Home
「とかちイン」とは
お問い合わせ
ばんえい競馬士 第001号 コヤノゴー 〈別館〉 - 記事一覧
https://ameblo.jp/banei-koyanogo/
発行日時
見出し
2026.04.01
王者強し、メムロボブサップが三度目の制覇! 〈農林水産大臣賞典 第58回ばんえい記念(BG1)〉
<p>3月22日(日)に行われた大一番、農林水産大臣賞典第58回ばんえい記念(BG1)は、<b style="font-weight:bold;">メムロボブサップ</b>(牡10、坂本)が前々から第二障害を先頭で越えると、力強い脚取りで後続を突き放して圧勝。昨年に続く連覇を達成し、ばんえい記念3勝目を挙げました。重賞は通算27勝目。<br>阿部武臣騎手はばんえい記念3勝目で重賞通算50勝目。坂本東一調教師はばんえい記念4勝目で重賞通算42勝目。<br>馬場水分1.6%で勝ち時計は3分18秒8。第二障害を2番手で下ったクリスタルコルド(牡7、西)が終いも歩いて2着、コウテイ(牡9、槻舘)が3着に続いています。</p><p><br><span style="font-size:0.7em;">遅くなりましたー</span><br>前日の朝に雪はありましたが、かえって前週のサラ軽よりも力を要す、重いとまでは言えないまでも、久々に “良い” 馬場での大臣賞となりました。<br><a href="https://ameblo.jp/banei-koyanogo/entry-12960495183.html" rel="noopener noreferrer" target="_blank">戦前の記事</a>のリードで書いたように、それでも止めて出して抜きつ抜かれつほどの競馬にはならないだろう、と見ていましたが、それも大きくはズレていなかったものと感じております。<br><br>クリスタルコルド、コウテイ、そしてメムロボブサップの3頭がほぼ並んで第二障害手前に付け、前半約124秒。<br>そこからボブサップがトップ抜けを果たしましたが、この馬場では一腰とはいかずも、カカリ良く、二腰目も三腰目もしっかり。そもそも武臣さんも最初から一腰で上がるとは思っていない、上げるつもりもない、という御し方と映りましたが、じつに安定していて、まったく危なげのない障害だったと言って良いでしょう。<br>障害を抜けた時点で勝負あり、でしたが、そこから速い脚を使い、突き放して一人旅。残り10m手前で一旦止まったのは、もう「勝ちました」で息を入れただけで、そのままでも歩き切れたことと思います。いやー、強いねえ、強い。完璧でした。<br><br>この馬、もちろん障害がうまくて下りてからも歩きますが、何よりも地脚と言うのでしょうか、とにかく第二障害までがものすごく強い。それを改めて示す内容だったとも思います。<br>クリスタルコルドもコウテイも、自身が上げて歩けるギリギリのラインを攻める、見事なレース運びだったと考えます。勝負に出たうえで、実際に2着3着という結果も得ていますから、これは本当に素晴らしいです。<br>ただ、その2頭が100の力で運んでいるところを、ボブサップは80の力で悠々と大名マーク、そんな風にも映りました。<br>ボブサップのマイペースは他馬にとってハイペース、と以前に書いたことがありますが、他馬のハイペースはボブサップにとってスローペース…… いや、それはちょっと言い過ぎとしても、武臣さんが「十分に息を入れて先行集団で進められた」と語っていたように、負担少なく障害に付けられた感覚はあったことでしょう。<br><br>単に、1.6mの障害を上がるのが最もうまいのは誰ですか、という競技なら、もしかしたらボブサップは一番ではないかもしれない。<br>でもそれは、160km/hを投げられれば20勝できるのか、パンチングマシーンで高い数値を出せれば世界王者になれるのか、といった話。<br>実際のレースは、約120mを曳いてからの勝負です。そうなると他の追随を許さないのが、この競技史上最高傑作。ばんえい記念は五度目の出走でしたが、第二障害までの強さが最も如実に表れたのは今回でしょう。<br>それほど地脚が違うからこそ、ハンデ頭の際でも引っ張られて窮屈になることがないし、ヤマを上がって下りてからも歩ける。そう解釈しています。<br><br>クリスタルコルドは私の本命扱いで、単勝も買っていましたが、さすがにボブサップより勝つ可能性が高いとは考えていませんでしたよ(^^;<br>ただ、3歳夏に大賞典とはまなす賞を連勝した時点で、三年半後のここで本命にでき得ると思ったほどに高く評価している馬が、実際に手が届いて不思議ないほどの順調な成長を示して臨んできたのだから、そりゃ買うっしょ。<br>年明けからずっと下見で良く映り、デキはピークだったと思います。前付けから障害でヒザを折ったものの一腰目で天板に脚が掛かり、これは惜しかった。そこから立て直し腰が入り、残り10mで詰まったとはいえ終いもよく歩き、登坂力と長く歩ける強みが活きる高重量戦への適性は、やはり高いものがあります。<br>一年後の期待をここで書くことをはばかられるほどに王者は強かったですけど、来季もとにかく順調に過ごしてほしいと思います。<br><br>コウテイは馬体重マイナス32キロでしたが、もともと大型馬ですし、オレノココロがマイナス21キロで勝ったこともあるように、槻舘流で想定の範囲内<span style="font-size:0.83em;">(だから戦前に「減っていても問題ない」とわざわざ書いたのだよ笑)。</span><br>障害下で我慢させながらも先に仕掛け、二腰目が空腰気味になって手間取ったものの3番手で下ろし、終いもジワジワとは歩きました。<br>テンの遅さと下りてのジリっぽさが目につきながらも、積んでも障害は上げてくる、昔のばんえい記念のような競馬が合うイメージで、それは展開を選ぶことも意味しますが、荷が軽くても終いがかかることもありますからね。来季も重賞では常に注目を要するでしょう。<br><br>あとは離れましたが、ネオキングダム(4着)は障害を越えてからは何度か止まりながらもしっかり歩き、大きな賞金を獲得。力差はともかくとして、自身は積むのは悪くありませんし、来季も挑戦の可能性はあるでしょう。<br>ダイリンファイター(5着)は2月に怪我から復帰した菊池一樹が背に乗りパドックへ。レースではソリの上でも、パドックから入場までは背に跨るのが騎手の務め。復帰後では初めてだったかと思いますが、それを大一番できちんと示した姿に胸を打たれました。<br><br>タカラキングダム(6着)は第一障害でモタつき、そこから道中で押し上げて勝負の形は作ったものの第二障害でも苦戦。私は本馬に怪物級の評価を与えてはいますが、まだ明け6歳、ここは地力と経験の差が出たと言わざるを得ないでしょうか。恵介への手替わりは、ちょっと眉唾との印象もありましたが、主戦がどうなるかも含め、改めて注目の来季です。<br>コマサンエース(7着)は第一障害からヒザをつくなど苦戦。ここへ向けて仕上がっているはずと見ていましたが、前走で増加傾向を示していた馬体重が今回はマイナス18キロで、曳く荷物を下回るほど。本来の力を思えば、万全ではなかったと考えるのが筋でしょうが、立て直しての来季に改めて期待です。<br><br>アアモンドキーマン(8着)、ジャパントップ(9着)、ヤマトタイコー(10着)は厳しい競馬となりましたが、それぞれの騎手が、慎重に呼吸を合わせてヒザを折らせず急かさず、200mを曳き切らせました。見事な手綱捌きだったと思います。<br><br><br>全馬がゴールするまで大勢のファンが見守り、温かい拍手が送られた光景も含めて、久々にばんえい記念らしいレースを見た、との感想をお持ちになった方も多いのではないかと思います。<br>ただ、決着タイムの3分18秒8は、メムロボブサップの能力の高さに因るところが大きいとはいえ、歴史の中では速い部類に属するものです。<br>また、上位3頭に関して言えば、障害を下りてからボブサップはほぼ止まらず、クリスタルコルドもコウテイも一度詰まっただけで、止めて出してを繰り返す攻防とは、やはりなりませんでした。<br>たしかに、雪or雨の影響を抜きにしても、馬場自体が以前より軽くなっている印象はあります。ただ、それだけが理由ではなく、ここ数年で競馬の中身が変化しているのではないか、とも私は思っております。<br><br>独り善がりの考察を並べていくと、一つの記事を書けるくらいになってしまうので最低限にとどめますが、ちょうど10年前、2016年にフジダイビクトリーが3分41秒5で制した時は、前半約1分42秒。<br>その翌年にオレノココロが4分07秒6で初制覇した時は、前半約1分54秒。<br>それに対して、3分18秒8の今年は、前半約2分04秒。<br><br>ずいぶんと全体時計と前半時計のバランスが変わっています。