Home
「とかちイン」とは
お問い合わせ
ばんえい競馬士 第001号 コヤノゴー 〈別館〉 - 記事一覧
https://ameblo.jp/banei-koyanogo/
発行日時
見出し
2025.05.06
新・ハロンズ岩見沢
<p>ばんえい十勝の直営場外馬券発売所であるハロンズ岩見沢。<br>1988(昭和63)年6月に開設されたが、施設老朽化に伴い2024年9月16日をもって旧施設での営業を終了、市内別所に移転し、10月4日にリニューアルオープンの運びとなった。<br><br><span style="font-size:0.83em;">……などと普通に書き始めているが、だいぶ前の話(^^;</span><br><br>以前に<a href="https://ameblo.jp/banei-koyanogo/entry-12798743766.html" rel="noopener noreferrer" target="_blank">記事にしたこと</a>もあるが、私は直営場外全8ヵ所踏破記録保持者(?)である。<br>ただ、移転するとカウントがリセットされるのがマイルール<span style="font-size:0.83em;">(いま決めた)</span>なので、オープン2日目の10月5日にさっそく訪問してきた。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250506/02/banei-koyanogo/b4/05/j/o1317174115586983655.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="555" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250506/02/banei-koyanogo/b4/05/j/o1317174115586983655.jpg" width="420"></a></p><p><br>もとはパチンコ店だった建物を改装したそうだが、綺麗でシンプルな外観。<br>着いたのは15時半頃だったが、この日は土曜日で中央さんの発売も行われており、モニターのほとんどがそちらの映像で占められていた。<br>一方でばんえいは、片隅のいくつかで流されているだけで、いったいどこの直営場外なのか、とも思うのだが、直営イコールばんえいメインという意味ではなく、現在では他場を売る施設をばんえい主体で運営しているに過ぎないとは、過去の直営場外巡りで知っている。<br><br>この日に合わせて、帯広からPR馬のフクスケと服部義幸調教師が来ており、ふれ合いや馬車運行目当ての方たちに囲まれていた。<br>私は帯広へ行けばいつでもフクスケに会えるので、少し距離を置いて眺めていただけだが、やがて出発した馬車は、近くの住宅地の間を歩いて戻って来たよう。<br>乗っておけば良かったかな(^^;</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250506/02/banei-koyanogo/f3/bf/j/o1080079015586983288.jpg"><img alt="" height="307" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250506/02/banei-koyanogo/f3/bf/j/o1080079015586983288.jpg" width="420"></a></p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250506/02/banei-koyanogo/2c/cc/j/o1105147715586983573.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="540" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250506/02/banei-koyanogo/2c/cc/j/o1105147715586983573.jpg" width="404"></a><br><br>遠くからも目立つ看板には、クリスタルコルド。と、シルトプレ。そしてホッカイドウ競馬の文字。<br>旧施設は、1階をばんえい、2階を道営と分け、二者で共同運営していたが、2023年3月30日をもって2階の発売休止、すなわち道営が撤退し、その後の一年半ほどはばんえい単独で維持してきた。<br>今回の移転に際して、私が知る限りでは道営側のアナウンスは一切なく、道営の公式サイトを見ても、場外発売所として載っているのはAibaだけで、こちらには触れられていない。<br>その点からも、新施設はばんえい単独のものと受け取って良いと思うのだが、最初に載せた写真を見てわかるように、目立つ場所に道営のロゴが描かれている。ばんえい+中央の発売所としてコマーシャルするのは直営場外の基本とも言えるが、わざわざ道営を加えているのは岩見沢だけ。<br>道民目線としては、ばんえいと道営はあまり仲が良くないようにも映るので、このあたりは本当によくわからないのだが、共営の予定が頓挫したのか、あるいは何か先へ向けての含みを残しているのか……。<br>私が考えても仕方ないのだけど、看板ひとつから話を広げる面倒くさい客だな(^^;<br><br>旧施設に置かれていたカツタローの木像も、こちらへ移設。<br>写真がわかりにくくて申し訳ないが、施設内ではなく、道路に面した場所に設置された展示スペースで、ガラス越しとはいえ姿を見ることができる。旧施設より面積が狭くなってしまったことに伴う苦肉の策であろうが、まずはひと安心。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250506/02/banei-koyanogo/c4/eb/j/o1226172615586983869.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="591" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250506/02/banei-koyanogo/c4/eb/j/o1226172615586983869.jpg" width="420"></a><br><br>ただ、そのカツタロー像とともに、ハロンズ岩見沢の象徴として双璧を成していた(と私は勝手に思っている)ペーパークラフトは、どこにもなかった。<br>ばんえい公式Xなどを見ていても、カツタロー像の写真だけで、そちらは載っていなかったので、予想も覚悟もしていたとはいえ、旧施設に置き去りにされてしまうのは、あまりにも惜しく悲しい。<br>帯広から来ていたばんえい振興室の職員に尋ねてみると、<br>「置くスペースもなくて……。カツタローの像だけで精いっぱいでした」<br>との答えが返ってきたが、年齢的に四市開催時代を体感していないであろう職員さんでもあり、正直言って大したものと思っていないような雰囲気も伝わってきた。<br>ばんえい好きであったろうご婦人方の作品を、もっともっと多くの方に知ってほしい、見てほしいと強く思うのだが、このハロンズへの移設は叶わなくても、帯広の「馬の資料館」、あるいは岩見沢の郷土科学館(数は多くないが、蹄鉄など馬具も収蔵されている)などに移し、後世に残すことは難しいのだろうか。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250506/03/banei-koyanogo/0d/c9/j/o2203152115586993616.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="428" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250506/03/banei-koyanogo/0d/c9/j/o2203152115586993616.jpg" width="620"></a></p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250506/02/banei-koyanogo/b2/85/j/o2028165815586983494.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="343" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250506/02/banei-koyanogo/b2/85/j/o2028165815586983494.jpg" width="420"></a></p><p><br>そんなことを考えているうちに、中央さんが終わり、モニターもばんえい中心に切り替わる。<br>すると場内はガラガラに……などと予想していたのだが、リニューアルオープン直後だからなのか、その後も残っていたファンは思いのほか多かった。<br>それでも席に余裕ができたので、↓の2枚目の写真にあるモニターのド正面に陣取り、ガッチリばんえいモード(`・ω・´)</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250506/02/banei-koyanogo/5e/24/j/o1080136415586983214.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="505" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250506/02/banei-koyanogo/5e/24/j/o1080136415586983214.jpg" width="400"></a></p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250506/02/banei-koyanogo/9b/e8/j/o1133146815586983880.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="544" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250506/02/banei-koyanogo/9b/e8/j/o1133146815586983880.jpg" width="420"></a><br><br>この日は、坂田博昭さんと蛯名彩さんによる場立ち予想イベントが行われており、それも多くのファンが留まっていた一因だったかもしれない。彩ちゃん人気あるからねー。<br>たしかに彩ちゃんは「ばんスタ」やSNSを見ていても、本当にばんえいが好きで、よく勉強していると伝わってくるし、近年の売上増への貢献度は相当のもので、好感度もMAX。<br>ただ、坂田さんクラスでは、私くらいになると話を聞く意味のないものなので(こらこら)、ほぼほぼスルーさせていただいて、モニターばかりを見ていた(^^;<br><br>過去の直営場外巡りは、ばんえいが行われていない日ばかりで余裕(?)があり、訪問証明代わりに馬券の写真を載せるのが通例だったが、今回は真剣になり過ぎてそれさえも忘れていたくらい。最終レースの前にようやく思い出して撮ったが、これはきっちりハズレ馬券。</p><p><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250506/02/banei-koyanogo/f3/c8/j/o0890081815586983888.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="386" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250506/02/banei-koyanogo/f3/c8/j/o0890081815586983888.jpg" width="420"></a></p><p><br>直営場外の中でも特に大きいのが、旭川と北見。<br>四市時代の開催地であり納得のいくところだが、このハロンズ岩見沢も、旧施設は同じほどに広く大きかった。<br>それに比べれば新施設はずいぶんとコンパクトな造りになり、かつては<a href="https://ameblo.jp/banei-koyanogo/entry-12867519388.html" rel="noopener noreferrer" target="_blank">ばん馬の街</a>として知られた地のものとしては少し物足りなくも感じるのだが、馬券の販路自体が変わってきているので、リニューアルによって時代に即したものになるのは、競馬場にせよ、場外にせよ、もう仕方ない。<br><br>券売機がありモニターがあり、馬券を買えてレースを見られる。それで良いのだ。<br>新しいので当たり前だが、綺麗で明るく、一見さんは旧施設よりも入りやすいだろう。<br>これが、いまの場外に求められているものであり、そこに腰を据えて1レースから最終レースまで見つめるなどとは、もう時代遅れなのかもしれない。<br><br>私自身も、本場かネットか、になっており、場外で馬券を買う機会はきわめて少ないのだが、無責任的に言わせてもらうのなら、そこに行けば、ばんえい含め各地の馬券を、ちょっとお試しで買える場所としての必要性は、やはりあると思う。<br>ここから、一人でも多くの競馬ファン、ばんえいファンが生まれることを願っている。<br><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250506/02/banei-koyanogo/6a/a5/j/o0996146815586983708.jpg"><img alt="" height="619" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250506/02/banei-koyanogo/6a/a5/j/o0996146815586983708.jpg" width="420"></a><br><span style="font-size:0.83em;">(※馬券発売所内での撮影行為は禁止されているとの認識ではおりますが、投稿の趣旨をご賢察のうえ、ご容赦くださいますようお願い申し上げます)</span></p>
