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ばんえい競馬士 第001号 コヤノゴー 〈別館〉 - 記事一覧
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2025.10.15
接戦制しホクセイイワキヤマが初重賞!〈第48回ナナカマド賞(BG3)〉
<p>10月12日(日)に行われた2歳重賞の第48回ナナカマド賞(BG3)は、先団の後ろから第二障害を3番手で下った<b style="font-weight:bold;">ホクセイイワキヤマ</b>(牡2、坂本)がゴール前の激しい競り合いを制し、わずかに先着。世代最初の重賞ウイナーとなりました。<br>渡来心路騎手は当レース初勝利で重賞通算16勝目。坂本東一調教師は当レース2勝目で重賞通算38勝目。<br>馬場水分2.3%で勝ち時計は1分23秒1。タイム差なしの2着にオレノコクオウ(牡2、槻舘)が続き、これも小差で続いたスターノチカラ(牡2、服部)が3着。<br><br>小雨が降ったりやんだりで、当日の平場では1分20秒を切る時計も出るほどの高速馬場となりましたが、接戦を制したのはホクセイイワキヤマでした。<br>勝利インタビューで心路が「雨は降ってほしくなかった」と言っていましたが、たしかにそのとおりだったと思います。自身が軽馬場に向かないのではなく、軽いと他馬も動きやすくなるのが嫌、という意味と勝手に解釈しますが、カワノラクシュミーとスターノチカラが刻まず行って前半約34秒。<br>その速い流れの中でも自身は道中で二度刻み、しかも二度目は前が障害手前に付いているのが目に入りながらも刻んでいますから、少し息を入れたい意識はやはりあったと見ますが、何より自信もあったのでしょう。それが落ち着いた御しぶりにつながったのではないかと思います。<br><br>久々だった青雲賞で一頭抜け出し、前走は軽く追った程度で2着。<br>今回も障害をすんなり一腰で切ると、下りから速い脚を使い、終い歩き勝ち。2着馬、またそれ以下とも着差は小さく、もちろん必死だったでしょうか、お気楽な外野から言わせていただくと、総合的内容では他馬をはっきり上回ったものと見ました。形の上では接戦でも、それは軽馬場になったぶんだけで、着差以上の完勝、ってやつですね。<br><br>生産はお馴染みの竹澤一彦氏、つまりは十勝管内ということで、二冠目のヤングチャンピオンシップへ向けては、本戦以上に大変かとも思える十勝産駒特別を突破しなくてはなりませんが、積む立場となっても力を示せるか、まずは11月16日に注目です。<br><br>オレノコクオウは障害下で恵介の仕掛けとタイミングが合いませんでしたが、一腰で越えると下りてグイグイ。良い切れ味を見せて勝ち馬と同タイム、勝っていても不思議ない内容でした。<br>これまでは末に緩む場面も多く見られましたが、今回はしっかり歩き切り、それはやはり軽馬場がプラスに作用したのでしょうが、こちらも粗さは残っても素材としては一級品。<br>末の甘さも、順調に成長すれば徐々に解消されていくと思いますし、今後も世代上位の一角でしょう。<br><br>スターノチカラは積極的に行って障害一腰、切れ負けして一旦は5番手に下がりながらも、しぶとく歩いてジワリと盛り返し。馬格もありますし、乾いて積んで、という場面でさらに良さが出るのではないでしょうか。<br>ジェイノホマレ(4着)は障害を一腰でまとめて切れ味を発揮し、一旦は突き抜けるかの勢い。ここは軽馬場が利しましたが、終い良く、障害の安定感を増せば上が見える素質を秘めています。<br>キョウエイジェット(5着)は障害トップ抜けも伸び負け。前走のように少しタメて終いを伸ばすほうが良いか、と見ていますが、この馬場では悠長に構えるわけにもいきません。障害がうまく、ここに来て馬体も増え、積むのは悪くないはずです。<br>パワーシンデレラ(6着)はズブいところもありますが、ジワジワと脚は使っています。2歳戦向きというタイプではないのですが、長く歩けますし、流れが落ち着いた際には面白い馬と思っています。<br>ジェイノヒメ(7着)は障害をまとめて速い脚を見せましたが、脚が続かず残り10mでアラアラ。現時点の力差ですが、軽馬場とはいえ増量でも上がった点は今後につながるでしょう。<br>カワノラクシュミー(10着)は果敢に行くも障害でストップ。スピードと登坂力を活かすべく攻めた結果で致し方ありません。障害修正に手間取ることはないと思いますので、改めての期待です。<br><br><br>馬場が軽かったとはいえ、今回の上位馬には相応の評価を与えて良いと思うのですが、結局は成長力勝負となるので、毎年のことながら先についてはわかりません(^^;<br>ま、いろいろと考えを巡らせながら見るのが楽しいんだけどね笑<br>馬インフルエンザがあり、新馬戦を迎えるまでが大変だった世代ですが、そのぶん伸びしろたっぷりでしょう。これから温かくも厳しい目で見定めていただければと思います。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251015/10/banei-koyanogo/d7/60/j/o2593197515696910481.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="320" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251015/10/banei-koyanogo/d7/60/j/o2593197515696910481.jpg" width="420"></a></p>
2025.10.12
[10/12 第48回ナナカマド賞(BG3)] 秋迎え 色づく2歳 初舞台
<p>2歳世代最初の重賞。今季は馬インフルエンザの影響で新馬戦の開始が遅れ、また夏の猛暑もあり、例年以上に関係者が苦労したとは想像に難くないが、好素質馬が揃った。9月21日に行われた牡馬限定特別の青雲賞と、近走のA-1の結果および内容が参考となるが、上位拮抗ムード。これまでより積むとはいえまだ軽い荷物、日曜は小雨もあり軽馬場見込みだが、前がかりになるぶん、終いの踏ん張りを求められる可能性も。激戦注目。<br><span style="font-size:0.83em;">(別定:570キロ。収得賞金250万円ごとに10キロ加増)</span><br><br><b style="font-weight:bold;">ホクセイイワキヤマ</b>はデビューから3戦で2勝を挙げた後にひと息入れると、馬体を46キロ増やして臨んだ青雲賞で即結果を出し、能力上位。障害がうまく、下りからの切れ味目立ち、末もしっかり。前走は1着を取ると今回10キロ増となる賞金状況下で目いっぱいの競馬ではなかったが、それでも2着。今度は全開で有力。<br><br>賞金順最上位は<b style="font-weight:bold;">オレノコクオウ</b>。夏場にAクラス3連勝、障害の上がり方などまだ粗さはあっても、下りからの切れ味素晴らしく好素質。青雲賞は末まで伸び切れず、前走平場も残り10mから緩み詰まったように、現状では脚の使いどころが難しく、増量歓迎とは言えないが、今度は少しタメるか。能力互角で上位争い可能。<br><br>前走平場でHイワキヤマを破った<b style="font-weight:bold;">キョウエイジェット</b>。青雲賞では障害トップ抜けから伸び負けしたが、前走あるいは三走前のように、終いを伸ばす競馬のほうが現状では合っているか。障害は安定しており増量に不安ないし、近年の2歳戦で活躍目立つ血統、馬体も増え始め、素質開花の兆し十分。ここも上位争いに。<br><br><b style="font-weight:bold;">スターノチカラ</b>は青雲賞で2着。そう速い脚は使えず切れ味一歩、そのぶんまだ1勝にとどまるが、長く脚が続き末まで伸び切れる点が魅力。前走の障害でヒザをついた後での増量、ここはじっくり構えそうだが、終いがかかる流れになれば追っての味が活きる。再度の差し込みも可能で要注意。<br><br>能検から動きの良さが目立っていた<b style="font-weight:bold;">ジェイノホマレ</b>は、8月の牝馬特別で障害7番手から鮮やかな差し切り勝ち。ただ、障害への不安も抱えつつで、その後の三戦ではいずれも崩れて持ち味を活かせていない。末脚比べになればここでも引けを取らないが、まずは障害をまとめて後半につなげたい。<br><br>これまで3勝を挙げている<b style="font-weight:bold;">ジェイノヒメ</b>は、障害下りからの切れ味が素晴らしく勝つ時は鮮やか、末まで我慢も利いて好素質。ただ一方で、障害で大きく崩れて動けない場面も目立ち、1着か大敗か。ハマれば怖いが、まだ馬体も細いし、相手強化で増量の今回、そうやすやすとは。<br><br><b style="font-weight:bold;">カワノラクシュミー</b>は世代随一の障害巧者で、ここもスムーズに一腰が望める。下りてから甘く、トップ抜けした前走も4着だったが、苦しくなりながらも我慢して歩き切ったように、徐々に粘り強化。牝馬でも馬格あるし、増量の今回は障害でのアドバンテージがより活きる可能性も。注意必要。<br><br><b style="font-weight:bold;">パワーシンデレラ</b>はテンから速いタイプではなく、また現状では急がせないほうが良いだろうが、終いは長く良い脚を使える。二走前の牝馬特別では障害下で呼吸が合わなかったが、登坂自体は問題なく、増量でも対応可能。相手強化となる今回は無理せず後半勝負でも、展開次第では入着も十分。<br><br><b style="font-weight:bold;">ホクセイタケコ</b>は二走前にA-1勝ちがあるとはいえ、特別が組まれていた開催のもので、一番上に入ると前走9着が現状の力関係。新馬勝ちを収めた素質馬、障害も安定しており将来性は十分だが、増量ともなるここで大きな前進は望めまい。先への経験に。<br><br>連勝で出走権をつかんだ<b style="font-weight:bold;">ピュアリーヒナリ</b>。速い脚で抜け出し、末まで我慢した勝ちっぷりも良く、ここに来ての上昇急。牝馬特別にも出られなかった馬がいきなりの重賞と、一気の相手強化で胸を借りる立場だが、良い力試しとなる。先へ向けて目処が立つ内容を。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251012/09/banei-koyanogo/6f/68/j/o1237334015695009235.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="594" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251012/09/banei-koyanogo/6f/68/j/o1237334015695009235.jpg" width="220"></a></p><p> </p>
