立ち、仕上がりは悪くなかったと思います。障害で手間取りましたが、もとより初戦からのタイプではありませんし、道中で素軽く押し上げられた点は好感。噛み合う場面が、そう遠くないうちに訪れると期待します。<br>オーシャンウイナー(10着)は積極的に出るも障害で大苦戦。障害が不得手なわけでは決してないので、早いうちに修正したうえで、再び一番上に挑みます。<br><br><br>計測機の故障でファンには馬体重が伝えられませんでしたが、まずは一戦を消化して、一線級それぞれが課題と収穫を得たことと思います。<br>昨季に引き続き、王者VS挑戦者という構図がはっきりしている古馬戦線。次週4月26日には、今季最初の重賞となるばんえい十勝オッズパーク杯を控えます。<br>王者が強くて強くて、挑む側は本当に大変ですが、王者のラストシーズンだからこそ、政権交代とまでは言わないまでも、挑戦者がどこかで一矢報いる場面も期待したい。<br>そんな思いも抱くシーズンが始まりました。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260421/01/banei-koyanogo/ae/8e/j/o2547225615773619849.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="372" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260421/01/banei-koyanogo/ae/8e/j/o2547225615773619849.jpg" width="420"></a></p>
2026.04.17
[4/17 スプリングカップ オープン] ばんえい8020シーズン開幕戦
<p>王者が至高の内容を示したばんえい記念から四週間が経ち、ばんえい十勝20年目のシーズンが開幕。オープニングのメインは、近年恒例となっている一線級そろい踏みだが、まずは各馬の気配に注目。馬場に関しては前週の2歳能検は参考とならず不明も、ペースの上がりにくい開幕週、仕上がりと勝負意識にもおそらく差があるだけに展開はどうなるか。大臣賞馬中心は当然だが、過去にはヒモ荒れパターンも少なくないレース。<br><span style="font-size:0.83em;">(規定:680キロ。4歳10キロ減)</span><br><br>ばんえい記念三度目の制覇を果たした<b style="font-weight:bold;">メムロボブサップ</b>。昨季は、グランプリ五連覇、帯広記念初制覇で古馬重賞コンプリート、通算の重賞勝利数および収得賞金額でも史上最多となるなど、記録ずくめの一年で7戦全勝。開幕戦から始動するラストシーズン、いまさら何が良いも悪いもないが、使うからには緩めないタイプ。<br><br><b style="font-weight:bold;">クリスタルコルド</b>の昨季は、7月の旭川記念で連覇を遂げると、一昨季は自重した帯広記念およびばんえい記念でも2着と、さらなる成長と高重量戦への適性を十二分に示し、いまや堂々の大関。ただし今回に限っては、1000キロを使ってひと息入れた後、元来が叩き良化型でいきなり全開とはいかず、まずは試走に徹しても納得。<br><br><b style="font-weight:bold;">コマサンエース</b>のばんえい記念は、第一障害から苦戦するなど本来の動きには程遠い内容で、昨秋に脚部不安による休養を挟み、デキが戻り切っていなかったと見るのが筋か。昨季前半の充実ぶりには目をみはるものがあり、力は最上位級。昨季は第1回開催で本馬を含め8勝を挙げた金田勇、改めて立て直し巻き返しを期す。<br><br><b style="font-weight:bold;">コウテイ</b>はばんえい記念で二年連続の3着。昨季は未勝利に終わったとはいえ、一昨季の帯広記念馬らしい地力は随所で示した。大型馬で、そう数字に敏感になる必要もないが、春先は馬体を減らす傾向が強く、まずは気配注目。荷物が軽くなり展開次第だが、道中で押し上げて流れに乗れれば登坂力が活きる。大崩れはなく。<br><br>昨季、5歳にして重賞を二つ制した<b style="font-weight:bold;">タカラキングダム</b>。年明けの重賞では、メムロ他を相手に積んだ際の厳しさも味わったが、やはり秘める能力は相当に高い。春先は障害のカカリが良くない傾向を過去三季で示しているが、障害をスパッと切った際には王者を脅かせるだけの末脚への期待が高まる大器、今季はどう滑り出すか。<br><br><b style="font-weight:bold;">キングフェスタ</b>は昨季の岩見沢記念で古馬重賞初制覇を遂げ、北見記念もハンデ頭870で2着。積んでも動けたのは収穫だが、詰めて行ったドリームエイジCでは末に脚が止まったように、やはりタメて切れ味を活かす形か。軽荷変わりは歓迎でも、他馬よりも間隔が空いているし、まずは年明け三戦で乱れた障害の修正に重点。<br><br><b style="font-weight:bold;">ツガルノヒロイモノ</b>は特別では安定した姿を示しながらも重賞には手が届いていないが、重賞に700キロ台で出られる夏場までがまずは一つの勝負。メムロとの兼ね合いカギでどう構えるかだが、軽荷で終いの速い競馬になるのは歓迎。過去の年度初戦は案外でも、今季は意欲的な騎手配置、次週の重賞へ向けて良い形を作りたい。<br><br><b style="font-weight:bold;">オーシャンウイナー</b>は一枚落ちの相手に力を示す場面が多数でも、古馬になってからは重賞だと足りない印象が依然として続くが、8歳を迎え、今季こそもう一段上への期待も懸かる。