<br>ひと昔前は、前半<span style="font-size:0.83em;">(第二障害手前まで)</span>が速くて後半が遅い。<br>いまは、前半が遅くて後半が速い。<br><br>これは、全体時計を要した年だけでなく、速かった年を切り取っても、同様の傾向が見られます。<br>平地競馬風に言い換えれば前傾ラップと後傾ラップですが、いまは前半が速くならないんですよね。<br><br>ばんえいは荷物も馬場ももちろん大事ですが、そこに掛け算されるのが流れで、それによって実際の負荷が大きく変わってくるものと考えております。<br>荷物も馬場も軽くても、流れが速ければそれは厳しい競馬となるし、荷物も馬場も重くても、流れが落ち着けば存外に楽に運べる、といった具合です。<br>極端な例を挙げれば、今季のカーネーションカップとヒロインズカップ。いずれも牝馬限定の重賞で、前者は軽荷の雨馬場、後者は重荷の深い馬場でした。では障害も終いも苦しい我慢比べになって縺れたのはどちらかでしたか。<br><br>来季以降、今回より重い馬場でばんえい記念が行われることもあるかもしれません。ただその際には、障害までをさらに大事に運ばれて、今回以上に前半が遅くなるでしょう。<br>そのうえでの下りてからの攻防となると、今回と大きく変わらないのではないか、というのが私の見立てです。<br><br>馬場が軽かろうが重かろうが、時計が速かろうが遅かろうが、このレースの持つ価値は、何ひとつ変わるものではありません。<br>ただ、中央競馬でも、テレビ馬やダービーポジション、魔の桜花賞ペースといった言葉が死語になったように、あるいは府中で走れても中山で走れない馬が増えたように(それでも評価はされる)、競馬とは変化を受け容れなければならないものなのでしょう。<br><br>何度も腰を入れ直す一寸曳きで障害を越え、下りてからも何度も詰まりながらも、1トンを5分で曳き切る馬が強い、という時代ではないのです。<br>道中で折り合い良く進め、ヤマをスパッと切り、下りから速い脚を使って止まらずに歩き切れる馬が一番強い。それを示しているメムロボブサップです。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260401/03/banei-koyanogo/1d/1d/j/o2540166515766589059.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="275" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260401/03/banei-koyanogo/1d/1d/j/o2540166515766589059.jpg" width="420"></a></p>
2026.03.22
[3/22 農林水産大臣賞典 第58回ばんえい記念(BG1)] 王者の連覇か、挑戦者の一撃か。
<p>賞金も倍増された頂上決戦。連覇を狙う王者VS挑戦者と構図ははっきりしているが、条件級からの挑戦組も含めて好メンバーが揃い、今年はフルゲート。準備も覚悟も整えたうえで1トンに挑む10頭に、まずは大きな敬意を示したい。土曜の朝に雪はあったが、強風で乾き、日曜は日中の最高気温が10℃を超えるほどに上がる予報。久々に乾いた馬場で行われる見込みで、もちろん力勝負だが、2020年以前とは馬場そのものが違うし、競馬の形も変わってきているだけに、ひと昔前のような下りてから止めて出しての攻防とまでになるかどうか。前半の流れが落ち着くのは間違いないが、そのぶん終いはある程度速くなり、勝ち負けに加わる馬はせいぜい一度止まるほどか。障害をどこで下ろせるかが大きなポイントとなる。<u style="text-decoration:underline;">12Rで発走20時00分</u>。<br><span style="font-size:0.83em;">(定量:1000キロ)</span><br><br>連覇が懸かる<b style="font-weight:bold;">メムロボブサップ</b>の今季は、照準をグランプリと帯広記念に絞る進行。前者で五連覇、後者で初制覇を果たし、さらに二走前のチャンピオンCでは史上最多となる重賞26勝目を挙げ、言うまでもなく力上位。帯広記念では障害でやや手間取ったが、そこから二度使って臨む今回はデキも万全。それでも1000キロとなると、全く隙を見せない800キロ台前半とはまた違うが、たとえ障害で止まっても腰を入れ直せるし、終い詰まってもリスタートは早く、馬場も流れも問わない。やはり最有力。<br><br>昨年2着の<b style="font-weight:bold;">コマサンエース</b>は、5月のオッズパーク杯で悲願の重賞初制覇を遂げると、続く北斗賞も制して今季充実。9月の岩見沢記念を右後肢破行で取り消すなど脚部不安が生じて休養を挟んだが、1月に復帰すると前走のチャンピオンCで2着と力を示して良化急。さらに上積みが見込めるし、ガサはなくても高重量戦への適性が高いのは過去の戦歴のとおり。積む立場で臨んだグランプリおよび完調手前だった前走の内容から、メムロとの差は詰まっているとの見方も可能で、今年はひとつ上を。<br><br><b style="font-weight:bold;">クリスタルコルド</b>は7月の旭川記念で連覇を果たすと、昨季は自重した高重量戦へいよいよ参戦。帯広記念では900で障害一腰、ゴール前で詰まったとはいえ後続は離しての2着と、3歳時から垣間見せていた積んでの良さをアピール。速い展開や切れ比べは好まないが、2分11秒を要した旭川記念が示すように、じっくり構えての力勝負歓迎。登坂力上位で終いも長く脚を使ってよく歩き、1000キロにも臆するところはない。近走の動き素軽くデキ万全、障害でメムロを上回りたい。戴冠の資格十分。<br><br>明け6歳<b style="font-weight:bold;">タカラキングダム</b>の今季は障害で苦しんだ時期もあったが、立て直して北見記念で古馬重賞初制覇、返す刀でドリームエイジCも制し、昨季の4歳三冠馬が怪物ぶりを発揮しつつある。5歳シーズンでの大臣賞制覇となると、36年前のイエヤスまで遡らなければならず、また年明けの重賞二戦の内容からも、一年早いかとの印象は否めないが、障害が大きなカギでも下りてからの脚では引けを取らない。16度目のリーディング鈴木恵がどう御すか注目、歴史の扉を開けるか。<br><br><b style="font-weight:bold;">コウテイ</b>は今季未勝利だが、昨季の帯広記念でハンデをもらっていたとはいえメムロを封じた星が光り、高重量戦への適性では現役屈指。今季の重賞では障害で手間取る場面が目立ち、また近走の内容も物足りないが、テンが遅いゆえに道中で詰めて行き忙しくなった面も。昨年の当レースは馬場が軽くなり過ぎ、他馬も一腰で上がる展開で切れ負けしたが、落ち着いた馬場と流れなら本来の登坂力が活きるか。終いもジリとはいえ歩けるし、先に下ろす形を作りたい。馬体は減っていても問題ない。<br><br><b style="font-weight:bold;">ヤマトタイコー</b>は4歳時に銀河賞勝ちがあり、格下組では一番の実績の持ち主。速い流れを追いかけた際には障害で乱れることがあるものの、上がり方が良く、じっくり構えれば重荷にも対応できる。ここに入ると上位陣との差はあるが、流れが落ち着き、時計がかかってこその馬。初挑戦のチャンスを与えられた今井とは手も合い、この舞台でどのような姿を示せるか注目。<br><br>2年連続の挑戦となる<b style="font-weight:bold;">ダイリンファイター</b>は、昨年は軽馬場だったとはいえ果敢に先行して障害トップ付けから三腰でクリア。近走の内容が冴えず、絶好調で臨んだ昨年よりも厳しい状況だが、ひと頃よりは道中の行きっぷりに良化がうかがえ、ここへ向け徐々に上向いてはいるか。もともと一腰で上がらずとも二腰目以降が良いタイプ、今年も越えたい。<br><br><b style="font-weight:bold;">アアモンドキーマン</b>は明け9歳にして重賞初出走となるが、スピードと登坂力を武器に26勝を挙げ、ここに挑戦できるだけの地力をつけてきた。相手よりも荷物と向き合う200mだが、テンから速く、第一障害で重さに戸惑わなければスムーズに運べる。障害で止まっても腰は入るし、終いの我慢も利くだけに、ヒザさえ折らなければ1000キロにも対応できよう。<br><br>リーディングステイブルが三頭出しで<b style="font-weight:bold;">ジャパントップ</b>が初挑戦。テンにフワッとする面が頻見されるだけに、まずは第一障害が大きなカギとなるが、そこを越えてしまえば落ち着いた流れは合うし、無理せず自分のペースで運べる。