2025.10.08
【音楽ブログ】Cheap Trick Farewell Tour at グランキューブ大阪
<p>9月29日、<b style="font-weight:bold;">Cheap Trick</b> のライヴ at グランキューブ大阪に参戦してきました!<br>私個人としては、2013年8月の名古屋・ダイヤモンドホール、2016年11月の東京・新木場スタジオコーストに続いての9年ぶり3度目となるのだが、今回は大阪まで足を延ばしたぜ!<br><br>その Cheap Trick、私が初めてきちんと聴いたのは、NHKの「洋楽倶楽部80's」という番組内。<br>それより前からバンド名は知ってはいたが、ネットで検索してみると2010年10月に放送された「感動のバラード!」の回のことだった。そこで紹介されていたのが、こちら。<br><br><b style="font-weight:bold;">The Flame 永遠の愛の炎</b> (From the Album "Lap of Luxury" 1988.)</p><div class="ogpCard_root"><article class="ogpCard_wrap" contenteditable="false" style="display:inline-block;max-width:100%"><a class="ogpCard_link" data-ogp-card-log="" href="https://www.youtube.com/watch?v=muhFxXce6nA" rel="noopener noreferrer" style="display:flex;justify-content:space-between;overflow:hidden;box-sizing:border-box;width:620px;max-width:100%;height:120px;border:1px solid #e2e2e2;border-radius:4px;background-color:#fff;text-decoration:none" target="_blank"><span class="ogpCard_content" style="display:flex;flex-direction:column;overflow:hidden;width:100%;padding:16px"><span class="ogpCard_title" style="-webkit-box-orient:vertical;display:-webkit-box;-webkit-line-clamp:2;max-height:48px;line-height:1.4;font-size:16px;color:#333;text-align:left;font-weight:bold;overflow:hidden">- YouTube</span><span class="ogpCard_description" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;line-height:1.6;margin-top:4px;color:#757575;text-align:left;font-size:12px">YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。</span><span class="ogpCard_url" style="display:flex;align-items:center;margin-top:auto"><span class="ogpCard_iconWrap" style="position:relative;width:20px;height:20px;flex-shrink:0"><img alt="リンク" class="ogpCard_icon" height="20" loading="lazy" src="https://c.stat100.ameba.jp/ameblo/symbols/v3.20.0/svg/gray/editor_link.svg" style="position:absolute;top:0;bottom:0;right:0;left:0;height:100%;max-height:100%" width="20"></span><span class="ogpCard_urlText" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;color:#757575;font-size:12px;text-align:left">www.youtube.com</span></span></span></a></article></div><p> </p><p>全米チャート1位、あぁ良い曲だなと思い、すぐにTSUTAYAでベスト盤をレンタル。すると他の曲もこれまた良くて、そこからはCDラックの中に Cheap Trick の文字が増える一方。<br>メジャーデビューは1977年と、恥ずかしながら(?)私が生まれる前のことではあるのだが、そもそも好んで聴くアーティストの多くは後追いだし、Deep Purple や Led Zeppelin 以後なら古臭さを感じることもなく。<br><br>Cheap Trick を語るうえで外せないのが、1978年にリリースされたライヴ盤『チープ・トリック at 武道館』。<br>タイトルのとおり日本武道館でのライヴの模様を収録したものだが<span style="font-size:0.83em;">(実際には他会場の音源も含まれているそう)</span>、当時の Cheap Trick は本拠米国では鳴かず飛ばず。ただし日本では、特にアイドル的な人気が高まっていたとか。<br>その象徴と言えるのがこの曲で、2nd収録の原曲よりもギターが前面に出て、パワフルにアレンジされたこのライヴヴァージョンがその後のスタンダードになり、押しも押されもせぬ代表曲。<br>サビの cryin'♪ の箇所は、原曲では軽くディレイがかかっているだけなのだが、そこに「くらいん! くらいん! くらいん!」とコーラスを被せる女子たちがお見事ですなあ。今日に至るまで定番として受け継がれている。<br><br><b style="font-weight:bold;">I Want You to Want Me 甘い罠</b> (From the Album "Cheap Trick at Budokan" 1978.)</p><div class="ogpCard_root"><article class="ogpCard_wrap" contenteditable="false" style="display:inline-block;max-width:100%"><a class="ogpCard_link" data-ogp-card-log="" href="https://www.youtube.com/watch?v=-qgpewMCVjs" rel="noopener noreferrer" style="display:flex;justify-content:space-between;overflow:hidden;box-sizing:border-box;width:620px;max-width:100%;height:120px;border:1px solid #e2e2e2;border-radius:4px;background-color:#fff;text-decoration:none" target="_blank"><span class="ogpCard_content" style="display:flex;flex-direction:column;overflow:hidden;width:100%;padding:16px"><span class="ogpCard_title" style="-webkit-box-orient:vertical;display:-webkit-box;-webkit-line-clamp:2;max-height:48px;line-height:1.4;font-size:16px;color:#333;text-align:left;font-weight:bold;overflow:hidden">- YouTube</span><span class="ogpCard_description" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;line-height:1.6;margin-top:4px;color:#757575;text-align:left;font-size:12px">YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。