2025.04.27
第1回開催(4/18~4/22)回顧 開幕戦はコマサンエースが抜け出す/金田勇の好仕上げ
<p>開幕前に第二障害からゴールまでのみの砂を入れ替えた昨季と異なり、本走路全体の入れ替えを行い迎えた今季は、馬場水分1.7%からのスタート。<br>開幕週、とりわけ初日は、手探り状態で流れが落ち着くケースも少なくないが、メインのスプリングカップ(オープン)は前半約45秒-1分42秒6と、淀みのない締まった競馬になり、第二障害を3番手で下った<b style="font-weight:bold;">コマサンエース</b>(牡9、金田)が力強く抜け出して快勝。ややズブさはあるものの、道中から追われて好位付けすると障害一腰、持ち前の登坂力と、金田利貴からの信頼を示す、着差以上に中身の濃い内容だった。9歳となったが、今が最も充実しており、初重賞への期待が膨らむ今季。<br>2着<b style="font-weight:bold;">マルホンリョウユウ</b>(牡5、金田)はダッシュ良く飛び出すと自分でペースを作り、障害トップ付けからトップ抜け。終いもよく歩き、強敵相手にいきなりの好内容。まだ経験を積む段階だが、良いシーズンとなりそう。<br>3着<b style="font-weight:bold;">コウテイ</b>(牡8、槻舘)は馬体重35キロ減も、想定の範囲内。決して条件的には適していなかったが、シンプルに力上位で、道中で押し上げて登坂力を活かす形を作り、上々の滑り出し。<br>4着<b style="font-weight:bold;">インビクタ</b>(牡9、松井)は前3頭のペースには付き合わなかったが、障害スムーズ、下りてもしっかり歩き不満なし。一度使っての上積みが見込めるだろう。<br>5着<b style="font-weight:bold;">ツガルノヒロイモノ</b>(牡6、長部)も悪い内容ではないが、ライトな競馬のほうが合い、一線級相手で道中も終いも緩まない厳しい流れになると、このあたりの着順に。<br>6着<b style="font-weight:bold;">キングフェスタ</b>(牡6、小北)は障害下でタメるも中腹でストップ。初戦だけに酌量の余地はあるが、今季も大事な場面では障害が大きなネックとなる。<br>7着<b style="font-weight:bold;">クリスタルコルド</b>(牡6、西)は障害でモタついたが、呼吸を合わせて二腰。叩き良化型で、あくまで使い出しとのレース運び、今季は重賞勝負の意識もあろう。着順ほどは悪くなく、積んでから本領発揮。<br>8着<b style="font-weight:bold;">タカラキングダム</b>(牡5、村上)も障害で止まったが、初戦から動けるイメージはなく、評価が左右されるものでもない。ここから修正できるようになったのが昨季の成長で、使いつつの上向き注視。<br><br>19日は明け方に雨があり、初日よりも水分を含んだ馬場。<br>特に日没後は軽くなったが、卯月特別(A2混合)は<b style="font-weight:bold;">マルホンリョウダイ</b>(牡7、金田)が障害を3番手で下ると綺麗に抜け出し快勝。軽馬場は好むタイプでも、春先は障害で乱れる場面も過去には多く評価微妙だったが、昨季終盤からの好調を維持して鮮やか。一戦でA1へ再昇級し、次走以降は相手強化とはなるが、障害まとめての歩き比べなら引けを取らない。<br>2着<b style="font-weight:bold;">キョウエイエース</b>(牡3、村上)は道中こそ慎重に運んだものの、障害をすんなり越えると下りてからグイグイ。今回は展開が向いたし、軽馬場が大きくプラスに作用したのも間違いないが、初の年長馬相手の特別でこれだけやれるとは、厳しい競馬となったイレネー記念を制しただけのことはある。<br>3着<b style="font-weight:bold;">アアモンドキーマン</b>(セン8、村上)は障害で一旦止まったぶんだが、これはしばしば見られる場面だし、返事が早く、自分の競馬はできた。現級上位でしばらく争覇圏。<br>4着<b style="font-weight:bold;">ダイリンファイター</b>(牡9、小林)も同様に障害で二腰を要したが、こちらも見慣れた光景。もちろん一腰が理想ではあるが、二腰目がしっかり入っていれば問題なく、下りてもよく歩いた。<br><br>20日の青葉特別(A1混合)は、先手を取った<b style="font-weight:bold;">ヤマカツエース</b>(牡6、金田)が障害トップ抜けから押し切り。もともとの登坂力に加えて、昨季後半あたりからは課題だった末脚にも強化が見られ、かなり良くなってきた。2歳時にヤングチャンピオンシップ勝ちがあるとはいえ、昨季に高いレベルで経験を積み、馬体も実が入ってきたここから、さらに一段階上も望めるだろう。<br>2着<b style="font-weight:bold;">オーシャンウイナー</b>(牡7、中島)は障害で一旦止まったが、二腰目は早く、終いもよく歩いた。軽馬場は悪くなくても道中で息を入れたほうが良いだけに、今回は少し速くなりすぎた感はあるが、昨季後半から確実に地力強化、高重量戦も含めた重賞で勝ち負けを望めるだけの準備は整った。<br>3着<b style="font-weight:bold;">ダイヤカツヒメ</b>(牡6、久田)は例年春先から動くが、ここも10キロもらいと軽馬場の味方があったとはいえ、実力牡馬に最後まで食い下がり、4着以下を離したのだから高評価。馬体もずいぶんとどっしり映った。<br><br>12R(B1-3混合)は<b style="font-weight:bold;">キョウエイリュウ</b>(牡8、村上)が先手から完勝。世代重賞5勝の実績馬、古馬になって一世代上を脅かすまでには至らなかったが、3クラス降級するとやはり地力が上、今後も存在感は示してくれよう。<br><br>21日のアルバクロウ10周年記念杯(B1-1混合)は、<b style="font-weight:bold;">トウケイレーヴ</b>(牡5、金田)が障害トップ付けからトップ抜け、前半約50秒-1分39秒3の好ラップで押し切る出色の内容で年度を跨いで3連勝。障害巧者に実が入り充実一途、厳しい5歳シーズンでも期待は広がる。<u style="text-decoration:underline;">金田勇は四日連続のメインレース勝利</u>となったが、良質馬がズラリと揃うリーディングステイブルの中でも今季注目の一頭。<br>2着<b style="font-weight:bold;">カイセドクター</b>(牡8、坂本)は、格付による10キロ差と、1分40秒を切ると少し速いぶんだけで、スムーズに運んで内容上々。もう少し積んだほうが競馬はしやすいし、デキもこれから上がってくるだろう。A2に降級して力上位。<br><br>12R(B4-1混合)は、翔雲賞馬でイレネー記念3着の<b style="font-weight:bold;">スターイチバン</b>(牡3、坂本)が初の年長馬相手。スタート直後に外にヨレ、第一障害後もフワフワ、最外枠もあってか集中力を欠き、下りてからも遊び遊びといった感じだったが、末はあっさり抜け出し。まだ若さが目立つが、潜在能力の高さは相当。<br><br>22日の水晶特別(B2-1)は、<b style="font-weight:bold;">トワイチロ</b>(セン6、金山)が障害下りからの切れ味で他馬を突き放して圧勝。スピード上位でも障害下でひとタメしたいタイプだが、そのあたりは久々の手綱となった西将太も心得ている。2023年10月から一年以上の休養を挟んだが、復帰直後から力を示し、使いつつ馬体も戻った。再浮上の期待懸かる今季。<br><br><br>もう皆さんとっくにご存じでしょうが、各所で報ぜられているとおり、帯広競馬場内の<u style="text-decoration:underline;">競走馬3頭が馬インフルエンザウイルスに感染</u>したと発表され、<u style="text-decoration:underline;">4月26日~28日の第2回開催前節が中止</u>となりました。<br>1月に馬コロナウイルス感染症に見舞われたのは記憶に新しいところで、その時は通常開催を続けましたが、当時も触れたように、コロナとインフルエンザでは、家畜伝染病予防法においての分類が異なるんですよね。<br>まあ私も詳しく説明できるほどの知識は持ち合わせていないのですが、コロナなら100頭200頭が感染していても自己判断で開催できる、ただしインフルエンザだとストップがかかる、そんな認識でおります。<br><br>今回の原稿をあらかた書き上げていた木曜にそんな発表があり、どうしようかとも思ったのですが、なかなか続報が入って来ないし、書いてしまったのでね(^^;<br>ちょっと修正した部分はあるのですけど、いちおう公開させていただきます(^^;<br>今後の見通しが不透明ではありますが、次に行われる開催もお楽しみに<img alt="ラブラブ" draggable="false" height="16" src="https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/035.gif" width="16"></p>
2025.04.18
[4/18 スプリングカップ オープン] Ready or Not 2025シーズン開幕!
<p>メムロボブサップが二度目の頂点に立ったばんえい記念からひと月が経ち、いよいよ新年度開幕。その大臣賞馬の姿こそないものの、初日恒例の心躍る精鋭そろい踏みだが、こと馬券に関しては、なんとも悩ましいオープニングカード。まずは各馬の気配チェックから入るのは当然だが、取消馬も含め微妙な騎手配置に加えて、水分の入った馬場でもペースが上がりにくい初日で展開不明、軽荷変わりと勝負度をどう見るかもカギに。馬券を買う側も慎重に滑り出したい。<br><br><b style="font-weight:bold;">コマサンエース</b>はばんえい記念で2着。9歳シーズンを迎えるここまで重賞勝ちがないが、昨季はグランプリ2着、帯広記念3着もあり、現役五指に入る地力の持ち主。積んで良い一方で、切れ味を求められる馬場と展開は歓迎しないが、以前より発馬良化し、押して行っても上がれる登坂力上位。流れに乗れればそう崩れず。<br><br>ばんえい記念で3着に続いた<b style="font-weight:bold;">コウテイ</b>は、帯広記念で重賞初制覇、晩成型の障害巧者が本格化成り、いまや堂々の大関。開幕週は3年連続連対中とイメージより鉄砲も利くが、一旦緩めた後は馬体を減らす傾向があるだけに、まずは気配注目。積んでからの馬だし、軽馬場の680で迎える初戦、無理に詰めて行かなくても納得。<br><br>重賞2勝の実力馬<b style="font-weight:bold;">インビクタ</b>は、昨季後半はやや物足りなさこそあったものの、ばんえい記念も高速馬場とはいえ1000キロで障害一腰と、やはり地力十分。開幕から重賞を含む3連勝を決めた一昨季が示すように春先は動くし、自力先行から障害を切れる荷物に戻り反撃警戒。軽馬場歓迎、ここは単騎も可能で、初戦から注目。<br><br>厳しいシーズンを乗り越え、今季は一段階上も望みたい6歳勢。4歳時三冠の<b style="font-weight:bold;">キングフェスタ</b>は、昨季の春先はデキが整わなかったが、ひと息入れて復調後は11連続連対中と、やはり能力は高い。昨季の重賞2着二回はいずれも遅れ差しで、ヒザの甘さも残るが、流れがそう厳しくならない680の特別なら切れ味を活かせる。<br><br>昨季は重賞2勝を挙げた<b style="font-weight:bold;">クリスタルコルド</b>。北見記念こそ崩れたが、以降は切れ負けする場面もあったとはいえ、いずれも障害はまとめており好内容の連続。期待の本格派が確実に地力を増し、今季は遠く先の正月から年度最終日までも見据える。初戦から全開というタイプではないが、さらに存在感を増すシーズンに。<br><br><b style="font-weight:bold;">ツガルノヒロイモノ</b>の昨季は、世代限定の準重賞勝ちで力を示し、骨っぽい相手の特別も3勝。特に770でキングを封じた二走前が優秀で、さらに地力強化。今季は根幹重賞挑戦へ踏み出すシーズンとなるが、荷物が軽いうちに目処を立てたい。ここは馬場も流れも合い、得意とする終いの速い競馬になりそうで、引けを取らず。<br><br>5歳<b style="font-weight:bold;">タカラキングダム</b>は、心身両面で大きく成長した昨季 “準五冠”。発馬と障害に課題は残るものの、下りての脚は現役一番と言って良いほどで、古馬相手の重賞でも通用するのは間違いない。まずは自己のリズム重視、障害への意識を強く持った使い出しとなろうが、今季は勢力図を一変させる可能性まで秘め、最大の注目。<br><br>ポプラ賞でタカラに一矢報いた<b style="font-weight:bold;">マルホンリョウユウ</b>。これまでのキャリアの中で年長馬相手に勝ったのは、昨季A1の1勝のみで、まずは一線級に胸を借りるシーズン。正攻法が信条だけに、やすやす通用とはいくまいが、一年二年先を見据えてのぶつかり稽古、我慢しながらの一戦一戦が良い経験となる。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250418/08/banei-koyanogo/ea/d6/j/o2097297715568372764.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="596" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250418/08/banei-koyanogo/ea/d6/j/o2097297715568372764.jpg" width="420"></a></p>