普段は道中で押し上げざるを得ないが、ここはじっくり息を入れながら第二障害へ。自己条件でも特別タイプで、積むのは悪くない。<br><br>重厚派<b style="font-weight:bold;">ネオキングダム</b>が2年ぶりの挑戦。テンの遅さと下りてのジリっぽさがあり勝ち切れない場面は目立つが、荷物への耐性ある障害巧者、前走は道中で押し上げ障害トップ付け、終いも歩き切っての圧勝と、デキも申し分ない。格下で一気の増量となるが、大臣賞ジョッキー渡来と呼吸を合わせて進めれば、1000キロにも対応可能。あくまで上位時に誤算があった際だが、複の大穴。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260322/01/banei-koyanogo/30/1b/j/o2182306815763002663.jpg"><img alt="" height="591" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260322/01/banei-koyanogo/30/1b/j/o2182306815763002663.jpg" width="420"></a></p><p> </p><p><span style="font-size:0.83em;">↓紹介記事を書かせていただきましたので、よろしければ(^^;</span></p><div class="ogpCard_root"><article class="ogpCard_wrap" contenteditable="false" style="display:inline-block;max-width:100%"><a class="ogpCard_link" data-ogp-card-log="" href="https://hokkaidolikers.com/archives/94579" rel="noopener noreferrer" style="display:flex;justify-content:space-between;overflow:hidden;box-sizing:border-box;width:620px;max-width:100%;height:120px;border:1px solid #e2e2e2;border-radius:4px;background-color:#fff;text-decoration:none" target="_blank"><span class="ogpCard_content" style="display:flex;flex-direction:column;overflow:hidden;width:100%;padding:16px"><span class="ogpCard_title" style="-webkit-box-orient:vertical;display:-webkit-box;-webkit-line-clamp:2;max-height:48px;line-height:1.4;font-size:16px;color:#333;text-align:left;font-weight:bold;overflow:hidden">1トンに挑む猛者たちの戦いを競馬場で見届けよう!</span><span class="ogpCard_description" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;line-height:1.6;margin-top:4px;color:#757575;text-align:left;font-size:12px">世界で唯一、北海道帯広市で開催されているばんえい競馬の最高峰レースとして知られている『ばんえい記念』。</span><span class="ogpCard_url" style="display:flex;align-items:center;margin-top:auto"><span class="ogpCard_iconWrap" style="position:relative;width:20px;height:20px;flex-shrink:0"><img alt="リンク" class="ogpCard_icon" height="20" loading="lazy" src="https://c.stat100.ameba.jp/ameblo/symbols/v3.20.0/svg/gray/editor_link.svg" style="position:absolute;top:0;bottom:0;right:0;left:0;height:100%;max-height:100%" width="20"></span><span class="ogpCard_urlText" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;color:#757575;font-size:12px;text-align:left">hokkaidolikers.com</span></span></span><span class="ogpCard_imageWrap" style="position:relative;width:120px;height:120px;flex-shrink:0"><img alt="" class="ogpCard_image" data-ogp-card-image="" height="120" loading="lazy" src="https://hokkaidolikers.com/uploads/2026/02/DSC_4235.jpg" style="position:absolute;top:50%;left:50%;object-fit:cover;min-height:100%;min-width:100%;transform:translate(-50%,-50%)" width="120"></span></a></article></div>
2026.03.20
若駒最高の栄誉を手にしたのはオレノコクオウ! 〈第57回イレネー記念(BG1)〉
<p>3月15日(日)に行われた明け3歳馬による第57回イレネー記念(BG1)は、好位の一角から第二障害をスムーズに越えた<b style="font-weight:bold;">オレノコクオウ</b>(牡3、槻舘)が一気に抜け出すと、ゴールまで後続との差を保ったまま完勝。重賞初制覇を遂げるとともに、2歳シーズンの頂点に立ちました。<br>鈴木恵介騎手はイレネー6勝目で重賞通算105勝目。槻舘重人調教師はイレネー2勝目で重賞通算70勝目。<br>馬場水分1.3%で勝ち時計は1分54秒3。ホクセイイワキヤマ(牡3、坂本)が好位からよく歩いての2着、レッドウンカイ(牡3、松井)がゴール前で詰まりながらも3着に続いています。<br><br>個人馬券的な話から始めますと、私は今回オレノコクオウを無印扱いとしていました。<br>いやもちろん、圏内の一頭とは見ていましたし、単勝3番人気も妥当と思っていましたが、積んで良いイメージがなかなか湧かずに、ここで積極的に買う気にはならなかったというのも正直なところです。<br><br>前半約67秒-1分54秒3と、積むゆえに前半スローで終いの速い競馬になるのは、想定されたパターンのうちの一つでしたが、その中で切れ味が活きたのはたしかでしょう。<br>ただ、障害の上がり方が、カカリ良く、それでいて力み過ぎていない非常に良いもの。下りてからも、末に少し緩む場面があるかと見ていたのが力強く歩き切りと、流れや展開どうこうよりも、自身がこれまでで最高のパフォーマンスを示した200mで、文句なしの完勝でした。<br>終いアラアラになった翔雲賞から、690でここまで動けるとは思っていなかったのですが、馬の成長力が素晴らしいし、そしてやはり、槻舘重人と鈴木恵介の最強タッグ。最高峰の舞台に向け、きっちり仕上げる厩舎と、フルに能力を発揮させる騎手、それに応えたオレノコクオウと、まさに三位一体の見事な勝利でした。<br>勝利インタビューの中で恵介が言及していたように、上のクラスに組み込まれる来季は使い方の難しさとハンデとの戦いに向き合うこととなりますが、この内容なら少なくとも自身の増量には対応できるでしょう。今回のレース前とは変節していますが、それほどの勝ちっぷりだったと思います。<br><br>ジェイワン産駒の重賞初勝利ともなりましたが、その父は、4歳シーズンの年明けに3連勝を飾り、これから脂が乗ってくると思えた直後に種雄馬へと転身しました。