</span><span class="ogpCard_url" style="display:flex;align-items:center;margin-top:auto"><span class="ogpCard_iconWrap" style="position:relative;width:20px;height:20px;flex-shrink:0"><img alt="リンク" class="ogpCard_icon" height="20" loading="lazy" src="https://c.stat100.ameba.jp/ameblo/symbols/v3.20.0/svg/gray/editor_link.svg" style="position:absolute;top:0;bottom:0;right:0;left:0;height:100%;max-height:100%" width="20"></span><span class="ogpCard_urlText" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;color:#757575;font-size:12px;text-align:left">www.youtube.com</span></span></span></a></article></div><p> </p><p>当初は日本国内のみの企画だった『at 武道館』だが、やがて米国にも評判が伝わることとなる。自分たちが知らない Cheap Trick なるバンドが、日本でキャーキャーと黄色い声が飛ぶ中でライヴを行っている。彼らはいったい何者なのか、と。<br>『I Want-』がラジオから流れ、『at 武道館』の(米国から見ると)輸入盤が売れ始め、たまらず米国レーベルが『at Budokan』を発売するに至ると、全米4位の大ヒットとなったそうな。<br>Cheap Trick は2016年にロックの殿堂入りをはたしたが、そこまでの評価を得る足掛かりをつかんだのは、間違いなく日本武道館だったと言って良いだろう。<br><br>『at 武道館』の直前にリリースされた3rd収録。一番の有名曲になるだろうか。<br>他アーティストの Jump や The Final Countdown のように、有名=ファンにとっての一番ではない、ということもままあるが、これに関しては異論は少ないだろう。<br>それにしても、ロビン・ザンダー(Vo)の、なんとカッコよく、可愛いことか……。これは女子じゃなくてもキュンキュンくるわぁ</p><p> </p><p><b style="font-weight:bold;">Surrender</b>(From the Album "Heaven Tonight" 1978.)</p><div class="ogpCard_root"><article class="ogpCard_wrap" contenteditable="false" style="display:inline-block;max-width:100%"><a class="ogpCard_link" data-ogp-card-log="" href="https://www.youtube.com/watch?v=LqB9lhHqmsE" rel="noopener noreferrer" style="display:flex;justify-content:space-between;overflow:hidden;box-sizing:border-box;width:620px;max-width:100%;height:120px;border:1px solid #e2e2e2;border-radius:4px;background-color:#fff;text-decoration:none" target="_blank"><span class="ogpCard_content" style="display:flex;flex-direction:column;overflow:hidden;width:100%;padding:16px"><span class="ogpCard_title" style="-webkit-box-orient:vertical;display:-webkit-box;-webkit-line-clamp:2;max-height:48px;line-height:1.4;font-size:16px;color:#333;text-align:left;font-weight:bold;overflow:hidden">- YouTube</span><span class="ogpCard_description" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;line-height:1.6;margin-top:4px;color:#757575;text-align:left;font-size:12px">YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。</span><span class="ogpCard_url" style="display:flex;align-items:center;margin-top:auto"><span class="ogpCard_iconWrap" style="position:relative;width:20px;height:20px;flex-shrink:0"><img alt="リンク" class="ogpCard_icon" height="20" loading="lazy" src="https://c.stat100.ameba.jp/ameblo/symbols/v3.20.0/svg/gray/editor_link.svg" style="position:absolute;top:0;bottom:0;right:0;left:0;height:100%;max-height:100%" width="20"></span><span class="ogpCard_urlText" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;color:#757575;font-size:12px;text-align:left">www.youtube.com</span></span></span></a></article></div><p><br>『at 武道館』のヒットを受けて、もう自信満々。冒頭の台詞部分はMV用だが、日本語字幕をONにして見るとニュアンスが伝わるかな。イケメンと変なオジサンというヴィジュアル面の対比も、日本での人気に一役買ったと言われている。</p><p> </p><p><b style="font-weight:bold;">Dream Police</b>(From the Album "Dream Police" 1979.)</p><div class="ogpCard_root"><article class="ogpCard_wrap" contenteditable="false" style="display:inline-block;max-width:100%"><a class="ogpCard_link" data-ogp-card-log="" href="https://www.youtube.com/watch?v=OPemyipJzAM" rel="noopener noreferrer" style="display:flex;justify-content:space-between;overflow:hidden;box-sizing:border-box;width:620px;max-width:100%;height:120px;border:1px solid #e2e2e2;border-radius:4px;background-color:#fff;text-decoration:none" target="_blank"><span class="ogpCard_content" style="display:flex;flex-direction:column;overflow:hidden;width:100%;padding:16px"><span class="ogpCard_title" style="-webkit-box-orient:vertical;display:-webkit-box;-webkit-line-clamp:2;max-height:48px;line-height:1.4;font-size:16px;color:#333;text-align:left;font-weight:bold;overflow:hidden">- YouTube</span><span class="ogpCard_description" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;line-height:1.6;margin-top:4px;color:#757575;text-align:left;font-size:12px">YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。</span><span class="ogpCard_url" style="display:flex;align-items:center;margin-top:auto"><span class="ogpCard_iconWrap" style="position:relative;width:20px;height:20px;flex-shrink:0"><img alt="リンク" class="ogpCard_icon" height="20" loading="lazy" src="https://c.stat100.ameba.jp/ameblo/symbols/v3.20.0/svg/gray/editor_link.svg" style="position:absolute;top:0;bottom:0;right:0;left:0;height:100%;max-height:100%" width="20"></span><span class="ogpCard_urlText" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;color:#757575;font-size:12px;text-align:left">www.youtube.com</span></span></span></a></article></div><p> </p><p>最近のライヴではやらないようだし、今回もやらなかったのだけど、三指に入るくらい大好きな曲。