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ばんえい競馬士 第001号 コヤノゴー 〈別館〉 - 記事一覧
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2025.12.31
ほとばしる才気、キングウンカイが重賞初V! 〈第27回ヤングチャンピオンシップ(BG2)〉
<p>12月29日(月)に行われた2歳の二冠目、第27回ヤングチャンピオンシップ(BG2)は、好位から第二障害を一腰で越えた<b style="font-weight:bold;">キングウンカイ</b>(牡2、松井)が下りからの切れ味を発揮し、一気に突き抜ける完勝。重賞初制覇を遂げました。<br>西将太騎手は当レース初制覇で重賞通算9勝目。松井浩文調教師は当レース2勝目で重賞通算79勝目。<br>馬場水分2.5%で勝ち時計は1分30秒5。ナナカマド賞馬ホクセイイワキヤマ(牡2、坂本)が二冠成らずの2着、後方からよく伸びたレッドウンカイ(牡2、松井)が3着に続いています。<br><br>キングウンカイはスピードあって道中から素軽く、障害下でひとタメするほどの余裕もあり、一腰で越えるとスパッと抜け出し突き放し、言うことなしの完勝でした。<br>デビューから3連勝を飾り、今季の一番馬かとの評価高まったところで、先を見据えてひと息入れましたが、9月28日の復帰戦では馬体が増えておらず、レース内容も案外。前週の青雲賞でプラス46キロでポン駆けを決めたホクセイイワキヤマとは対照的に映り、ちょっと物足りなくも思えたものです。<br>それでもナナカマド賞には使ってくると見ていたのですが、一次申込みすらせず回避。産駒特別以降に目標を切り替えた陣営の判断が正解だったようで、復帰戦からしっかり馬体が増えての連勝と、この厩舎なので当然と言えば当然ですがお見事です。その松井厩舎に競走馬時代後半は所属していたコウシュハウンカイ産駒の重賞初勝利ともなりました<span style="font-size:0.83em;">(インタビューで触れてほしかったな(^^;)</span>。<br>馬場や荷物が重くなった際にどうか、などはこれから見えてきますが、かなり奥があるでしょう。楽しみな馬が出てきました。<br><br>ホクセイイワキヤマは勝ち馬とは切れ味の差、あとはまあ10キロ積んでいたぶんも多少あるでしょうが、自身は何も悪くなく、ここも安定した取り口。<br>ナナカマド賞馬に対して言うのもおかしな話ですが、軽くて速くて、という2歳戦向きのイメージではないんですよね。本質的には時計も終いも少しかかる競馬のほうが良さが出るように思います。イレネー記念での逆転も十分でしょう。<br><br>レッドウンカイ(3着)は、障害に付く手前、付いてからもじっくりタメたのが利貴騎手のファインプレイでしょう。一腰でまとめると良い切れ味を見せ、末まで伸び切りました。現時点では上位2頭と着差以上の力差は感じますが、産駒特別以上の内容でしたし、今後が楽しみになりました。<br>ヤマノブラウン(4着)は積極策から障害一腰、終いは伸び負けしましたが、自身は止まったわけでもありませんし、思い描いていたとおりの展開を作り現時点での力を出し切る、非常に良い競馬だったと思います。<br><br>終い一本で脚を使ったパワーウンカイ(5着)、障害の安定感を増してきたジェイノホマレ(6着)、伸び負けしたフェスタクィーン(7着)、正攻法から残り10mまで踏ん張ったクリスタルアッシュ(8着)、登坂力は示したサトノブレイカー(9着)は、それぞれ良いところがありつつも、今回は力負けと認めざるを得ないものでしたが、今後の成長に期待です。<br><br><br>今年は十勝産駒のワンツーとなりましたが、特殊な選抜ゆえに、年度によって全体レベルの違いがあり、各地区のレベル差が大きいケースも多々あります。<br>それでも、産駒特別が行われる日の競馬場には、生産者のご家族が応援に来ている姿も多く見られる、ばんえいならではの『甲子園』。その出場経験は、本家の高校野球と同じように、今後の競技生活への糧になることでしょう。ここで名前を覚えた各馬の今後にも注目していただければと思います。<br><span style="font-size:0.7em;">白樺学園野球部時代に甲子園に行った利貴騎手が勝てば面白いな、なんても思っているのだけど(^^;</span></p>
2025.12.30
[12/30 第54回ばんえいダービー(BG1)] 真の最強を決める小晦日の夜
<p>3歳三冠最終戦。7月のばんえい大賞典、10月のばんえい菊花賞ともに激戦となったが、上位陣のレベルは高く、2025年を締め括るにふさわしい好カード。前日同様に日没後は少し時計の出る見込みでも、極端には軽くならないし、ここまで積めばやはり底力が必要。別定から定量に変わってのプラスマイナスと、有力勢が菊花賞から揃って手替わりとなっている点をどう見るかだが、ここが真の最強を決める舞台。世界で最も重みのある小晦日ダービー。<br><span style="font-size:0.83em;">(定量:730キロ)</span><br><br>大賞典馬<b style="font-weight:bold;">スターイチバン</b>は、6連勝で臨んだ菊花賞は人気を裏切る格好の3着と案外だったが、軽馬場で忙しく、また切れ味で劣ったもので、決して力負けではない。ハンデの恩恵はなくなっても増量歓迎、菊花賞ほど速くならないここは見直せる場面。新人がやすやすと勝てるほど甘いレースではないが、馬体増の前走をひと叩きして目標へ向け好仕上げ、障害安定して上位争い。<br><br>菊花賞馬<b style="font-weight:bold;">ラポピージュニア</b>は、重賞初出走での戴冠と今季の成長著しい。軽馬場の菊花賞は強気に出たが、本来は少しタメたほうが良く、障害下りからの切れ味あり、追って長く良い脚を使える。前走の自己条件が物足りないが、あくまで目標は今回で、さらに馬体も増えてまだ上昇が見込める。定量に変わり重量関係が厳しくなるだけに、展開の助けはほしいところだが、ここでも。<br><br>はまなす賞で4歳も破った<b style="font-weight:bold;">スーパーシン</b>。大賞典も菊花賞も一旦は先頭と、障害安定して下りから速い脚を使い、行っても差しても競馬ができる自在性もあって素質上位。古馬A1を封じた前走も高評価だが、圧勝態勢からゴール前で緩んで詰まる場面があったように、末の甘さが頻見される点が課題。最外枠で前半の入りもカギとなるが、定量変わりは好材料で、ひと押し利けば頂点。<br><br>オークス馬<b style="font-weight:bold;">ホクセイヒラリ</b>は、前で障害を下ろして終い突き放す完勝で、昨季黒ユリ賞に続いて世代女王の座に。ただ、牡牝のレベル差が大きい世代で、菊花賞では障害で大苦戦してのシンガリ負け。もともと大きかった馬体に実が入り、自己のペースで進めれば本来は増量にも対応可能の障害巧者だが、ここで勝ち負けを望むのは厳しい。<br><br>昨季のイレネー馬<b style="font-weight:bold;">キョウエイエース</b>は、酷量だったとはいえ障害で乱れた菊花賞からダイレクトで四開催ぶり。まずは気配注目だが、中間は初コンビを組む島津と何度も本走路に入れており、仕上がっていて不思議ない調整過程。大賞典とはまなす賞では他馬より20キロ以上積みながら2着確保、8月の特別では古馬を一蹴と地力は一枚上。菊花賞から自身10キロ減での定量で反撃警戒。<br><br><b style="font-weight:bold;">ウンカイダイマオー</b>はこれまでタイトルこそないものの、重賞での善戦歴多数。今季は馬体を減らしての使い出しで調整に苦労したが、夏以降の内容には本格化気配が感じられるし、B1とはいえ古馬を寄せ付けず特別勝ちの前走が出色で仕上がり絶好。定量でも障害は屈指の巧者で増量に不安なく、昨季のイレネー2着馬。いまは終いの我慢も利くし、菊花賞4着以上も望めて。<br><br><b style="font-weight:bold;">ココロノニダイメ</b>は今季開幕から4連勝を決めるなど素質互角だが、一番上に入るとまだ地力で見劣る。はまなす賞で減らした馬体は戻ったが、近走ピリッとせずやや壁に当たっている印象で、現状だと730も少し重いか。実が入れば大きく化けてくる可能性は秘めるが、晩成型で成長途上の段階。近走内容からも後半勝負に構えるだろうが、上位進出とまでは。<br><br><b style="font-weight:bold;">ホクセイテンリュウ</b>は今季ずっとデキ良く、馬体も順調に増えて活気十分。菊花賞も積極策から5着に粘り、自身の力を出し切る好内容だったが、軽馬場が大きな味方になったのはたしか。スピード型で現状では馬場も荷物も軽いほうがベター、障害は巧者の部類でも定量の730だとそうスムーズには運べまい。下りての脚で他馬に劣るし、どこまで食い下がれるか。<br><br>オークス2着の<b style="font-weight:bold;">パワフルクィーン</b>は世代随一の障害巧者で、下りてからジリっぽく勝ち切れない場面も多いとはいえ、今季の成長大きく充実。ここはさすがに相手が強いうえに増量と条件厳しいが、まずはこの荷物でも一腰で越えることを重点に置いて運ばれるか。積んで良さが出る馬、先の牝馬限定戦への経験としたい。<br><br><b style="font-weight:bold;">プロサングエ</b>はオークスで3着。やや末が甘い面は残るものの、今季は安定した内容を示しており確実に地力強化。オークス前はC1で戦っていたように明らかに格下で、ここで何かを望めるレベルではないが、腰がしっかり入る障害巧者、十分に息を入れて進め、710でも登坂力を示せるか。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251229/04/banei-koyanogo/9b/89/j/o2026243715735012257.jpg"><img alt="" height="505" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251229/04/banei-koyanogo/9b/89/j/o2026243715735012257.jpg" width="420"></a></p>
2025.12.29
[12/29 第27回ヤングチャンピオンシップ(BG2)] まなじりは 歓呼にこたえ いさぎよし
<p>年末年始を彩る四重賞の嚆矢は、産地別の地区予選を突破してきた10頭による『ばんえい甲子園』の決勝にして2歳の二冠目。一冠目のナナカマド賞に出走していたのは2頭のみでもあり、例によって各地区のレベル差と産駒特別の内容を精査必要。雪がちらつく予報が出ており馬場の変化にも注目だが、ロータリーが入り、ナナカマド賞の時ほどは軽くならないか。過去26回では、十勝13勝、釧路6勝、北見3勝、北央3勝、南北海道1勝。<br><span style="font-size:0.83em;">(別定:590キロ。収得賞金250万円につき10キロ加増)</span><br><br>ナナカマド賞を制した十勝<b style="font-weight:bold;">ホクセイイワキヤマ</b>は、産駒特別2着で二冠への挑戦権獲得。障害巧者で、ここまでオール連対と安定、接戦を勝ち切った一冠目のように終いの我慢も利く。本質的には道中で息が入るほうが良いし、10キロ積むハンデ頭でも増量歓迎、切れ負けした産駒特別からの逆転可能。引き続き崩れず二冠十分。<br><br>十勝<b style="font-weight:bold;">キングウンカイ</b>はホクセイを破って産駒特別勝ち。デビューから3連勝の後にひと息入れたが、馬体の成長が物足りないと見るやナナカマド賞をスキップして再調整、障害下りからの切れ味で一気に突き抜けた産駒特別は時計も内容も文句なしで、やはり素質の高さは相当のもの。まだ粗削りな面は残るが、ここも好勝負。<br><br>能検から動きの良さが目立っていた釧路<b style="font-weight:bold;">ジェイノホマレ</b>は、8月の牝馬限定特別勝ち、ナナカマド賞も見せ場十分の小差4着と、牡馬相手でも素質は引けを取らない。馬場は軽いほうが良いが、課題の障害も近走は一腰でまとめており進境十分。新人・阿部優がどこで下ろせるかだが、切れ味勝負に持ち込めれば上位進出も可能。<br><br>北見<b style="font-weight:bold;">サトノブレイカー</b>は、ここまで成長を促しつつの使い方だが、障害の上がり方が良く、下りからの切れ味も光り、素質は高い。まだ末まで脚が続かない面はあるが、産駒特別は完勝だった。今回はやや相手強化とはなるが、馬体も順調に増え、前走以上のパフォーマンスも期待できる。増量に不安なく、上位圏内。<br><br>産駒特別を障害トップ抜けから押し切った北央<b style="font-weight:bold;">ヤマノブラウン</b>は、前走のA-1平場でも先に下ろしたように、屈指の障害巧者。