<br>当時は唐突な印象と驚きもありましたが、小森さんがカネサブラックの血を引く種雄馬を持ちたかったために、初年度産駒の重賞ウイナーの転身を決めたとも噂レベルでは聞いております。<br>ジェイワンは競走馬時代の多くを槻舘厩舎で過ごし、2018年の柏林賞勝ちの際に手綱を取っていたのは鈴木恵介でした。<br>私は血統に関しては本当に詳しくないのですが、コウシュハウンカイ産駒の初重賞も松井厩舎でしたし、こういったつながりが感じられるのは好きです(^^;<br><br>ホクセイイワキヤマは障害をスムーズに越えて終いもしっかり歩き、大一番で力を示しました。<br>ヤングCSまでの安定感からすると、近走は案外の印象もあったのですが、そこはイレネーに向けて一段階上に仕上げてきたものと思いますし、雨馬場のナナカマド賞を1分23秒1で勝ってはいるものの、本質的には急がせるよりもタメの利く流れのほうが合うのでしょう。将来性は高いと思います。<br><br>レッドウンカイは障害をまとめ、下りてからも最後に詰まったとはいえ脚を使いました。結果は期待していたものを得られずも内容的には十分に評価できますし、やはり力はあります。人気薄ながらも3着に入ったヤングCSからの成長目立ち、来季も上位の一角でしょう。<br>ヤマノブラウン(4着)は障害下でタメて一腰、終いもゴール寸前で詰まるまでは我慢して歩き、登坂力としぶとさは示しました。勝ち味には遅いものの、今後は登坂力がより活きる可能性もあります。<br><br>キングウンカイ(5着)は障害天板でややモタついたものの下りから速い脚を使い、一旦は2番手に上がる場面もありましたが、残り10mから脚が鈍って最後はアラアラ。荷物がこたえた感は否めませんが、素質上位の存在であることには変わりなく、ここからの成長力次第でしょう。<br>最外枠の影響はそうなかったと思いますが、下見では存外に良く見えないな、とは映りました。<br><br>スターノチカラ(6着)は障害トップ付けから一腰、下りても止まったわけではないのですが、速い脚を使った他馬との力差はあります。終いがかかる展開のほうが良いでしょう。<br>パワーウンカイ(7着)は障害でやや手間取りながらも腰が入り、終いも詰まるまではよく歩きました。位置を取っても障害を上がれるようになれば出世が見込めます。<br>インカン(8着)はブリンカー着用。下見では好馬体、そして気配の良さも目立ちました。障害で苦戦し、現状では上位陣との差はありますが、今後は面白い存在となってくる可能性も秘めます。<br>ジェイノホマレ(9着)は障害天板でやや乱れましたが、下りからは良い脚も見せました。積んでいるぶん止まりましたが、年度が変わってのCクラスでは二つ三つポンポンといけるかと思います。<br>キョウエイジェット(10着)はカカリは良かったものの障害でストップ。この舞台に立つまでに一頓挫ありましたが、順調さを取り戻せば再び重賞に挑む機会もあるでしょう。<br><br><br>この時期なので当然とも言えますが、まだまだ伸びしろの大きい素質馬たち。ここからは成長力勝負です。<br>2歳シーズンの牡馬が出られる四重賞を4頭で分け合った群雄割拠の世代、今回の上位馬が来季もまずは中心となりますが、年度が変わり年長馬が相手となる中で、大きな成長を示す馬も現れてくることでしょう。<br>この世代は、3歳4歳と、さらに面白くなりますよ。それを見るのが、ばんえいの楽しみ方のひとつでもあります。ぜひともお付き合いくださいませ。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260320/10/banei-koyanogo/3b/5e/j/o2260159815762362714.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="297" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260320/10/banei-koyanogo/3b/5e/j/o2260159815762362714.jpg" width="420"></a></p>
2026.03.15
[3/15 第57回イレネー記念(BG1)] 出ることが名誉、勝つことが夢。
<p>1910年にフランスより輸入された種雄馬イレネー。ばんえい競馬が(公認競技として)始まる前のことで、軍用馬や農耕馬の生産強化が目的だったが、多くの産駒を残し、子孫も広がりを見せ、十勝の馬産の礎となったと言われている。<br>そのイレネー像も見守る当レースは、2歳シーズンの最高峰にして生産者の夢。今季の2歳は、第1回能力検査を終えた後に馬インフルエンザに見舞われたことで新馬戦の開始が遅れ、また夏の猛暑もあり、例年以上に厳しい道を歩んできたが、その中でも、鍛錬を重ね、素質を示し、結果を出し、この舞台に立った10頭と関係者にまずは大きな拍手を。<br>ナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップ、翔雲賞と、これまで行われた重賞の勝ち馬が異なる大激戦。土曜は砂煙が上がるほど乾いていても時計の出る “サラ軽” だったが、前半速くなると終いは少しかかり、一気の増量で若駒にとっては過酷な荷物となるここは、各馬がどう構えるか。<br><span style="font-size:0.83em;">(定量:690キロ)</span><br><br>昨年暮れのヤングCSを圧勝した<b style="font-weight:bold;">キングウンカイ</b>は、これまで連を外したのはデキが整わなかった二戦だけで、最多の8勝を挙げており素質上位。翔雲賞では末に詰まったように、乾いた馬場でさらに積んでどうかの不安は少々あるが、障害は安定しており定量変わりも歓迎。我慢が利かない馬ではなく、切れ味で抜け出し頂点へ。<br><br><b style="font-weight:bold;">レッドウンカイ</b>の翔雲賞はスパッと抜ける完勝で、僚馬を抑えての重賞勝ち。秋の産駒特別のころまでは末まで伸び切れない面もあったが、いまは脚が続くようになり成長大きい。前二走は慎重に構えているが、ここを目標に障害安定、道中タメを利かせたいだけに流れが落ち着くのも好材料。追い比べの形になればこちらか。<br><br>ナナカマド賞馬<b style="font-weight:bold;">ホクセイイワキヤマ</b>は、10キロ積んだヤングCSでも2着。その後が案外だが、いずれも障害をスムーズにまとめており内容は決して悪くないし、あくまで目標は今回。成長力にはやや不満も、ナナカマド賞では速い時計にも対応したとはいえ本質的には落ち着いた流れのほうが合い、ここでの巻き返し十分。<br><br><b style="font-weight:bold;">オレノコクオウ</b>はナナカマド賞でホクセイとタイム差なしの2着。翔雲賞では障害でモタつき終いも詰まるなど、現状では馬場も荷物も軽いほうがベターな印象はあるものの素質互角。良い脚が長く続かないだけに、さらなる増量では正攻法とはいかず、鈴木恵がどう運ぶかだが、切れ味上位で脚の使いどころひとつ。<br><br><b style="font-weight:bold;">スターノチカラ</b>はここまで[2-5-5-9]と勝ち味に遅いが、前走平場は早めに動いて障害トップ抜けからの3着とデキ上々。切れ味では劣るが、ジリでも長く脚が続き末まで伸び切れる点が魅力で、増量歓迎。終いのかかる歩き比べになった際に浮上してくるのが本馬で、障害をまとめればチャンス十分。<br><br><b style="font-weight:bold;">パワーウンカイ</b>の翔雲賞4着は展開の味方もあってのものだが、障害を下りてからは良い脚を使える。増量となる今回も自力勝負とはいかず、前半を慎重に進めて終いにつなげる形に構えるだろうが、タメれば障害も上がり、前が止まった際には上位浮上の可能性も秘めて。<br><br><b style="font-weight:bold;">インカン</b>は翔雲賞の障害で止まったように、一番上に入ると力差はまだあるが、秋以降の成長が目立つ一頭。前走平場の障害で手間取った直後の増量では慎重に構えざるを得ないが、障害をまとめた際には下りから速い脚を使えて終いよく歩く。先への期待が広がる内容を示したい。<br><br><b style="font-weight:bold;">キョウエイジェット</b>は喘鳴症もあってひと息入れたが、叩き2戦目の前走で力を示し、やはり素質は高い。今回は相手強化に加えての増量となるが、タメて終いを伸ばす競馬のほうが合い、流れが落ち着くのは悪くない。まだ上積みも見込め、ここでもそう差はなく。<br><br>牝馬<b style="font-weight:bold;">ジェイノホマレ</b>は黒ユリ賞では強気に行き過ぎ、結果としてオーバーペースとなり障害で手間取ったが、前走で即修正したように以前よりも障害への不安がなくなり、増量にも対応可能。