稀代のメロディメイカーだよねえ。</p><p>らあぁ~ん♪ でトロけるっしょ、これは。何度でもリピートして聴いていられるよー</p><p> </p><p><b style="font-weight:bold;">Way of the World</b>(From the Album "Dream Police" 1979.)</p><div class="ogpCard_root"><article class="ogpCard_wrap" contenteditable="false" style="display:inline-block;max-width:100%"><a class="ogpCard_link" data-ogp-card-log="" href="https://www.youtube.com/watch?v=y1JuM8fP2dM" rel="noopener noreferrer" style="display:flex;justify-content:space-between;overflow:hidden;box-sizing:border-box;width:620px;max-width:100%;height:120px;border:1px solid #e2e2e2;border-radius:4px;background-color:#fff;text-decoration:none" target="_blank"><span class="ogpCard_content" style="display:flex;flex-direction:column;overflow:hidden;width:100%;padding:16px"><span class="ogpCard_title" style="-webkit-box-orient:vertical;display:-webkit-box;-webkit-line-clamp:2;max-height:48px;line-height:1.4;font-size:16px;color:#333;text-align:left;font-weight:bold;overflow:hidden">- YouTube</span><span class="ogpCard_description" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;line-height:1.6;margin-top:4px;color:#757575;text-align:left;font-size:12px">YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。</span><span class="ogpCard_url" style="display:flex;align-items:center;margin-top:auto"><span class="ogpCard_iconWrap" style="position:relative;width:20px;height:20px;flex-shrink:0"><img alt="リンク" class="ogpCard_icon" height="20" loading="lazy" src="https://c.stat100.ameba.jp/ameblo/symbols/v3.20.0/svg/gray/editor_link.svg" style="position:absolute;top:0;bottom:0;right:0;left:0;height:100%;max-height:100%" width="20"></span><span class="ogpCard_urlText" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;color:#757575;font-size:12px;text-align:left">www.youtube.com</span></span></span></a></article></div><p> </p><p>ソリッドなリフも、ピロピロ高速ギターソロも、スリリングなバトルも、ドラマティックな曲展開もなく、私が普段好んで聴くアーティストとは一線を画す、「パワーポップ」とも評されるバンドなのだけど、とにかく好き。シンプルに曲が良く、耳に残る、胸に残る。<br>実際、バリバリのメタラーさんから、J-Popや歌謡曲を好んで聴く方まで、古今東西、老若男女に受け入れられる、本当に間口の広いバンドだと思うよ。これは義務教育で教えるべきと、真面目に思っているもん。国語算数チープトリック。<br><br>**************<br><br>まだまだ語り足りないのだけど(もう長い(^^;)、そろそろライヴの話へ。<br>私に与えられていたのは、2階EG列の1番席。<br>つまりは一番端、ということで、マジかー(-_-;)と思っていたのだが、実際に席に行ってみると、端という感じはまったくなく、ステージまで多少距離があるとはいえ思いのほか見やすく、片隣りも空いているとなれば案外に良い席だったか、と不満なし。<br>辺りを見回すと、50代60代70代と見えるような方たちが大半。それより上もいたかもしれない。そして、女性の割合がかなり多め。私の列の右隣り四名はすべて女性で、一つ前の列も四名中三名が女性だった。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251008/10/banei-koyanogo/d5/7c/j/o2256299215692632070.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="292" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251008/10/banei-koyanogo/d5/7c/j/o2256299215692632070.jpg" width="220"></a><br><br>開演時間が迫り、AC/DCの『Live Wire』が流れる中で身構えていると、フェードアウトから一拍置いて、メンバー四人がステージに登場!<br>さあいよいよ!と立ち上がり……のはずが、あれ、これは座ったまま見る感じ?……といった空気も周囲に流れる。<br>幸いにして、私の隣り並びの列、一つ後ろの列、そして一つ前の列の皆様もお立ちになったので、私も気兼ねなく立つことができたが、さらに前方の列では、多くの方が立たないという選択をしていた。<br>それが悪いというわけでは決してないが、立つのが当たり前、と教育(?)されてきた私にしてみれば、なーんか意外で、見慣れない光景。<br>それだけでなく、途中で感情を抑え切れず立ち上がってしまった方に対して、後ろの方が着席を促すような場面も目に入り、ちょっとした驚きも。いやはや、そこの席じゃなくて良かったわー笑<br><br>ただ、これは会場の問題もあったかな。ハイバックの立派な席でそれも2階、さらに照明なのか建物の構造なのかわからないが、開演後も客席側がそこまで暗くならず、その気になれば客同士で表情が見えるほどの明るさがあり、たしかにハジけるにはちょっと恥ずかしい(^^;</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251008/10/banei-koyanogo/2f/0b/j/o3264172215692632180.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="222" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251008/10/banei-koyanogo/2f/0b/j/o3264172215692632180.jpg" width="420"></a></p><p> </p><p>これは開演前の画像だが、クラシックコンサートなどには良くても、Cheap Trick には合っていないか、と思えたのも正直なところ。<br>ちょっと調べてみたら、以前には Whitesnake もこの会場を使っていたようだし<span style="font-size:0.83em;">(その時のツアーは Zepp Sapporo で見た笑)</span>、この直後には Night Ranger も控えているらしいので、ロックライヴ会場としてある程度の地位は確立しているのかもしれないが、私がいた反対側の2階席でも、座ったままのオーディエンスは多かったように見えた。その時によって違うのか、1階席ならまた違ったのかはわからないが。<br><br>あと今回は、撮影OKとのことで、じっくりと撮影したい方が多かったのかもしれない。<br>私は、せっかくのライヴなのにスマホを構えるなんて逆にもったいないと思ってしまうタチなので、記念写真的に数枚撮るだけにとどめたが、まあ楽しみ方は人それぞれ。でも、スマホから手を離さず拍手も送らないような人にはなりたくないね。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251008/10/banei-koyanogo/91/40/j/o2018248815692632252.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="518" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251008/10/banei-koyanogo/91/40/j/o2018248815692632252.jpg" width="420"></a></p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251008/10/banei-koyanogo/9a/af/j/o2544158215692632426.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="236" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251008/10/banei-koyanogo/9a/af/j/o2544158215692632426.jpg" width="380"></a><br><br>そんなこんなはあったが、そこに Cheap Trick がいるだけで、すべてが満足な時間として成り立つ。<br>私がいた場所で聴いた限りでは音響が良くなく、メンバーのパフォーマンスも年齢を感じさせる場面が少なくなかったが、フェアウェルを迎えたバンドに対して、そこまで高いレベルを求めるべきものでもなかろう。<br><br>『The Flame』→『I Want You to Want to Me』→『Surrender』<br>この三つを並べられるのは、彼らだけ。<br><br>この場にいられたことが、どれだけ幸せなことか。</p>