下りてからがジリっぽく、相手強化のここでは終い伸び負けする公算が大きいが、牝馬でも馬格があるし、登坂力を活かせる増量歓迎。積極策から、他馬が障害で手間取った際の粘り込み狙う。<br><br>南北海道<b style="font-weight:bold;">パワーウンカイ</b>の産駒特別は、障害下りから速い脚を見せての抜け出し。ただ、一番上に入ったその後の三戦は後方から障害重点と、やや物足りない。いずれも一腰でまとめておりデキは悪くないが、重賞だと自力勝負は利かず、ここも前半は大事に運んで後半につなげる形に構えるか。展開の助けは必要で、入着級。<br><br>南北海道<b style="font-weight:bold;">フェスタクィーン</b>は9月に牝馬限定特別勝ちのある素質馬。早々とナナカマド賞回避を表明するとひと息入れ、馬体を増やして臨んだ産駒特別で2着。障害は安定していても、詰めて行くと終いがかったるくなるが、タメが利いた際にはよく伸び、牡馬相手なら後半勝負か。流れが落ち着くのは悪くなく、上位うかがう。<br><br>釧路<b style="font-weight:bold;">クリスタルアッシュ</b>は新馬戦圧勝、その後はやや足踏みが続いたが、近走は素軽さ目立ち良化顕著。全兄Cコルド同様に障害巧者、追っての味もあり、平場とはいえ抜けてから突き放した二走前の勝ちっぷり上々。馬体も順調に増え、徐々に軌道に乗ってきた。増量に不安ないし、さらに上昇見込めばここでも楽しみある。<br><br>北央<b style="font-weight:bold;">レッドウンカイ</b>は障害を下りてから良い脚を使えるが、伸びてきた産駒特別も末はやや鈍ったように、まだ成長途上。道中でタメを利かせたく、少しでも流れが落ち着くのは悪くないが、そう詰めては行けまい。じっくり構えて後半勝負の形になるだろうが、ヤマノとの対戦比較からも、相手強化の重賞ではどこまで。<br><br>北見<b style="font-weight:bold;">カネオー</b>は、まだ粗削りながらも追われてよく歩き、産駒特別でも長く脚を使っての浮上。ただ、ここに入ると対戦比較で見劣るし、素質は秘めていても現時点では少し相手が強いか。詰めて行くと障害への不安が生じるだけに増量も歓迎とは言えず、後半勝負からの展開待ち、先々へ向けて入着あれば。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251229/04/banei-koyanogo/9b/89/j/o2026243715735012257.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="505" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251229/04/banei-koyanogo/9b/89/j/o2026243715735012257.jpg" width="420"></a></p>
2025.12.28
☆名古屋競馬場に初参戦☆
<p> 前記事のとおり <a href="https://ameblo.jp/banei-koyanogo/entry-12950425350.html" rel="noopener noreferrer" target="_blank">Cheap Trick</a> のライヴ目的で大阪と東京へ行ってきたのだが、2024年2月の <a href="https://ameblo.jp/banei-koyanogo/entry-12839869813.html" rel="noopener noreferrer" target="_blank">Europe</a> に合わせて<a href="https://ameblo.jp/banei-koyanogo/entry-12847639116.html" rel="noopener noreferrer" target="_blank">東京競馬場</a>まで足を延ばしたことに味を占めるとともに、知らない土地での移動にも自信を深め(スマホ頼み)、今回も何か競馬関連を絡められないかと企てた。<br> 月曜に北海道を発っての三泊四日、となれば中央さんの開催日とは重ならないが、365日カバーしている地方競馬、どこかで競馬は行われている。<br> そう思いながら地全協の日程表を見てみると……。ライヴは大阪が月曜、東京が水曜だったのだが、ちょうど間の火曜が名古屋さんの開催日。<br> もともと行ってみたいと思っていた競馬場だし、ルート的にもこれ以上なくベストで、もう即決!<br> というわけで、時差投稿気味とはなるのですが、ばんえいファンによる他場視察シリーズ(?)名古屋編でございます。<br><br> まずは大阪から新幹線で名古屋へ。そして名古屋駅近くから出ている無料送迎バスに乗り込み……40分弱ほどで名古屋競馬場に到着!</p><p><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251227/22/banei-koyanogo/47/46/j/o2256165015734604584.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="365" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251227/22/banei-koyanogo/47/46/j/o2256165015734604584.jpg" width="500"></a></p><p><br> 『名古屋競馬場』と言っても、住所は弥富市駒野町で、名古屋ではないのだが、もともと弥富トレーニングセンターだった施設を2022年4月から競馬場として運用を開始、名古屋市港区土古にあった旧名古屋競馬場を移転した扱いで、その名称を引き継いでいる…という認識で良いだろうか。<br><br> 入場してすぐ左手にパドックがある、<a href="https://ameblo.jp/banei-koyanogo/entry-12815873070.html" rel="noopener noreferrer" target="_blank">JRA函館</a>と似たレイアウトだが、まずはまだ新しさも感じる綺麗なスタンドに入り、ちょこちょこっと歩いたら、もうコースが目の前。<br> 小さいとは聞いていたが、スタンド入口からはちょっとしたスーパーの野菜コーナーから酒コーナーへ行くくらいの感覚で、非常にコンパクト。<br><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251227/23/banei-koyanogo/b8/78/j/o1406116115734608444.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="380" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251227/23/banei-koyanogo/b8/78/j/o1406116115734608444.jpg" width="460"></a></p><p><br> 競馬場に来たからには、もちろん入場料および観戦料は自主的に払わなければならないので、まずは専門紙『競馬エース』を購入。ばんえいの専門紙は年に一回程度しか買わないが、ここでは来場記念品的な意味も含めて。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251227/22/banei-koyanogo/f9/67/j/o1303115515734601898.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="372" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251227/22/banei-koyanogo/f9/67/j/o1303115515734601898.jpg" width="420"></a><br><br> 準備を整えたところでパドック見学へ。<br> 中央の競馬場よりも馬との距離が近いぞ! 各馬がブルルッと鼻を鳴らしながら汗を白くにじませながら周回している。<br> もちろん騎手の顔もはっきりと見える。申し訳ないことに、顔と名前が一致する騎手は名古屋にそう多くないのだが、さすがに知っている宮下瞳騎手の調教師転身が後日発表されたのは皆さんご存じのとおり。<br><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251227/22/banei-koyanogo/12/2e/j/o2256156215734605016.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="346" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251227/22/banei-koyanogo/12/2e/j/o2256156215734605016.jpg" width="500"></a></p><p><br> 最終周回まで見届けたのちにスタンドへと戻り、馬券検討を始めたが、あっという間に締め切り間近。<br> ついつい、入場を終えてから締め切りまでが長い<span style="font-size:0.83em;">(馬装と枠入りに時間を要すため)</span>ばんえいの感覚でいたのだが、そりゃ違いますわな(;・∀・)<br> 馬券の写真を撮るのをすっかり忘れてしまったが、最初のレースでやっすい馬複が当たり、その後も大したことないのが一つ当たり、数百円のマイナスで済んだみたい。<br><br> ところで、改めて場内を見返すと、何やら妙な違和感が。<br> モニターが掲げられ、もちろん馬券発売機が置かれ、マークカード置き場兼記入台がある。ただ、座れる場所が一つもないのだ。ライヴ会場みたいな言い方になってしまうが、1階屋内はオールスタンディング。<br> 札幌に、座席のないホッカイドウ競馬の場外発売所があるが<span style="font-size:0.83em;">(Aiba札幌駅前)</span>、競馬場でこれは珍しいのではないだろうか。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251227/22/banei-koyanogo/dc/5b/j/o0678038215734594933.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="237" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251227/22/banei-koyanogo/dc/5b/j/o0678038215734594933.jpg" width="420"></a></p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251227/22/banei-koyanogo/0f/13/j/o0699039415734594934.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="270" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251227/22/banei-koyanogo/0f/13/j/o0699039415734594934.jpg" width="480"></a><br><br> 1階屋外には観覧席が設けられているが、公式サイトによると312席。わずか、との言葉を付け加えても良いか。<br> 私が訪れた9月30日は、酷暑も過ぎ、最高気温が30℃に達さない日だったが、その席で西日を受けるとやはり暑さを感じたし、真夏だと長い時間いられるものではないだろう。スタンド上部の庇も、日差しや雨を遮るほどのものとは見えない。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251227/22/banei-koyanogo/a8/68/j/o0689038815734594936.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="282" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251227/22/banei-koyanogo/a8/68/j/o0689038815734594936.jpg" width="500"></a><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251227/23/banei-koyanogo/58/1d/j/o2667186115734618719.