2025.04.14
令和7年度第1回能力検査
<p>4月13日(日)、今年度の第1回能力検査が行われました。<br>2歳馬153頭、3歳馬1頭の申し込みがあり、20の競走に分かれて受検。出走取消の8頭を除く146頭中、合格したのは63頭でした。<br>馬場水分は終日2.3%で、一番時計は第13競走の<b style="font-weight:bold;">クリスタルヒリュウ</b>(牡2、父スピードフジ×母フジノミユキ(母父ブラックジョージ)、西弘美厩舎)が記録した2分36秒0。<br><br>ばんえいにとっての一大イベントである第1回能検ですが、使う側が以前ほど第1回にこだわらなくなってきた傾向も、近年は見られます。<br>それでも、当然ながら受検頭数は最も多く、昨季は結果的にイレネー記念の1~4着馬が、すべて第1回の合格馬でしたから、今回も多くのファンが見つめていたことでしょう。<br><br>まあ私も、最初から最後までリアルタイムでYoutube観戦していましたが、ダイヤの原石を見つけるぞ! とまでは思っておらず、わりとフワッと笑<br>能検にすべてを懸けているような発信者の方もいますが、私は正直言って軽くチェックするくらいの気持ちです。<br>とはいえ、馬主さん生産者さん、厩舎関係者にとっては、大きな意味を持つ日であると理解していますし、決して能検を軽んじているわけではないので、そこは誤解なきように(^^;<br>もちろんペースも時計も記録しながら、パソコン開いたままで兄姉や近親馬を調べたり、いろいろしてはいますよ笑<br><br>今季は本走路の砂を全面入れ替え、ソリのずり金も交換した直後、それでも合格率は約43%と、30%台だった過去3年を上回りました。<br>昨季に比べると、インパクトのある馬は少なかったかな……との印象もなくはないのですが、一番時計の<b style="font-weight:bold;">クリスタルヒリュウ</b>(ツガルノヒロイモノの全弟)は文句なしの好素材でしょう。<br>そのほかで私の目を引いたのは、以下の各馬です。<br><br>第5競走 <b style="font-weight:bold;">スーパーハリアー</b> 3.00.3(牡2、今井)<br>第5競走 <b style="font-weight:bold;">メイコウブラック</b> 3.04.3(牡2、槻舘)<br>第8競走 <b style="font-weight:bold;">フェアリーマーチ</b> 2.53.4(牝2、坂本)<br>第10競走 <b style="font-weight:bold;">ジェイノホマレ</b> 2.44.2(牝2、坂本)<br>第15競走 <b style="font-weight:bold;">アオノメビウス</b> 2.47.8(牝2、金田)<br><br>毎年書くように、結局は競馬にいっての成長力勝負ですし、第2回以降の受検馬に大物が潜んでいる可能性もあるのですが、まずはこれらの馬の名前を覚えておいたうえで、5月から始まる新馬戦に注目したいと思います。</p>
2025.04.12
2024年度(令和6年度)の出来事
<p><b style="font-weight:bold;">・6代目ばんえい振興室長に加藤帝氏が就任</b><br>前年度まで帯広市経済部観光交流室室長などを歴任してきた加藤帝氏が、今年度より農政部参事となり、ばんえい振興室室長に就任。<br><br>そこから語るかという話題ですが、私の覚え書きでもあるので笑<br>あと、個人的には、と前置きしなければなりませんが、じつは前室長には良い印象を抱いていなかったんですよね(~_~;)<br>特段に何かあったわけではないのだけど、なんだろう、あまりばんえいに興味ない方なのかなー、と勝手ながら思っておりました。なんとなく、ファンには伝わってくるところがあるわけで。</p><p>そう思っていたら、昨年3月に行われた某セン馬の引退セレモニーにて、馬主関係者に向かって「二世に期待しています」なんて言いやがり(-_-;)<br>馬のことも競馬のこともわかっていないのかと呆れましたが、まあ、その程度だったのでしょう。<br>それに比べれば加藤参事は、ばんえいがお好きと聞きますし、視察なのか個人的興味なのか、スタンド内でお姿をお見かけすることも頻繁にあります(前職者は一度も見たことない)。<br>観光課にいたころには『とかちむら』にも深く関わっていたとも聞きますが、観光畑出自の方がばんえい振興室の要職に就いたのは初めてのこと。一年目は予算も方向性も決まっていたでしょうが、来年度以降はその手腕を存分に発揮していただきたい。どこを見ているのかわからないプロモーションも目立った今年度とは違う展開を望んでおります。<br><br><b style="font-weight:bold;">・とかちむら、ふく井ホテルへ全株式譲渡し新経営体制に</b><br>帯広競馬場に隣接する観光交流複合施設『とかちむら』を運営してきた「SPCとかちむら」が、市内の「ふく井ホテル」へ全株式を譲渡、2月に子会社化された。<br><br>こちらも備忘録として(^^;<br>帯広駅前にある「ふく井ホテル」は、1927(昭和2)年に創業した老舗で、100%源泉かけ流しのモール温泉を持つホテルとして知られていますが、2022年3月より、地方創成ベンチャー「株式会社そら」の子会社となっています。<br>つまり、『とかちむら』が運営に行き詰まっていたところに「株式会社そら」が手を上げ、自身の子会社である「株式会社ふく井ホテル」によって、「SPCとかちむら」を子会社化した、ということです。<br>細かい話はさておき、「SPCとかちむら」の代表者が、ご自身のお店の経営は上手なのでしょうが、ばんえいにさほど興味がなく、あくまで別運営と考えているような方でしたので、これは変わって良くなるな、と思いました。<br>実際、SNSでの発信ひとつを取っても、時にはばんえいを絡めつつ、以前より積極的かつ具体的になったように見受けられますし、改めて『とかちむら』の魅力を知らしめる契機となるのではないでしょうか。<br><br><b style="font-weight:bold;">・試行錯誤続く馬場管理</b><br>例年のように全体ではなく、第二障害からゴールまでに限って本走路の砂を入れ替えたうえで始まった今季。第8回開催(7/19~)から開催前の金曜にロータリーハローを使用した走路整備を実施、第13回開催(9/28~)の前にスタートから第一障害天板までの砂を入れ替え、第14回開催(10/12~)の前に第一障害から第二障害の中間までを入れ替えるとともに第二障害後に限定してロータリーを入れ、第15回開催(10/26~)の前には障害中間から第二障害手前までを入れ替えるなど、これまでにはなかった形での馬場管理が行われた。<br><br>数年前までは、開幕前に本走路全体の砂を入れ替えた後は、11月にロードヒーティングの稼働を開始するとともにロータリーを入れる、くらいしかなかったと記憶していますが、近年はそうもいかないようで、今季は冬馬場になってからもロータリーを入れる箇所を変えるなど、特に細かい対応が目立った印象です。<br>いじり過ぎとの批判もあるでしょうし、本来であれば、第○回開催より△△を行う、と毎年あらかじめ決められたスケジュールを示すべきとも思います。<br>ただ、試行錯誤を重ねながらも一定の水準を保っている点は、馬場管理関係者の努力の賜物と思いますし、異常に軽かった2022年度からよく持ち直した、と評価して良いでしょう。<br><br><b style="font-weight:bold;">・メムロボブサップが戦慄の快進撃</b><br>メムロボブサップ(牡8/9、坂本)が年間11勝10勝と他馬を圧倒。4月のばんえい十勝オッズパーク杯を皮切りに、ばんえいグランプリ四連覇を達成すると、岩見沢記念、北見記念、ドリームエイジカップはそれぞれ初制覇、年明けもチャンピオンカップを制し、さらに農林水産大臣賞典ばんえい記念で二度目の制覇を遂げ、史上最多の年間重賞7勝。ばんえい記念の勝利により、通算獲得賞金も一億円を突破した(史上8頭目)。<br><br>そりゃあ本馬の強さと凄さは、みんな知っているし、当然シーズンの主役になるとは思っていたでしょう。<br>ただ、それにしても……ですよ。<br>これほどまでに、まったく隙を見せずに他馬を圧倒し続ける馬が、過去にいたでしょうか。<br>レース後の口取りに現れた際には、目のクリっとした可愛い顔であくびなんかしていますが、本当に恐ろしい馬です。肌が粟立ちます。<br>ちなみに、私はよく「戦慄の王者」と書くんですけど、Queen のデビューアルバムの邦題「戦慄の王女」をもじったもので、なんか気に入ってる笑<br>余談でした(^^;<br><br><b style="font-weight:bold;">・鈴木恵介騎手が史上最速で通算3500勝</b><br>鈴木恵介騎手(47歳、服部義幸厩舎所属)が7月28日に通算3500勝を達成。史上3人目、現役3人目の快挙で、1998年1月の初騎乗から26年6ヵ月、20983戦目での3500勝は、藤本匠騎手(30年8ヵ月、26590戦目)を上回り史上最速。<br><br>3年連続15度目となるリーディングジョッキーも獲得した第一人者、今さら語ることもありませんが、ミュウで勝ったクインカップは印象に残っています。<br>詰めて行くと障害でヒザの甘さを出す場面が多かった同馬ですが、重賞で自ら引っ張り流れを作ったうえで、ヤマをしっかり上げ切り、かつ終い歩ける強みも活かす完勝。<br>キャリアの中で最高の競馬を、大事な舞台でここまで見事にやってのけるとは。驚きの恵介マジックでした。<br><br><b style="font-weight:bold;">・ハロンズ岩見沢が移転</b><br>1988(昭和63)年6月に開設した直営場外馬券発売所のハロンズ岩見沢が、施設老朽化に伴い9月16日をもって旧施設での営業を終了した。市内別所に移転したうえで、10月4日にリニューアルオープン。<br><br>以前に記事にしたこともありますが、岩見沢は、ばん馬の街。</p><p>その地で長きにわたって親しまれてきたハロンズが、新たな歴史を紡ぎ始めました。<br>じつは私も、オープン2日目に訪問済みなのですが……近いうちに記事にまとめようとは思っています(^^;<br><br><b style="font-weight:bold;">・山本正彦調教師が逝去</b><br>10月28日、山本正彦調教師が逝去(享年68歳)。</p><p>騎手としては、1975年4月28日の初騎乗から2018年11月25日の引退まで、通算23787戦1869勝。帯広記念3勝など重賞30勝を挙げた。<br>調教師に転身し、2019年4月に厩舎を開業してからは、2022年度(23年2月)にスーパーチヨコで制した黒ユリ賞など、通算2046戦198勝の数字を残した。<br><br>逝去後に、ご病気だったとネット上で目にしましたが、早い、早すぎます。<br>マサ兄、なに泣いてんの、と冷やかす日がまた来ると思っていました。<br><br><b style="font-weight:bold;">・ホッカイドウ競馬と急接近!?</b><br>11月7日に、ホッカイドウ競馬・門別競馬場でPRイベントを実施。長澤幸太・金田利貴の両騎手が参加してのトークショーなどが行われた。<br>また、3月16日にはホッカイドウ競馬の石川倭騎手が帯広競馬場へ来場、トークショーを行うとともに、ばんえい記念の誘導馬にも騎乗した。