牡馬相手となる今回は、少しタメて切れ味を活かす形につなげたい。<br><br><b style="font-weight:bold;">ヤマノブラウン</b>の黒ユリ賞は、ジェイノが作る速い流れに呼応したぶん障害で止まり終いも苦しくなったが、本来は障害巧者で増量歓迎。相手強化で強気には出られないだろうが、下りてからジリっぽくても我慢が利き、他馬が障害で手間取った際には粘り込みも。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260315/10/banei-koyanogo/f1/71/j/o3530264715760699548.jpg" data-uploaded-image="httddfim4ag83u4af3hn7o"><img alt="" height="315" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260315/10/banei-koyanogo/f1/71/j/o3530264715760699548.jpg" width="420"></a></p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260315/10/banei-koyanogo/c6/03/j/o2134300415760699534.jpg"><img alt="" height="591" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260315/10/banei-koyanogo/c6/03/j/o2134300415760699534.jpg" width="420"></a></p>
2026.03.13
阿部優哉スターイチバン、好機を逃さず! 〈第47回ポプラ賞(BG3)〉
<p>3月8日(日)に行われた二世代限定重賞の第47回ポプラ賞(BG3)は、前々で運んだ<b style="font-weight:bold;">スターイチバン</b>(牡4、坂本)が第二障害トップ抜けから終いも後続を寄せつけず完勝。昨季の翔雲賞、7月のばんえい大賞典に続く重賞3勝目を挙げました。<br>昨年12月デビューの阿部優哉騎手は重賞初勝利、坂本東一調教師は当レース初勝利で重賞通算41勝目。<br>馬場水分2.8%で勝ち時計は1分56秒1。障害一腰から末までしっかり歩いたウンカイダイマオー(牡4、松田)が2着、これに小差で続いたラポピージュニア(牡4、鈴木)が3着。<br><br>『別定2-b』という重量設定で行われた当レース。細かい説明は省きますが、ざっくり言うとオープンに上がると途端にハンデが厳しくなる別定で、A1以下のいわゆる条件馬が4着までを占める結果となりました。<br>中でもスターイチバンは、戦前の記事でも触れたように、前走の世代特別で2着以上だとオープンに昇級して今回790キロになっていたのが、3着でギリギリA1にとどまったために760で出られる有利な状況。意図的になのか結果的になのかはなんとも言えませんが、前走で3着だったことが、ここまで重賞2勝のダービー小差2着馬にとって大きくプラスに作用し、前付けから後続に決定的な差をつける完勝でした。<br>2歳時の能力検査での一番時計馬が、これで今季[8-2-2-2]として順調に成長。道中でスッと前を取れる地脚があり、障害がうまく終い力強く歩き、積んで良し乾いて良しの本格派、軽馬場の切れ味勝負こそ歓迎しないものの、本当に総合力が高い馬と思います。来季の4歳三冠戦線はもちろんのこと、その先へ向けても大きな期待を懸けられるほどの器とは、以前にも書いているとおりです。<br><br>阿部優哉騎手はデビューから93日目の重賞勝利で、これは史上最短記録となるそうですが、たしかに素人目にも、並みの新人ではないと随所で映ります。<br>ただ、ちょっと意地悪な言い方をすれば、そもそもデビュー月のダービーで、なんの実績もない “アンチャン” が有力馬の手綱を渡されたのですから、恵まれ過ぎと言えるほどに恵まれています。<br>もちろん、ダービーでも2着と結果を出し、今回は好機を活かして勝ち切った優哉騎手に対しては最上級の賛辞を贈るべきですが、記録達成者は騎手ではなく厩舎だと私は思いますし、先日の今井千尋の初重賞ほどには心を動かされるものではなかった、とはあえて記しておきます。<br><br>ウンカイダイマオーは結果論的に言えばスターイチバンにもう10キロほしかった印象はありますが、障害をすんなり越えて終いも緩まず歩き、デキの良さを示す好内容でした。<br>今季は休催期間に馬体を大きく減らして開幕を迎えましたが、態勢が整った夏以降は重賞を除けば崩れていませんし、持ち前の登坂力に加え、末脚もずいぶんと強化されて我慢が利くようになってきました。まだまだ伸びしろ大きく、この先タイトルに手が届く可能性も十分でしょう。<br><br>ラポピージュニアは個人馬券的にちょっと狙っていたのですが<span style="font-size:0.83em;">(馬複で(^^;)</span>前々から障害をまとめて速い脚を使い、ハンデの味方があったとはいえ久々にピリッとした内容を示しました。<br>菊花賞を制してはいるものの、現状の力では世代の4~5番手と見ていますが、もとより晩成型の評価、馬体も増えてきて、ここからさらに一段も二段も成長が望めるでしょう。来季の少なくとも一冠目まではハンデをもらえる立場で、今後も注目です。<br><br>ミチシオ(4着)は障害一腰から終いも歩き、もうデキに不安はないと見て良いのでは。あとは長期休養を挟んだぶんを取り戻せるかですが、早くから上で活躍しているとはいえ、意外や晩成の感もありますし、来季は厳しい5歳シーズンでも存在感を増してくれるでしょう。<br>リュウセイウンカイ(5着)は障害下でじっくりタメて一腰、終いもジワジワと伸びてはおり、厳しいハンデを考えれば力は示したと言えます。天馬賞が重賞初制覇で、まだ懐疑的な見方もあるかもしれませんが、私は本物だと思っています。来季は経験を積みながら地力強化を図ります。<br>キョウエイエース(6着)もハンデ頭でしたが、障害で一旦止まった後の二腰目がすぐに入り、末脚も水準以上のものを見せました。ハイレベル世代の中で来季もハンデとの戦いが続き、使い方の難しさはありますが、やはり強いですよ、このダービー馬は。<br>カフカ(7着)は専門紙情報によると、ハミを変えて臨んだとのことでしたが、道中で二度刻み、障害手前でも脚を止め、近走に比べると折り合いはついた、と言って良いでしょうか。最も能力を発揮できる形を陣営が見つけてくれることと思います。<br>ライジンサン(8着)は第一障害までが遅いのは過去にもありましたが、そこから押し上げるでもなく、それにもかかわらず障害で手間取るなどまったく動けず。解説者のコメントにあったように、デキが本来のものではなかったのかもしれません。<br>スマイルカナ(9着)はラストスレイでしたが、曾祖母スマイルフェイスから続く、鈴木邦哉+川添(・佐々木)ブランド、本馬も競馬場に笑顔を届ける産駒を出してくれることでしょう。<br>スーパーシン(10着)は道中で刻みを多く入れ、それはプランどおりだったかと思いますが、障害で大苦戦。これまで障害で止まることがほぼなかった馬ですが、下りてからもアラアラで、久々で仕上がり一歩だったと見るべきでしょうか。</p><p> </p><p>このメンバーなので全馬に触れてしまいましたが、勝ち馬が一頭抜けて馬券的にもほぼ順当、という結果以上に見どころのあるレースだったと思います。<br>引き続き世代重賞を目標とする4歳、俗に最も厳しいと言われるシーズンに挑む5歳と、来季の立ち位置は変わりますが、この先のばんえいの中心となり得る馬たちです。<br>一年後二年後に、どのような姿を示してくれるのか、ともに見届けましょう。</p><p><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260313/02/banei-koyanogo/5e/cd/j/o2228205115759957839.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="387" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260313/02/banei-koyanogo/5e/cd/j/o2228205115759957839.jpg" width="420"></a></p>
2026.03.08
[3/8 第47回ポプラ賞(BG3)] これぞばんえい、激戦必至の二世代限定重賞!