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="321" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251227/23/banei-koyanogo/58/1d/j/o2667186115734618719.jpg" width="460"></a></p><p> </p><p> パドックを見た際に、座ったままのファンが多い光景に驚きも感じたのだが、日陰で、かつ腰を下ろせる場所となると、ここしかないことも関係しているのかもしれない。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251227/23/banei-koyanogo/e8/30/j/o3780211215734622164.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="257" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251227/23/banei-koyanogo/e8/30/j/o3780211215734622164.jpg" width="460"></a><br><br> 2階の有料席は快適なのだろうが、そのぶんガラスを挟んでレースを見ることになるし、わりと強気とも思える価格設定。交流重賞が行われる日などはともかく、日々の競馬を支える常連馬券ファンが、どこまで利用するのかという気もする。<br> 加えて言えば、食堂も2階の一角に格好をつけた程度の小さなものがあるだけ。外の広場にキッチンカーが来ていたので、たこ焼きとビールを買ったが、帯広で顔馴染みのキッチンカーと比べられるレベルではない。</p><p><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251227/23/banei-koyanogo/fa/a7/j/o2537158515734620007.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="262" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251227/23/banei-koyanogo/fa/a7/j/o2537158515734620007.jpg" width="420"></a><br><br> 前述のようにパドックでは馬を間近に見られるし、スタンドからコースが近く、レースも見やすい。中央の競馬場以上の迫力も感じられる。<br> レースを終えた馬たちが戻ってくるところなんかも見られて、やっぱり競馬場が好きな私は、良い光景だなあ、とは思うものの、それ以外の面がちょっとシンプル過ぎて、味気ない施設という印象も正直受ける。<br> よそから来た一見の客がネガティヴに受け取るのも失礼な話だが、現代風と言うのか、馬券はネットで売るものと割り切った、裏を返せば本場に来るお客様を優先していない競馬場なのだろう。そうなってしまったのだろう。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251227/23/banei-koyanogo/cf/f8/j/o1807128315734622482.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="312" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251227/23/banei-koyanogo/cf/f8/j/o1807128315734622482.jpg" width="440"></a></p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251227/23/banei-koyanogo/28/a1/j/o2256144215734622501.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="306" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251227/23/banei-koyanogo/28/a1/j/o2256144215734622501.jpg" width="480"></a></p><p><br> 近年の売上が好調な地方競馬だが、ほとんどの主催者で、ネットでの発売額が全体の9割以上を占める。私がよく行く帯広も、本場の数字など全体の2%ほどにしか過ぎない。<br> 有り余るほどの資金があるならともかく、限られた中でどちらを優先するかとなれば、それはネットで買うお客様であり、かつ競馬場運営に関わる経費を削減していくことが、ビジネス的観点からはおそらく正解なのだろう、とは思う。<br> それでも “わざわざ” 競馬場に足を運んでくれるファンは大事にすべき、と言いたい気持ちはあるのだが、数字を見ると、そんなものは甘っちょろいノスタルジアと片付けられてしまいそうだ。<br><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251227/23/banei-koyanogo/2f/19/j/o2256172115734623679.jpg"><img alt="" height="320" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251227/23/banei-koyanogo/2f/19/j/o2256172115734623679.jpg" width="420"></a></p><p><br> さて、じつは今回、名古屋にお住まいのブロ友さんに、訪れることを事前に連絡していたのだが、会社の有休を使ってまで競馬場に来てくださって。はじめまして~(*‘∀‘)<br> その流れで、旧知の間柄らしい、元・広報の競馬場職員さん<span style="font-size:0.83em;">(現在は違う部署とか)</span>とお話しさせていただく機会にも恵まれた。<br><br> 「こちら、北海道から来た方で……」<br> 「ああ、それでばんえい競馬の笑」<br><br> この日の私は生真面目にも(?)『STOP AND GO!』のばんえいTシャツを着ていたのだが、職員さんは帯広競馬場へ行ったことがあるらしく、またハクウンリュー<span style="font-size:0.83em;">(ばんえいのPR馬)</span>が名古屋の場外発売所へイベントで訪れたこともあるので、ばんえいのことを結構知っていた。<br> ブロ友さんもインビクタのキーホルダーを持っていたりで、ばんえいファンとしては大変ありがたく、テンションが上がったのだが、肝心の名古屋の話も伺う。<br><br> ストレートに言えば、お二人とも、現在の競馬場が以前より良くなったとは思っていないようだった。<br> Wikipediaに、席数が旧競馬場の約10分の1に減ったとの記載があったが、当初の計画よりも小さくなったらしいし、そもそも移転の大義名分として示されていた、跡地をスポーツイベント関連に活用する計画も立ち消えになったという。だったら移転しなくて良かったべさ、と部外者ですら思う。<br> 私も、かつて足しげく通ったJRA札幌競馬場が、リニューアルによって過ごしにくい場所になってしまったことは経験しているが、その比ではない変わりよう。<br> 旧名古屋競馬場時代から長く地元の競馬を応援してきた方にしてみれば、奪われた、切り捨てられた、との感情が浮かんできても不思議ではないだろう。<br> 「土古<span style="font-size:0.7em;">(どんこ)</span>の時に来てほしかった」との言葉が胸に刺さる。</p><p><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251228/09/banei-koyanogo/7e/1d/j/o1675135515734695416.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="405" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251228/09/banei-koyanogo/7e/1d/j/o1675135515734695416.jpg" width="500"></a><br> </p><p> レースが進み、ブロ友さんがお帰りになるということで、私もそろそろ名古屋駅近くに取った宿に戻るかと送迎バスの時刻表を見てみたら、便数が少なく、次となると最終レースが終わった後。<br> 歩いて行ける範囲には公共交通機関がなく、これじゃまるで楽園の囚人だな、なんても思ったが、最寄り(と言っても結構遠い)の駅まで車で送ってくれるとのお言葉に甘えることにした。<br><br> その駅からは乗り換えもなく名古屋駅まで一本で行けるとのことで、安心して空いている席に座り、スマホに収めた写真の整理などしていたが、やがて聴こえてきた車内アナウンスに、思わず顔を上げる。<br><br> 次はー、こうほくー、港北に止まりまーす<br><br> 「以前は、名古屋競馬場前駅、だったんですよ」<br><br> そう言っていたっけ。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251228/09/banei-koyanogo/46/e2/j/o2062123315734695395.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="263" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251228/09/banei-koyanogo/46/e2/j/o2062123315734695395.jpg" width="440"></a></p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251228/09/banei-koyanogo/b2/ac/j/o3742201115734695405.jpg"><img alt="" height="226" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251228/09/banei-koyanogo/b2/ac/j/o3742201115734695405.jpg" width="420"></a></p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251228/09/banei-koyanogo/e3/e8/j/o1899107115734695412.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="248" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251228/09/banei-koyanogo/e3/e8/j/o1899107115734695412.jpg" width="440"></a></p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251228/09/banei-koyanogo/af/30/j/o2256293315734695389.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="286" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251228/09/banei-koyanogo/af/30/j/o2256293315734695389.jpg" width="220"></a></p>
2025.12.18
【音楽ブログ】Cheap Trick at 日本武道館