2025.10.04
ホクセイハリアーが押し切って重賞2勝目! 〈第33回銀河賞(BG2)〉
<p>9月28日(日)に行われた4歳三冠ロード二戦目の第33回銀河賞(BG2)は、先手を取った<b style="font-weight:bold;">ホクセイハリアー</b>(牡4、金山)が第二障害トップ抜けから後続の追撃を凌いで押し切り勝ち。昨年7月のばんえい大賞典以来となる重賞2勝目を挙げました。<br>渡来心路騎手、金山明彦調教師ともに銀河賞は二度目の制覇で、渡来騎手は重賞通算15勝目、金山調教師は重賞通算20勝目。<br>馬場水分1.3%で勝ち時計は1分59秒3。障害を下りてから際どく差を詰めたフレイムファースト(牡4、金田)が2着、これも差なく続いたスカーレット(牝4、大橋)が3着。柏林賞馬のカフカ(牝4、金田)は9着に敗れています。<br><br><span style="font-size:0.7em;">月曜から本州へ出張(?)していて出遅れました(・・;)</span><br><br>ホクセイハリアーの個人馬券的評価は、勝った大賞典では対抗でしたが、その後の菊花賞(2着)、ダービー、ポプラ賞、柏林賞(すべて着外)、そして今回と、世代限定重賞ではずっと本命扱い。決して抜けて強いと思っているわけでもないのですが、気づけばそうなっていました(^^;<br>正解でなかったほうが多いくらいですが、障害がうまくて終いの我慢も利くという、これも個人的に好みのタイプではあります。そして今回は、その持ち味を見事に活かし切りました。<br><br>先行集団から障害手前でスッと抜けて前半約61秒でトップ付け、すんなり一腰でリードを築き、1分59秒3での粘り込み。<br>レース後のコメントからすると、金山先生は先行策を指示していて、心路も前で引っ張る意識を持っていたようですが、結果として、自身止まらず、かつ後続が切れる脚を使えない最高の流れを作り上げました。<br>ここからは仮定の話でしかないのですけど、これ以上速かったら自身が末に緩んでいたかもしれない。これ以上遅かったら後続が差なく下りてきたうえに最後まで伸び切っていたかもしれない。<br>…いや、そんなのわかんないすよ。わからないけど、私はばんえいで最も重要なのは流れ論者なので、ここはやはり心路のペースメイクが相当に素晴らしかったものと受け取ります。<br><br>もちろん、それに応えるだけのハリアーの成長力も特筆すべきで、2歳時から障害の巧みさが目立っていたとはいえ終い歩けなかった馬が、末まで踏ん張れるようになりました。<br>柏林賞が案外ではあったのですが、これで特別から3連勝と、当時よりデキも上向いていたのでしょう。たしかに今回はハンデの恩恵もありましたが、積んで悪いタイプではなく、定量760の天馬賞でも期待して良いのではないでしょうか。<br><br>フレイムファーストは下見気配が抜群に良く映り、行きつつタメつつ好位の一角から障害一腰、末までしっかり伸びる好内容。<br>2歳時に産駒特別勝ちからのヤングCSで2着、3歳春に世代特別<span style="font-size:0.83em;">(とかち皐月賞)</span>勝ちもありますが、好素質でも線が細く本格化はまだ先、との印象を当時は持っていました。それが今季は、勝ち切れないまでも崩れる場面がなくなり、前走も雨馬場ゆえの厳しい競馬の中で我慢したように、かなり良くなってきました。<br>不思議なほど人気がありませんでしたが、さらなる増量への対応など課題はあるとはいえ、晩成型に芯が入ってきて、まだまだ上を望めるでしょう。<br><br>スカーレットは将太がうまく呼吸を合わせ、増量でも障害スムーズ。終いもよく歩き、重賞初挑戦だった今回も近走の充実ぶりを示しました。次開催の紅バラ賞から11月9日のクインカップ、となるでしょうが、手ごたえをつかみ、自信を深めて女王の座を見据えます。<br>リュウセイウンカイ(4着)は前付けから障害下でタメて、天板でも我慢して一腰、終いも脚を使いましたが最後は伸び負け。増量と、勝ち馬が作った流れのぶんでしょうが、初の重賞で内容的には悪くなかったですし、まだまだ成長が期待できます。天馬賞でも楽しめるでしょう。<br>スマイルカナ(5着)は天板でモタつきましたが、5番手で下って良い脚。前をとらえ切れず末は緩みましたが、他の上位馬より(実質)20キロ積んでのもので、力は示しました。本当に気配は良くなってきたと映りますし、大目標のクインカップへ向けて順調と言って良いでしょう。<br><br>ショータイム(6着)はじっくり構えて障害をまとめ、終いよく伸びてはいます。ただ、前半詰めて行くのは好まないだけに展開に左右され、先行決着ではここまで。はまなす賞で51キロの馬体減、数字的にはそこから10キロ戻った程度ですが、状態面は特に問題ないものと考えます。<br>ミチシオ(7着)は例によって第一障害が遅く、また少し慎重に運ぶ意識もあったでしょうが、障害をまとめて終いもまずまず歩き、二戦目でこれだけ動ければ天馬賞には間に合うのでは。次走以降も内容を注視したいと思います。<br>ウルトラコタロウ(8着)は障害でストップ。本来は世代屈指の登坂力を武器とする馬なのですが、どうも今季は障害が良くないんですよねえ……。どこかで上向けば、天馬賞でも侮れない存在となり得るのですが。<br>ライジンサン(10着)は馬体20キロ増でもまだ細く映るくらいで、障害で苦戦もしましたが、ここから上向かせられるでしょうか。専門紙にコメントの載らない厩舎なので詳細不明ながらも、何かしらの意図を持ってあえてレース間隔を空けている……と私は思っているのですが、やっぱり使い込んでからでしょうね。レース選択を含めて今後に注目です。<br><br>カフカ(9着)は一度目に刻もうとしたところで抑え切れず、次は止まりましたが、その間に位置取りが悪くなりとチグハグ。障害で手間取り、下りても歩けず、ここまで崩れるとは戦前になかなか想像しにくかったのですが、途中から折り合いに専心し、ここでの勝負は難しいとの判断になったのかもしれません。<br>ご存じのとおり折り合い難を抱える馬でも、一時期は不安解消に近づいたと思っていたのですが、ここに来て操縦性の悪さが良くない結果につながっています。これが難しいところではありますが、力があるのははっきりわかっているので、この後の牝馬路線での巻き返しに期待です。<br><br>とまあ、ズラズラと全馬に触れましたが、個性豊かな面々が揃う非常に面白い世代だと思っております。今回ここに入れなかった次位グループにも素質と成長を示す馬が控えていますし、ばん馬の4歳は大きく変わる時期でもあります。<br>年明け1月3日の最終決戦=天馬賞、さらにはその先へ向け、今後の一戦一戦に注目していただきたい4歳世代です。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251004/15/banei-koyanogo/7c/e9/j/o2381160715689231641.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="283" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251004/15/banei-koyanogo/7c/e9/j/o2381160715689231641.jpg" width="420"></a></p>
2025.09.28
[9/28 第33回銀河賞(BG2)] 秋の夜空を彩る4歳の星