<br><br>ふーん、と受け流してはいけない(^^;<br>帯広と門別、ばんえいと道営さんが絡むイベント、これまできわめて少なかったのです。過去には当時のPR馬ミルキーが門別へ行ったこともあるのですが、だいぶ前のことです。<br>普通に考えれば、北海道にある地方競馬としてタッグを組んでもおかしくない二者なのに、何かオトナの事情があるのかな? と勘繰ってしまうほどに交流がなくて。<br>それが、ばんえい記念の日に道営さんのリーディングジョッキーの姿を見られるとは、大きな前進と考えて良いはずです。原則として開催日が被ることはないのだし、もっと仲良くするべきと思うんですけどね。<br>来年度の道営記念、恵介でも千尋さんでも、誘導馬に乗せていただきましょう。<br><br><b style="font-weight:bold;">・新人騎手が3名誕生</b><br>大友一馬騎手(30歳、大友栄人厩舎所属)、菅原響希騎手(22歳、村上慎一厩舎所属)、中原蓮騎手(22歳、金田勇厩舎所属)の3名が、令和6年度騎手免許試験に合格し、12月7日よりデビュー。中原騎手が年度末までに特別戦を含む28勝を挙げるなど、それぞれが奮戦を見せた。<br><br>中原蓮に関して、デビュー直後の開催回顧記事内にて「30勝ほどできるのでは」と書きましたが、本当にビビッときましたよ。短期間の参考記録とはいえ、勝率では全騎手中2位、連対率では1位となるなど、期待通りの活躍を見せてくれました。もちろん、減量がなくなってどうか、というのはありますが、文句なしの大型新人と思います。<br>他の二騎手は、素人目で言わせていただくなら技量的にまだまだと映りますが、減量のあるうちに各厩舎と良好な関係を築いていきたいところです。<br><br><b style="font-weight:bold;">・日はまた昇るライジンサン</b><br>ホクセイハリアー(牡3/4、金山)が一冠目のばんえい大賞典を、スマイルカナ(牝3/4、鈴木)が二冠目のばんえい菊花賞を制した3歳戦線だが、世代王者を決める小晦日決戦、ばんえいダービーを制したのはライジンサン(牡3/4、大河原)。昨季のイレネー記念馬が鮮やかな復活劇を見せた。<br><br>歯替わりの影響があったとも伝わりますが、シーズン前半は順調に使い込めなかったイレネー馬ライジンサン。<br>それでも、久々だった菊花賞が見せ場たっぷりの4着、そしてそこから上昇を示してのダービーで見事に復活しました。馬はもちろん素晴らしいのですが、立て直した陣営の手腕も強調したいところです。<br>馬名の意味は「Rising Sun」ではなく「雷神さん」と言われていますが、ダブルミーニングと勝手に解釈しています(^^;<br>2歳シーズン王者が3歳も制す結果になったとはいえ、本当にタレント揃いで、世代レベルは高いと思います。来年度の4歳三冠戦、今からワクワクしますね。<br><br><b style="font-weight:bold;">・史上最も売れた日</b><br>12月30日の勝馬投票券発売金額は、8億7127万3600円となり、2023年12月30日の8億1958万1700円を上回り、ばんえい競馬史上最高発売金額を更新。また、同日11Rの第53回ばんえいダービーの発売金額は、2億134万5300円と、一レースあたりで初めて2億円を超えた。<br><br>年末年始は売れる、というのは地方競馬全体に当てはまることと思うのですが、ダービーとヤングチャンピオンシップの日程を入れ替えたことも、大きかったでしょう。やっぱり「ダービー」は競馬界において特別な意味を持ちますから。<br>あとは、これも他主催者と共通しているかもしれませんが、8億売れる日があっても、ほかの日はその半分も売れないことがほとんど、といった状況を、どのように打破すべきか。これが本当に難しいんですよねえ。<br><br><b style="font-weight:bold;">・タカラキングダムが史上6頭目の4歳三冠馬に</b><br>昨季のダービー馬タカラキングダム(牡4/5、村上)が4歳を迎えてさらに充実、6月の柏林賞、9月の銀河賞、年明け1月の天馬賞を制し、史上6頭目となる4歳シーズン三冠を達成した。<br><br>一つ下の世代との交流重賞である8月のはまなす賞も制して “四冠”、3月のポプラ賞でもハンデ頭で2着と、ムラなイメージがあっても、ここぞという場面では力を示しました。<br>それこそが本格化成った証しで、たとえ障害で乱れることがあっても尾を引かなくなり、すぐに修正し、下りて歩ける強みを発揮できる。期待の大器が本物になってきました。<br>過去の4歳三冠馬は、直近のキングフェスタを除けば、いずれも5歳シーズンに重賞を制しています。本馬も間違いなく通用しますし、荷物もそうは苦にしないでしょう。どこまで勢力図を塗り替えられるか、期待しかありません。<br><br><b style="font-weight:bold;">・帯広競馬場で馬コロナウイルスまん延</b><br>1月上旬より、感冒もしくは熱発を理由に出走取消または競走除外となる馬が多発。1月16日に、専門機関により馬コロナウイルス感染症と診断されたと発表があったが、頭数が揃わないレースがある中でも、開催は通常通りに行われた。<br><br>年末年始の盛り上がりの余韻が冷めやらぬ中で感染症に見舞われ、第21回開催(1/12~1/20)においては、計52頭が出走を取りやめる事態となりました。<br>出馬確定前に出走を見送ったケースも相当数あったと思われますし、その後の出走状況を見ても、実際に感染した馬の数は、とても百や二百では利かないでしょう。<br>重症の馬は多くなかったとも伝わりますが、厩舎関係者の皆様は多大なご苦労があったことと思います。それでも、やがては感染症があったことを忘れるほどにしっかりと立て直し、素晴らしいレースを見せてくれました。その技術と馬への愛情に感服いたします。<br><br><b style="font-weight:bold;">・姫から女王へ、サクラヒメ</b><br>今季初戦でカーネーションカップのタイトルを加えたサクラヒメ(牝6/7、今井)が、年明け1月のヒロインズカップもハンデ頭を克服して悲願の初制覇。昨季の雪辱を果たし、名実ともに女王の座に就いた。<br><br>前年のヒロインズCで、残り1mほどで詰まり歩けず、10秒以上止まっていた姿を今でも思い出すのですが、悲願の同レース制覇、それも810キロを曳いてのものですから、いくら称賛しても足りません。<br>軽量戦の疾風賞とスピードスター賞も制した歴史的名牝、私はばんえいアワードのベストホースは同馬に投票しました。<br>あと、すみません、私は勝手にラストシーズンと思っていたのですが、次年度も姿を見せてくれるようです。<br><br><b style="font-weight:bold;">・帯広で記録的な大雪</b><br>2月3日夜から4日朝にかけ、大雪に見舞われた十勝地方。帯広市の12時間降雪量は120cmに達し、国内観測史上最多を記録。路線バスが数日にわたり運休、幹線道路各所で渋滞が相次ぐなど、市民生活に大きな影響を及ぼした。<br><br>直接的には競馬と関係ないのだけど、帯広にお住まいの方にとっては、これが一番だったのではないでしょうかね。<br>私は北海道の、帯広よりも(例年は)はるかに雪の多い土地で生まれ育ったので、いわゆるドカ雪も臨時休校も何度も経験していますが、さすがにこの数字はビビる(;゚Д゚)<br>しかも、帯広ですよ。雪の少なさが魅力で移住を検討したいくらい<span style="font-size:0.83em;">(違う理由かも笑)</span>の帯広で、こんなことが起こるとは信じ難い。<br>2月8日~10日の開催は、本走路とエキサイティングゾーンの除雪をするのが精いっぱい、スタンド屋外席は雪が残ったままで立入禁止になっていたのですが、翌週には綺麗に。お疲れ様でございました。<br><br><b style="font-weight:bold;">・一族の悲願をはたしたキョウエイエース</b><br>ナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップ、翔雲賞と、それまでの重賞勝ち馬が異なる中で迎えたイレネー記念を制したのは、ナナカマド賞馬キョウエイエース(牡2/3、村上)。兄キョウエイリュウが届かなかった2歳シーズンの頂点を手にした。<br><br>キョウエイさん悲願のイレネー制覇、時計も速く、文句なしの内容ではありましたが、全体レベルも水準以上の世代と思います。<br>ここからは成長力勝負となりますが、好素材が揃う来年度の3歳戦線、どうぞご期待ください。</p><p> </p><p><b style="font-weight:bold;">・メムロボブサップが二度目のばんえい記念制覇</b><br>まだ皆様の記憶に新しいことでしょうので詳細は省略しますが、重圧に打ち克った心路が何より見事でした。<br><br><b style="font-weight:bold;">・脚元とも戦ったコマサンダイヤ</b><br>2019年度(20年3月)のイレネー記念を制したコマサンダイヤ(牡7/8、金田)が、2月2日のレースを最後に引退。通算64戦16勝、2020年8月のばんえい大賞典を含め、重賞2勝を挙げた。<br><br>2023年8月に使った後に長期休養、蹄葉炎を患っていたとも伝わりますが、1月に復帰すると2勝を加えての種雄馬入りとなりました。<br>時間軸を追っていくと、復帰前から次の道は決まっていたのかもしれませんが、競馬場で結果を出せるまでにこぎつけた関係者にとっては、励みになったことと思います。<br><br><b style="font-weight:bold;">・士幌二強時代に風穴を開けたミノルシャープ</b><br>2020年8月のばんえいグランプリなど重賞5勝を挙げたミノルシャープ(牡10/11、大友)が、定年を迎えて引退。ラストスレイとなったばんえい記念前日には引退セレモニーも行われた。通算196戦31勝。<br><br>若いころはちょっと線の細い印象もあったのですが、本格化した6歳シーズンの重賞3連勝はお見事でした。それも破った相手が、オレノココロ、コウシュハウンカイ、センゴクエースといった近年最強クラスの面々。登坂力でも末脚でも上回った勝ちっぷりから、やがて天下も獲れる器、との印象を抱いたほどです。<br>その後は脚部不安との戦いもありましたが、最高の舞台でラストスレイを迎えられたことは、関係者の皆様にとって感無量のことと思いますし、最後まで誇り高き姿を示してくれました。<br>私的ベストレースを選ぶなら、2021年10月4日の神無月特別。私は本場にいましたが、パドックで本当に良く見えて、レースでも障害を一腰で切れば負けないはずのアアモンドグンシンを完全に子供扱い。シャープ強え~、とシビれましたね。<br>完全復活、と思えた直後に長期休養を余儀なくされたことは本当に残念でしたが、そのポテンシャルを引き継いだ産駒が現れることを期待しています。<br><br><b style="font-weight:bold;">・掌中の物、必ずしも掌中の物ならずアオノブラック</b><br>2022年度(23年1月)の帯広記念、2021~2023年の北見記念三連覇など、重賞14勝を挙げたアオノブラック(牡8/9、金田)が引退。通算126戦35勝。今後は種雄馬として過ごす予定とのこと。<br><br>同世代のメムロボブサップとともに、「二強」と呼ばれることも多かった本馬。<br>今となっては見立て違いなのですが、古馬になり荷を積んでからはこちら、と私は早くから思っていました。6歳シーズンに重賞4勝、それも北見記念と帯広記念の高重量戦を含んでのもので、ほらやっぱりね、なんて一人でドヤ顔していました。<br>二度目の挑戦となった、そのシーズンのばんえい記念。私の本命は他の馬(メジロゴーリキ)だったのですが、ボブサップとの比較だけで言うならば、本馬を上に取るのが自然だと思っていたほどです。<br>登坂力でボブサップを上回り障害トップ抜け、残り10mで止まってボブサップに差し切りを許しましたが、詰まったというより、しゅんこが半ば意図的に一度止めたものだと思っています。その判断は間違いでなく最後にもう一度脚を使い、勝っていれば、これがベテランの技、と称賛されていたはずです。止めずに歩かせたボブサップとの差は0秒4、本当にわずかな勝負のアヤでした。<br>ライバルよりひと足早く種雄馬入りとなりますが、父ケンジュオー、母ノリノメイチャンともに、競走馬時代は金田厩舎にいました。<br>金田先生が通算1000勝を達成された際のセレモニーで、「調教師になりなさい、と背を押してくれたオーナーが……」と声を詰まらせる場面がありましたが、どちらも所有していたのは、その高橋一二氏(故人)。<br>ケンジュオーの競走成績は、重賞に出走経験すらない、言ってしまえば平凡なものでしたが、釧路管内標茶町の坂井健一氏(アオノブラックを生産した山口和子氏の兄)の牧場で種雄馬となりました。<br>ケンジュオー産駒の競走馬は坂井一族の生産馬のみで、そのすべてが金田厩舎に入っています。<br>アオノブラックの今後の所有先など、現時点では詳細を存じないのですが、縁と恩の詰まった金田勇の結晶、カンタ(完太=幼名)の夢はまだまだ続きます。