<p>かな~り間が空いてしまったが、↓の記事に続いて、<b style="font-weight:bold;">Cheap Trick</b> のライヴ話(^^;</p><p> </p><div class="ogpCard_root"><article class="ogpCard_wrap" contenteditable="false" style="display:inline-block;max-width:100%"><a class="ogpCard_link" data-ogp-card-log="" href="https://ameblo.jp/banei-koyanogo/entry-12937264197.html" rel="noopener noreferrer" style="display:flex;justify-content:space-between;overflow:hidden;box-sizing:border-box;width:620px;max-width:100%;height:120px;border:1px solid #e2e2e2;border-radius:4px;background-color:#fff;text-decoration:none" target="_blank"><span class="ogpCard_content" style="display:flex;flex-direction:column;overflow:hidden;width:100%;padding:16px"><span class="ogpCard_title" style="-webkit-box-orient:vertical;display:-webkit-box;-webkit-line-clamp:2;max-height:48px;line-height:1.4;font-size:16px;color:#333;text-align:left;font-weight:bold;overflow:hidden">『【音楽ブログ】Cheap Trick Farewell Tour at グランキューブ大阪』</span><span class="ogpCard_description" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;line-height:1.6;margin-top:4px;color:#757575;text-align:left;font-size:12px">9月29日、Cheap Trick のライヴ at グランキューブ大阪に参戦してきました!私個人としては、2013年8月の名古屋・ダイヤモンドホール、2016…</span><span class="ogpCard_url" style="display:flex;align-items:center;margin-top:auto"><span class="ogpCard_iconWrap" style="position:relative;width:20px;height:20px;flex-shrink:0"><img alt="リンク" class="ogpCard_icon" height="20" loading="lazy" src="https://c.stat100.ameba.jp/ameblo/symbols/v3.20.0/svg/gray/editor_link.svg" style="position:absolute;top:0;bottom:0;right:0;left:0;height:100%;max-height:100%" width="20"></span><span class="ogpCard_urlText" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;color:#757575;font-size:12px;text-align:left">ameblo.jp</span></span></span><span class="ogpCard_imageWrap" style="position:relative;width:120px;height:120px;flex-shrink:0"><img alt="" class="ogpCard_image" data-ogp-card-image="" height="120" loading="lazy" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251008/10/banei-koyanogo/91/40/j/o2018248815692632252.jpg" style="position:absolute;top:50%;left:50%;object-fit:cover;min-height:100%;min-width:100%;transform:translate(-50%,-50%)" width="120"></span></a></article></div><p> </p><p>ライヴレポなんつーのは、鮮度が命、的なところはあると思うのだが、そもそもライヴレポを載せること自体が場違い(?)なブログなので、そこは勘弁してくれい。<br><br>はい、グランキューブ大阪から一日挟んだ10月1日、今度は東京・日本武道館に参戦しました!<br>なんと、ハシゴしてしまったんだな笑<br><br>前記事のとおり、Cheap Trick のライヴに参戦するのは大阪が3度目だったのだが、それまでの2回は、いずれもオールスタンディングの小さな会場。<br>じつは他アーティストを含めても、回数で言えばスタンディングのほうが多いくらいで、椅子付きの会場でも、いわゆるホールクラスまでしか私は知らない。<br><br>それが、なんてったって武道館ですよ Budokan。<br>ライヴは当然として、武道館に行くこと自体が、今回の楽しみでもあった。<br>ゴーさん初の単独武道館公演!<span style="font-size:0.83em;">(ぼっち参戦)</span>である。<br><br>九段下駅から案内標示に導かれるがままに、霧雨が降る中を傘も持たずに歩いていき、玉ねぎとも言われる擬宝珠が見えただけでアガるアガる。<br>うおおお、武道館じゃー!<br><span style="font-size:0.83em;">自分が興味を持っている分野の権威ある建造物、という意味では、東京競馬場と似た感覚だったかもしれない笑</span></p><p> </p><p><span style="font-size: 13.28px;"><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251218/01/banei-koyanogo/cf/29/j/o2024196515731199098.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="408" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251218/01/banei-koyanogo/cf/29/j/o2024196515731199098.jpg" width="420"></a></span></p><p><span style="font-size: 13.28px;"><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251218/01/banei-koyanogo/05/04/j/o2052115615731199102.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="225" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251218/01/banei-koyanogo/05/04/j/o2052115615731199102.jpg" width="400"></a></span></p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251218/01/banei-koyanogo/b2/db/j/o2736154315731199100.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="282" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251218/01/banei-koyanogo/b2/db/j/o2736154315731199100.jpg" width="500"></a></p><p> </p><p>私に与えられていたのは西スタンドの2階席と、かなり端に寄ったほうだったが、たしかに角度も距離もあるとはいえ、伝え聞いていたとおりに、どこからでもステージが近く感じられる武道館。<br>いろいろな場所から写真を撮っているうちにそう実感し、多少は抱いていた席への不安と不満など開演前に消え去った。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251218/01/banei-koyanogo/ec/96/j/o2055115915731199104.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="282" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251218/01/banei-koyanogo/ec/96/j/o2055115915731199104.jpg" width="500"></a></p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251218/01/banei-koyanogo/d2/e4/j/o3264184015731199107.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="260" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251218/01/banei-koyanogo/d2/e4/j/o3264184015731199107.jpg" width="460"></a></p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251218/01/banei-koyanogo/d3/5b/j/o3462195215731199109.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="237" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251218/01/banei-koyanogo/d3/5b/j/o3462195215731199109.jpg" width="420"></a></p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251218/01/banei-koyanogo/31/1d/j/o2413136015731199110.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="248" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251218/01/banei-koyanogo/31/1d/j/o2413136015731199110.jpg" width="440"></a><br><br>それにしても、上までびっしりと埋まった客席。<br>真のフェアウェル、Cheap Trick にとって特別な意味を持つ武道館とはいえ、よく入ったねえ。<br>大阪よりも男性客の比率が増していたように見受けられ、Judas Priest みたいな格好をした若いおニイちゃんの姿もあった。かのカート・コバーンも Cheap Trick がお気に入りだったというが、ポップサイドだけが売りのバンドでは、決してないのだ。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251218/01/banei-koyanogo/f5/b0/j/o3264184015731199113.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="282" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251218/01/banei-koyanogo/f5/b0/j/o3264184015731199113.jpg" width="500"></a><br><br>いよいよ日本における Cheap Trick 最後の公演が始まる。<br>定番のオープニング『Hello There』から『Come on,Come on』以下へと続くセトリは大阪と同じだったが、四曲目の『Big Eyes』で「びーっがーいず♪」とコーラスを合わせるころには、多くのオーディエンスが気づいたことだろう。47年前の『at 武道館』とも同じだと。<br>それは途中で変わったのだけど、中には47年前の武道館で彼らを見ていたファンも、いたのかな、いたんだろうな。