使い出しは障害が安定しない傾向も見られるが、流れが落ち着いて息が入るのは良いし、いまは末の我慢も利く。初戦から手ごたえを得たい。<br><br>4歳<b style="font-weight:bold;">キョウエイエース</b>の昨季は、ハンデを課せられる厳しい立場だったが、菊花賞6着から臨んだ定量のダービーで鮮やかに巻き返し、2歳シーズンのイレネー記念に続くG1制覇。ハイレベル世代の筆頭はやはり本馬で、今季も、いきなりこの相手に組まれる試練が与えられるが、障害から後半にスムーズにつなげる形を。<br><br>同じく4歳<b style="font-weight:bold;">スターイチバン</b>は、昨季に重賞2勝を挙げた劣らぬ実力馬。こちらも一気の相手強化で、キョウエイ同様に、次週の世代特別および先の世代重賞を見据えつつ経験を得る場だが、昨季[9-2-2-2]と充実、馬体の迫力はここに入っても見劣らず、次代を担えるだけの素質を秘める。内容注目。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260417/11/banei-koyanogo/94/ea/j/o2170302115772278323.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="529" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260417/11/banei-koyanogo/94/ea/j/o2170302115772278323.jpg" width="380"></a></p>
2026.04.16
80年目のばんえい競馬、20年目のばんえい十勝
<p><b style="font-weight:bold;">1947年</b>(昭和22年)10月16日、旭川市の近文<span style="font-size:0.7em;">(ちかぶみ)</span>にあった競馬場で、ばんえい競馬が公式競技として初めて開催されたと伝わります。<br>重種馬が荷物を載せたソリを曳く競走は、それ以前から各地で祭りの余興などとして行われていましたが、“競馬” としての歴史は、そこから始まりました。<br><br>実況中継ばんスタのロゴマーク内にある『since1946』は、地方競馬法が定める競走の種類に輓曵が加わった年を示しているものと思われますが、実際にレースの行われた<b style="font-weight:bold;">1947年</b>10月16日こそが、ばんえい競馬の始まりの日であると私は位置付けております。<br><br>最初の開催を主催したのは北海道馬匹組合連合会でしたが、その後、道営を経て市営へと移行。<br>各時代で浮き沈みはありましたが、隆盛を誇った四市開催時代が終焉を迎え、帯広単独開催の『ばんえい十勝』として再出発したのが、<b style="font-weight:bold;">2007年</b>(平成19年)4月のことです。<br><br>来たる4月17日(金)に開幕を控える<b style="font-weight:bold;">2026年</b>度は、それぞれの年を起点とすると、<b style="font-weight:bold;">ばんえい競馬80年目、ばんえい十勝20年目</b>と、二つの大きな節目を迎えるシーズンとなります。<br><br>苦しいところから始まったばんえい十勝、初年度の売上は約129億円、2011年度には過去最低の約103億円にまで落ち込みました。<br>かつての四市のうち三つが廃止された中で、帯広だけが存続を許されたものの、平場のレースでは1着賞金が10万円にも満たないほどに削られ、3着までしか賞金が与えられない時期もありました。ばんえい記念の1着賞金さえ300万円まで下がりました。<br>その時期に廃業の道を選んだ生産者も調教師も騎手も数多くいましたが、金銭的な理由が、もちろん大きかったことでしょう。<br><br>冬の時代を乗り越え、増加に転じた売上は、いまや年度で500億円を優に超えるほどです。それに伴い、賞金も徐々に増額され、久々に一億円馬の誕生を目にすることができました。ばんえい記念の1着賞金も2000万円となりました。<br><br>生産頭数の減少や各所での人手不足など、現在も課題を抱えてはいます。そこに対して楽観的な見方はできないかもしれません。<br>でも、以前よりもずっと多くのファンが全国にいます。馬券を買って応援してくれています。ばんえいを見てくれています。<br><br>そうしていま、『ばんえい十勝』が20度目の開幕を迎えようとしています。<br><br>3月でシーズンが終わり、4月からまた新たなシーズンが始まる。<br>当たり前のことのように思うかもしれませんが、一年後三年後にばんえい競馬を行えているのか、との不安を抱えていた時期があったのもたしかであります。<br>何も考えずに、来季は面白いよー、古馬になって良くなるよー、などと言えることが、普通では決してないのです。そんなことを改めて思ってしまいます。<br><br>一般的な数え方では、2027年度が20周年イヤーとなるのでしょう。そこでは何か特別なイベント等が(おそらく)行われるはずです。<br>そう考えると、馬齢の旧表記的な先走りにはなるのですが、語呂が良いような気もするので(?)、2026年度は『ばんえい8020シーズン』と意識したうえで引き続き見守る所存でございます。</p>