<br><br><b style="font-weight:bold;">・一部業務を来年度から一般社団法人に委託</b><br>帯広市が、競馬業務の一部を、新たに設立する一般社団法人に委託する方針を固め、市が全額出資する「一般社団法人ばんえい十勝」が2月12日に正式に法人指定された。来年度から新体制による運営が行われる。<br><br>私も詳しく語れるほど正確には理解していないのですが、競走実施事務(番組の決定、出走申込の受付、出走馬の編成、検量、到達順位の判定etc...)を、こちらの一般社団法人に委託する、ということです。<br>これまでは主催者である帯広市が行っていた部分で、実務に携わるのは市職員だったのですが、専門性と特殊性が高い業務なのに、わりと短いスパンで人事異動があるために、キャリアとノウハウの蓄積が為されないといった問題がありました。<br>帯広さんはそのあたり弱いんじゃないのー、スムーズにいってないんじゃないのー、と以前から地全協(NAR)に言われておりまして、オッズパークや楽天を経てこの一社の常務理事にも名を連ねる新名貴之氏(ばんえいファンにはお馴染みですね)が、地全協参与として2023年度から帯広に常駐しているのも、その改善を図ってのものと聞いています。<br>何かが大きく変わるというよりも、これから先も安定して変わらない運営を行うためへの第一歩、と私は解釈しております。<br><br><b style="font-weight:bold;">・譲らぬ第一人者、鈴木恵介</b><br>鈴木恵介騎手が3年連続15度目となるリーディングジョッキー。<br>1位 鈴木恵介 159-160-112-630(1061)<br>2位 西 将太 150-106-123-748(1127)<br>3位 島津 新 134-93-78-721(1026)<br>4位 菊池一樹 130-108-114-680(1032)<br>5位 阿部武臣 126-123-115-690(1054)<br><br>前年度は196勝、重賞でも11勝。それと比べると物足りなく思えるかもしれませんが、今年度も重賞3勝と手綱が冴えました。2~4位の顔ぶれを見てもわかるように、世代交代を狙う30代の騎手もいるのですが、やはり一番上はこの方でした。<br>将太はキャリアハイの勝ち星に加えて、帯広記念で約四年ぶりの重賞勝ちも。非常に充実したシーズンとなり、敢闘賞を与えたいです。<br>ここには出ていませんが、今井千尋が前年度(91勝)を上回る111勝で9位。単純にうまいと思いますし、いまや平場では信頼度が一番高いのではないでしょうかね。<br><br><b style="font-weight:bold;">・さらに信頼感を増す金田勇</b><br>金田勇調教師(52歳)が前年度(128勝)に続いて2度目のリーディング獲得。<br>1位 金田 勇 139-145-123-563(970)<br>2位 坂本東一 104-113-117-629(963)<br>3位 今井茂雅 101-94-91-470(756)<br>4位 西 弘美 100-74-90-635(899)<br>5位 松井浩文 95-108-100-663(966) <br><br>開幕直後からずっと一人旅状態、2位以下に大差をつける圧巻のリーディングとなりました。<br>2019年度に坂本先生が記録した、これまでの年間最多である140勝には及びませんでしたが、若駒もベテランも、牡馬も牝馬も、オープンもBクラスも、しっかり結果を出したからこその数字です。<br>以前はリーディングというよりも重賞ハンターの印象が強かったのですが<span style="font-size:0.7em;">(中央でいうと橋田満のイメージ……通じるかな(^^;)</span>、管理馬が増えるとともに勝ち星も伸び、しかもまだお若いですからね。これからどれだけ勝つのかわかりません。<br><br><b style="font-weight:bold;">・今季も年間発売金額更新</b><br>本年度の勝馬投票券発売金額は578億2265万8700円となり、前年度の559億5800万1000円を上回り、ばんえい競馬史上最高発売金額を更新。13年連続の前年比プラスとなった。また、帯広競馬場の総入場者数も、386,736人と過去最多を記録した。<br><br>過去最低だったのは、2011年度の103億6442万1300円なのですが、ジワリと増加に転じると、2017年度に200億円を、2019年度に300億円を突破し、2020年度に約483億円と、一気に伸びました。<br>当時は、感染症騒動に伴う “巣ごもり需要” が要因とする報道もありましたが、その後も伸び率は鈍化したとはいえ、全国の皆様からご支持いただき、上昇基調を保っていることは、素直に嬉しく思います。<br>ただ、老婆心ながら申し上げると、売れるようになったことで、ちょっと浮ついていないかな。金に余裕ができたのか知らんけど、ばん馬と関係者へのリスペクトに欠くとともに、苦しい時代も応援してきたファンへの感謝を忘れたような、場当たり的で金の無駄遣いとしか思えない企画が、最近は多く見られるようにもなりました。<br>ばんえいを本当に愛している方こそ、そういったところは気になるし、イラっとするからね。黙っているだけであって、不満が溜まりに溜まっているファンは少なくないと思うのですが、それが限界に達した時には、これも黙って離れるだけでしょう。<br>ばん馬でもないキャラクターを前面に押し出し、前年度優勝馬よりも大きく扱ったばんえい記念のポスター、ご覧になりましたか。<br>売上は史上最高でも、プロモーションは史上最悪だったと断言します。<br>ばんえい記念を、ばんえい記念しか買わない方たちのものにしたいのか。ばんえい記念でなくても買う方たちのものにしたいのか。<br>少しでも判断を誤ると、やっと強固になりつつある土台が、あっけなく崩れる。まだまだその危険を孕んだ時期だとは思っています。</p><p><br><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250316/09/banei-koyanogo/1c/5c/j/o1922273915555040368.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="599" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250316/09/banei-koyanogo/1c/5c/j/o1922273915555040368.jpg" width="420"></a><br><br>個人的な振り返りとなりますが、ネットでもリアルでも、新たなつながりができたり、ちょっと距離が縮まったりが多く、なかなかに濃い一年でありました。<br>ただ、いろいろあって特にシーズン後半は超多忙な日々が続き、これまでで最もバタバタしました(^^;<br>それでいながら帯広へは変わらず足しげく通うものだから、常に時間が足りない状態で、当ブログの開催回顧記事も四開催ほど飛ばしております(-_-;)<br>この記事も、能検が目前に迫っている中でタイムリーさには著しく欠けますが、自分のためにまとめました笑<br>いつもご覧いただいている皆様に感謝をしつつ……次年度も引き続きよろしくお願いいたします_(._.)_</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250223/08/banei-koyanogo/03/ef/j/o2750197715547265355.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="302" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250223/08/banei-koyanogo/03/ef/j/o2750197715547265355.jpg" width="420"></a></p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250103/00/banei-koyanogo/5d/c9/j/o1537206215528889037.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="536" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250103/00/banei-koyanogo/5d/c9/j/o1537206215528889037.jpg" width="400"></a></p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250126/09/banei-koyanogo/a1/c3/j/o1988259515537194711.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="496" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250126/09/banei-koyanogo/a1/c3/j/o1988259515537194711.jpg" width="380"></a></p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250227/01/banei-koyanogo/94/7b/j/o3037227215548769737.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="314" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250227/01/banei-koyanogo/94/7b/j/o3037227215548769737.jpg" width="420"></a></p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250309/11/banei-koyanogo/f6/02/j/o2146282615552536894.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="501" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250309/11/banei-koyanogo/f6/02/j/o2146282615552536894.jpg" width="380"></a></p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250312/10/banei-koyanogo/8d/81/j/o3492227215553656414.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="247" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250312/10/banei-koyanogo/8d/81/j/o3492227215553656414.jpg" width="380"></a></p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250322/07/banei-koyanogo/69/87/j/o1470146415557191183.jpg"><img alt="" height="418" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250322/07/banei-koyanogo/69/87/j/o1470146415557191183.jpg" width="420"></a></p>
2025.03.22
強き王者メムロボブサップが二度目の制覇! 〈農林水産大臣賞典第57回ばんえい記念(BG1)〉