<p>4歳の二冠目。もちろん6月29日に行われた一冠目の柏林賞がまずは大きな参考となるが、3ヵ月が経ち、増量および重量関係、馬場の変化、夏を越えての状態面での上積み、短期間で示す成長力など、考えるべき要素は多い。今週は雨はないが、メンバーが揃えば時計の出る馬場で、ここも2分は要さないか。安易に消せる馬がおらず馬券的にも面白い拮抗ムード、激戦必至で注目の秋。<br><span style="font-size:0.83em;">(別定:オープン=740キロ。A1=730、A2=720、B1=710)</span><br><br>柏林賞を制した牝馬<b style="font-weight:bold;">カフカ</b>は、はまなす賞から二開催空けて気配注目だが、鉄砲は利くし、前走以上に馬体が減らなければ不安ない。その前走は障害手前で折り合いを欠いたが、それでも一腰から4着に粘り、登坂力と地力上位。実質ハンデ頭の一角で楽ではないが、軽馬場で3歳勢を意識して詰めた前走と違い、ここは道中で刻めるし、歩き比べを制した柏林賞が出色。二冠十分。<br><br>昨季の菊花賞&オークス馬<b style="font-weight:bold;">スマイルカナ</b>は、古馬相手の自己条件では依然として内容重視に徹しているものの、柏林賞5着、はまなす賞3着と、世代限定戦では存在感を示している。こちらも引き続き積む立場だが、はまなす賞では下見の気配が目立ち、前走の特別5着も障害スムーズと、さらにデキ上向き。増量でタメは利かせたいが、終いは確実に脚を伸ばしてくる。上位進出可能。<br><br>ダービー馬<b style="font-weight:bold;">ライジンサン</b>の今季ここまでは、昨季同様に一冠目とはまなす賞を使ったのみ。いずれも障害で止まっての大敗と、本来の姿とは程遠い内容で、馬体も細く映り、まだデキが整っていない。昨季は馬体を戻して臨んだ菊花賞から使い込んで上向きダービーを制し、今季も巻き返し注目だが、ここでの一変となると望み難い。力上位でも良化待ち、まだ手が出ない。<br><br><b style="font-weight:bold;">ミチシオ</b>は昨季のダービー2着など重賞の善戦歴多数で、世代屈指の実力馬。内臓面での不調で手術を経たとも伝わるが、長期休養を挟み、前走が復帰初戦。じっくり構えたものとはいえ、障害はスムーズに一腰でまとめて決して悪くない内容、ここからの上積みと前進に期待できるが、今回は順調に使ってきた馬を相手にハンデ頭の一角。条件厳しく、即一変までは。<br><br><b style="font-weight:bold;">ウルトラコタロウ</b>は柏林賞も含めて重賞で3着七回。昨季後半からは末脚も強化、以前より終い歩けるようになっているし、いつ重賞に手が届いても不思議ないレベルに達している。ただ今季は、本来は優位に立ちたいはずの障害で手間取る場面も頻見され、なかなか良さを活かせていない。二腰目は入るだけに増量は問題ないが、やはり一腰で切る形が理想、それが叶えば差はない。<br><br>昨季の大賞典を制している<b style="font-weight:bold;">ホクセイハリアー</b>の前二走は、B1のものとはいえワンサイドの逃げ切りで特別連勝。今回は相手強化の形とはなるが、障害巧者で増量はむしろ歓迎。柏林賞は下りて歩けず案外も、深い馬場の影響もあったか。今度はロータリーハローの入っていない稍軽の馬場で、20キロもらいのハンデも有利、道中で引っ張って先に下ろしたい。粘り込みに要注意。<br><br>柏林賞で2着の<b style="font-weight:bold;">ショータイム</b>は、四走前に自己条件でも初の特別勝ちを収めるなど、大きく成長を示し今季充実。二走前のはまなす賞では大幅馬体減もあって5着にとどまったが、内容は決して悪くなかったし、前走もまずまず。追って味があり、少しタメて後半を伸ばす形、増量でも障害をまとめれば確実に脚を使える。さらに馬体が戻ればなお良いが、ここも十分に圏内。<br><br><b style="font-weight:bold;">リュウセイウンカイ</b>は今季5勝の快進撃。以前から勝つ時は鮮やかで素質の高さを覗かせていたが、三走前に世代特別勝ちを収めるなど、名門厩舎の秘蔵っ子がいよいよ軌道に乗ってきた。障害下ではひとタメしたいが、障害安定、下りても末までしっかり伸び切り、増量にもそう不安ない。重賞初挑戦で胸を借りる立場とはいえ、上と20キロあれば楽しみ十分で勢い注目。<br><br><b style="font-weight:bold;">フレイムファースト</b>の柏林賞は、終い詰まったものの一旦は抜け出しかかる見せ場を作っての4着。その後も勝ち切れていないとはいえ、淡泊な負け方がなくなり好内容の連続、晩成型に徐々に実が入りつつある。増量カギだが、障害は安定しており、ここでも一腰可能。あとは終いの踏ん張りが利くかだが、早めに動いた前走もよく我慢しており、再度上位をうかがう。<br><br><b style="font-weight:bold;">スカーレット</b>は、二走前にリュウセイ、前走はフレイムを抑えた特別勝ちを含めて3連勝中。昨季終盤から成長著しく、ここまで牝馬重賞の出走すらない馬が、世代のトップ10に入るほどに力をつけてきた。初の荷物で相手強化、道中の展開はやや窮屈となりそうだが、時折り下で反応が鈍いことはあっても障害安定、下りから速い脚も使える。ここでも通用して不思議なく。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250928/09/banei-koyanogo/b0/42/j/o1067292215684523857.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="602" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250928/09/banei-koyanogo/b0/42/j/o1067292215684523857.jpg" width="220"></a></p>
2025.09.20
豪脚発揮、鮮やかキングフェスタ! 〈第61回岩見沢記念(BG2)〉
<p>9月14日(日)に行われた伝統の古馬重賞、第61回岩見沢記念(BG2)は、第二障害を4番手で下った<b style="font-weight:bold;">キングフェスタ</b>(牡6、小北)が終い鋭く伸びて差し切り勝ち。2024年1月の天馬賞以来となる重賞9勝目を挙げました。<br>鈴木恵介騎手は当レース2勝目で重賞通算103勝目。小北栄一調教師は当レース初制覇で重賞通算15勝目。<br>馬場水分1.9%で勝ち時計は2分06秒1。障害トップ抜けから粘ったインビクタ(牡9、松井)が2着、好位から脚を伸ばしたクリスタルコルド(牡6、西)が3着に続いています。<br><br>キングフェスタは4歳三冠を含む世代重賞8勝を挙げ、世代の絶対王者的存在でしたが、私は天馬賞後の記事で、こんなことを書きました<span style="font-size:0.83em;">(自分で自分の記事を見返す(^^;)</span>。<br><br>・この先、メムロボブサップ他を脅かすほどの存在となれるかは現時点では未知数<br>・さらに荷を積んで良い馬とは思えない<br>・ヒザの甘さが見え隠れし、積んでも流れが厳しくなる古馬重賞だと、障害への不安が付いて回る<br><br>あっ、評価が低いというわけではないですよ。障害下りからの切れ味は本当に素晴らしいし、図抜けています。私がリアルタイムで見た限りでは、史上最高クラスです。<br>ただ、4歳三冠馬に対しては、求めるレベルも高くなるのが当然です。ハードルを上げたうえで、古馬重賞で持ち味が活きるのか、マッチするのか、と考えた場合に、さてどうでしょう、と思っておりました。<br> </p><p>じつは個人的には、5歳以降の重賞では一度も馬券に入れていないのですが、今回も含めて[1-3-0-2]なのだから、単に私の見立てが誤っている&馬券下手(-_-;)<br>ここも、インビクタと同じ830キロならヤマで止まるべーと思っていて、実際に止まりましたが、ヒザを折らなかったのが良かったですし、二腰目も入りました。<br>下ってからは、障害の遅れを補って余りあるほどの伸び脚。これも過去には速い脚が長く続かない場面もあったのが、830で末まで伸び切りましたから、成長と言って良いでしょうし、個人的評価を上方修正しなくてはいけないと今さらながら思った次第です。<br><br>ただし、恵介の言うように雨の味方もあり、課題を完璧にクリアしたとは言い難い内容だったのもたしかです。<br>直近に控える北見記念に向かうのなら、870のハンデ頭。もう一丁、は簡単でないと思いますし、後半につなげる形をスムーズに作れるのか。<span style="font-size:0.83em;">私は次もなかなか買えないなあ(^^;</span><br>調教師からは、ばんえい記念や帯広記念、とのコメントもありましたが、今後の課題と可能性を、皆さんはどのようにお感じになったでしょうか。<br><br>インビクタは先手を取り、先に仕掛けて思惑通りにトップ抜け。<br>今回はメムロボブサップが不在、コマサンエースの取消も加わり、たしかに展開利はありましたが、後続を障害で止め、3着以下は封じていますから、ほぼベストの競馬だったと思います。そこから差した勝ち馬が素晴らしかっただけです。<br>よく知られるとおり、これ以上に荷物が増えると難しさも生じてくる馬ですが、860の北見記念でも流れひとつでしょう。</p><p>松井厩舎が岩見沢記念に強いというのは、私の持ちネタ(?)の一つですが、これで七年連続連対。<br><br>クリスタルコルドは仕上がり注目でしたが、思いのほか作ってきたと映りました。<br>少し “重い” タイプと認識していますが、道中の反応も悪くなかったですし、一旦止まった障害も、そこから腰が入ったのがむしろ好感。<br>記録の上では、昨季および今季の旭川記念での790が勝利時最重量なのですけど、過去のレースぶりからすると、勝ち馬とは対照的に積んで良いのは間違いのないところで、デキ上昇が見込める北見記念はもちろんのこと、その先までも楽しめますよ。<br><br>ヤマカツエース(4着)はじっくりタメてのものとはいえ、ここも一腰。これまで障害で乱れたのは数える程度の障害巧者ですが、終いもしっかり歩き、今季は思った以上に良くなってきたな、という印象です。軽馬場がプラスに作用もしましたが、同厩の先輩コマサンエースが登坂力を活かして重賞で善戦していた頃のイメージとも重なります。本馬もどこかで化けるかもしれません。<br>マルホンリョウユウ(5着)は、前に行きつつも匠さんがソリに座るような格好で抑えつつ。820でも行きたがるほどの前進気勢と地脚は、かえって潜在能力の高さを示すものでしょうか。障害で止まり、ヒザを折る場面もありましたが、すぐに立て直し、現段階としては決して悪くない内容。今季どこまで挑ませるかわかりませんが、経験が必ずや血となり肉となるはずです。良いシーズンを送っていると思います。<br>タカラキングダム(6着)は前走に続いて第一障害でイヤイヤ。3歳時にも騎手が下橇するほど旋回した前科はありますが、いまになって気ムラな面が強く出るとは、どうしたのかな……。それでも、ダービーや柏林賞の前だって難しいところから立て直した村上厩舎、本来の姿を示す日がやがて訪れるでしょう。<br><br><br>馬券的には、三連単まで三桁配当に収まる極めて順当な結果となりましたが、実際の内容は紙一重だったと思います。