<p>明け4歳と5歳のトップ級が激突する二世代限定重賞。過去10年では5歳が6勝とわずかにリードするが、世代レベルの比較、上下差50キロのハンデ、土曜の湿った雪で水分を含んだ馬場……。考えるべき要素は多く、それぞれの世代三冠戦その他を重量関係と馬場に注目しつつ見返したいが、これぞばんえいとも言える難しく面白い好カードで必見。<br><span style="font-size:0.83em;">(別定:オープン=770キロ。A1=760、A2=750、B1=740。オープン馬は本年度収得賞金330万円につき10キロ加増)</span><br><br>5歳の天馬賞馬<b style="font-weight:bold;">リュウセイウンカイ</b>。素質開花した今季は、9月の銀河賞での重賞初挑戦を経て、正月の大一番で世代の頂点に。馬体も増えて充実一途、力は本物だが、今回はハンデが大きなカギで、障害下でひと呼吸タメたいタイプでもあり、速くなると後手に回る恐れも少々。追っての味では上位の存在だが、追い比べの形に持ち込めるかどうか。<br><br>柏林賞馬<b style="font-weight:bold;">カフカ</b>は、古馬相手のカーネーションCと、ハンデ頭で臨んだクインカップも制しており、昨季後半からの勢いそのままに今季充実。ただ、今回はいかにもハンデが厳しいし、折り合い面での課題を抱えるだけに、軽い馬に引っ張られても急かすわけにはいかない。終いよく歩くが、軽馬場では切れ味でも見劣り、どこまで。<br><br>昨季のダービー馬<b style="font-weight:bold;">ライジンサン</b>は、天馬賞のゴール前で詰まり三季連続のG1制覇こそ逃したが、きちんと仕上げた際の重賞ではまず崩れず、やはり能力上位。前二走は試走に徹したが、障害はまとめているし、順調に使い込めている点が何より良い。軽い馬との兼ね合いカギでハンデは楽ではないが、増量は問題なく、最後に力を示したい。<br><br>昨季オークスなど重賞3勝を挙げた<b style="font-weight:bold;">スマイルカナ</b>が、当日に引退式を済ませてのラストスレイ。ここも後半勝負に構えるだろうが、770のヒロインズCでも障害一腰から末まで歩いて約15秒差の4着と、相手を考えれば悪くない内容。今季の世代重賞は積む立場だったが、最後の最後に条件好転してハンデ有利。軽馬場も良く、上位進出十分。<br><br><b style="font-weight:bold;">ミチシオ</b>はここまで重賞未勝利とはいえ、善戦歴は多数ある実力馬。内臓疾患で長期休養を挟んだが、天馬賞5着、二走前の世代特別2着と、使いつつの上向きたしか。前走は障害で手間取ったが、本来は巧者の部類で修正は可能。第一障害までが遅いが、周りが積む今回は道中で流れに乗れるか。ここもハンデを活かしての善戦十分で。<br><br>4歳のダービー馬<b style="font-weight:bold;">キョウエイエース</b>。崩れた菊花賞から立て直し、昨季に続いて世代の頂点に立ったのは見事の一言。前走の世代特別も、障害でやや手間取りながらも終い追い上げて地力を示したが、今回は下との重量差がさらに広がってのハンデ頭と厳しい条件。世代レベルが高く、能力は一番だが、積む立場では軽馬場も良いとは言えず。<br><br>菊花賞馬<b style="font-weight:bold;">ラポピージュニア</b>は、その後が案外で、ダービー4着も上位から離されてのものと、積んでの地力勝負ではまだ見劣る。成長途上で、本当に良くなるのは増えた馬体に実が入ってからだが、B1格付にとどまるがゆえに菊花賞馬が最軽量と、ここはハンデ有利。軽馬場が最もプラスに作用するのも本馬で、一変の可能性は秘め要注意。<br><br>大賞典馬<b style="font-weight:bold;">スターイチバン</b>は、ダービーでも正攻法からの小差2着と、堂々の世代大関。菊花賞で切れ負けしたように軽馬場は好まないが、当時ほどは速くならないし、基礎重量の増加は歓迎。前走2着以上だと今回790だったのが、A1にとどめたゆえに760とハンデ有利明白。減量が取れていない騎手に重賞はまだ早いが、好機を迎えて。<br><br><b style="font-weight:bold;">スーパーシン</b>は8月のはまなす賞で今回と同じ二世代限定重賞勝ち。賞金状況も考慮してかダービー以来の五開催ぶりで気配注目だが、一週前には本走路に入れて調整。抜け出しながらも末に緩んで大魚を逸する場面が多く、ひと押しがカギとなるが、ここは正攻法よりも少しタメて切れ味を活かす形に構えるか。初コンビ島津の手腕注目。<br><br><b style="font-weight:bold;">ウンカイダイマオー</b>は回避馬が出ての繰り上がりだが、世代特別勝ちを含む3連勝中と絶好調。展開が厳しくなったダービーでは障害で崩れたが、本来は登坂力上位の存在だし、ここはハンデもある。昇級+増量をものともせずに5歳の小結級を破った前走の中身も濃く、さらに力をつけた。軽馬場も歓迎で、ハンデを活かしての一発注。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260308/09/banei-koyanogo/84/95/j/o1128298115758368991.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="581" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260308/09/banei-koyanogo/84/95/j/o1128298115758368991.jpg" width="220"></a></p>
2026.03.05
中泊行き超特急 ツガルノヒロイモノが制す! 〈第16回スピードスター賞(準重賞)〉
<p>3月1日(日)に行われた軽量戦の第16回スピードスター賞(準重賞)は、道中から先手を取った<b style="font-weight:bold;">ツガルノヒロイモノ</b>(牡7、長部)がゴールまで軽やかな脚取りのまま押し切って快勝。今季6勝目、通算35勝目を挙げるとともに、当レース三度目の出走で初制覇を果たしました。<br>馬場水分2.6%で勝ち時計は50秒4。ここが引退レースだったサクラヒメ(牝8、今井)が三連覇成らずの2着、最後まで速い脚が続いたクリスタルゴースト(牡6、長部)が3着。<br><br>どれだけテンから走れるか、どれだけ末まで速い脚が続くか、と争点がはっきりしているので、普段はグダグダ語る私も、そうは話を広げられないレースです(^^;<br><br>ただ、馬場に関して言うと、だいぶ想定とは違ったものとなりました。<br>金曜夜から土曜朝までみぞれがあり、土曜は時計の出る馬場。多少乾いたとしても日曜も大きくは変わらないだろう、と見ていたのですが、終日の強風で存外に乾いたぶんなのか、軽いとは言えない状態に。それでも馬場水分は2.6%と、少し湿ったイメージも持つ数字ではあったのですが、この時期は馬場を事前に予測するのが非常に難しいものです。<br>これは、早くに結論を出さなくてはならない専門紙の予想記者さんは本当に大変だと、改めて思った次第です。<br><br>ゴール地点からスタート側に向かって吹く強風も多少影響したのか、当レースとしては6年ぶりに50秒を超える決着となりましたが、勝ったツガルノヒロイモノは、これで軽量戦6戦3勝。<br>軽量戦初参戦となった一昨季の疾風賞は、テンからは行けずも差す形での勝利でしたが、今季は慣れもデキの良さもあり、予選も今回も道中からスピードに乗り、高い適性を示しています。<br>とりわけ今回は、一頭抜けて第二障害に達し、終いも速い脚が止まらずに連覇中のサクラヒメを封じたのだから文句なし。来季も軽量戦に使うのなら、他馬の挑戦を迎え撃つ立場となります。<br>通常戦では重賞にわずかに手が届いておらず、まずはそこを目指す戦いが続きますが、特別勝ちも多く、同世代で同生産者の重賞6勝馬クリスタルコルドを収得賞金では上回っているほどです。<br><br>三連覇成らずのサクラヒメは、一週前に引退セレモニーを終えており、レース内容について論じる必要はもうありませんね。<br>輝かしい競走生活については、また改めて触れる機会があるかもしれませんが、歴史的名牝、お疲れ様でした。<br><br>クリスタルゴーストは元来がスピード型、障害に気を使わず思い切って行けて、かつ終いも詰まることのない軽量戦が合っているのでしょう。今回5着のブラックサファイアも、軽量戦で新味を見せたのは長部厩舎在籍時で、適性を見いだすのに秀でた厩舎なのかもしれません。