</p><p><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251218/01/banei-koyanogo/27/52/j/o2813160015731199116.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="284" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251218/01/banei-koyanogo/27/52/j/o2813160015731199116.jpg" width="500"></a></p><p><br>終盤へと差しかかるところで披露された、『The Flame 永遠の愛の炎』。<br>前記事でも書いたように、セールス的には最大のヒット曲なのだが、外部ソングライターを起用したいわゆる売れ線狙いで、メンバーが必ずしも気に入っているわけではない旨の発言をしていたこともある。<br>とはいえ、やはりこの曲が好きという方は多いだろうし、何よりライヴでやれば、そこにはもう安っぽい仕掛けなどない、Cheap Trick の曲だ。<br>大阪ではロビンの歌唱がちょっとヨレヨレしていて心配になるところも正直あったのだが、この日は素晴らしかった。いや、この曲だけでなく、全体を通して本当に驚くほど良かった。9年前、12年前よりもシビれたくらい。<br><br>曲中で、多くのオーディエンスがスマホを取り出し、上に掲げ始める。何かと思ったら、あぁ、ライト機能をペンライトの代わりにしているのか。私はこの手法を初めて見たが、綺麗で感動的な光景。前列にいた白髪のご婦人も同様にしていたので、わりと一般的になっているのだろうか。<br>機会があれば、Europe の Carrie でやってみようか笑<span style="font-size:0.83em;">(撮影禁止の公演では誤解を招く恐れがあるので控えるべきだろうが)</span></p><p><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251218/01/banei-koyanogo/93/57/j/o4000225615731199119.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="282" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251218/01/banei-koyanogo/93/57/j/o4000225615731199119.jpg" width="500"></a></p><p><br>その後は、大阪と同じく『I Want You to Want to Me 甘い罠』、そして『Surrender』と続き、メンバーが一旦ステージから姿を消す。<br>もちろんアンコールは控えているわけだが、じつは私はそこに『Surrender』を持ってくるのでは、と思っていた。<br>それを本編で済ませてしまい、再びメンバーが現れ『Auf Wiedersehen』を挟んだ後の、ここまでやっていなくて、かつ締めるに相応しい曲となると……。<br>多くのファンの予想は一致していたことだろうが、赤と青のライトが交互にステージを照らし出し、確信に変わっての大歓声。『Dream Police』だ!</p><p><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251218/01/banei-koyanogo/b6/62/j/o1541136515731199114.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="443" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251218/01/banei-koyanogo/b6/62/j/o1541136515731199114.jpg" width="500"></a></p><p><br>もう間もなく、Cheap Trick の最後の日本公演が終わる。それがわかっているからこそ、ぽりす!ぽりす! とコーラスを合わせる声がいっそう大きくなるオーディエンス。<br>続く『Good Night』でフィナーレを迎えると、ロビンが涙を拭うような仕草を見せ、最後は四人そろってのお辞儀。<br><br>2日前の大阪だって、もちろん満足したのだけど、それはどちらかというと、その場にいられることから得る心の動きによるもの。<br>だがこの日は、純粋にパフォーマンスそのものが、本当に素晴らしかった。<br>ロビンだけでなく、若いダックスのドラムが切れ良くパワフルなのはもちろんのこと、年齢を感じさせないトムも、年齢を隠せないリックも、今の Cheap Trick として、これ以上ないほどのものを見せてくれたと思う。<br>最後の最後に、ここまでのものが見られるなんて……。<br><br>Cheap Trick は、やはり世界最高のライヴバンドだった。<br><br>サヨナラ! グッバイ!!</p><p> </p><p> </p><p><b style="font-weight:bold;">Come on,Come on</b></p><div class="ogpCard_root"><article class="ogpCard_wrap" contenteditable="false" style="display:inline-block;max-width:100%"><a class="ogpCard_link" data-ogp-card-log="" href="https://www.youtube.com/watch?v=9JeI_pVQbAM" rel="noopener noreferrer" style="display:flex;justify-content:space-between;overflow:hidden;box-sizing:border-box;width:620px;max-width:100%;height:120px;border:1px solid #e2e2e2;border-radius:4px;background-color:#fff;text-decoration:none" target="_blank"><span class="ogpCard_content" style="display:flex;flex-direction:column;overflow:hidden;width:100%;padding:16px"><span class="ogpCard_title" style="-webkit-box-orient:vertical;display:-webkit-box;-webkit-line-clamp:2;max-height:48px;line-height:1.4;font-size:16px;color:#333;text-align:left;font-weight:bold;overflow:hidden">- YouTube</span><span class="ogpCard_description" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;line-height:1.6;margin-top:4px;color:#757575;text-align:left;font-size:12px">YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。</span><span class="ogpCard_url" style="display:flex;align-items:center;margin-top:auto"><span class="ogpCard_iconWrap" style="position:relative;width:20px;height:20px;flex-shrink:0"><img alt="リンク" class="ogpCard_icon" height="20" loading="lazy" src="https://c.stat100.ameba.jp/ameblo/symbols/v3.20.0/svg/gray/editor_link.svg" style="position:absolute;top:0;bottom:0;right:0;left:0;height:100%;max-height:100%" width="20"></span><span class="ogpCard_urlText" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;color:#757575;font-size:12px;text-align:left">www.youtube.com</span></span></span></a></article></div><p> </p><p><b style="font-weight:bold;">Big Eyes</b></p><div class="ogpCard_root"><article class="ogpCard_wrap" contenteditable="false" style="display:inline-block;max-width:100%"><a class="ogpCard_link" data-ogp-card-log="" href="https://www.youtube.com/watch?v=VIDlpF1HHaE&t=177s" rel="noopener noreferrer" style="display:flex;justify-content:space-between;overflow:hidden;box-sizing:border-box;width:620px;max-width:100%;height:120px;border:1px solid #e2e2e2;border-radius:4px;background-color:#fff;text-decoration:none" target="_blank"><span class="ogpCard_content" style="display:flex;flex-direction:column;overflow:hidden;width:100%;padding:16px"><span class="ogpCard_title" style="-webkit-box-orient:vertical;display:-webkit-box;-webkit-line-clamp:2;max-height:48px;line-height:1.4;font-size:16px;color:#333;text-align:left;font-weight:bold;overflow:hidden">- YouTube</span><span class="ogpCard_description" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;line-height:1.6;margin-top:4px;color:#757575;text-align:left;font-size:12px">YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。