<br>横綱と東の大関を欠く組み合わせでも、決して淡泊とはならずにタイトでスリリングな攻防が見られ、ばんえいの花形は、やはり古馬重賞。その意を強くしたところでございます。<br>その古馬重賞、それも伝統の岩見沢記念が行われる日の本場で、邪魔にしかならないイベントを組み込むのは違うのでは、との思いもあるのですが、それはまたべつの話(^^;</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250920/01/banei-koyanogo/9b/5e/j/o2214172015677498614.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="326" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250920/01/banei-koyanogo/9b/5e/j/o2214172015677498614.jpg" width="420"></a></p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250920/09/banei-koyanogo/07/86/j/o1582163215677698538.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="227" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250920/09/banei-koyanogo/07/86/j/o1582163215677698538.jpg" width="220"></a></p>
2025.09.14
[9/14 第61回岩見沢記念(BG2)] 粛々と、伝統の一戦
<p>ばんえい競馬で最も長い歴史を持つ伝統の古馬重賞。グレード制が導入された2003年当時はBG1で、四市時代は名実ともに岩見沢最大の権威を誇っていた。現在も、グランプリでひと区切りした夏戦線から、荷物がさらに増え、徐々にハンデ差も影響し始め、新たな局面へと映る重要レース。<br>王者メムロボブサップは待機、直前でコマサンエースの取消もあったが、バラエティ豊かな興味深い組み合わせ。日曜の明け方までかなりの雨、表層が少し乾いたとしても軽馬場確実だが、ある程度積むだけに流れはどうなるか。前半詰めて行っての登坂力勝負か、終いの速い切れ味勝負か。レース間隔がやや空いている馬も少なくなく、パドックから注視したい。<br><span style="font-size:0.83em;">(別定:820キロ。本年度収得賞金330万円につき10キロ加増)</span><br><br>7月の旭川記念で連覇を遂げた<b style="font-weight:bold;">クリスタルコルド</b>は、グランプリからダイレクトで三開催ぶり。元来が叩き良化型、馬体減の前二走からひと息入れて臨む今回は再始動戦の意味合いも含まれ、まずは気配注目。本格派がたしかな成長を示し、いまや地力上位の存在、前走は障害でヒザを折ったとはいえ増量に不安なく、ここまで積めば軽馬場も極端なマイナスにはならない。仕上がっていれば。<br><br><b style="font-weight:bold;">キングフェスタ</b>のグランプリは、障害一腰から終い鋭く伸びての2着。増量に対応できた点は収穫だし、前走の特別も障害をスムーズに切ると一気に突き抜け、デキも申し分ない。ハンデと緩い流れが利したグランプリとは異なり、今回は自身10キロ加増を課せられての830、道中から厳しくなるだけに、障害で甘さを出さないことが一番だが、切れ味を活かせるか、末まで脚が続くか。<br><br><b style="font-weight:bold;">インビクタ</b>は三年前の覇者。しばらく勝ち星がないとはいえ、今季も重賞で存在感を示しており、やはり地力はある。以前ほど速いのは好まないが、積む今回は、軽馬場でも周りが行かず、かつ切れ味勝負ともならない適条件。グランプリより前が薄く展開好転、経験上位で830でも少し引っ張って障害トップ抜けの形を作りに出るか。当レースに無類の良績を誇る松井、今年も好勝負。<br><br>5歳<b style="font-weight:bold;">タカラキングダム</b>は元来テンに遅いが、前走はそれにしてもフワフワして第一障害から上がらずの大敗。気ムラな面が強く出てしまったが、続くものでもなく度外視は可能。それでも一戦挟みたかったところで、前開催の取り止めは誤算だが、グランプリでは障害のカカリも二腰目の入りも悪くなかった。荷物自体は問題なく、末脚はここでも一枚上。まともならやはり怖い。<br><br>同じく5歳<b style="font-weight:bold;">マルホンリョウユウ</b>は、一線級を向こうに回して着順以上の好内容が続き、今季ここまでは経験を積みつつ中身の濃いシーズンを過ごしている。世代戦の前走は勝ち馬の切れ味に屈したが、年長馬相手の重賞となる今回に限っては軽馬場も決して悪くない。820は初となるが、間違いなく積んで良いタイプ、まだ経験重視の段階でも、ここでどれだけ動けるか注目。<br><br><b style="font-weight:bold;">ヤマカツエース</b>は障害で乱れることがきわめて少なく、今季の重賞三戦もすべて一腰。終い緩む場面は多いものの、グランプリでもゴールまで歩き切っており、確実に地力強化中。昨季当レースは今回と同じ820で一腰、以前より荷物への対応力も増しているだけに、ここも同様の形を望める。軽馬場歓迎、他馬が障害で手間取った際には見せ場を作るシーンも十分で。<br><br><b style="font-weight:bold;">オーシャンウイナー</b>は昨季後半が好内容の連続で、古馬重賞で一段階上を狙えるだけの準備が整ったかとも思えたが、今季はやや障害が不安定で一進一退。決して積んで悪い馬ではなく、道中で息が入れば820でも対応可能だが、今回は前開催の取り止めもあって実質四開催ぶり。そろそろ一線級相手にも結果を望みたいが、ここでいきなり勝ち負けまではどうか。<br><br>賞金順位15番手ながら編成された牝馬<b style="font-weight:bold;">ダイヤカツヒメ</b>が強豪に挑戦。カーネーションCでは持ち前のスピードとしぶとさを活かしての2着、以前より馬体に幅も増し、真の充実期を迎えた印象。牡馬の一線級を相手に800ではいかにも苦しく、ここは自己のリズム重視だが、馬場が軽くなったのは嬉しい材料。先につながる内容を示したい。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250914/02/banei-koyanogo/45/3a/j/o1404387915673027311.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="608" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250914/02/banei-koyanogo/45/3a/j/o1404387915673027311.jpg" width="220"></a></p>
2025.09.07
調教師会長からのサプライズ?!
アメンバー限定公開記事です。
2025.08.29
3歳スーパーシン、完勝で重賞2勝目! 〈第37回はまなす賞(BG3)〉
<p>8月24日(日)に行われた二世代限定重賞、第37回はまなす賞(BG3)は、第二障害を3番手で下った<b style="font-weight:bold;">スーパーシン</b>(牡3、長部)が軽快な脚取りで抜け出して快勝。昨年12月のヤングチャンピオンシップに続く重賞2勝目を挙げました。<br>藤野俊一騎手は当レース2勝目で重賞通算71勝目。長部幸光調教師は当レース初勝利で重賞通算6勝目。<br>馬場水分1.6%で勝ち時計は1分55秒6。障害を番手で下りたキョウエイエース(牡3、村上)がしぶとく歩いての2着、中団から脚を伸ばしたスマイルカナ(牝4、鈴木)が3着に続いています。<br><br>前走のばんえい大賞典では、一旦抜け出しかかりながらも末に緩み詰まったスーパーシンですが、ここは鮮やかに決めました。<br>スピードがあり、障害がうまく、速い脚を使えて、素材としては一級品でも末のひと押し課題、といったことを大賞典後に書きましたが、今回はゴールまでしっかり。これは課題を克服したというよりも、それが表面に出ない競馬になったと表現するほうが正しいように思います。<br>自身は大賞典と同じ670キロでしたが、4歳勢に対してはアローワンスと格付分の重量差があり、性齢補正後でも上から6番目と、次位ハンデだった大賞典より重量関係が好転。さらに、意外と前の薄い組み合わせとなった今回は流れも落ち着きました。<br>折り合いを欠いたカフカが障害手前で一度刻めずの前半約64秒も、実質的なペースはもう少し遅く、終いの速い競馬。タメながらでも位置を取れ、後半の負担度も大賞典よりは小さかったはずで、下りからの速い脚が鈍らず。<br>障害のカカリで外にヨレそうになったところを慌てずに修正したのは、さすがというか当然というか、しゅんこさんの経験と技術ですが、障害でしっかり腰が入り、下りてからスパッと抜け出した勝ちっぷりは光るもので、やはり並みの馬ではないですねえ。<br>今回の勝利で飛び級でA1に格付けされ、自己条件では相手強化、世代戦では積む身となるだけに、末の我慢を求められる流れになった際には、ちょっと甘さを見せる場面も今後まだあるとは思うのですが、素質は世代筆頭級。次なる目標は11月2日の菊花賞となりますが、もう一段階上への成長が叶えば、さらに先への期待も膨らみます。<br><br>キョウエイエースは好位から障害スムーズ、番手で下ったものの、あっという間にスーパーシンに交わされました。切れ負けの格好とはいえ、一瞬フワッとしながらも末まで歩きましたし、実質ハンデ頭の一角で勝ち馬とは20キロ差という厳しい状況の中で、内容十分でしょう。<br>また、特段にジリっぽいわけでもなく、古馬相手だと違うところもあるのですが、本質的には切れより持続力、叩き合いになって味が出るタイプと見えます。