<br>オーシャンウイナー(4着)は条件二度目でずいぶんと行きっぷりが良化し時計も短縮。本来は通常戦の重賞で期待したい馬ではありますが、来季もこの条件が選択肢に加わる可能性はあるでしょう。<br><br><br>このスピードスター賞、ファンからの人気が高いものと認識しております。<br>世界で唯一のばんえい競馬、その中でもばん馬が『走る』姿を見られる、レアなレースです。<br>私は『歩く』競馬のほうが好きになったからこそ、ここでいろいろ書いているわけですが、結局はみんな<span style="font-size:0.83em;">(軽種のように)</span>『走る』 競馬が好きなのかね?(^^;<br><br>それは冗談、と言うか、そんなことはないと確信していますが、見ていて面白いのはたしかで、ヴァリエーションの一つとしてはアリだと思っています。私もこのレースを目的に本場へ足を運ぶこともあります。<br><br>ただし、あえて言いますが、キャッチーである半面、ばんえい本来の持つ奥行きや哀愁を感じられず、これが本質ではもちろんない。<br>それが悪いと言っているわけではありません。でも、たとえば今回のスピードスター賞が切っ掛けでばんえいに興味を持った方がいるならば、次週のポプラ賞、さらにイレネー記念、そしてばんえい記念と、ここからの三週連続重賞こそ見ていただきたい。<br>そちらこそが、『歩く』レースなのに、今回よりもずっとスリリングでドラマティックな、ばんえいの粋が詰まったものですから。そんな思いも抱いております。</p>
2026.03.01
[3/1 第16回スピードスター賞(準重賞)] 電撃の1ハロン
<p>この時期の風物詩ともなりつつある最速馬決定戦。10月の疾風賞と12月の地吹雪賞の上位5頭による軽量戦の決勝で、適性と持ち時計が重要になるが、金曜夜から土曜朝まで湿った雪のあった帯広、表層は多少乾いたとしてもメインの時間帯は軽くなり、40秒台半ばでの決着が濃厚。時計勝負に対応できるスピードと、テンから飛ばして行っても我慢できる持続力が求められる。馬券的には大きな紛れはなさそう。<br><span style="font-size:0.83em;">(定量:500キロ。5歳10キロ減)</span><br><br>【疾風賞組】<br><b style="font-weight:bold;">・ツガルノヒロイモノ</b> [軽量戦通算:2-0-2-1 最高時計:48.0]<br>軽量戦に初参戦した一昨季から疾風賞を制すなど適性を示し、今季も予選を勝利。障害で小脚を使えるし、この条件なら末も緩まず切れ味が活きる。通常戦の内容からもデキは高いレベルで安定、時計短縮も見込めて好勝負。<br><br><b style="font-weight:bold;">・ブラックサファイア</b> [1-5-1-0 43.7]<br>今季は転厩もあって使い出しが遅くなったが、完調手前でも予選2着と、やはり適性は高い。通常戦での障害ムラは相変わらずだが、馬体も増え、状態アップ明白。この条件ではすべて40秒台と高速決着は歓迎で、逆転十分。<br><br><b style="font-weight:bold;">・ダイヤカツヒメ</b> [0-0-2-2 50.4]<br>予選は末まで速い脚が続き、これまでの軽量戦で最も良い内容で時計も短縮。ここで勝ち負けに加わるにはさらに時計を詰める必要はあるが、今季未勝利とはいえ、通常戦を見ても昨季よりパワーアップ。食い下がれるか。<br><br><b style="font-weight:bold;">・クリスタルホーク</b> [0-0-1-4 51.7]<br>三季連続で本戦に進んできたように、この条件への適性は十分。予選でも第二障害に付いたのは一番先でスピード上位、ただし地力で劣るだけに終い突き放されるのが常で、時計も足りないが、ここも見せ場は作りたい。<br><br><b style="font-weight:bold;">・マルホンリョウダイ</b> [0-0-0-4 56.3]<br>予選6着も同厩4着馬が引退したため繰り上がりで本戦へ。通常戦では軽馬場を好むタイプでも、軽量戦だとまた勝手が違い、持ち時計も平凡。近走はデキの良さが目立つが、時計が求められるここに入るとどこまで。<br><br>【地吹雪賞組】<br><b style="font-weight:bold;">・サクラヒメ</b> [6-0-0-0 44.4]<br>天馬賞制覇、ヒロインズC連覇など、重賞8勝を挙げた稀代の名牝のラストスレイ。障害で小脚を使え、持ち前の前進気勢の強さはここでも活きる。軽量戦は過去負けなし、当レース三連覇で華々しいキャリアを締めくくる。<br><br><b style="font-weight:bold;">・クリスタルゴースト</b> [0-1-0-0 54.7]<br>軽量戦初参戦となった予選を2着。2歳時とはいえ通常戦を1分06秒6で一気に押し切った星もあるスピード型、障害に気を使う必要がないのが何より良く、条件への適性は十分。二戦目で時計をどこまで短縮できるか。<br><br><b style="font-weight:bold;">・ヤマカツエース</b> [0-0-2-3 48.0]<br>この条件でも安定しており、適性は十分。近走は終いに緩むことも少なくなり、デキ良く地力強化顕著、引き続き崩れない。ただ、もっと速い馬が前にいるのが軽量戦一連の内容で、大勢逆転までを望めるかとなると。<br><br><b style="font-weight:bold;">・ホクショウレディー</b> [0-0-0-1 55.6]<br>軽量戦初参戦で本戦への出走権を獲得。障害への意識を持つことなく思い切って行ける条件は合うが、時計は平凡。ここに入ると格下となるし、終いの持続力で地力の差が出そうで。軽量利を活かしたいが入着までか。<br><br><b style="font-weight:bold;">・オーシャンウイナー</b> [0-0-0-1 59.3]<br>予選はテンから置かれて道中で流れに乗れず、第二障害を下ったのはシンガリ。そこから押し上げたのは地力だが、時計平凡。条件二度目で上積みは見込めるが、常に上位争いしている馬たちを脅かすほどの一変は。</p>
2026.02.28
メムロボブサップ、史上最多の重賞26勝目! 〈第47回チャンピオンカップ(BG2)〉
<p>2月22日(日)に行われた選抜重賞、第47回チャンピオンカップ(BG2)は、2番手から第二障害を一腰でトップ抜けを果たした<b style="font-weight:bold;">メムロボブサップ</b>(牡10、坂本)が、力強い脚取りで後続を突き放して完勝。当レース連覇(3勝目)を遂げ、史上最多となる重賞通算26勝目を挙げました。<br>阿部武臣騎手は当レース5勝目で重賞通算49勝目。坂本東一調教師は当レース4勝目で重賞通算40勝目。<br>馬場水分1.5%で勝ち時計は2分02秒8。障害一腰から終いもよく歩いたコマサンエース(牡10、金田)が2着、障害を下りてから速い脚を使ったツガルノヒロイモノ(牡7、長部)が3着に続いています。<br><br>正月の帯広記念では障害で止まる場面もあったメムロボブサップですが、今回はまったく隙を見せずに、オレノココロを超える重賞26勝目、1億1801万7500円に達した通算収得賞金でもキンタローを上回り歴代トップに立つという、大記録を達成しました。</p><p>何度も見てきた光景ではありますが、ガッチリと前を取り、障害を力強くすんなりと越え、終いも寄せ付けずの横綱相撲。そもそも負けることが少ない馬ですけど、特にこの800キロ台前半の荷物では、今のボブサップに勝てる馬など競技史上を振り返ってもいるのか、と思わされます。<br>障害間の半ばまではキングフェスタと競る形でしたが、相手は自身より刻むとわかっているし、十分に息を入れながらマイペース。傑出した能力を持つ身としては厳しい流れではなく、当然ながら末まで脚が続くとなれば、他馬が付け入る余地はありません。<br><br>2023年8月の、グランプリデーのことになりますが、帯広競馬場で行われた『重種馬の魅力を考えるシンポジウム』に、谷さんや島津新とともに、竹澤オーナーブリーダーがパネリストとして参加されていました。<br>当時のメムロボブサップは重賞15勝でしたが、その場で竹澤さんは「あと10本取りたい」とおっしゃっていました。<br>オレノココロを超える、ではなく、並ぶと言っていたとメモしていますが、おそらく言葉通りになるだろうとは素人ながらに思ったものです。