</span><span class="ogpCard_url" style="display:flex;align-items:center;margin-top:auto"><span class="ogpCard_iconWrap" style="position:relative;width:20px;height:20px;flex-shrink:0"><img alt="リンク" class="ogpCard_icon" height="20" loading="lazy" src="https://c.stat100.ameba.jp/ameblo/symbols/v3.20.0/svg/gray/editor_link.svg" style="position:absolute;top:0;bottom:0;right:0;left:0;height:100%;max-height:100%" width="20"></span><span class="ogpCard_urlText" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;color:#757575;font-size:12px;text-align:left">www.youtube.com</span></span></span></a></article></div><p> </p><p><b style="font-weight:bold;">Auf Wiedersehen サヨナラ・グッバイ</b></p><div class="ogpCard_root"><article class="ogpCard_wrap" contenteditable="false" style="display:inline-block;max-width:100%"><a class="ogpCard_link" data-ogp-card-log="" href="https://www.youtube.com/watch?v=wj0bqypdJI8&t=6s" rel="noopener noreferrer" style="display:flex;justify-content:space-between;overflow:hidden;box-sizing:border-box;width:620px;max-width:100%;height:120px;border:1px solid #e2e2e2;border-radius:4px;background-color:#fff;text-decoration:none" target="_blank"><span class="ogpCard_content" style="display:flex;flex-direction:column;overflow:hidden;width:100%;padding:16px"><span class="ogpCard_title" style="-webkit-box-orient:vertical;display:-webkit-box;-webkit-line-clamp:2;max-height:48px;line-height:1.4;font-size:16px;color:#333;text-align:left;font-weight:bold;overflow:hidden">- YouTube</span><span class="ogpCard_description" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;line-height:1.6;margin-top:4px;color:#757575;text-align:left;font-size:12px">YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。</span><span class="ogpCard_url" style="display:flex;align-items:center;margin-top:auto"><span class="ogpCard_iconWrap" style="position:relative;width:20px;height:20px;flex-shrink:0"><img alt="リンク" class="ogpCard_icon" height="20" loading="lazy" src="https://c.stat100.ameba.jp/ameblo/symbols/v3.20.0/svg/gray/editor_link.svg" style="position:absolute;top:0;bottom:0;right:0;left:0;height:100%;max-height:100%" width="20"></span><span class="ogpCard_urlText" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;color:#757575;font-size:12px;text-align:left">www.youtube.com</span></span></span></a></article></div><p> </p><p><span style="color:#ff0000;">あまり興味がないとか、わからんという方にも、こちらの動画↓だけは見ていただきたいです(^-^)</span></p><div class="ogpCard_root"><article class="ogpCard_wrap" contenteditable="false" style="display:inline-block;max-width:100%"><a class="ogpCard_link" data-ogp-card-log="" href="https://www.youtube.com/watch?v=oydPJwJgGx8" rel="noopener noreferrer" style="display:flex;justify-content:space-between;overflow:hidden;box-sizing:border-box;width:620px;max-width:100%;height:120px;border:1px solid #e2e2e2;border-radius:4px;background-color:#fff;text-decoration:none" target="_blank"><span class="ogpCard_content" style="display:flex;flex-direction:column;overflow:hidden;width:100%;padding:16px"><span class="ogpCard_title" style="-webkit-box-orient:vertical;display:-webkit-box;-webkit-line-clamp:2;max-height:48px;line-height:1.4;font-size:16px;color:#333;text-align:left;font-weight:bold;overflow:hidden">- YouTube</span><span class="ogpCard_description" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;line-height:1.6;margin-top:4px;color:#757575;text-align:left;font-size:12px">YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。</span><span class="ogpCard_url" style="display:flex;align-items:center;margin-top:auto"><span class="ogpCard_iconWrap" style="position:relative;width:20px;height:20px;flex-shrink:0"><img alt="リンク" class="ogpCard_icon" height="20" loading="lazy" src="https://c.stat100.ameba.jp/ameblo/symbols/v3.20.0/svg/gray/editor_link.svg" style="position:absolute;top:0;bottom:0;right:0;left:0;height:100%;max-height:100%" width="20"></span><span class="ogpCard_urlText" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;color:#757575;font-size:12px;text-align:left">www.youtube.com</span></span></span></a></article></div><p> </p><p><span style="font-size:0.83em;">というわけで、大阪と東京へ行ってきたのですが、本来は競馬ブログとしてやらせてもらってますのでね、遠方へ行ったからには馬関連の見聞も深めてまいりましたよ。<br>次回はそのあたりのお話になる予定…です。</span></p>
2025.12.13
女王サクラヒメ、軽やかに四連覇! 〈第42回レディースカップ(準重賞)〉
<p>12月8日(月)に行われた牝馬限定の第42回レディースカップ(準重賞)は、好位から第二障害をすんなり越えた<b style="font-weight:bold;">サクラヒメ</b>(牝7、今井)が、終い抜け出し後続を突き放す快勝。今季3勝目、通算37勝目を挙げるとともに、当レース四連覇を達成しました。<br>馬場水分3.5%で勝ち時計は1分40秒1。前々から食い下がったダイヤカツヒメ(牝6、久田)が2着、ジワジワと脚を伸ばしたカフカ(牝4、金田)が3着に続いています。<br><br>二週前のドリームエイジカップでは、ゴール前で転倒して競走中止という憂き目に遭ったサクラヒメですが、ここは力どおりに女王の貫録を示しました。<br>単勝1.2倍の馬が、そのとおり人気に応えたもので、内容については特に論じるところはありませんが、光ったのは千尋さんの落ち着いた御しっぷり。<br>当日前半まで雪があり軽くなった馬場、前の2頭が道中で一度しか刻まずに先行する中でも三度刻み、それでも地脚が上なので好位を取れましたが、慌てる必要はないとの意識もあったことでしょう。このあたり、雨馬場のハイペースを深追いし過ぎた<span style="font-size:0.83em;">(と私は思っている)</span>カーネーションカップの経験も活きたものと思います。<br>障害を綺麗に切った後は、右手に持った手綱で叩くこともなく、左手綱で時折りしゃくる<span style="font-size:0.83em;">(技術的なことはわからないけど、ハミを動かして合図を送る、という意味で書いています)</span>だけ。力が上で手ごたえも良かったのでしょうが、馬の前進気勢を活かす、良い勝ち方だったと映ります。<br><br>じつは千尋さんは有数の “追える” 騎手だと思っています。こんなに追えるのか、こんなに伸びるのか、と感じることが毎週のようにありますから。<br>ただ、以前に書いたこともありますが、サクラヒメは、追って叩いて伸びる馬ではない、という認識です。<br>渡来心路が主戦のころにしばしば見られた “持ったまま” は、べつに騎手が気を抜いているわけではなく、それが最良の扶助であると心得たうえでの光景だと受け止めていました。<br>もちろん、苦しくなった時にはそんなことも言っていられずガシガシ追って叩くのですが、サクラヒメ本来の勝ち方と強さを示した今回は、2月1日のヒロインズカップへ向けても大きな意味を持つことでしょう。<br><br>この後は、今月28日の軽量戦・地吹雪賞でスピードスター賞の権利を取ったうえで、ヒロインズを目標に定めることになるでしょうが、昨季810キロで制した同レースに今季は800で出られそうな賞金状況。<br>となれば当然連覇への期待が高まりますが、それでもハンデ頭とあっては、決して簡単なレースとはなりませんよ。まあ、そのあたりは近くなってから考えることといたします。<br><br>ダイヤカツヒメは積極策から障害もヒザを折らずに一腰。障害はサクラヒメのほうが早くて前に出られましたが、自身も末までしっかり歩く好内容。<br>そりゃあサクラヒメは本当に強いのですけど、本馬もそれ以外の牝馬と比べると、やはり地力は一枚上のものがあります。<br>ヒロインズCで今回の勝ち馬に10キロでももらえればチャンスは十二分にありますが、賞金状況を考慮しつつで、どのような進行となるでしょうか。<br><br>カフカは今回も障害下で止め切れずと、折り合い面の難しさを覗かせながらも一腰、下りてからもよく歩きました。依然として課題を抱えながらではありますが、これだけ動ければ、天馬賞へ向けて順調と言っても良いでしょう。<br>ニシキマリン(4着)は障害トップ抜けから切れ負けしたものの、登坂力は示しましたし、積んで良い馬。昨季のヒロインズCは粘っての3着で、ハンデ差を活かせれば今季も面白いでしょう。<br>シンエイアロイ(5着)はやや慎重に構えたようにも映りましたが、障害も終いもまずまずで、内容的にはそう悪くなく。サクラヒメと同重量では少し足りないのはたしかで、ヒロインズCまで見るなら賞金状況が気になるところではあります。<br>スマイルカナ(6着)は今回も障害重点で後半勝負。障害をまとめて脚も使っており、天馬賞へ向けて良いリズムを作れてはいます。<br>スーパーチヨコ(7着)はじっくり構えて終い重点。恵介は二度目の手綱で、前回は積極的に運んでゴール前で転倒したこともあり、少し測りながらの意識だったかもしれませんが、このレベルだと、馬場であったり展開であったり、何かの助けはほしいかと思います。<br><br><br>このレディースカップ、なぜか月曜に施行されることが過去にもありました。それが昨季までの直近四年は日曜施行と、ようやく落ち着いたのかと思っていたら、今季はまた月曜。<br>いやもちろん、ご職業その他の事情で、日曜より月曜のほうが競馬を楽しみやすい、そのほうがありがたい、という方も一定数いらっしゃるでしょうし、メムロボブサップが月曜に出ることがあっても良いのだけど<span style="font-size:0.83em;">(次節15日月曜の特別に予定)</span>、重賞は通常日程では原則として日曜に行うのだから、準重賞も、文字通り準ずる形で日曜に組むのが自然……ですよね。<br>それを、“あえて” 月曜にする意図って、何があるのかしら。<br><br>べつに、どっちでも一緒じゃん、と言われれば、そのとおりでもあるのですが、きわめて数の少ない限定戦で、牝馬の一線級が揃い、過去の勝ち馬にも相当のビッグネームが並ぶ準重賞です。上位牝馬を擁する陣営にとっては、シーズンの中でも大きな意味と価値を持つレースだと思います。<br>だったら、日曜メインにドーンと据えて、重賞じゃないけど、準重賞だけど、大事なレースだよ盛り上がっていこうぜー、という扱いをするべきと思うのですがね。<br>サクラヒメの四連覇は本当に凄いこと(4歳から勝ってるんだよ)なのに、なんか普通に特別勝ったみたいな空気になってません?<br><br>まあ曜日については百歩譲ったとしても、レディースカップに関して、ばんえい公式のLINEでもXでも、レース前もレース後も何ひとつ触れられていない。フォローしてから初めてこのレースを迎えるファンだって絶対にいるはずなのに、どういうつもりなのでしょう。<br>ちょっともったいないし、どうも最近のばんえいは、レースの価値、あるいはファンの興味と、主催者側の感覚にはズレがあるのだな、と思わざるを得ないことが増えているように感じます。イベントが絡むと、Xでめっちゃ告知するくせにね笑<br>余談でした(^^;</p>