</p><p>シンが勝った当レースと、エースが勝ったイレネーおよび先着した大賞典とでは、ちょっと競馬の質が異なり、その中での結果を踏まえて考えると、両者の違いが徐々に顕在化してきたようには思います。<br>では、先の菊花賞あるいは小晦日ダービーでどうなるか、というのは、馬場・ハンデ・メンバー構成なども絡んでくるので、わかりません(^^;<br>ただ、オープン昇級に加えて本年度賞金も330万円を超え、菊花賞ではさらにハンデが厳しくなるということは現時点でもわかっています。<br><br>スマイルカナは前走で減らした馬体を戻してきた点が好感でしたが、それ以上に下見気配が良く映りました。今季これまでも決してデキは悪くないと見ていましたが、流れが落ち着いたのが良かったにせよ柏林賞より位置を取り、障害もスムーズ。今季の大目標は11月9日のクインカップ、その前に9月28日の銀河賞も使うでしょうが、確実に上向いてきた印象です。<br>カフカ(4着)は利貴騎手がソリに座るような体勢で障害手前で刻もうとしたものの抑え切れず、ええいままよと上がらせる格好。それでも止まらずトップ抜け、さすがに終い苦しくなりましたが、地力は示したとも言えます。御すほうは大変ですし、今回は悪い目と出てしまいましたが、前へ前へと行きたがる気持ちは課題であり長所でもあるでしょう。改めての期待です。<br><br>ショータイム(5着)は51キロの馬体減。それでも極端に細くは見えず、障害をまとめて終いにつなげる形も作りましたが、近走の充実ぶりからすると物足りなく、万全ではなかったと言わざるを得ません。10Rのフクノエルのマイナス78キロにも驚かされましたが、大河原厩舎、どうしたでしょうか。<br>ウルトラコタロウ(6着)は障害で止まり、二腰目は入ったものの、本来は優位に立ちたい障害で乱れる場面も少なくない今季。クラスが上がり、展開的に難しくなっているのはたしかですが、自信を持って臨めるリズムを取り戻したいところです。<br>ウンカイダイマオー(7着)は個人馬券的に期待していたのですが、障害で手間取り、ハンデがあっても上位2頭との力差を感じる内容。本来は障害巧者ですし、デキも整ってはきているので、自己条件から再出発です。<br>ライジンサン(8着)は増えてほしかった馬体がマイナス20キロでは買い目なしでしたが、昨季も当レースのシンガリ負けから立て直してダービーで復活劇を見せました。順調に使い込めるようになれば……でしょうか。<br>ココロノニダイメ(10着)は30キロの馬体減。もともと細いくらいに映る馬、詳細はわかりませんが、障害で大苦戦したレースぶりからも、中間に良くない要素があってのことと思います。立て直しが必要でしょう。<br><br><br>編成段階のパッと見から、ハンデを含めて予想の難しいレースとの印象を受けました。ただ、終わってみれば1→2→5番人気と落ち着いた結果で、私が変にこねくり回して考えていただけなのかな(^^;<br>でも、馬体減のジャッジに悩まされたり、カフカの折り合い難が出たりで、結果として配当的には順当な決着になったとはいえ、ばんえいらしく、予想もレースも面白いものでありました。<br>この世代交流重賞を経て次に挑むのは、それぞれの世代の二冠目。引き続き激戦にご期待ください。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250829/09/banei-koyanogo/26/df/j/o1219139515661409372.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="481" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250829/09/banei-koyanogo/26/df/j/o1219139515661409372.jpg" width="420"></a></p>
2025.08.24
[8/24 第37回はまなす賞(BG3)] 晩夏の世代交流重賞は大混戦
<p>柏林賞とばんえい大賞典、それぞれの世代一冠目を終えた4歳と3歳による二世代限定重賞。現在の日程になった2015年以降の過去10年では4歳が6勝も、連対数では10対10のイーブン。4歳の経験と地力が上回る時期ではあるが、10キロのアローワンスに加えて、総じてクラスが下の3歳がハンデを活かすケースも多々ある。土曜明け方まで雨があったが、日曜は真夏日に達するほど気温が上がる予報、馬場は回復するのか、日没後は変わらず軽くなるのか。荷物自体はそれぞれ対応可能な範囲内だが、少しタメたいクチも多く、この重量関係の中でどう動くか。流れも展開も読みにくく難解。<br><span style="font-size:0.83em;">(別定:オープン=710キロ。A1=700、A2=690、B1・B2=680、B3・B4=670。3歳10キロ減)</span><br><br>4歳一冠目の柏林賞を制した牝馬<b style="font-weight:bold;">カフカ</b>は、5月のカーネーションC勝ちもあり、昨季からの成長大きく充実一途。前走の世代特別は5着も、二開催空けた後であくまで叩き台、内容に不満なく、当然上積みを見込める。実質ハンデ頭の一角と厳しい重量関係、ややジリっぽく切れ勝負は望まないが、末まで脚が続いて力上位。折り合いを欠かず流れに乗りたいが、ここでも。<br><br>ダービー馬<b style="font-weight:bold;">ライジンサン</b>は、前走の柏林賞が今季初戦。馬体を26キロ減らしての登場となったが、障害で手間取り、終いも詰まるなど、本来の姿とは程遠い内容。そこからまた間隔が空き、四開催ぶりとなる今回も仕上がりカギ。まずは馬体回復が絶対条件だが、順調組を相手にハンデ頭と条件は厳しく、どこまで動けるか。デキ上向きを示してからの狙いでも。<br><br>オークス馬<b style="font-weight:bold;">スマイルカナ</b>は、ここまで年長馬相手に勝った記録こそないものの、菊花賞も制しているように世代限定戦なら実績上位の存在。自己条件では内容重視に徹しているが、いずれも障害は一腰でまとめており、デキ自体はずっと悪くない。引き続き積む立場で、ここもタメ気味に運ぶだろうが、柏林賞では末まで歩いての5着。展開次第では出番がある。<br><br><b style="font-weight:bold;">ウルトラコタロウ</b>は柏林賞も含めて重賞で3着七回。決め手一歩でも、昨季後半から末脚強化され以前より歩けるようになっているし、晩成型がたしかな成長を示している。積む立場となった前走は窮屈な展開を強いられ障害で手間取ったが、本来は巧者で修正は可能。ここも軽量の3歳勢との兼ね合いカギだが、登坂力を活かす形を作れれば差は小さい。<br><br>柏林賞2着の<b style="font-weight:bold;">ショータイム</b>は、二走前に自己条件でも初の特別勝ちを収めるなど、デキの良さと成長が目立ち今季充実。柏林賞では二腰を要したとはいえ障害安定、下りてからは良い脚を長く使えて、ひと追いごとによく伸びる。道中でタメは利かせたいが、以前ほど展開に左右されないし、まだB1格付にとどまってハンデも有利。引き続き上位争いに。<br><br>3歳の大将格はイレネー馬<b style="font-weight:bold;">キョウエイエース</b>。今季はA1に格付けされて苦労するかとも思えたが、骨っぽい古馬相手に好内容の連続、大賞典も2着とはいえハンデ頭での小差と、素質と能力の高さを示している。3歳で690を課せられる今回、重量関係はたしかに厳しいが、古馬を一蹴した前走高評価。世代の全体レベルは3歳のほうが高い可能性もあり、ここも好勝負。<br><br><b style="font-weight:bold;">スーパーシン</b>の大賞典3着は、じっくり構えて障害一腰から終いよく伸び、一旦は抜け出すかの場面を作りながらも末に詰まっての惜敗。障害巧者で切れ味もあって素質上位だが、末の我慢が利かない点が現状の大きな課題。それでも力は引けを取らないし、流れが落ち着きそうな今回もタメる形か。ここもひと押しカギだが、重量関係も悪くなく、上位圏内。<br><br><b style="font-weight:bold;">ココロノニダイメ</b>は前走の自己条件特別を一人旅の圧勝。まだ馬体が細く映り本格化は先だが、今季6勝と絶好調。今回は少しタメる形となるだろうが、4着だった大賞典より積むとはいえ不満のないハンデ、障害安定して終いは良い脚を使って追い上げる。地力では見劣るが、成長期で大賞典以上に動けて不思議ないし、ここでも上位食い込みは可能で。<br><br>イレネー記念で2着の星がある<b style="font-weight:bold;">ウンカイダイマオー</b>は、今季の使い出しこそデキが伴わなかったが、使いつつ良化を示し、大賞典でも障害一腰でトップ抜けと見せ場を十分に作っての5着。障害巧者でここも一腰が望めるし、存外に行く馬の少ない組み合わせで、渡来が行かせれば単騎も可能。末も以前ほどパタッと止まらず、ハンデを活かしての粘り込み警戒。<br><br><b style="font-weight:bold;">アルイテイコウ</b>は今季3勝と好調、前走3着も障害トップ抜けの好内容だったが、まだB4格付で地力で見劣る。大賞典では障害で手間取ったように、決して障害が不得手でなくても増量には不安が残るし、ここは後半勝負に構えるか。良い切れ味を持っているが、そう長く脚が続かないし、相手強化。軽量とはいえ、スムーズに運べても入着級か。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250824/09/banei-koyanogo/5d/de/j/o1139333315657825360.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="644" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250824/09/banei-koyanogo/5d/de/j/o1139333315657825360.jpg" width="220"></a></p>