でも、昨季にこれも最多記録の年間重賞7勝、さらに前走の帯広記念で古馬重賞完全制覇、ここまで成し遂げるとは思いもしなか……いや、普通は思わないっしょ笑<br>加えて言うなら、25勝のオレノココロも、その次の21勝のカネサブラックも、10歳シーズンいっぱいまで使ってのもので、それを9歳シーズンのうちに塗り替えるとは。<a href="https://ameblo.jp/banei-koyanogo/entry-12953222353.html" rel="noopener noreferrer" target="_blank">帯広記念の回顧記事</a>の中でも触れたように、早くから勝ちまくっているからこそですが、ちょっと信じ難い大記録です。<br><br>3月22日にばんえい記念3勝目に挑むこととなりますが、これまで二度負けている<span style="font-size:0.83em;">(2着だけど)</span>1000キロを曳く舞台。いかに戦慄の王者と言えども、今回とはまた違う難しさがありますが、どのような姿を見せてくれるでしょうか。と、その前に次節土曜(28日)の特別にも登場します。<br><br>コマサンエースはボブサップを負かしにいくなら、先に仕掛ける手もある馬。それが前を見る形で運んだのは、まだ良化途上、最後こそが勝負、との意識もあったものと思いますが、馬体が増え、躓きかけるほどにテンから素軽く、使いつつ型通り確実に上向き。さらなる上積みが見込めますし、昨年の大臣賞2着馬、今年も好勝負必至でしょう。<br><br>ツガルノヒロイモノは道中でタメを利かせ、障害で二腰を要したものの下りてから速い脚を使いました。ここに入っての820では厳しいと見て、勝ちにいく競馬ではありませんでしたが、新がうまく切れ味を引き出したと思います。<br>クリスタルコルド(4着)は下見気配良好。第二障害にトップ付けしたのは、出して行ったと言うより、他馬が抑えたぶん自然と前付けの形になったもので、障害下で息を入れて一腰。終いの速い競馬で着順を落としましたが、止まったわけではなく内容に不満なし。次の特別は試走に徹しそうなイメージですが、たしかな手ごたえを持って年度末の大一番へ向かいます。<br>キングフェスタ(5着)はテンに出して道中で抑える自身のパターンでしたが、ここも障害でストップ。冬になってからの内容があまりに良くなく、ばんえい記念に挑戦させるかどうかの思案も必要となる状況です。<br>タカラキングダム(6着)はいつものようにモサモサと出ましたが、道中で帯広記念の時ほど押し上げずに、タメても集中力を切らさない競馬を教えている感も近走はあります。障害で大苦戦し、ひと月後の可能性は薄れたと言わざるを得ませんが、まだ明け6歳。規格外の能力を秘め、いずれ天下を獲れる器との思いは変わりません。<br><br><br>28日土曜の然別賞を経て向かう馬も何頭かいますが、今年のばんえい記念で私が買う馬券は、すでにほぼ決まっています。<br>まあ、中央さんの12月末に行われるG1みたいに、ドライな予想ではなく、買いたい馬を買うというスタンスで臨むのもアリかなと思っておりますので(^^;<br>そのばんえい記念が行われる3月22日は、もう、すぐそこです。<br> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260228/08/banei-koyanogo/a7/2c/j/o3631225615755608303.jpg"><img alt="" height="261" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260228/08/banei-koyanogo/a7/2c/j/o3631225615755608303.jpg" width="420"></a></p>
2026.02.22
[2/22 第47回チャンピオンカップ(BG2)] 王座統一戦のゴングが鳴る
<p>今季の重賞勝利馬+αに出走権が与えられる選抜重賞。落ち着いた頭数でも、持ち寄られた肩掛けの総数は五十を超える豪華メンバーだが、その半数近くを持つ昨季の大臣賞馬が、空前の大記録をここで達成するかが最大の焦点。春遠からじと思えるほどに寒さが緩んだ帯広、土曜に引き続いて力の要る馬場で、2分10秒前後の決着か。<br><span style="font-size:0.83em;">(別定:オープン=800キロ。A1=790、A2=780。オープン馬は本年度収得賞金350万円につき10キロ加増。4歳および5歳20キロ減)</span><br><br><b style="font-weight:bold;">・メムロボブサップ</b>(ばんえいグランプリ、帯広記念)<br>今季はグランプリ五連覇と帯広記念初制覇を目標に掲げて臨み、前走で古馬重賞完全制覇の偉業を達成。今回はハンデ頭だが、最も隙を見せない800キロ台前半で、主力勢との差は10キロにとどまるとなれば、力で上回るのは幾度も示しているとおり。ここを勝てば、史上最多の重賞26勝、通算獲得賞金でも歴代トップに。決めるか。<br><br><b style="font-weight:bold;">・タカラキングダム</b>(北見記念、ドリームエイジカップ)<br>今季前半は第一障害から登坂を拒否するなど難しいところも見せていたが、立て直して北見記念で古馬重賞初制覇、返す刀でドリームACも手中に。積みながらも強気に出た帯広記念では障害で乱れたが、修正した前走は豪快な差し切り勝ち。ここも障害がカギとはなるが、今度はメムロに10キロもらい。スムーズなら単まで。<br><br><b style="font-weight:bold;">・コマサンエース</b>(ばんえい十勝オッズパーク杯、北斗賞)<br>重賞での善戦歴が多数でもタイトルには手が届いていなかったが、オッズP杯で悲願の初重賞、北斗賞も制した今季。9月の岩見沢記念を右後肢破行で取り消し、休養が長引いていたが、不安解消して1月に復帰。まだ良化途上でも、前走の内容は悪くなく、二度使い今回は馬体も増えてくるだろう。さらに上積み見込めて圏内。<br><br><b style="font-weight:bold;">・クリスタルコルド</b>(旭川記念)<br>5歳で制した昨季に続いて旭川記念連覇を達成。昨季も今季も時計を要す中を勝ち切ったもので、過去のレースぶりからも高重量戦への適性を示していたが、初挑戦となった帯広記念が900を曳いて障害一腰の好内容2着。年度末への意識が強く、自己のペース優先で運ばれるだろうが、前走も素軽く動き好調、引き続き上位争い。<br><br><b style="font-weight:bold;">・キングフェスタ</b>(岩見沢記念)<br>6歳シーズンの今季は障害でヒザの甘さを見せる場面も減り、岩見沢記念で古馬重賞初制覇、北見記念も870のハンデ頭で2着と成長十分。ただ、帯広記念では障害で苦しみ、特別の前走も障害を上がれず。2着だった昨年の当レース同様に後方待機の注文競馬、まずは障害を無難に越えての展開待ちだが、近走のリズムが一歩で。<br><br><b style="font-weight:bold;">・ホクセイヒラリ</b>(ばんえいオークス)<br>昨季の黒ユリ賞馬が、持ち前の登坂力としぶとさを活かして3歳でも世代牝馬の頂点に。ただ、クラスが上がったぶん使い方が難しくなり、小晦日のダービー以来で四開催ぶり。ハンデがあるとはいえ、オークス前はB4に出ていた馬で、ここに入るといかにも相手が強いし、オークスより70キロ重い740。まずは大事に運ぶ。<br><br><b style="font-weight:bold;">・ツガルノヒロイモノ</b><br>重賞未勝利ながらもここに編成。特別条件だと崩れず、今季も準重賞金杯を含む5勝を挙げるなど充実しているが、重賞では結果を出せていない。770のドリームACでも障害で手間取ったように、重賞勝ち馬と同じ820を課せられる今回は正攻法とはいかず、久々の手綱となる島津がどう運ぶかだが、タメて切れを活かす形か。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20260222/09/banei-koyanogo/dd/7b/j/o1135308915753534409.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="599" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20260222/09/banei-koyanogo/dd/7b/j/o1135308915753534409.jpg" width="220"></a></p>