2025.12.08
[12/8 第42回レディースカップ(準重賞)] 女王へのPrelude
<p>4歳・5歳・6歳・7歳以上の各世代牝馬の通算収得賞金上位二頭に、そのほかの4歳以上の賞金上位二頭を加えた馬齢選抜戦で、牝馬版ドリームエイジカップとも言うべき準重賞。2月1日のG1ヒロインズカップへ向けての前哨戦的な意味合いも含むが、数少ない牝馬限定戦で賞金も高く、特に古馬にとっては力の入る一戦。牡馬とも伍して戦えるほどの地力を備えたオープン格付馬にまず注目、格下勢はハンデを活かしてどこまで迫れるか。月曜午後は雪の予報もあり、馬場は土日より軽くなりそう。<br><span style="font-size:0.83em;">(別定:オープン=730キロ。A1=720、A2=710、B1=700、B2=690、B3=680。4歳10キロ減)</span><br><br>当レース三連覇中の7歳<b style="font-weight:bold;">サクラヒメ</b>。前走のドリームACではゴール前で転倒して競走中止したとはいえ、強力古馬相手に一旦は抜け出す場面を作った地力は、牝馬同士のここでは一枚も二枚も上。過去三年は持ったままの圧勝、ハンデも格付分だけでほかのオープン勢と同重量ならむしろ楽だし、稍軽も好都合。四連覇へ。<br><br>6歳<b style="font-weight:bold;">ダイヤカツヒメ</b>の今季は強敵相手に編成される場面も多く未勝利だが、馬体がどっしり映り充実期、夏場よりデキも上向いている印象。サクラにハンデがほしいのはたしかでも、重賞3勝と牝馬同士なら力はトップ級。前走の障害でヒザを折った直後だが、カカリは良かったし即修正可能、軽馬場も歓迎で上位争いに。<br><br>同厩6歳<b style="font-weight:bold;">シンエイアロイ</b>の今季2勝は、終いのかかる我慢比べを凌いだ特別、軽やかに押し切った平場と、ともに高評価で充実。前走も強敵相手に末までよく歩き、デキに関しても申し分ない。ここまで重賞勝ちこそないものの、昨年の当レース2着など屈指の実力牝馬、こちらもサクラと同重量は楽ではないが、今年も圏内。<br><br>4歳<b style="font-weight:bold;">カフカ</b>は5月のカーネーションCを差し切り勝ち、その後も世代重賞2勝を挙げ、昨季からの成長そのままに充実のシーズン。ハンデの恩恵はなくなったが、年長勢相手でも力はまったく引けを取らない。大目標である正月の天馬賞を見据えつつで、まずは折り合い重視、速くなった際にはそう無理はしないだろうが注目。<br><br>同じく4歳<b style="font-weight:bold;">スマイルカナ</b>は、二走前のクインCでは障害で手間取ったのが響いて5着にとどまったが、前走は後方からとはいえ即修正し、終いも長く脚を使い、近走はデキの良さがうかがえる。ここまで年長馬相手には後半勝負に徹しており、今回も天馬賞へ向けてまずは障害重点に構えるだろうが、展開次第では浮上も十分。<br><br>5歳<b style="font-weight:bold;">スーパーチヨコ</b>は、平場連勝で臨んだ前走の特別で終い失速のシンガリ負けと、相変わらず厳しい競馬になると我慢が利かない点がネック。それでも、ゴール寸前で転倒して競走中止となったカーネーションCでも一旦は抜ける場面があったように、うまく噛み合えば力差はない。軽馬場はプラスで、鈴木恵がどう御すか。<br><br>障害巧者の6歳<b style="font-weight:bold;">ニシキマリン</b>は、夏場にややデキ落ちの時期もあったが、七走前からグンと気配良化。A2再昇級後の前二走は窮屈な展開を強いられているとはいえ、障害は安定しておりデキ上々、ここも一腰が望める。軽くなっての切れ味勝負では分が悪いが、少し強気に出ても面白い場面で、他馬が障害で手間取る展開なら。<br><br>6歳<b style="font-weight:bold;">スーパードリーム</b>はスピード十分で障害も巧者だが、近走はその障害でモタつく場面が目につく。馬場が軽くなった際のプラスは大きいが、相手強化のここではハンデがあると言ってもそう楽には行けない。この相手では下りての脚でも見劣り、うまく立ち回れたとしても入着級か。<br><br>5歳<b style="font-weight:bold;">アサツユ</b>は行っても差しても競馬ができ、タメた際には切れ味も見せるが、あくまで自己条件の平場でのもの。上と40キロ差があるとはいえ、自身は前走から40キロ増となるし、B2格付で今回は一気の相手強化。平場向きの印象で、ここでは大事に構えざるを得ず、入着あれば上々。<br><br>7歳以上の牝馬で今季出走しているのは3頭しかおらず、回避馬もあって7歳<b style="font-weight:bold;">イナノミツヒメ</b>が繰り上がりでここに編成。ひと息入れた後の前走でも2着とデキは良いが、B4の7組でのもの。いくらハンデがあると言ってもレベルが違い過ぎて、さすがに家賃が高い。狙いは次走。</p>
2025.12.05
ホクセイヒラリ、世代女王の座は譲らず! 〈第50回ばんえいオークス(BG1)〉
<p>11月30日(日)に行われた3歳女王決定戦、第50回ばんえいオークス(BG1)は、道中で前々に付けた<b style="font-weight:bold;">ホクセイヒラリ</b>(牝3、平田)が第二障害を先頭で下ると、終いの追い比べを制して先着。2月の黒ユリ賞に続く重賞2勝目を挙げました。<br>鈴木恵介騎手はオークス6勝目で重賞通算104勝目と、ともに自身の持つ最多記録を更新。平田義弘調教師はオークス2勝目で重賞通算12勝目。<br>馬場水分2.7%で勝ち時計は1分58秒7。勝ち馬と差なく障害を越えたパワフルクィーン(牝3、岩本)が食い下がっての2着、終い一旦詰まりながらもプロサングエ(牝3、大河原)が流れ込んでの3着に続いています。<br><br>終わってみれば、ではありますが、登坂力上位の3頭による行った=行った=行った。<br>馬券的にもある程度落ち着いた決着となりましたが、1番人気とはいえ単勝で320円つきましたし、検討段階では、なかなか悩ましく難しいレースだったと思います。<br><br>ホクセイヒラリはスタートはそう速くありませんでしたが、道中で押し上げ、いつの間にか先手を取る格好。<br>このあたり、恵介はやはり上手いといった感じもあるのですが、増量と、水分が入り軽めではあっても夏場のそれとは違う馬場も、プラスに作用してのものでしょう。<br>前半約61秒なら過不足なく、前走の菊花賞で大苦戦した障害も力強く一腰。切れ味には欠けますが、差なく下った2頭もそう速い脚を使えるタイプではなく、我慢比べを制した黒ユリ賞同様に、しぶとさが活きる展開。競り合いを制し、突き放しての完勝で、思った以上に強かった、というのが第一の感想です。<br><br>差せる脚を持つ馬が軒並み障害で止まっての先行決着で、やや淡泊な競馬と見る向きもあるかもしれませんが、恵介とヒラリが後ろに仕事をさせなかったということです。増量と障害に対する自信で他馬を上回っていました。<br>黒ユリ賞から100キロ以上増えて1121キロとなった馬体は、下見でもパンパンに映り、今季の最大目標へ向けてきっちり仕上げてきた平田厩舎、6年前のオークス馬ジェイカトレアもヴォリュームのある馬でした。<br>これで一気にクラスが上がり、ちょっと苦労するとは思いますが、今回のように牝馬同士で積む場面では今後も楽しめるでしょう。<br><br>パワフルクィーンは積極的に出て障害一腰。最後は地力の差と認めざるを得ませんが、騎手生活最後の日に冴えわたっていた匠さんの手綱に導かれ、現時点での100%に近い力を出せたと思います。<br>下りてジリっぽく勝ち味の遅さはあるものの、障害は指折りの巧者ですし、終いの我慢も利くようになっており、まだまだ良くなるでしょう。今季のこれからも来季も楽しみな馬です。<br><br>プロサングエは残り30mで一旦詰まったように、踏ん張りが課題ではあるのですが、こちらも一腰と障害巧者で、今季は崩れることが少なく、成長が目立つ一頭。末脚強化成れば、まだ出世が見込めるでしょう。<br>ホクショウサクラ(4着)はじっくり構え、それでも障害で一旦止まりましたが、下ってからは長く良い脚。障害が安定すれば面白い存在となってきそうです。<br>ウンカイマジック(5着)も障害で手間取ったのが響きましたが、終いはよく歩きます。自己条件から再出発ですが、素質は世代上位級で、障害改善が今後の課題となります。<br>クリスタルスペリオ(6着)は一腰目で天板近くまで上がりましたし、ジリでも末まで歩き切り、内容的にはそう悪くありません。来季クインカップのころには印が回る存在ともなり得ます。<br>サッコ(9着)とキョウエイカスミ(10着)はともに障害で大苦戦。上位馬の登坂力に屈し、下りてからの脚につなげることができませんでした。厳しい競馬となってしまいましたが、馬券的には自己条件平場で改めての期待もできるでしょう。<br><br><br>戦前にも触れましたが、B4とC1の組み合わせで、全体レベルはそう高くないのでは……との見方もあった今季のオークス。<br>たしかに障害で止まる馬も多くいたし、その見立てが間違っているとも思わないのだけど、それぞれに光るものを備えているのがこの世代の牝馬。来季にも世代牝馬限定重賞であるクインカップが控えていますが、ここからの一年近くで、変わってくるのはどの馬か。来季もまた、混戦模様となるような気はしますね。<br>そんな思いを巡らせながら、長く楽しめるばんえい競馬です。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251205/09/banei-koyanogo/5a/70/j/o2396208015726683458.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="365" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251205/09/banei-koyanogo/5a/70/j/o2396208015726683458.jpg" width="420"></a></p>
2025.11.30
[11/30 第50回ばんえいオークス(BG1)] 開戦G1 混戦を断つ樫の女王は!?