<p>3月16日(日)に行われた頂上決戦、農林水産大臣賞典第57回ばんえい記念(BG1)は、第二障害を3番手で下った<b style="font-weight:bold;">メムロボブサップ</b>(牡9、坂本)が力強い末脚で抜け出し完勝、2年ぶり2度目のばんえい記念制覇を遂げました。重賞は通算23勝目。<br>急きょの手綱となった渡来心路騎手はばんえい記念初制覇で重賞通算13勝目、坂本東一調教師はばんえい記念3勝目で重賞通算35勝目。<br>雪が降る中で馬場水分1.3%、勝ち時計は2分17秒5と速い決着。障害を先頭で抜けたコマサンエース(牡9、金田)が食い下がっての2着、同じく障害をスムーズに越えたコウテイ(牡8、槻舘)が流れ込んでの3着に続いています。<br><br>予報のとおりに、9Rの前あたりから降り始めた雪。戦前から軽馬場想定ではありましたが、思っていた以上に軽くなった、というのが第一の感想です。<br>ダイリンファイターが前半約78秒で障害トップ付け、決着タイムの2分17秒5は、ばんえい記念史上で最も速いものとなりましたが、まず驚きは、同馬がハナを取った点。相撲にたとえるならば、ずっと前頭の中位から上位をキープしている、ピラミッドのかなり上のほうにいる実力馬ではありますが、さすがに結びの一番では “顔じゃない”。<br>わりと慎重に運ぶ匠さんが、その格下馬をここまで行かせたのです。そして、障害で手間取ったとはいえ、結果として過去のホクショウマサルやメジロゴーリキよりも速いタイムで曳き切りました。<br>ひと口に軽馬場と言っても、その度合いを馬場水分や見た目で判断することは難しいのですが、これはもう、超のつく高速馬場だったと認定したうえで話を進めます。<br><br>メムロボブサップはもちろん断然人気でしたが、必ずしも絶対視できるものではない、というのが戦前の私の見立て。どうしても、昨年の内容が物足りなく思えたんですよね。<br>昨年の詳細は省きますが、2着なのだから、べつに評価が下げるわけではありません。そもそもボブサップと他馬とでは評価の基準が違うので、馬のレベルに合わせて基準をマックスまで引き上げた際に、わずかながら物足りなさを感じた、というだけです。<br>負け目無しだったグランプリなどと比べると、数パーセントとはいえ隙が生まれる可能性もなくはないのが、この舞台であり、昨年と同じような馬場を想定した場合には、たとえ無理やりでも戦慄の王者に逆らう理由を見つけられるのではないか。と、本当にその程度です。<br><br>ただし、ここまで軽くなると、もはや1000キロのレースではなく、ただのノーハンデ。そうなれば、賽の目は一つ。道中こそ少し大事に運んだ印象はありましたが、障害をすんなり越えて3番手、もうここで勝負あり、でした。<br>本馬が勝つと語ることがなくなる、とは以前にも書いたことがありますが、今回も同じで、何度も何度も見せてきた強さを、この大一番でも示しました。今さら中身をグダグダ語るのは、かえって野暮というものでしょう(^^;<br>今季11戦10勝、年間重賞7勝目<span style="font-size:0.83em;">(破られることはないと断言する)</span>、総収得賞金も一億円を突破し、何事もなければオレノココロの重賞25勝も超えるでしょう。このばんえい競馬史上最高傑作を、リアルタイムで見られている幸せを噛み締めるだけです。<br><br>馬より大変だった(?)のは、阿部武臣が前日朝に負傷したことにより手綱を託された心路で、1000キロのソリの上に立つのも初めてでしたが、いきなり依頼されたのが、グリグリの一番人気にして当代のスターホース。</p><p>2013年度(14年3月)に、浅田達矢・元騎手が初めてのばんえい記念をインフィニティーで制した例はありますが、もともと主戦を務めていて、人気的にもあくまで伏兵の域。のちに「他の重賞より楽しみだった」と浅田さんは語っていましたが、今回の心路に、楽しむ余裕なんてなかったよねえ(^^;<br>これまでの、そしてこれからの騎手人生においても、最も重圧のかかる場面だったことでしょう。<br><br>私はこういったケースでは、勝てば心路が素晴らしかったということ、負ければ武臣さんでも負けていたということ、と考えるタチですが、そうは思わない方も多いでしょうし、ましてやライトなファンも参加するばんえい記念です。<br>個人的に好きな騎手の一人ではありますが、チャンスが巡ってきたというよりも、いやー、これはキツイなと、そちらのほうが先に立ちましたね。<span style="font-size:0.83em;">私だったら依頼を断ってしまいそう(;・∀・)</span><br>障害でモタつくとアウトの展開の中、下でじっくりタメて一腰、落ち着いて馬の力をしっかりと引き出す見事な御し方で、重圧を乗り越えました。心より称賛と祝福の拍手を送りたいと思います。<br><br>2018年度に、前年度の倍となる78勝を挙げて大ブレイクした心路ですが、それより前から、馬券派の間では “買える騎手” として評判が高かったように思います。<br>実績が追いついてきて依頼が増える中で、一時期は坂本の2番手といった感じで、ココロノタカラの準主戦だったり、シンザンボーイで重賞に出たりしていましたが、2020年4月の特別で一度だけボブサップの手綱を取ったことがありました<span style="font-size:0.83em;">(武臣さんはホクショウマサルだった)</span>。<br>いまやトップジョッキーの一人ですが、すでに5年前の時点で、特別とはいえボブサップの手綱を任されるほどの信頼と評価を、坂本先生から得ていたのですよ、心路は。<br>だからこそ白羽の矢が立てられたのだと強調したいし、こういった “つながる” 競馬のほうが、私はやっぱり好きですね。<br><br>そして、坂本先生のインタビュー、まさに名騎手にして名調教師といった言葉の連続で、じつに見ごたえがありました。これはぜひとも全編ご覧いただきたいと思います。</p><div class="ogpCard_root"><article class="ogpCard_wrap" contenteditable="false" style="display:inline-block;max-width:100%"><a class="ogpCard_link" data-ogp-card-log="" href="https://www.youtube.com/watch?v=NjxDYRNnXXU" rel="noopener noreferrer" style="display:flex;justify-content:space-between;overflow:hidden;box-sizing:border-box;width:620px;max-width:100%;height:120px;border:1px solid #e2e2e2;border-radius:4px;background-color:#fff;text-decoration:none" target="_blank"><span class="ogpCard_content" style="display:flex;flex-direction:column;overflow:hidden;width:100%;padding:16px"><span class="ogpCard_title" style="-webkit-box-orient:vertical;display:-webkit-box;-webkit-line-clamp:2;max-height:48px;line-height:1.4;font-size:16px;color:#333;text-align:left;font-weight:bold;overflow:hidden">- YouTube</span><span class="ogpCard_description" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;line-height:1.6;margin-top:4px;color:#757575;text-align:left;font-size:12px">YouTube でお気に入りの動画や音楽を楽しみ、オリジナルのコンテンツをアップロードして友だちや家族、世界中の人たちと共有しましょう。</span><span class="ogpCard_url" style="display:flex;align-items:center;margin-top:auto"><span class="ogpCard_iconWrap" style="position:relative;width:20px;height:20px;flex-shrink:0"><img alt="リンク" class="ogpCard_icon" height="20" loading="lazy" src="https://c.stat100.ameba.jp/ameblo/symbols/v3.20.0/svg/gray/editor_link.svg" style="position:absolute;top:0;bottom:0;right:0;left:0;height:100%;max-height:100%" width="20"></span><span class="ogpCard_urlText" style="overflow:hidden;text-overflow:ellipsis;white-space:nowrap;color:#757575;font-size:12px;text-align:left">www.youtube.com</span></span></span></a></article></div><p><br>コマサンエースは馬体を減らしていた前走からプラス33キロ、まあ金田厩舎なので、そもそも心配もしていませんでしたけど、好仕上がりと見えました。<br>前々で運び、障害もしっかり腰が入りトップ抜け。押しても上がる登坂力を活かし、勝ちに出て、勝ち得る形は作りましたが、すぐ後ろから下りてきたボブサップが、やはり一枚上手でした。<br>それでも、終いも緩まず歩き切り、内容的には本当に良かったですし、利貴騎手も最高に御したと思います。<br>昨季から、一線級相手でも互角以上に戦えるところは示していましたが、今季はさらに一段階上がりましたね。勝ち味の遅さはどうしてもついて回りますが、まずは初重賞を狙う来季となります。<br><br>コウテイは、この荷物なら軽馬場も決して悪くないと見ていたのですが、さすがに軽くなりすぎました。<br>ボブサップより先に仕掛けて障害一腰、登坂力は示しましたが、周りもすんなり上がれる展開ではアドバンテージとなりません。<br>高重量戦を狙ってきた馬だけに、きちんと1000キロの競馬で勝負したかったという思いも陣営にはあるでしょうが、天気ばかりは仕方のないこと。速くなって苦しい中でも、自身よく動き、下りても食い下がり、将太が下橇後に馬の尻をポンポンと叩いて去って行った姿が印象的でした。<br>晩成型が遅まきながら完成期を迎え、帯広記念を制し、いまや押しも押されもせぬ看板馬。来季も大きな存在感を示してくれることでしょう。<br><br>タカラキングダム(4着)は後方からじっくり構えましたが、障害は一腰目でだいぶ上がりましたし、しっかり腰を入れ直し、終いもよく歩き、明け5歳としては立派な内容です。とにかく馬場が軽かったので、先への参考になるものではありませんが、負担の大きいレースとならずに良かったと、胸をなで下ろしているところもあります。<br>インビクタ(5着)は前付けから障害一腰。軽馬場が大きなプラスとなったのは間違いありませんが、天板でヒザを折らずによく我慢しました。下りて突き放されたあたりは、なんだかんだで荷物なのか、少し元気がなくなってきたのかといった印象ですが、春先は動く馬ですし、年度が変わって改めて、です。<br><br><br>大滝翔アナウンサーが「世界一長い1ハロン」の名フレーズを初めて披露したのは、2020年3月。これは本当に見事なフレーズだと唸らされましたよ。<br>そして、その言葉通りに、悲しき静寂の中で生まれた史上最高の名勝負。<br>ただし翌年から、勝ち負けに加わる馬は、障害一腰、下りてからも一息で歩くのが当たり前となりました。<br>もちろん雪があってのことですが、今季などは北見記念よりも速い時計となり、とても「世界一長い―」とは言えません。<br><br>ちょっと意外なのが、ここ何年かで見られた、馬場が軽すぎる、速くて物足りない、ばんえい記念らしくない、といった意見が、今回はそう多くないように思えること。<br>まあ、見るほうも慣れてきた面はあるでしょう。でも仮に、コマサンエースが押し切っていたなら、また違っていたはずです。ボブサップが勝てばOK、他馬が勝てばクエスチョン、というのは、本来おかしな話なのですが、競馬とはそういうものでもあります。<br>当ブログは公正を心がけているので(?)言いますけど、今年はとにかく異常に軽かった。馬場が重かろうが軽かろうが、ばんえい記念は特別なレースであり、その権威も価値も変わりませんが、競馬の中身だけに絞るのなら、あえて言えば普通で、他の重賞と違う一面が見られるものではありませんでした。<br><br>以前のばんえい記念は、レースの価値が特別であるだけでなく、繰り広げられる攻防も特異なものでした。だからこそファンは心を揺さぶられ、その積み重ねによって現在の地位を築いたとも言えるでしょう。<br>立派な額縁に入っているからではなく、作品そのものが素晴らしいからこそ、比類なき存在となり得たのです。<br><br>それが近年は、あくまで普段の延長となりつつあります。たまたま雪が続いたからであって、乾いた馬場なら違うよ、と思う方もいるでしょうが、競馬の形が変わってきていますし、1000キロでもやり方によっては障害一腰、下りて一息も可能だと、騎手もわかってきました。<br>私は、たとえ乾いた馬場でも、以前のような、障害で止まり何度も腰を入れ直し、下りてから止めて出しての攻防<span style="font-size:0.7em;">(止まるではなく止める)</span>が見られる競馬には、もうならないと思っています。<br>全体の時計はかかっても、前半は障害を一腰で上げるために大事にタメての超スロー、そこからタイトな障害勝負、上がった馬は下りてから止めない終いの速い競馬で、勝つには前で下ろすことが求められる展開に……と考えているのですが、どうでしょう。<br><br>そんな素人の仮説の答え合わせをするためにも、来季こそは雪のない大臣賞を見たい。それが正直な気持ちでもあります。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250322/07/banei-koyanogo/69/87/j/o1470146415557191183.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="418" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250322/07/banei-koyanogo/69/87/j/o1470146415557191183.jpg" width="420"></a></p>