<p>冬を迎え、各カテゴリーの頂点を決めるG1シリーズがスタート。嚆矢は1着賞金が500万円に増額された3歳女王決定戦だが、今季は格付基準が厳しくなったとはいえB4とC1の組み合わせで、抜けた馬がおらず、消せる馬もいない大混戦。増量となるだけにある程度ペースは落ち着くだろうが、金曜の雨で水分は入っていてもそう軽くない馬場、末のひと押しが課題の馬も少なくなく、昨季の黒ユリ賞同様に終い縺れる可能性も……。難解で波乱含みの樫。<br><span style="font-size:0.83em;">(定量:670キロ)</span><br><br>昨季の黒ユリ賞馬<b style="font-weight:bold;">ホクセイヒラリ</b>。今季は1勝にとどまるが、牡馬の一線級とソリを並べた経験もあって牝馬同士ならやはり上位の存在、黒ユリ賞で見せた登坂力としぶとさが活きる増量も歓迎。その半面、切れ味に欠けて勝ち味に遅く、流れが速かったとはいえ菊花賞で大きく崩れた直後と、信頼度はそう高くないが、地力を示す場面。<br><br>番組賞金最上位は<b style="font-weight:bold;">サッコ</b>。前走の障害でヒザを折ったように、詰めて行くよりも少しタメを利かせたいが、流れが落ち着くのは悪くないし、下りてからは速い脚が長く続く。末まで伸び切り突き抜けた三走前優秀、夏を越え馬体が増えているのも好感。増量だけに馬場は軽さが残ったほうが良いが、障害を無難にまとめれば勝ち負け可能。<br><br>黒ユリ賞で2着の<b style="font-weight:bold;">ウンカイマジック</b>は、下りてから長く歩ける末脚魅力。やっとB4に昇級したばかりでも、追い比べを制した前走の内容良く好仕上げ。障害で手間取る場面は時折り見られ、二走前のように速い流れを追いかける形は合わないが、ここは道中で息が入るし、たとえ止まったとしても二腰目が入れば追っての味が活きる。<br><br><b style="font-weight:bold;">パワフルクィーン</b>は障害が抜群に巧みで、ここも一腰を望める。下りてからいかにもジリっぽく、勝ち切れない場面も多いが、夏以降は好内容の連続で、4着だった黒ユリ賞時から確実に地力アップ。増量歓迎、我慢は利くようになってきており、登坂力を活かして前々からの粘り込みを狙う。藤本が有終の美を飾る可能性も十分にあり。<br><br>切れ味一番の<b style="font-weight:bold;">キョウエイカスミ</b>は、スパッと抜けた三走前が鮮やか。前走のように、伸びてきながら末に失速する場面も目立ち、長く脚が続かない点がネックだが、黒ユリ賞でも3着と牝馬同士なら上位級。馬場はもっと軽いほうが良かったが、障害手前でじっくりタメる形なら増量自体はそう問題ない。脚の使いどころひとつで。<br><br><b style="font-weight:bold;">プロサングエ</b>はCクラスのものとはいえ今季[3-6-3-2]と高値安定、腰がしっかり入る障害巧者で増量も問題ない。勝った前走もゴール前で一旦詰まったように、終いのひと押しがカギとはなるが、昨季より地力強化されて粘りを増しているし、リスタートも早い。ここも前々で下ろす形が可能、引き続き大崩れなく上位圏内。<br><br><b style="font-weight:bold;">ジェイオージョ</b>はテンに速くスピード上位、オーバーペースでヒザを折った二走前を除けば障害も安定しており、近走好調。前走はウンカイと接戦、2歳時には産駒特別勝ちもあって力はそう見劣らず、ここも前々が可能だが、下りてから甘さのある現状だけに、馬場は軽いほうが良い。増量プラスとは言えず、どこまで粘れるか。<br><br><b style="font-weight:bold;">ホクショウサクラ</b>は障害にムラな面があり、増量に対する不安は大きいが、下りてしまえばよく伸び、末脚だけならここでも見劣らない。前二走同様に、まずは障害重点にじっくり構えて後半勝負に徹するか。障害を越えてから何頭交わせるかで展開待ちだが、前が止まったところに差し込めば複穴。<br><br><b style="font-weight:bold;">クリスタルスペリオ</b>は新馬勝ちを収めた素質馬だが、切れ味は一歩で、早くから積んでこその評価。夏場はややデキ落ちの印象もあったが、立て直し成って馬体充実。障害巧者でここも一腰可能、ジリでも止まらず歩けるし、今季の連対はすべて1分50秒以上と時計がかかった際。まだ格下だが、増量を最も歓迎はこの馬で、要警戒。<br><br><b style="font-weight:bold;">トマランサーヨウコ</b>はスピードあって障害安定、下りから速い脚も使えるが、ここは一気の相手強化。前走も終いアラアラになったように、下りてからのスタミナにも課題が残る現状。デキは良いが、平場の軽馬場向きの印象、増量でどこまで。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251129/21/banei-koyanogo/7f/90/j/o1953278515724675806.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="599" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251129/21/banei-koyanogo/7f/90/j/o1953278515724675806.jpg" width="420"></a></p>
2025.11.29
5歳タカラキングダム、充実の重賞連勝! 〈第16回ドリームエイジカップ(BG3)〉
<p>11月23日(日)に行われた世代対抗重賞、第16回ドリームエイジカップ(BG3)は、第二障害を3番手で下った<b style="font-weight:bold;">タカラキングダム</b>(牡5、村上)がゴール前の激しい追い比べを制し、前走の北見記念に続いて重賞連勝。重賞通算8勝目を挙げました。<br>赤塚健仁騎手、村上慎一調教師ともに当レース初勝利で、赤塚騎手は重賞通算6勝目、村上調教師は重賞通算38勝目。<br>馬場水分1.7%で勝ち時計は1分55秒7。末まで緩まず歩いたコウテイ(牡8、槻舘)が2着、ツガルノヒロイモノ(牡6、長部)が3着。キングフェスタ(牡6、小北)とサクラヒメ(牝7、今井)はともにゴール前で転倒して競走中止となりました。<br><br>このドリームエイジカップ、どうにもつかみにくいレース、との印象を持っています。<br>馬齢選抜という特殊な編成で、年によって全体レベルが違うし、その時々の世代差もある。軽めの重量設定に加えてのハンデ、かつ馬場の変化も大きい時期。過去を振り返っても、大臣賞馬が力を示したかと思えば、4歳のワンツーあり、牝馬の勝利もありで、なーんかバラバラ。<br>馬券が当たったり外れたり外れたりなのは、他の重賞も同じなのですけど、終わってみてもよくわからん、と思うことが結構ある笑。実際、1番人気が勝つことが多いとは言えない荒れるレースですしね。<br>今年も、微妙なハンデと微妙な馬場でどうなるか、と見ていたのですが、想定以上にヘヴィな競馬となりました。<br><br>タカラキングダムは今回もスタートは遅かったものの道中素軽く、刻まず押し上げコウテイと並んで前半約53秒で第二障害トップ付け。障害で一旦止まりましたが、カカリ良く天板まで上がっていただけに二腰目がすぐに入ると、下ったのは3番手。<br>そしてそこから、やはり歩く。ゴール寸前で自身もちょっと詰まったとはいえ、前の2頭が曳き切れないほどの厳しい流れの中で伸びるのですから、相当のものです。<br>昨季の4歳三冠はすべて1分30秒台、前走も北見記念とは思えない1分40秒4と、速い時計での重賞勝ちが多いとはいえ、このスタートで速い流れを望むわけがないし、本来は終いの歩き比べ、力勝負になってこそ、の馬でしょう。<br><br>道中の刻みが多くなる展開だと、嫌気が差して集中力が切れ、気ムラな面が顔を出す不安がないわけではないのですが、カカリさえ良ければ障害で止まったとしても二腰目は入りますし、下りてからの力強い末脚は現役随一。荷物も馬場も、重くなって悪い馬ではありません。<br>おそらく挑むであろう帯広記念とばんえい記念へ向けては、普通は5歳シーズンだと厳しく、ここに出ていなかった百戦錬磨の古馬勢に比べると、まだ隙が大きいか、と思いながらも、うまく噛み合えばあるいは……の期待感はあります。それほどの器だと思います。<br><br>続いて競走中止した2頭に触れますが、サクラヒメは障害一腰でトップ抜け、すぐにキングフェスタに並ばれるも、競り勝ち、突き放し、これは行ったかと思った刹那、ガクンと崩れて転倒。<br>私も何度か書いていますが、皆さんご存じのとおり、他馬なら詰まるであろうほどに苦しくなっても、一歩二歩と前へ進むのがサクラヒメ。その女王の脚が止まると、もうオツリは残っていません。少し詰まってすぐにリスタートできるくらいなら、そもそもこの馬は止まりません。<br>それほど厳しい競馬だったということですが、これも正攻法で勝ちに出た結果で、ほんの勝負のアヤ。突き放した場面は、本当に心が震えましたよ。</p><p>競走中止した馬に対して言うのは適切ではないかもしれませんが、勝ち馬の次に強い競馬をしたのは本馬だと私は思います。<br><br>一方のキングフェスタは、刻みつつも流れに乗り、恵介がうまく上げ切って一腰。サクラヒメの失速に乗じて一旦は先頭に立ったものの、自身もアラアラで最後は転倒。<br>もちろん、サクラヒメとの重量差は第一に考慮しなければなりません。ただ、障害下りからの素晴らしい切れ味でズバッと突き抜けられる時は良いのですが、持続力も求められる叩き合いは好まないというか、意外と脚が続かない。転倒するほど極端ではなくても、勝ったレースを含め、末に緩む場面はこれまでにも頻見されています。それが私が評価し切れない一つの要因でもあるのですが。<br>このあたり、やはり高重量戦向きとは言えない、との思いも浮かんでくるのですが、存外に攻めた競馬をした印象はあり、軽めの荷物で相手も根幹重賞よりは揃っていないここで、恵介は少し試す意図もあったのでは……と、想像、いや妄想もしています(^^;<br>もちろん切れ味が最大の武器ではあるのですが、それに頼り過ぎる注文競馬は、決して良しとしないはず。頂点を狙うためのもうひとヤマに挑む今後です。<br><br>コウテイは道中で一度も刻まずに押し上げて障害トップ付け。天板近くで一旦止まったあたり、やはり少し速かったのでしょうが、それでも二腰目がしっかり入るのが良いところ。ジワジワ歩いているうちに周りが止まっての浮上でしたが、登坂力としぶとさが活きる高重量戦へ向け、期待が高まる内容でした。<br>次の目標は連覇が懸かる帯広記念ですが、この2着で今季の収得賞金が、なんと329万円。このままなら890キロで出られますが、あと1万円でも加わると、メムロボブサップと同じ900になってしまいます。槻舘厩舎ですから当然考慮するでしょう。<br><br>ツガルノヒロイモノは好位の一角で進めましたが、障害でストップ。終いはよく歩きましたが、やはり障害をスパッと切って速い脚の活きる競馬が理想で、今回は思った以上に厳しい流れとなりました。どうにも “特別大将” ではあるのですが、今季は好内容が続いていますし、来季の荷物が軽い時期ならチャンスが巡ってきても不思議ありません。<br><br>オーシャンウイナー(4着)は初の右ブリンカー。障害を手間取りながらもまとめると、終いも最後に詰まったとはいえ我慢してよく歩き、内容的にはそう悪くありません。古馬になってからは重賞で入着以上とはいかないのですが、息の入る流れのほうが良いと思いますし、荷物もそうは苦にしないはず。もう一段階上をずっと望んではいます。<br>スマイルカナの5着は展開が向いたものですが、後方からとはいえ720で障害をスムーズにまとめて、終いも良い脚。このまま天馬賞まで順調に進められれば良いでしょう。<br>コマサンブラック(6着)はテンが遅く、また無理もしませんでしたが、障害一腰。いくらか迫力が薄れた印象はあるのですが、12月~2月に良績の多い馬らしく、デキは上がってきていますし、自己条件なら注意を要します。<br>マルホンリョウユウ(7着)は折り合いは問題ないように見えましたが、障害上りですぐにストップ。近走は本来優位に立ちたい障害で乱れており、まずは修正が求められます。<br>ホクセイハリアー(8着)は大事に運びながらも障害で止まりヒザを折った点は不満ですが、カカリは悪くなく、久々のぶんもあったでしょう。良い身体で戻ってきましたし、天馬賞までの一戦ないし二戦で上向かせたいところです。<br><br><br>冒頭に書いたように、特殊な編成と重量で、四市記念に代表される『古馬重賞』とは違う括りのレース、と勝手に位置付けています。<br>でもそれが、箸休め、と言っては大変に失礼なのですけど、良いアクセントになっていると思いますし、馬券的には難しいからこそ面白く、興味をそそられる部分もある。<br>もう日曜からすぐにですが、オークスから始まるG1戦線、古馬勢は王道中の王道である帯広記念を控える時期に、このレースが置かれている番組設定、私は結構好きなんですよね。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20251129/01/banei-koyanogo/a9/c3/j/o2832225615724355522.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="335" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20251129/01/banei-koyanogo/a9/c3/j/o2832225615724355522.jpg" width="420"></a></p>