2025.03.16
[3/16 農林水産大臣賞典 第57回ばんえい記念(BG1)]文字通りの最終決戦 最後に笑うのは
<p>日曜は夕方から夜にかけて、量は多くないが雪の予報で、2年ぶり2回目のナイター決戦となる今年も軽馬場見込み。馬場をべつにしても、障害を大事にする傾向が強まったために、前半の流れが必要以上に落ち着き、そのぶん終いが速くなるのが近年の大臣賞。ここも下りてから止めて出しての競馬とはならず、勝ち負けを望むなら、障害は二腰まで、下りても止まるのは一度まで、のイメージ。いかに障害をスムーズに切れるかが明暗を分ける。<u style="text-decoration:underline;">12Rで発走20時00分</u>。<br><span style="font-size:0.83em;">(定量:1000キロ。5歳10キロ減)</span><br><br>二年前の覇者<b style="font-weight:bold;">メムロボブサップ</b>は今季10戦9勝。年間重賞6勝は史上初、唯一の黒星の帯広記念も下にハンデを30キロ以上与える中での小差2着と、さらに凄みを増してほぼ完璧。昨年の2着は道中で一歩詰めて行けずにMゴーリキに楽逃げを許し、障害でも後れを取っての完敗で、競技史上最高傑作をもってしても1000キロだと絶対感は薄れるが、昨年より厳しくない相手関係。渡来心路へ急きょの手替わりは当然プラスはないが、今年は力で捻じ伏せる。<br><br>帯広記念で初重賞制覇を遂げた<b style="font-weight:bold;">コウテイ</b>。世代重賞には三度しか出られなかったが、晩成型の障害巧者がいよいよ完成期。今度は定量となるが、増量は自身に利が大きく、昨季の帯広記念および当レース、そして四走前と同様に、メムロより障害を先に仕掛けて先に下ろす形を西将太が作れる。切れ味より登坂力を求められる条件なら軽馬場歓迎、帯広記念で末に突き放したように、下りてからの脚も格段に強化。一年前より地力も自信も増し、戴冠の時。<br><br><b style="font-weight:bold;">コマサンエース</b>はここまで重賞勝ちこそないものの、今季のグランプリ2着、帯広記念3着など、地力ではまったく引けを取らず、ガサはなくても荷を積んでの良さは何度も示している。前走は馬体を減らしていたが動きは素軽く、この厩舎ならデキに関しての不安はない。勝ち味に遅いのは切れ味で劣るゆえだが、それが弱みとならずに、登坂力と下りてのしぶとさを活かせる条件。昨年の3着より上へ、金田利貴は強気に勝負に出たい。<br><br>重賞2勝の実績を持つ<b style="font-weight:bold;">インビクタ</b>は、近走にやや物足りなさがあるとはいえ地力互角だが、登坂力を活かして自在に動きやすいのは800キロ台前半までで、高重量戦では障害でヒザを折る場面が多い。ただし、帯広記念も昨年の当レースも、二腰目は早く、崩れて動けなかった以前とは違う姿を示してもいる。1000キロはたしかに重く、位置取りより障害重視に運ばれるだろうが、軽馬場になれば島津新の仕掛けのタイミングひとつ。複十分。<br><br>明け5歳<b style="font-weight:bold;">タカラキングダム</b>が早くも参戦。将来を嘱望される大器が、心身両面で大きく成長し、今季は4歳シーズン三冠を達成。この舞台で頂点に立てるほどのポテンシャルを秘めるが、ハンデ頭で驚愕の内容を示した前走とて810で、今回はいきなりの増量。まずは第一障害までがポイントとなり、そこを鈴木恵介がどう御すかも注目、第二障害で後れを取る公算が大きいが、道中どこまで曳けるか、下りてからどこまで歩けるかを示したい。<br><br>2020年のグランプリなど重賞5勝を挙げた<b style="font-weight:bold;">ミノルシャープ</b>は、前日に引退式を終えての196戦目。四歳年上の士幌二強時代に風穴を開けた衝撃の重賞3連勝、その後は脚元の不安との戦いともなったが、関係者の努力で打ち克ち、最高の舞台で迎える万感のラストスレイ。昨年は馬場と流れを読み切り渾身の勝負手を放った西謙一とともに、最後まで誇り高き姿を示す。<br><br>A1から挑戦してきた<b style="font-weight:bold;">ダイリンファイター</b>。障害一腰とはいかずに止まる場面も目立つが、二腰目からが良い馬で、この荷物でも腰を入れ直せる。軽荷の軽馬場をスピードで押し切った星も何度もあるが、それも少し無理をしても嫌気を差さない登坂力があってこそ。近走は好内容が続きデキ絶好、藤本匠の技が加われば、1000キロとて曳き切れよう。<br><br><b style="font-weight:bold;">キンツルモリウチ</b>は3年ぶりの大舞台。草ばん馬との二刀流だが、重荷の経験は豊富。手入れの行き届いた純白の馬体に映える桃色の馬具、愛情の込められた艶やかな装飾、ばんえい記念の舞台に初めて立つ今井千尋とともに、パドックでは有力馬以上の視線を集める。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250316/09/banei-koyanogo/1c/5c/j/o1922273915555040368.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="599" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250316/09/banei-koyanogo/1c/5c/j/o1922273915555040368.jpg" width="420"></a></p>
2025.03.12
一族の悲願、キョウエイエースがイレネーを制す! 〈第56回イレネー記念(BG1)〉
<p>3月9日(日)に行われた明け3歳による大一番、第56回イレネー記念(BG1)は、前々で運んだ<b style="font-weight:bold;">キョウエイエース</b>(牡3、村上)が第二障害も一腰で越えると、ゴール前で抜け出し快勝。昨年10月のナナカマド賞に続く重賞2勝目を挙げ、世代の頂点に立ちました。<br>菊池一樹騎手は当レースは二度目の制覇で重賞通算15勝目、村上慎一調教師はイレネー3勝目で重賞通算36勝目。<br>馬場水分1.8%で勝ち時計は1分52秒1。好位からしぶとく歩いたウンカイダイマオー(牡3、松田)が2着、スターイチバン(牡3、坂本)が3着に続き、1番人気のスーパーシン(牡3、長部)はゴール前で二度詰まっての4着。<br><br>五年前、10戦10勝で駒を進めて三冠に挑んだキョウエイリュウは、単勝1.1倍の支持を集めながらも、障害で崩れてまさかの競走中止。<br>二年前のキョウエイプラスは、ハンデ頭で翔雲賞を制しての単勝1.4倍、障害を下りて一旦は先頭に立ったものの、重い馬場に苦しみ3着。<br>兄と従兄が届かなかった頂点をつかんだキョウエイエース、近年の2歳シーズン戦のトレンドとも言える村上先生とキョウエイさん(足寄の大野信一氏/昇氏)のコンビにとっても、悲願のイレネー制覇となりました。<br><br>レース後に、騎手と調教師が「自信はなかった」「ちょっと心配だった」とコメントしていましたが、実際に示したパフォーマンスは素晴らしいもので、大目標のここへ向け、一段階上に仕上がっていたのでしょう。<br>障害下でひと呼吸タメたのは菊ちゃんのファインプレーと思いますが、グイっと一腰、番手から終いしっかり歩き、前を行くスーパーシンが緩んだところをとらえるという、10月のナナカマド賞と同じような形。抜けてからゴール直前で少し苦しくなりましたが、我慢して曳き切る強さも感じさせる、文句なしの内容でした。<br>個人的な話をすると、今回この馬をどう評価するか結構悩み、最終的には▲的な扱いとしたのですが、増量歓迎とは思えない半面、ナナカマド賞が切れ味で勝負を決めたのではなく、意外とタフな競馬になった中で抜け出した点から、底力が求められるここでも対応できるのでは……との考えでした。<br>まあ私の見立てはともかくとして、前半約61秒-1分52秒1の時計は、荷物と馬場からすると相当優秀なものですし、少なくとも現時点では、やはり世代一番と示す勝ちっぷり。来季は格付によるハンデがカギとはなりますが、今回の内容を見ると、自身は決して積んで悪いタイプでもないでしょう。順調に成長してくれれば、さらに楽しみが広がります。<br><br>ウンカイダイマオーは障害巧者ぶりを発揮して一腰、下りから見せた切れ味はそう続かず、一旦は置かれる場面もありましたが、そこからの二の脚と言いますか、しぶとく歩けるようになった点が、本当に大きな成長です。<br>11月の産駒特別あたりまでだと終いアラアラになっていたのが、ヤングCSでは2着争いに歩き勝ったように、末脚強化はここまでにも示していましたが、ジワジワと歩き切った今回の内容も良く、デビューからの上昇度では一番と言えるほどです。<br>1月に感冒、つまりは馬コロナウイルスだったのでしょうが、除外を挟みながらも、馬体が増加傾向に転じてデキ上向きを示しつつの今回と、うまく立て直した松田厩舎もお見事と思います。<br>障害がうまいのが何より強みですし、まだ伸びしろもたっぷり。来季の世代重賞も楽しめるでしょう。<br><br>スターイチバンは、第一障害をほぼ先頭で下った翔雲賞とは違い、序盤に集中力を欠いたようにも見受けられましたが、最外枠の影響も多少はあったでしょうか。<br>それでも道中で押し上げて流れに乗り、障害一腰、終いもよく歩いており、内容的にはまったく悪いものではありません。ただし今回は、翔雲賞で20キロもらっていた勝ち馬が、それ以上によく動きました。<br>加えて、これもキョウエイエースの素晴らしさゆえなのですが、思ったより時計も終いも速かったかもしれません。まだキャリアが浅いので仮説段階ではありますが、もう少し落ち着いたほうが競馬はしやすいか……との印象も少々。このあたりは来季に見えてくるでしょう。<br><br>スーパーシンは障害すんなりでトップ抜け、もうこれだけで能力の高さを評価しても良いのですが、逃げ込みを図る中で、残り10mを切ってから緩み、詰まり、結果としては2着さえも守り切れず。ナナカマド賞、翔雲賞、さらには前走の平場でも顔を覗かせていた、末の我慢が利かない面が、ここでも出ました。<br>ヤングCSを圧勝したように、素材は一級品で、障害もうまく、速い脚もあります。ただ、弱みを解消できていないままに迎えて勝ち切れるほどには、イレネーは甘いものではありませんでした。この点が改善されれば…ですが、ここからは成長力勝負でしょう。<br>蛇足ながら、終い止まるのがわかっている馬が単勝1.4倍とは、少し売れ過ぎだったとは思います。<br><br>ココロノニダイメ(5着)は先団を見る位置から障害こそ一腰でまとめたものの、前が止まらずに、末はかえって自身が苦しくなりました。翔雲賞よりも上位馬が動いたことで現時点での力差が出ましたが、好素材なのは間違いなく、地力強化を図る来季です。<br>アバシリタカラコマ(6着)とホクセイテンリュウ(8着)は、下りてから力負けしたと認めざるを得ませんが、ともに前で運び、初めての荷物でも障害一腰と、登坂力と素質は示しました。金田と今井ですから、また上に挑む日までの成長を望んで良いでしょう。<br><br><br>過去四年はばんえい記念の前日に行われていたイレネー記念ですが、今季は一節早まり、やはりばんえい記念とは分けたほうが良いなと、改めて思いました。<br>本州から来られる方などにとっては、一度に両方見られて良かったのでしょうが、なかなかダブルヘッドライナーとはならずに、正直言ってばんえい記念の前座的になっていた面はありました。<br><br>でも、イレネーは、そういう扱いをしてはいけないレースなわけで。<br>ばんえいの重賞は、中央競馬風に言うならば、どれもG1みたいなものですが、伝統、権威、格といった言葉で表される違いが、やはりあります。<br>その中でイレネー記念は、ばんえい記念と肩を並べるような、特別なレースです。<br>生産者の夢であり、出走できるだけで名誉なこと、勝つことは一国の宰相になるより難しい……。最後はちょっと中央風の表現となってしまいましたが、そういう位置付けのレースです。<br>そういった想いが、新しいファンにも広まれば良いな、とは思っています。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250312/10/banei-koyanogo/8d/81/j/o3492227215553656414.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="273" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250312/10/banei-koyanogo/8d/81/j/o3492227215553656414.jpg" width="420"></a></p>
2025.03.09
[3/9 第56回イレネー記念(BG1)] 父よ母よ 大舞台で血が騒ぐ
<p>種雄馬イレネー。1910年にフランスより輸入され、多くの産駒を残したと伝わるが、ばんえい競馬が(公認競技として)始まったのは、ずっと後の1947年で、あくまで軍用馬や農耕馬の生産強化が目的だった。直接的には競馬と関わっていないが、十勝の馬産の礎として今もその名を残す。帯広競馬場の入口近くにはイレネーの像があり、来場するファンの姿を見守っている。<br>生産者の夢、2歳シーズンの最高峰である大一番。今季は、ここまで行われた三つの重賞=ナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップ、翔雲賞の勝ち馬が異なり、上位拮抗ムード。週中の雪で水分は含んでいても決して軽くない馬場、そして初めての荷物。底力を問われる競馬となり、終い少し縺れる可能性も。激戦を制し、頂点に立つのは―。<br><span style="font-size:0.83em;">(定量:690キロ)</span><br><br>ナナカマド賞馬<b style="font-weight:bold;">キョウエイエース</b>は、ヤングCSも翔雲賞も存外伸び切れず末に詰まり、長く脚を使い差し切ったナナカマド賞からすると、やや物足りない内容。どちらも直前の平場から着順を落としており、増量への不安は拭い切れないが、あくまで目標はここ。障害は安定しているし、終いのひと伸びがあれば勝ち負けに。<br><br>ヤングCS圧勝の<b style="font-weight:bold;">スーパーシン</b>は、アクシデント的に崩れた3戦目を除けば、ここまですべて馬券圏内。障害に関しては増量でも不安なく、今回も一腰可能だが、ナナカマド賞と翔雲賞、さらには前走の平場でも末に緩んだように、苦しくなると我慢が利かない面も。素質上位だが、タフな競馬になった際にはひと押しがカギに。<br><br><b style="font-weight:bold;">スターイチバン</b>の翔雲賞は、上記2頭にハンデをもらっていたとはいえ、前付けから障害トップ抜け、下りても追って来る他馬が軒並み詰まる中を歩き切る出色の内容。夏場に一頓挫あったが、馬体もさらに増え、能検の一番時計馬が再浮上。平場の前二走は切れ負けしたが、障害巧者で終いもしっかり、増量歓迎で争覇圏。<br><br><b style="font-weight:bold;">ココロノニダイメ</b>は翔雲賞で2着。じっくり構えて障害一腰、下りから速い脚を見せると末まで歩く好内容で、まだ馬体は細いが、ここに来ての成長十分。急がせるよりもタメを利かせたほうが良く、今回もそう詰めては行かないだろうが、流れが落ち着く点は好材料。下りてから長く脚を使ってよく歩き、ここも上位圏内。<br><br>同厩<b style="font-weight:bold;">アルイテイコウ</b>は良い切れ味を持っており、前走は一枚落ちの相手だったとはいえ鮮やかな差し切り。まだ粗削りだが好素材、増量の今回は末まで脚が続くかがカギとはなるが、素質は見劣らない。翔雲賞とはココロノと騎手が入れ替わり、少しタメる形となるだろうが、障害まとめて終いの脚を活かせれば上位進出も。<br><br>ヤングCS2着の<b style="font-weight:bold;">ウンカイダイマオー</b>は、翔雲賞は感冒の除外明けで案外だったが、もうデキは戻った。障害巧者ぶりが目立ち将来性十分、秋頃までは下りてから脚が続かなかったが、今は歩き切れるようになり、地力強化急。増量でも障害に不安がないのが強み、一戦ごとに成長を示し上昇度特筆。ここでも侮れず一発注。<br><br><b style="font-weight:bold;">アバシリタカラコマ</b>は障害巧者の部類で切れ味もあるが、道中で急がせると末まで脚が続かず、少しタメを利かせたい。素質十分で、息の入る流れも悪くないが、一番上に入ると末の甘さが目立つだけに、現状では増量不安。ここでヤングCSの3着以上を望めるかとなると。<br><br><b style="font-weight:bold;">ホクセイテンリュウ</b>は回避馬が出ての繰り上がりで出走権を得たが、Kエースに食い下がって小差2着の二走前など、秋以降の上昇度が目立つ。ただ、現状ではスピードを活かす競馬のほうが合っており、増量が歓迎とは言えない。未知の魅力はあるが、まだ本格化手前で。<br><br>紅一点の<b style="font-weight:bold;">キョウエイカスミ</b>は、牝馬限定の黒ユリ賞で3着。当時ほど重くない馬場で、牡馬相手に差し切ったこともある切れ味を活かしたいが、増量となる点がどうか。大事に運んでの後半勝負に構えるだろうが、ここで入着以上までは望めず。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250309/11/banei-koyanogo/f6/02/j/o2146282615552536894.jpg"><img alt="" height="553" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250309/11/banei-koyanogo/f6/02/j/o2146282615552536894.jpg" width="420"></a></p>
2025.03.08
意地の一撃、マルホンリョウユウが押し切って重賞3勝目!〈第46回ポプラ賞(BG3)〉
<p>3月2日(日)に行われた二世代限定重賞の第46回ポプラ賞(BG3)は、第二障害を下りてすぐに先頭に立った<b style="font-weight:bold;">マルホンリョウユウ</b>(牡5、金田)が、残り20mで一旦詰まる場面こそあったものの押し切り勝ち。2023年11月のばんえい菊花賞以来となる重賞通算3勝目を挙げました。<br>鈴木恵介騎手は当レース6勝目で重賞通算102勝目、金田勇調教師は当レース4勝目で重賞通算39勝目。<br>馬場水分1.2%で勝ち時計は2分05秒1。障害を下りてから力強い伸び脚を見せたハンデ頭のタカラキングダム(牡5、村上)が僅差の2着、好位からしっかり歩いたウルトラコタロウ(牡4、槻舘)が3着に続いています。<br><br><span style="font-size:0.7em;">毎度毎度、更新が遅くてすみません(-_-;)</span><br>3歳の昨季は大賞典と菊花賞の二冠を制しながらも、ダービーでタカラキングダムに三冠を阻止されたマルホンリョウユウ。<br>雪辱を期して臨んだ今季ですが、キングダムに4歳三冠を許し、今回もらった30キロのハンデは、今季の結果の違いをそのまま表すもの。世代トップの座を譲ったと認めざるを得ない中でしたが、ここで一つ返し、西の大関の地力と意地を示しました。<br><br>前半60秒、という大滝アナの実況に、あ、そんなものかと思ったくらいで、各馬が曳き慣れているとは言えない荷物で道中は刻みながらの展開、リアルタイムではもっとスローに映りました。まあ私の感覚なんて当てにならんということですが、数字以上に息の入る流れだったようには思います。<br>リョウユウにとっては、まずこれが良く、すべて1分30秒台の決着となった今季の世代三冠戦よりも息が入り、かつ文字通りの好位をがっちりキープできる流れで、じつにスムーズに運べました。<br>力強く障害一腰からすぐに先頭、一度詰まった点は、恵介がしゃくったところで変に反応してしまったのかな……と、まるっきりの素人が何度も見返したうえでの見解ですが、リスタートしてからは末までしっかり歩き、内容的には完勝と言って良いでしょう。<br><br>私は、登坂力で上回り、下りてからも後ろが苦しくなる中を歩き切った菊花賞こそが、現在のところの本馬のベストパフォーマンスと思っているのですが、当時も前半約66秒-2分01秒4。<br>速すぎるより落ち着いた流れのほうが良い、といった恵介のコメントもありましたが、やはり良さが活きるのは、こういった競馬なのでしょうね。<br>年長馬が強いので、古馬重賞戦線に参入となる来季はちょっと苦労するかもしれませんが、荷を積んで良いタイプですし、本当に芯が入ってくるのはこれから。一年二年先を見据えながらの経験が、たしかな地力強化につながるでしょう。<br><br>タカラキングダムは810のハンデ頭。四年前にアオノブラックが820で制した記録があり、自身も障害はさておき、そう荷物を苦にするタイプではない。ただし、下との差を見てしまうと、買いにくい場面ではありました。<br>テンは近走同様にモッサリ出て、利貴騎手が慎重に御していましたが、ハンデのエクスキューズもありますし、陣営としてはガチガチに結果を求める場面ではなかったのでしょう。前への意識よりも、自身のリズムと障害に重きを置いた運び方と映り、流れが落ち着いたのは本馬にとってもプラスでしたが、だいぶ遅めの仕掛けで、普通はここまで待てないはずです。<br>ただ、無理に追い掛けなかったことが結果的に良い方向に出て、障害一腰。そして、下りてから歩く歩く。<br>私が評価を落としたのは、810だから駄目、ではなく、下と○キロ差あって展開が難しくなるから、という考え方。下りてしまえば歩けるけど、歩き比べの形に持ち込めないでしょ、という意味。<br>ばんえいは、障害を下りてからではなくて、下りるまでのほうが、勝負に占めるウェイトが大きいと常々思っているので<span style="font-size:0.83em;">(語り始めると長くなるので詳細はオミット笑)</span>、そういった考え方になるのですが、それを覆す存在が時折り現れる。本馬も、その一頭です。<br>平らな所で曳く強さは、オレノココロ/センゴクエース級とまで言って良いでしょう。本質的には落ち着いた流れのほうが競馬はしやすいですし、歩き比べになっての強さは図抜けています。名前を出した二頭のように、障害に注文がつきながらも高重量戦が向くタイプと思います。<br>その障害とテンの遅さ、といった課題は残りますが、それが解消されるようなことがあれば、ちょっと手がつけられなくなりますよ。来季の古馬重賞でも通用する……と思っていたら、その前に今季のばんえい記念も使う方向のようで。<br>楽しみな反面、これで崩れないことを願う老婆心も、あるにはあります。<br><br>ウルトラコタロウは障害天板で一旦止まりましたが、返事が早く一腰半と言って良いほど。以前は下りてからジリっぽい印象ばかりが目立ちましたが、終いよく伸び、ハンデがあったとはいえ接戦に持ち込みました。<br>これで重賞3着は六度目となりましたが、内容は一番でしたし、ダービーの前あたりから、かなり良くなっています。晩成型の障害巧者に実が入りつつあり、来季の世代重賞はすべて勝ち負けになるでしょう。<br><br>ジェイヒーロー(4着)は障害トップ付けからトップ抜け、下りての脚で見劣りましたが、登坂力は示しましたし、末まで我慢もしていました。自身の力は出せたと見て良いでしょう。<br>ジェイホース(5着)は障害でヒザを折ったのが痛恨。これも勝負のアヤですが、今季急上昇、厳しい5歳シーズンを迎えても、また一段階上の成長を示してくれることを期待します。<br>ライジンサン(6着)とスマイルカナ(8着)は、積む立場になっての年長馬相手。障害重点に構えましたが、やはり厳しく、スムーズな競馬ができませんでした。クラス再編およびハンデがリセットされる来季に改めて、です。<br>ホクセイハリアー(7着)は個人馬券的に期待していましたが、道中で慎重に刻み、行かず。積極的なイメージのある心路ですが、無理と思った時には行かない騎手ですし、実際に障害で手間取り、体調か荷物か馬場か理由はわかりませんが、ちょっと厳しい手ごたえだったのでしょう。本来は障害巧者でも、馬体重の数字のわりにはまだ細く映り、大賞典を制した際に金山先生が「もっと先になってから伸びる馬だと思っていた」と語っていたくらいで、本格化を迎えるのはこれからです。<br><br><br>来季は厳しい戦いを強いられる5歳、来季も世代重賞がある4歳。<br>立場は違えど、先に控える激戦を見据えながら、年長馬相手に経験を積んで地力を増していくのは同じ。各馬の成長を何度も感じられるのが、ばんえいの魅力でもあります。<br>今回は出走に至らなかった他馬も含めてですが、これからのばんえいを支える力となる二世代の成長に、今後もご注目ください。</p><p> </p><p><a href="https://stat.ameba.jp/user_images/20250308/00/banei-koyanogo/38/bf/j/o2106169015552060244.jpg"><img alt="" contenteditable="inherit" height="337" src="https://stat.ameba.jp/user_images/20250308/00/banei-koyanogo/38/bf/j/o2106169015552060244.jpg" width="420"></a></p>